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以前Rentio PRESSでは、広角レンズとしてTokina AT-X 16-28 F2.8 PRO FXをレビューしましたが、2019年3月には最新モデルとしてTokina opera 16-28mm F2.8 FFが発売されました。
近年のサードパーティー製レンズメーカーによる高級レンズブームにより、同じくサードパーティー製レンズメーカーであるケンコートキナーも最新シリーズとして「opera」の展開を開始しました。
今回ご紹介していくTokina opera 16-28mm F2.8 FFは、従来の定番モデルであった16-28mmの広角レンズの最新モデルとして、解像度やフレア・ゴースト耐性など、あらゆるレンズ性能を向上させました。
ここからはTokina opera 16-28mm F2.8 FFを実際に使用してレンズの実力を徹底レビューしていきます。
もくじ
Tokinaの代表的広角レンズがoperaブランドで登場
どのサードパーティー製レンズメーカーも近年は「高級路線」を強く意識したレンズ開発を行っています。
広角や標準系のレンズを数多く開発するサードパーティー製レンズメーカー「ケンコートキナー」もレンズブランドTokinaにて高級路線を意識したシリーズ「opera」のブランドを展開しています。
operaで最初のモデルとなったのは以前Rentio PRESSでもご紹介したTokina opera 50mm F1.4 FFですが、今回ご紹介するのは広角ズームレンズとなるTokina opera 16-28mm F2.8 FFです。
同じ仕様でTokina AT-X 16-28 F2.8 PRO FXがラインナップに存在し、トキナーの代表的レンズとして親しまれてきましたが、今回最新operaブランドとして生まれ変わりました。
Tokina opera 50mm F1.4 FFの実写レビューはこちら
Tokina opera 50mm F1.4 FF実写レビュー。新ブランドへと生まれ変わった傑作レンズ – RentioPress
従来モデルの仕様そのまま更なる高い表現力を実現
今回ご紹介しているTokina opera 16-28mm F2.8 FFは、従来モデルであるTokina AT-X 16-28 F2.8 PRO FXから基本的な仕様はそのままとなっています。
Tokina AT-X 16-28 F2.8 PRO FXを実写レビュー。トキナーだから実現した高性能広角レンズ – RentioPress
対応する焦点距離は16mmから28mm、開放絞り値は固定でF2.8、フルサイズ対応と従来モデルから変化はありませんが、描写面での性能は大きく進化しています。
進化した描写力についての解説は後ほど詳しく行っていきますが、Tokina opera 16-28mm F2.8 FFは、従来モデルで好評であった基本的な仕様は変えず、レンズの性能面で進化させた順当な後継モデルと言えるでしょう。
外観レビュー
実際にTokina opera 16-28mm F2.8 FFを見ていきましょう。
まずはレンズのデザインや大きさなど、外観面についてレビューしていきます。従来モデルとの比較も踏まえて写真付きで解説していきます。
大きさに変化はあまりない
従来モデルからレンズの基本仕様は変わりがないとご紹介してきましたが、大きさに関しても従来モデルから大きな変化はないと言えるでしょう。
片手に収まるサイズではありませんが、特別大きなレンズという印象でもありません。
一般的に高級レンズは携帯性よりも描写力が重要視されるので、大きさ重さに関しては多少妥協する必要があると言えるでしょう。
デザインはシンプルに
従来モデルでは、レンズデザインとしてズームリングやフォーカスリングで凹凸の目立つデザインが採用されていましたが、新モデルとなったTokina opera 16-28mm F2.8 FFでは、シンプルなデザインとなっています。
またレンズ名の文字で採用されている書体もシンプルになり、文字色も目立たない色へと変更されています。
サードパーティー製レンズで流行するシンプルなデザイン
サードパーティー製レンズでは、どのメーカーでも似たようなデザインが採用される時代における流行があるようですが、Tokina opera 16-28mm F2.8 FFでも近年シグマやタムロンから発売されているレンズのデザインに近い部分も存在します。
カメラレンズの選び方！純正とサードパーティーの違いを比較して解説 – RentioPress
TokinaレンズはAF/MF切換方法に注意
一般的なカメラレンズにおいてAF/MF切換はレンズボディに存在するスイッチによって切り替えることが大半ですが、Tokinaレンズはフォーカスリングを上下にスライドさせることで切り替えることが可能です。
レンズ本体にスイッチは存在せず、フォーカスリング自体が切換の役割を持つため、知らない間に切り替わっている可能性もあり、注意が必要です。
MFで撮影する場合以外はあまりフォーカスリングに触れないようにすることが最善といえるでしょう。
性能レビュー
シンプルで上質なデザインで従来モデルと比較しても変化のあったTokina opera 16-28mm F2.8 FFですが、実際に撮影した際の仕上がりも気になるところです。
ここからは実際に使用して撮影した作例を基にTokina opera 16-28mm F2.8 FFをレビューしていきます。
フルサイズ対応の恩恵
広角レンズでフルサイズセンサー搭載モデルに対応しているレンズは実は少ないです。
Tokina opera 16-28mm F2.8 FFは、その数少ないフルサイズセンサー搭載モデルに対応した広角レンズの一つとなります。
広角側16mmを実現していることで、標準レンズよりも広範囲を写すことが可能で、風景写真や屋内での写真撮影などで活躍するレンズです。
新開発大口径56mmP-MO非球面レンズの改良
従来モデルであるAT-X 16-28 F2.8 PRO FXで使用していたP-MO非球面レンズを全く新たに開発し、最新の技術力で開発されたレンズ性能によりフレアやゴーストの発生を低減させています。
広角レンズにおいてフレアやゴーストの発生は事例の多い問題で、写す範囲が広いことから強い光源も入りやすいため、各メーカー真剣に取り組んでいる課題です。
Tokina opera 16-28mm F2.8 FFも高級路線を意識した最新レンズとしてフレア・ゴーストの対策には力を入れている印象です。
16-28の焦点距離は画質を追求するため
他メーカーの広角レンズを見てもTokina opera 16-28mm F2.8 FFは焦点距離の幅が狭いことが分かると思います。
しかし、Tokinaでは焦点距離を削ってでも仕上がる画質を追求しており、狭い焦点距離だからこそズーム全域で解像力の高い高画質を実現しています。
この焦点距離は従来モデルから受け継がれていますが、最新技術を取り入れていることから特に四隅においてディストーションの少ない仕上がりを実現します。
AF性能において静音性と高速AFを実現
写真撮影におけるオートフォーカスというのはカメラボディも重要ですが、レンズ側の性能も非常に重要になります。
望遠レンズとは違い瞬時にピントを合わせる場面が少ないですが、AF動作による精度はもちろん、AFの動作音も静かな環境下で撮影する場合は気にしておきたいところです。
Tokina opera 16-28mm F2.8 FFでは従来モデルよりもAFの動作音の静穏性を高め、AF制御センサーを調整するなどして、より高速なAF速度も実現しています。
Tokina opera 16-28mm F2.8 FFで実写
製品仕様表
| モデル名 | opera 16-28mm F2.8 FF |
|---|---|
| 焦点距離 | 16-28mm |
| 開放絞り値 | F2.8 |
| レンズ構成 | 13群15枚 |
| 最短撮影距離 | 0.28m |
| 最大撮影倍率 | 1:5.26 |
| 最大径 | Φ89.0mm |
| 長さ | 136.5mm(Canon EFマウント用) |
| 質量 | 950g(Canon EFマウント用) |
| 絞り羽根 | 9枚 |
| 最初絞り | F22 |
| 手ぶれ補正効果 | – |
| 標準付属品 | 固定花形フード |
| 対応マウント | キヤノンEF用/ニコンF用 |
「operaシリーズ」に浮かび上がる期待
Rentio PRESSでは、Tokinaの最新シリーズ「opera」のモデルを50mm F1.4 FFからご紹介してきましたが、今回レビューを行ったopera 16-28mm F2.8 FFにおいても期待を裏切らないクオリティを実現していると感じました。
シグマやタムロンといった他のサードパーティーメーカーがいる中で、今後はTokina operaシリーズというのは注目していく必要があると私は考えています。
かつては値段が最大の決め手であったサードパーティー製レンズですが、近年では純正レンズと比較して質で選ぶ時代になりました。
今回ご紹介してきたTokina opera 16-28mm F2.8 FFも、広角レンズとして「良い作品を残したい」シーンで選びたいレンズと言えるでしょう。
従来モデルから着実に進化を遂げていることから、Tokina operaシリーズは今後も上質な高級レンズシリーズとして躍進が期待できる新星と言えるでしょう。
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Tokina opera 16-28mm F2.8 FFをレンタル
近年ではカメラレンズの選択肢が大幅に増えました。
それぞれが異なった性能や特徴を保有しているため、自分の理想を叶えてくれるレンズというのはしっかり見極める必要があります。
そしてできることなら試しておきたいところです。そんなときにおすすめなのがカメラ機材のレンタルサービスです。
家電レンタル「Rentio(レンティオ)」では、今回ご紹介してきたTokina opera 16-28mm F2.8 FFをはじめ、豊富なレンズラインナップから選んでレンタルすることが可能です。
ラインナップも随時拡大中のため、ぜひRentioで気になるレンズをレンタルして、レンズ選びに役立ててみてください。
[レンタル] Tokina opera 16-28mm F2.8 FF (CANON EFマウント) – Rentio[レンティオ]
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