Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF実写レビュー。APS-C用広角レンズのフラッグシップを担う最新レンズ

カメラレンズにおいてサードパーティー製メーカーの存在も重要な選択肢です。

広角～標準レンズのジャンルにおいて長い歴史を誇るトキナーレンズでは、近年のスタイルに合わせた新製品を数多く開発しています。

その中でもAPS-C専用の一眼レフ用レンズとして展開されている「atx-iシリーズ」におけるフラッグシップモデルとして誕生した「Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF」を今回は実際に使用して作例とともに魅力をご紹介していきます。

Tokina atx-iシリーズのフラッグシップ誕生

トキナーでは、近年これまで人気を集めていた王道レンズのリニューアルを進め、新たに「atx-iシリーズ」における製品開発を進めています。

今回ご紹介していくTokina atx-i 11-20mm F2.8 CFは、最新のatx-iシリーズのフラッグシップモデルとして、今後販売展開が行われていく計画で、王道的存在になることが期待されています。

広角系のレンズ開発を得意とするトキナーの新製品「Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF」の魅力を実際に使用してレビューを行っていきます。

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APS-C専用の超広角ズームレンズ

Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CFは、APS-Cセンサー専用のレンズとして開発され、キヤノンとニコンにおけるAPS-Cセンサー搭載モデルのみで使用することができます。

APS-Cセンサー専用モデルであることから、フルサイズセンサーを搭載しているような上級モデルには使用することができないため、注意が必要です。

しかし、キットレンズでは広角域を表現することができないため、キットレンズからのステップアップとして、Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CFを選ぶことも大変おすすめできるレンズです。

※Nikon FXフォーマット機では、クロップ状態にすることで使用が可能です。

外観レビュー

ここからはTokina atx-i 11-20mm F2.8 CFを実際に使用して感じたことを基にレビューを行っていきます。

まずは、持ち運びや撮影時における携帯性やデザインなど、外観面についてご紹介していきます。

コンパクトで軽い超広角レンズ

Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CFは、超広角レンズながら小型・軽量のサイズ感を実現し、撮影時も腕に負担がかからない設計となっています。

レンズ全体としては手のひらに収まるサイズ感で、鞄などに収納する際にも、スペースを取らないほどのコンパクトさで、旅行などに持ち歩くにも最適なレンズです。

重さもキヤノン用で570g、ニコン用で555gと、実際に手に持ってみても重いと感じることはない重量感を叶えました。

シリーズで統一感のあるデザイン

近年トキナーから発売されているレンズは、全体的に統一感のあるデザインが採用されています。

黒を基調としたシンプルながらバランスが考えられたスタイリッシュなデザインは、「opera」シリーズから採用されており、以降に開発された「atx-iシリーズ」や「atx-mシリーズ」においても、こちらのデザインが採用されている印象です。

シンプルなスタイルというのは、近年のスタンダードとも言えるほどで、トキナーレンズに限らず、シグマやタムロンなど、他のサードパーティー製レンズメーカーでもシンプルなデザインが採用される傾向にあります。

Tokina独自のワンタッチフォーカス機構

一般的なレンズでオートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り替えるとき、レンズの側面に存在するスイッチを操作することが基本的ですが、トキナーレンズの場合、フォーカスリングを前後させてAF/MFの切り替えを行う技術が採用されています。

トキナーでは、この機能を「ワンタッチフォーカス機構」と呼んでおり、歴代のレンズラインナップでも長年採用されてきた、トキナー独自の技術です。

レンズの汚れも簡単に除去できる「WRコート」を採用

広角レンズの特徴として、仮にレンズに直接指が触れてしまった場合、望遠系のレンズよりも汚れが目立ってしまう可能性があります。

Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CFでは、そのような汚れも簡単にふき取ることができる撥水、撥油性に優れた「WRコート」をレンズにて採用しました。

撮影シーンにおいて、汚れが取れにくいレンズは描写にも影響してきますが、Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CFでは、仮に汚れがついてしまった場合でも、レンズに負荷をかけすぎることなく、簡単に汚れや水滴をふき取ることができるメリットがあります。

性能レビュー

ここからはTokina atx-i 11-20mm F2.8 CFを実際に使用して撮影した作例を基に、描写性能に関するレビューを展開していきます。

キットレンズでは表現できない画角の広さ

Nikon D5600, Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF, 1/1250sec, F9, ISO400, 11mm, 福岡県太宰府

Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CFで採用されている画角は、超広角で撮影における写すことのできる範囲が大幅に広がります。

APS-C専用のレンズになるため、35mm換算においてキヤノンでは、約17mm~32mm、ニコンでは、約16mm~30mmの焦点距離となりますが、キットレンズでは表すことのできない、超広角の画角が魅力的です。

近年画質においてはキットレンズでも非常に優秀と定評があり、ステップアップとして次のレンズを選ぶのであれば広角レンズは非常に良い選択肢になります。

開放F2.8でボケを活かした撮影も

Nikon D5600, Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF, 1/1000sec, F2.8, ISO100, 20mm, 福岡県能古島

Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CFでは、ズーム全域で開放F2.8の明るさを実現しており、ボケ味を活かした撮影にも最適なレンズです。

広角レンズのため、望遠レンズのように望遠側を使用したボケの表現を行うことができませんが、最短で28cmまで近づいて撮影することができため、レンズを被写体に近づけることによるボケ表現を楽しむことができます。

壮大な光景が広がる風景写真におすすめ

Nikon D5600, Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF, 1/1250sec, F11, ISO400, 11mm, 福岡タワー

広角レンズを活かすことのできる場面の代表例として風景写真があります。

旅先や何気ない散歩のワンシーンに広角レンズがあることで、その場で見た感動というのを一番忠実に再現してくれるレンズこそ広角レンズだと私は感じています。

撮影ジャンルにもよりますが、初心者がキットレンズから脱却し、新しいレンズを探すとき、広角レンズが選ばれることはそう多くはないと思いますが、風景写真やスナップ写真が好きな方には、キットレンズ以外のはじめてのレンズとしてTokina atx-i 11-20mm F2.8 CFはおすすめです。

外観レビューでもご紹介した通り、コンパクトで軽い携帯性に優れたレンズであるため、まさに気軽に使うのに最適な広角レンズです。

Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CFで写す福岡

Nikon D5600, Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF, 1/640sec, F8, ISO200, 16mm, 福岡県能古島

Nikon D5600, Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF, 1/4000sec, F2.8, ISO200, 20mm, 福岡県能古島

Nikon D5600, Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF, 1/4000sec, F2.8, ISO200, 17mm, 福岡県能古島

Nikon D5600, Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF, 1/1000sec, F9, ISO400, 200mm, 福岡県内

Nikon D5600, Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF, 1/1250sec, F11, ISO400, 11mm, 福岡県内

Nikon D5600, Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF, 1/2000sec, F11, ISO400, 11mm, 福岡県内

Nikon D5600, Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF, 1/1600sec, F11, ISO400, 11mm, 福岡県シーサイドももち海浜公園

Nikon D5600, Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF, 1/1250sec, F9, ISO400, 11mm, 福岡県太宰府

Nikon D5600, Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF, 1/800sec, F9, ISO400, 11mm, 福岡県太宰府

Nikon D5600, Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF, 1/400sec, F9, ISO400, 11mm, 福岡県太宰府

Nikon D5600, Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF, 1/125sec, F14, ISO400, 11mm, 福岡空港

Nikon D5600, Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF, 1/1250sec, F10, ISO400, 14mm, 飛行機機内

製品仕様表

モデル名	Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF
焦点距離	11-20mm
明るさ	F2.8
フォーマット	APS-C
レンズ構成	12群14枚
最短撮影距離	0.28m
マクロ最大倍率	1:8.62
フィルター径	82mm
最大径	89mm
長さ	Nikon : 91.8mm Canon : 94.3mm
質量	Nikon : 555g Canon : 570g
絞り羽根	9枚
最初絞り	F22
手ぶれ補正効果	–

勢いあるTokinaレンズの代表モデルになるか

今回ご紹介してきたTokina atx-i 11-20mm F2.8 CFは、メーカー公式にatx-iシリーズのフラッグシップレンズと謳うほど、大きな期待が込められたレンズと言えるでしょう。

トキナーでは、これまで広角レンズとしてopera 16-28mm F2.8 FFや、atx-i 11-16mm F2.8 CFを発売してきましたが、どちらも広角レンズとして能力の高いレンズだと感じました。

今回ご紹介してきたTokina atx-i 11-20mm F2.8 CFも、近年トキナーが開発するレンズと同様に、「新たなトキナーレンズ」を体感することのできるモデルになっています。

広角レンズの導入を検討されている方にはぜひともおすすめしたいモデルの1つです。

気になるレンズはお試しできる

今回ご紹介してきたTokina atx-i 11-20mm F2.8 CFをはじめ、気になるレンズはレンタルしてお試しすることがおすすめです。

レンズは、実際に様々なシーンで使用することで能力を体感できるため、数日間だけでもお試し撮影することで、自分の必要としている存在かを確認することができます。

Rentio(レンティオ)では、Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CFをはじめ、豊富なラインナップから選んでお得にレンタルすることができます。

ぜひこの機会に最新レンズの魅力を実際にレンタルで体感されてみてはいかがでしょうか。

[レンタル] Tokina atx-i 11-20mm F2.8 CF 広角ズームレンズ (CANON – Rentio[レンティオ]

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