Canon RF24-105mm F4-7.1 IS STM実写レビュー。小型・軽量とカメラの性能を引き立てる最新非Lレンズの魅力
更新日2024/07/17
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キヤノンが展開するミラーレス一眼シリーズ「EOS R」では、それらのボディに対応するレンズの開発も積極的に進められています。
キヤノンでは、一眼レフで採用していたEFマウント時代から、シーンやレベルに合わせた豊富なレンズラインナップを特徴としていましたが、RFレンズにおいても、充実したレンズラインナップに向けて多くの新製品が展開されています。
今回は、RFマウントの最新レンズの中でも標準ズームレンズとなる「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」を実際に使用して、撮影した作例とともに実力をレビューしていきます。
もくじ
続々ラインナップが増えるRFレンズ
今回ご紹介していくRF24-105mm F4-7.1 IS STMは、キヤノンが最新のマウントとして開発を行ったRFマウントを採用しています。
RFマウントは、EOS Rシリーズに合わせて完全に新たなマウント規格として開発され、近年急速にラインナップを拡大しています。
カメラ本における性能の高さが話題になることの多いEOS Rシリーズですが、専用設計が行われているRFレンズにおける性能も見逃すことはできず、EOS Rシリーズも保有するユーザー必見のラインナップとなっています。
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Lレンズではないお手軽標準レンズ
RF24-105mm F4-7.1 IS STMと同じ焦点距離域を保有するレンズとして、RF24-105mm F4L IS USMが存在しますが、こちらは高級「Lレンズ」に属するモデルです。
今回ご紹介するRF24-105mm F4-7.1 IS STMは、非Lレンズとして、より低価格で手軽に使うことのできる標準ズームレンズとして開発されました。
描写力に関しては「Lレンズ」の方が優れていることは間違いありませんが、十分な性能と抑えられた価格、コンパクトなサイズ感は、RF24-105mm F4-7.1 IS STMにおける大きな魅力となっています。
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外観レビュー
ここからはRF24-105mm F4-7.1 IS STMにおける大きさや重さ、デザイン性における外観面のレビューを行っていきます。
キヤノンでは、Lレンズにおいて、デザイン性での区別も行っていますが、非LレンズであるRF24-105mm F4-7.1 IS STMのデザイン性についてもご紹介していきます。
Lレンズと比較すると小型・軽量
RF24-105mm F4-7.1 IS STMは、LレンズであるRF24-105mm F4L IS USMと比較すると、コンパクトな大きさであることが分かります。
重量に関しては、RF24-105mm F4L IS USMが約700gに対して、RF24-105mm F4-7.1 IS STMは、約395gと、大幅な軽量化を実現しています。
Lレンズよりもコンパクトとはいえ、パンケーキズームレンズのような携帯性はなく、一眼レフ用のEF24-105mm STMレンズに似たような携帯性です。
しかし、EOS Rシリーズでは、カメラボディ本体の携帯性にも優れていることから、カメラ本体と組み合わせたときの携帯性で、一眼レフ時代よりも大きな優位性があり、総合的な携帯性の向上に繋がっています。
シンプルながらスタイリッシュなSTMレンズデザイン
キヤノンでは、Lレンズにおいて特徴的なデザインを採用しており、標準レンズや広角レンズにおいては、レンズの先端部分に赤い線が記されていますが、今回ご紹介しているRF24-105mm F4-7.1 IS STMでは、非Lレンズとなるため、特別なデザインは採用されていません。
それでも黒を基調としながら、余計な飾り気のないシンプルでスタイリッシュなデザインとなっています。
既にRFレンズでRF 35mm F1.8 MACRO IS STMのレンズを見たことがある方であれば、しっくりと来るデザインかと思います。
新機能フォーカス/コントロールスイッチ
RF24-105mm F4-7.1 IS STMでは、後ほど性能レビューの部分でも詳しく解説していきますが、マクロ撮影にも対応しており、その際に使用する「フォーカス/コントロール」スイッチを搭載しました。
通常の撮影時においては、好きな機能を割り当てることができるコントロールリングとして作動しますが、マクロ撮影時においてはフォーカスをマニュアルで調整することができるフォーカスリング機能へと変化します。
性能レビュー
ここからはRF24-105mm F4-7.1 IS STMの核心に迫る性能部分についてレビューを行っていきます。
Lレンズと比較して、画質面は劣るのか、RF24-105mm F4L IS USMと比較してどちらを選ぶべきか迷われている方にも分かりやすい解説を行っていきます。
EOS Rシリーズの描写力を活かすことができる美しい解像感
RF24-105mm F4-7.1 IS STMが魅せる描写力ですが、こちらは心配無用と言えます。
Lレンズに引けを取らない解像力を得意としており、絞り開放から数段階絞ることで、画面四隅までしっかり解像する優れた描写力を誇ります。
また、強い光源が直接レンズへと入り込むような逆光撮影時においてもフレアやゴーストの発生を極限まで抑えた撮影が可能で、優れたコーティングが施されていることが分かります。
かつてはLレンズの性能差は顕著でしたが、非LレンズであるRF24-105mm F4-7.1 IS STMを使用した撮影においても、EOS Rシリーズボディの能力を十分に引き立てることのできる実力を保有しています。
マクロ撮影も可能とする万能性
RF24-105mm F4-7.1 IS STMは、近接での撮影となるマクロ撮影にも対応しており、レンズの先端からわずか2.5cmまで近づいた撮影も可能です。
先述の通り、マクロ撮影を行うためには、レンズ側面に位置する「フォーカス/コントロール」スイッチにおいて「フォーカス」側へと合わせる必要があり、マニュアルにてピント合わせを行うことで撮影が可能となります。
これまでマクロ撮影というと、単焦点レンズにおける撮影が一般的でしたが、標準ズームレンズを使った近接撮影を行えることで、1つのレンズを使った表現の幅が大きく広がります。
望遠側開放F7.1であることからマクロ撮影以外のボケ表現で難点
Lレンズとの大きな違いとして、開放絞り値の違いがあります。
LレンズであるRF24-105mm F4L IS USMは、ズーム全域でF4の開放絞り値を実現していることに対して、RF24-105mm F4-7.1 IS STMは、広角側こそF4を採用しているものの、望遠側に関してはF7.1まで暗くなります。
絞り値が低いほどボケの表現にも優れていますが、望遠側におけるボケ表現は、Lレンズより大きく劣るところで、極端に近づいて撮影するマクロ撮影以外では、この開放絞り値はデメリットとなるシーンも出てくるでしょう。
RF24-105mm F4-7.1 IS STMで写す秋の鹿児島
製品仕様表
モデル名 | Canon RF24-105mm F4-7.1 IS STM |
---|---|
焦点距離 | 24-105mm |
明るさ | F4-7.1 |
レンズ構成 | 11群13枚 |
絞り羽根 | 7枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 0.2m(24mm時) |
最大撮影倍率 | 0.4倍(105mm) |
最初絞り | F22-40 |
手ぶれ補正効果 | 5段分 |
フィルター径 | 67mm |
最大径 | 約φ76.6 |
長さ | 88.8mm |
質量 | 約395g |
気軽に使えて美しい描写を叶えるRFレンズ
今回ご紹介してきたRF24-105mm F4-7.1 IS STMは、RFレンズの中でも気軽に使うことのできるレンズの類になります。
高級レンズが多く展開されているRFマウントにおいて、このような庶民的レンズは現時点では貴重で、ちょっとした街歩きなどを行いたいときには、携帯性も含めて大きな魅力となるでしょう。
そして非Lレンズながらも美しい描写を実現していることで、気軽な撮影においても高いクオリティを生み出すことのできる魅力もあります。
Lレンズよりも価格を抑えながらも美しい描写を求め、携帯性も求めた気軽な撮影を求める方にとっては、RF24-105mm F4-7.1 IS STMは理想的な存在と言えるでしょう。
気になるレンズはレンタルでお試し
今回ご紹介してきたRF24-105mm F4-7.1 IS STMをはじめ、気になるレンズは、まずレンタルでお試しされることがおすすめです。
Rentio(レンティオ)では、着実にラインナップを増やしているRFマウントにおけるレンズラインナップはもちろん、人気のカメラ関連製品を豊富なラインナップから選んでお得にレンタルすることができます。
失敗しないカメラ・レンズ選びのためにも、一回お試しで使ってみるということも時代に合った選択肢です。
ぜひこの機会にRentioで、気になるカメラやレンズをレンタルして、本当に自分に合った機材を見つけてくださいね。
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