Canon RF50mm F1.2 L USM実写レビュー。50mm単焦点レンズ最高峰の描写力が魅力
更新日2024/07/17
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2018年より展開されているキヤノンのミラーレス一眼シリーズ「EOS R」。
EOS Rシリーズでは、全く新しい規格となるRFマウントが採用されており、それに伴った専用レンズの開発も進められています。
今回はRFレンズの中でも、キヤノンが伝統的に開発する高級「Lレンズ」のラインナップとして開発された単焦点レンズ「RF50mm F1.2 L USM」の魅力についてご紹介していきます。
高級レンズらしい描写力とボケ味が魅力であるRF50mm F1.2 L USMを使った作例とともにレビューを行っていきます。
もくじ
RFシリーズで開発された高品位単焦点レンズ
近年キヤノンが積極的に商品ラインナップの拡充を進めているミラーレス一眼用RFレンズ。
新規格のマウントとなるRFマウントは、2018年よりキヤノンが展開しているミラーレス一眼「EOS R」シリーズで採用されています。
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今回ご紹介していくRF50mm F1.2 L USMは、RFレンズの中でも高品位の単焦点レンズとして開発されました。
安価で高画質を実現することでも有名な単焦点レンズですが、こちらのレンズは更に高いレベルを志したため、安価とは言えない価格設定になっています。
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圧倒的な明るさが武器
単焦点レンズでは、開放絞り値の低い明るいレンズが点在する印象ですが、こちらのRF50mm F1.2 L USMもまさに単焦点レンズとして開放F1.2の明るさを実現しました。
F1.2は数あるレンズを見渡しても見ることがほとんどないほど、明るさに優れたレンズともいえるでしょう。
圧倒的な明るさを叶えたことで、夜間など暗い場所でもシャッタースピードを稼ぐことができるなど、レンズとしてのメリットの多くを感じることができるレンズです。
外観レビュー
コンパクトなレンズが多い印象の単焦点レンズですが、高品位レンズであるRF50mm F1.2 L USMにおける大きさや重さ、高級レンズとしてのデザイン性など外観面をレビューしていきます。
50mm単焦点レンズの中では最大級
キヤノンでは、初心者向けとして人気のあるEF50mm F1.8が50mm単焦点レンズとして人気を集めており、非常なコンパクトなボディで定評を集めています。
しかし、こちらのRF50mm F1.2 L USMは、決してコンパクトなレンズとは言えず、数ある50mm単焦点レンズの中でも、非常に大型のレンズとなっています。
F1.2のという圧倒的な明るさやLレンズにおける携帯性よりも画質を優先した結果、レンズとしては非常に大きく、重いモデルとなっています。
品質を重視した重量感
キヤノンが開発するLレンズでは、レンズを使用する際の携帯性よりも、仕上がる画を重視した、高級レンズ志向となっています。
RF50mm F1.2 L USMもキヤノンが誇るLレンズとして、高画質へのこだわりを感じられるモデルで、画質を優先するために携帯性は犠牲となっています。
レンズ自体の重さは950gと、50mm単焦点クラスとしては非常に重量感のある仕様となっています。
また、フィルター径も77mmとなっており、これは望遠レンズに匹敵するほどの大きさとなっているため、購入前に一度サイズ感を確認することがおすすめです。
Lレンズ伝統のデザイン
レンズ自体のデザインとしては、Lレンズ伝統のデザインとなっており、黒を基調としたボディにレンズ側に配置された1本の赤いラインが特徴的です。
一見シンプルなデザインですが、赤いラインこそLレンズであることの証であり、多くのカメラ愛好家にとって憧れの存在です。
EFレンズよりも、フォーカスリングなどのデザインに違いがありますが、より洗練されたデザインとして撮影のモチベーションも上げてくれるデザインと言えるでしょう。
性能レビュー
ここからはRF50mm F1.2 L USMを実際に使用して撮影した作例を基に、レンズにおける写りや性能についてレビューを行っていきます。
単焦点レンズならではの解像力や、ボケ味についても徹底解説していきます。
解像力抜群の素晴らしい画質
RF50mm F1.2 L USMでは、キヤノン純正レンズかつ高級Lレンズラインナップとして非常に素晴らしい描写を実現しています。
特にシャープな写りを実現した解像力は、Lレンズラインナップにおける単焦点レンズということで非常に優れています。
日頃から50mmという焦点距離を良く使う方にとって、RF50mm F1.2 L USMは、理想的な存在とも言えるでしょう。
開放F1.2の明るさは撮影できる幅を大きく広げる
単焦点レンズのメリットに「明るさ」がありますが、RF50mm F1.2 L USMでは、開放絞り値F1.2を叶えた「非常に明るいレンズ」です。
明るいレンズであることから、「暗い場所でシャッタースピードを稼ぐことができる」「ボケの表現の幅広がる」などのメリットがあり、明るいレンズにおいて、撮影性能面でのデメリットは存在しないと言えるほどです。
実際に私もRF50mm F1.2 L USMを使用して撮影を行いましたが、F1.2は日中屋外では、シャッタースピードの限界値に達してしまうほどで、ズームレンズなどで採用されることの多い開放F2.8とは比較にならない感覚でした。
暗い場所など、環境が変わった際への順応度には優れており、間違いなく撮影できる幅は大きく広がると言えるでしょう。
圧倒的なボケ表現力
先述の通り、明るいレンズにおいてボケ味も大きな魅力の一つで、開放F1.2を実現したRF50mm F1.2 L USMは、ボケ具合の加減調整が自由自在です。
F1.2で撮影した場合、ピントが合う範囲は極端に狭まるため、フォーカスポイントの指定には慎重になる必要があります。
それでも上の写真のように、ズームレンズでは出すことのできないボケを表現できることは、大きな魅力と言えるでしょう。
そしてボケ味に関しても近年スマートフォンなどで実装された人工的なボケ味とは比較にならないほど、美しく柔らかい表現が特徴的で、一眼カメラ用レンズだからこそ体感できる素晴らしさがあります。
RF50mm F1.2 L USMで写す関西
製品仕様表
モデル名 | Canon RF50mm F1.2 L USM |
---|---|
焦点距離 | 50mm |
明るさ | F1.2 |
レンズ構成 | 9群15枚 |
最短撮影距離 | 0.4m |
最大撮影倍率 | 0.19倍 |
フィルター径 | 77mm |
最大径 | Φ89.8mm |
長さ | 108mm |
質量 | 950g |
絞り羽根 | 10枚(円形絞り) |
最初絞り | F16 |
50mm単焦点レンズとしてより高い品質を
今回ご紹介してきたRF50mm F1.2 L USMですが、50mm単焦点レンズの最高峰としておすすめのレンズです。
RF50mm F1.2 L USMが写す出す解像感やボケ味は、高級レンズかつ最新のレンズだからこそ生み出す魅力であり、質を求めた撮影を行うには最適なレンズとなっています。
しかし、気軽に持ち歩いてスナップ撮影を行うには負担の大きいレンズであることも間違いありません。
RF50mm F1.2 L USMは、携帯性を求めることはせず、次世代EOS Rシリーズにおける高い描写力を求める方におすすめのレンズなのです。
高価なレンズはレンタルでお試し
今回ご紹介してきたRF50mm F1.2 L USMですが、実売でも20万円以上の価格が設定されている非常に高価なレンズです。
レンズ選びというのは、被写体によっても異なりますし、撮影シーンによっては全く単焦点レンズを必要としない場面も存在します。
そのような際に「買ったはいいけどあまり使う機会がないな…」と後悔しないためにも、カメラレンズのレンタルサービスでのお試しがおすすめです。
Rentio(レンティオ)では、定番から憧れの高級レンズまで、豊富なラインナップから自由に選んで気になるカメラレンズをレンタルすることが可能です。
ぜひこの機会にRentioで気になるレンズをレンタルして、失敗しないレンズ選びに役立ててみてください。