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サードパーティー製レンズメーカーとして知られるケンコー・トキナー。かつては別会社として存在したケンコーとトキナーですが、現在は合併し、トキナーレンズブランドは継続した開発が行われています。
サードパーティー製レンズメーカーといえばシグマやタムロンが有名ですが、トキナーは広角レンズや標準レンズに特化した製品開発を特徴とし、質の高いレンズの数々を開発しています。
今回はそんなトキナー製のおすすめレンズをピックアップして、その魅力をご紹介していきます。
もくじ
トキナーレンズの特徴
元々単独のメーカーとして1950年に設立されたトキナー。現在は株式会社ケンコー・トキナーのブランドとして「トキナー」の名が残されている状態です。
かつては広角レンズから望遠レンズまで、幅広い焦点距離域をカバーするレンズを開発するメーカーでしたが、2018年現在では広角レンズから標準レンズのみを開発しています。
広角から標準で統一したラインナップ
現在トキナーから販売されているレンズは広角から標準域をカバーするレンズで統一されており、望遠レンズや高倍率ズームレンズなどはラインナップには存在しません。
大半のレンズメーカーは広角、標準、望遠、高倍率などさまざまなジャンルのレンズを開発・販売することが一般的ですが、トキナーでは描写性が問われる広角・標準域でのレンズのみ高品位のレンズを開発しています。
マニアックな狙いどころながら抜群の性能
他メーカーがあまり開発しないような焦点距離域のレンズや、少々狙いとしてはマニアックなレンズが存在するのもトキナーの特徴です。
例えば広角レンズであるopera 16-28mm F2.8 FFは、広角レンズとしても幅広いとは言えない焦点距離の幅ながら最広角16mmと決してとびぬけた広角性能を保有している訳ではありませんが、抜群の解像力と階調豊かな写りを実現することで人気を集めています。
数値上の性能で勝負というよりも実用性と写りを強く意識したレンズ開発を行っている印象です。
各レンズマウントに対応
サードパーティー製レンズであるために様々なレンズマウントに対応しているのも特徴です。
各レンズでキヤノンEFマウント用、ニコンFマウント用、ソニーEマウント用などが販売されているため、ご自身が使用するマウントを気にせず、気に入ったレンズを装着することができるメリットがあります。
トキナーレンズの魅力を語るメーカー特別インタビューはこちら
ケンコー・トキナーの顔が語る特別インタビュー。「我々が得意とする広角系のレンズで勝負したい」 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
トキナーおすすめレンズ8選
ここからはトキナーでおすすめのレンズを私が厳選してご紹介していきます。
これらのレンズはRentioでのレンタル商品として選定した際にも私がおすすめした優秀なレンズたちです。
1. opera 16-28mm F2.8 FF
トキナーレンズで高品位の最新シリーズとして展開されている「opera」から待望の広角ズームレンズが誕生。
こちらの「opera 16-28mm F2.8 FF」は、従来のAT-X 16-28 F2.8 PRO FXよりレンズとして解像力や逆光耐性などの性能を大幅の向上させたモデルです。
貴重なフルサイズ対応の広角レンズの中でも他メーカーに劣ることのない高画質と絶妙な発色を実現した最新レンズとして注目を集めています。
そして、新たに生まれ変わった「opera 16-28mm F2.8 FF」においても伝統のトキナーブルーを存分に体感できるほど、青空の下での撮影に最適なレンズです。
operaシリーズへの期待を確信へと変えてくれたトキナーレンズの新星です。
- レンズ構成:13郡15枚
- 明るさ:F2.8
- 焦点距離:16-28mm
- 最小絞り:F22
- 最短撮影距離:0.28m
- 絞り羽根枚数:9枚
- 最大径×全長:Φ89.0mm×136.5mm
- 重さ:約950g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約83,000円~85,000円
- フルサイズ対応:〇
opera 16-28mm F2.8 FFの実写レビューはこちら
Tokina opera 16-28mm F2.8 FF実写レビュー。高級路線で挑む超広角レンズの新星 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
2. opera 50mm F1.4 FF
先ほどのopera 16-28mm F2.8 FFでご紹介した、新シリーズ「opera」の最初のモデルとして誕生した「opera 50mm F1.4 FF」。
近年サードパーティーレンズでは安さよりも、価格を少し上げてでも高性能を実現するスタイルが主流となってきました。
トキナーでもこれまでのレンズより価格が上昇したものの、外観のデザインから高級感を感じることができる高級路線へとシフトした「operaシリーズ」の展開を始めました。
opera 50mm F1.4 FFでは、F1.4の明るさを実現し、絶妙なコントラスト加減、強い逆光でも大丈夫なフレア・ゴースト耐性など、レンズとして抜群の完成度を誇ります。
激戦区である50mmの単焦点レンズとしてどれだけ存在感を示すことができるのか注目の製品です。
- レンズ構成:9郡15枚
- 明るさ:F1.4
- 焦点距離:50mm
- 最小絞り:F16
- 最短撮影距離:0.4m
- 絞り羽根枚数:9枚
- 最大径×全長:Φ80.0mm×107.5mm
- 重さ:約950g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約115,000円~127,000円
- フルサイズ対応:〇
opera 50mm F1.4 FFの実写レビューはこちら
Tokina opera 50mm F1.4 FF実写レビュー。新ブランドへと生まれ変わった傑作レンズ – RentioPress
3. AT-X 16-28 F2.8 PRO FX
opera 16-28mm F2.8 FFの従来モデルとなる「AT-X 16-28 F2.8 PRO FX」です。
最小16mmながらフルサイズセンサー搭載モデルにも対応する広角レンズとなっており、開放固定絞り値もF2.8を実現した明るいレンズです。
16mmから28mmの焦点距離範囲は決して広いとは言えず、フルサイズの広角レンズとしても16mmのはじまりは、広角レンズの中でもワイド域に優れているとは言えません。
しかし画角や焦点距離域を狭めたことなど制限を加えた反面、描写性で非常に優れており、隅々までしっかり解像する質の高いレンズとなっています。
- レンズ構成:13郡15枚
- 明るさ:F2.8
- 焦点距離:16-28mm
- 最小絞り:F22
- 最短撮影距離:0.28m
- 絞り羽根枚数:9枚
- 最大径×全長:90.0mm×133.3mm
- 重さ:約950g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約82,000円~95,000円
- フルサイズ対応:〇
AT-X 16-28 F2.8 PRO FXの実写レビューはこちら
Tokina AT-X 16-28 F2.8 PRO FXを実写レビュー。トキナーだから実現した高性能広角レンズ – RentioPress
4. AT-X 17-35 F4 PRO FX
こちらもフルサイズセンサー搭載モデルに対応した広角レンズですが、先ほどのAT-X 16-28 F2.8 PRO FXとの違いは、焦点距離域が17mmから35mmと少々広くなり、開放固定絞り値はF4と、先ほどのレンズと比較すると暗くなっています。
しかしAT-X 16-28 F2.8 PRO FXと比較して逆光などによるフレア・ゴースト耐性で優れており、描写力に関しても優れた能力を発揮します。
またフルサイズ対応かつ、描写力に優れた広角レンズとしては圧倒的な小型・軽量を実現し、低価格で購入に踏み切りやすいレンズとして人気を集めています。
- レンズ構成:12郡13枚
- 明るさ:F4
- 焦点距離:17-35mm
- 最小絞り:F22
- 最短撮影距離:0.28m
- 絞り羽根枚数:9枚
- 最大径×全長:89.0mm×94.5mm
- 重さ:約600g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約50,000円~58,000円
- フルサイズ対応:〇
5. Tokina atx-i 11-16mm F2.8 CF (APS-C用)
こちらは焦点距離域としては先ほどからご紹介している広角レンズよりも低い数値を実現していますが、APS-Cセンサー搭載モデル専用のレンズであるため、フルサイズセンサー搭載モデルには使用することができないので注意が必要です。
それでもキヤノンEFマウント使用時では35mm換算約17.6mmから25.6mmに対応しているため、APS-Cのレンズの中でも広角を実現しています。
開放絞り値もF2.8を実現しているため、広角レンズながら非常に明るいレンズであることも特徴的です。
従来モデルよりもリニューアルされ、新たにatx-iシリーズとして生まれ変わりましたが、他の最新レンズ同様に周辺部の減光や歪みも抑えられた、広角レンズとして実用性が高く、優れたクオリティを実現するAPS-C専用レンズとなっています。
- レンズ構成:11郡13枚
- 明るさ:F2.8
- 焦点距離:11-16mm (35mm換算約17.6-25.6mm)
- 最小絞り:F22
- 最短撮影距離:0.3m
- 絞り羽根枚数:9枚
- 最大径×全長:91.7mm×143.0mm
- 重さ:約555g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約47,000円~53,000円
- フルサイズ対応:-
6. AT-X 14-20 F2 PRO DX (APS-C用)
こちらもAPS-C専用レンズであるAT-X 14-20 F2 PRO DX。
35mm換算では約22.4mmから32mmの焦点距離範囲と、広角レンズと標準レンズの中間であるような位置ですが、このレンズの魅力は単焦点レンズにも匹敵する優れた描写能力です。
また、トキナーレンズの伝統であるトキナーブルーと呼ばれる青空の表現力や、星景写真でも大きな効果をもたらす開放絞り値F2を保有するなど、描写力以外にも魅力的な性能であふれています。
そして広角系のレンズの悩みである歪みや色収差などを抑えた設計も、このレンズの魅力として人気を集めています。
- レンズ構成:11郡13枚
- 明るさ:F2
- 焦点距離:14-20mm (35mm換算約22.4-32mm)
- 最小絞り:F22
- 最短撮影距離:0.28m
- 絞り羽根枚数:9枚(円形)
- 最大径×全長:φ89.0mm×106mm
- 重さ:約735g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約95,000円~100,000円
- フルサイズ対応:-
7. AT-X 107 DX FISHEYE (APS-C用)
ズームレンズながら魚眼効果を実現したフィッシュアイレンズであるAT-X 107 DX FISHEYE。
APS-C専用レンズとして35mm換算で16mmから27.2mmまでの画角を実現しますが、こちらのレンズは一般的な広角レンズとは異なり、歪みが魅力的な魚眼レンズです。
魚眼レンズは広い画角を写したいときにも効果的ですが、見上げた状態の撮影が最も魚眼レンズの恩恵を感じることができる瞬間です。
ニコンFマウントを使用した撮影時は対角線画角180°を実現し、広角レンズよりも広く写すのに適したレンズとなっています。最短0.14mまで寄ることができる性能もこのレンズの魅力です。
- レンズ構成:8郡10枚
- 明るさ:F3.5-4.5
- 焦点距離:10-17mm (35mm換算約16-27.2mm)
- 最小絞り:F22
- 最短撮影距離:0.14m
- 絞り羽根枚数:6枚
- 最大径×全長:70.0mm×71.1mm
- 重さ:約350g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約62,000円~68,000円
- フルサイズ対応:-
8. T-X M100 PRO D 100mm F2.8 MACRO
最後にご紹介するのはフルサイズセンサー搭載モデルに対応したマクロレンズであるT-X M100 PRO D 100mm F2.8 MACROです。
焦点距離は100mmに限られた単焦点レンズであり、開放絞り値はF2.8を実現した明るいレンズです。
マクロレンズであり、単焦点レンズであることから非常にボケ味の表現に優れたレンズとして人気を集めています。
自然で柔らかいボケ味は、至近距離から被写体を写した際に感じられる魅力で、商品撮影やポートレートでも大きく活躍するおすすめレンズです。
- レンズ構成:8郡9枚
- 明るさ:F2.8
- 焦点距離:10-17mm (35mm換算約16-27.2mm)
- 最小絞り:F32
- 最短撮影距離:0.3m
- 絞り羽根枚数:9枚
- 最大径×全長:73.0mm×95.1mm
- 重さ:約490g
- 手ブレ補正効果:-
- 価格帯:約42,000円~50,000円
- フルサイズ対応:〇
広角レンズで有力な選択となるトキナーレンズ
今回ご紹介したレンズからわかるようにトキナーは広角レンズで充実したラインナップを展開されています。
今回のレンズの解説でもご紹介の通り、広角レンズは歪み、色収差、解像力など様々な性能で技術力が必要とされる非常に難しい分野です。
それだけに各レンズメーカーも広角レンズはラインナップの中でも少数派となっており、トキナーのように充実した広角レンズのラインナップを揃えるメーカーは珍しいといえるでしょう。
そしてお手頃価格で購入することができるサードパーティー製レンズとしてのメリットも十分に感じることができます。
貴重な広角レンズ、高品位を実現する性能、手の届きやすい低価格など広角レンズの有力な選択肢としておすすめできるのがトキナーレンズです。
トキナーレンズの魅力を語るメーカー特別インタビューはこちら
ケンコー・トキナーの顔が語る特別インタビュー。「我々が得意とする広角系のレンズで勝負したい」 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
トキナーレンズをレンタル
レンズは購入するものと思われる方が多いでしょう。今、新たなレンズの使い方としてレンタルサービスが注目を浴びているのをご存知でしょうか。
レンタルのメリットは、使いたいときだけお得に使用することができることです。そのため旅行や撮影出張などの短期間の使用にはもちろん、レンズの購入を検討されている方にもおすすめできるサービスです。
家電レンタル「Rentio」では、今回ご紹介してきたトキナーのレンズをはじめ、豊富な一眼カメラ用レンズを取りそろえ最短3泊4日からレンタルして使用することができます。
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