SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art実写レビュー。解像力と「青」の表現力に優れた広角単焦点レンズ
更新日2024/07/17
交換レンズカテゴリの人気記事
数あるカメラレンズの中でも、画質やボケ味に長けた性能を保有する単焦点レンズ。
カメラ初心者の方が、キットレンズを脱却する第一歩として単焦点レンズを選ぶ方も多いほど、単焦点レンズへの憧れを抱く方も多いです。
今回ご紹介していく「SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art」は、サードパーティーレンズメーカーであるシグマが高品位「Art」シリーズで展開する焦点距離24mmの単焦点レンズとして販売されています。
ここからは「SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art」を実際に使用して撮影した作例を基にレビューを展開していきます。
もくじ
サードパーティー製レンズメーカー「SIGMA」という選択肢
新たにレンズを購入する場合、様々な選択肢が存在します。
その中でも純正レンズを選ぶのか、サードパーティー製レンズを選ぶのかというのは、レンズ選びにおける大きな悩みでもあると思います。
今回ご紹介していく「SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art」は、サードパーティー製レンズメーカーであるシグマが販売する単焦点レンズです。
かつては「サードパーティー製=安価だけど純正レンズよりも画質が劣る」というイメージが定着していましたが、近年シグマが開発するレンズは、質も純正レンズに決して劣らないクオリティを実現していることから、有力な選択肢として多くの写真家から愛される存在です。
SIGMA(シグマ)のおすすめレンズ8選。安さと画質から選ぶ人気カメラレンズをご紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
質が求められる単焦点レンズでの挑戦
単焦点レンズで求められるのは「画質」と「ボケの美しさ」が大半で、非常に品質の高さが求められる難しいジャンルです。
シグマが展開する「Art」シリーズは、解像力において特に優れた能力を保有するレンズラインナップが特徴的で、「画質」における満足度は非常に高いことで定評があります。
今回ご紹介する「SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art」もArtシリーズに属するレンズとして、名だたる有名純正レンズに挑戦する形で誕生しました。
[2020最新]おすすめ単焦点レンズ12選。より高画質でボケ味を活かした撮影におすすめ – Rentio PRESS[レンティオプレス]
外観レビュー
ここからは「SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art」の大きさ・重さ、デザイン性など外観面についてご紹介していきます。
単焦点レンズとしてズームレンズよりも設計自体は簡易的ですが、質の高い画質を実現するための工夫についてもご紹介していきます。
質を求めたことで携帯性には優れていない
近年のカメラレンズでは、持ち運びに楽であるかどうかのポイントとなる携帯性も注目されていますが、「SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art」に関しては、決して軽い存在とは言えません。
基本的にレンズ本体での小型・軽量化を行うためには、画質の低下が伴ってくることでバランスの維持が難しくなります。
「SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art」では、表現を行うフォトグラファーに寄り添った描写力を優先したことで、携帯性を多少犠牲にしてまでも画質を優先したサイズ感となっています。
SIGMA Art伝統のレンズデザイン
レンズ自体のデザイン性に関しては、シグマのArtシリーズで統一されたシンプルなデザインとなっています。
使う色は白と黒の2色に限られていますが、使用するフォントが統一され、フォーカスリングの大きさなどバランスが取られたシンプルながらも、上質なデザインとなっています。
デザイン面に関しても統一が行われていることから、シグマのArtシリーズというのは、ブランド力も着実に根付いてきている印象です。
性能レビュー
外観面について特筆すべき点が少ないところでしたが、ここからはレンズの本質に迫る性能レビューを行っていきます。
実際に撮影した作例を基に、「SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art」の実力に迫ります。
広角24mmという画角
「SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art」で採用されている24mmは、標準ズームレンズ広角側の開始点として使用されることの多い焦点距離です。
超広角の画角ではなく、望遠でもない画角であるため、このレンズを活かした撮影は少し工夫が必要であると感じます。
しかし、決して使える場所が限られる訳ではなく、24mmという広角と標準の中間程度に位置する焦点距離を使用した発想力が鍛えられるレンズだと感じました。
今回は作例撮影地の状況から、風景写真が多くなる形となりましたが、オブジェクトの多い室内での撮影や、25cmまで近寄ったボケ味を活かした撮影にも活用できると感じました。
単焦点レンズだからこその解像力
単焦点レンズは、ズームレンズと比較して構造がシンプルであることから、それだけで高画質を実現してくれるレンズでもあります。
単焦点レンズの中でも解像力に差が出るところですが、「SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art」は、シグマArtシリーズのコンセプトに沿った圧倒的な解像力とクッキリとした描写が特徴的なシャープネス表現が印象的です。
明るいレンズであることから、ボケ味を活かした撮影に偏りがちですが、数段階絞ったことによる仕上がりは、ズームレンズでは感じることのない「解像力」を感じることができるでしょう。
レンズが魅せる美しい発色
写真における発色は、カメラボディ側の影響も多いですが、レンズ側の特性による違いも大きく出てきます。
シグマのレンズは伝統的に鮮やかでシャープネスが効いた仕上がりとなっていますが、「SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art」においても、その特徴を存分に感じることができる発色となっています。
「SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art」に限らず、シグマのレンズは、「青色」と「緑色」における発色が特に優れている印象で、作例のような青空の広がるシーンでは、積極的に使用したいと思える特徴の一つです。
SIGMA 24mm F1.4 Artで写す沖縄・宮古島
今回の作例撮影を行った沖縄・宮古島の撮影ガイドはこちら
[2022最新] 沖縄・宮古島絶景スポット12選。通い詰めた筆者がおすすめする離島の必見ポイントをご紹介 | Rentio TRAVEL
製品仕様表
モデル名 | SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art |
---|---|
焦点距離 | 24mm |
明るさ | F1.4 |
レンズ構成 | 11群15枚 |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最初絞り | F16 |
最短撮影距離 | 25cm |
最大撮影倍率 | 1:5.3 |
フィルター径 | φ77mm |
最大径 | φ85.4mm |
長さ | 90.2mm |
質量 | 665g |
旅を共にしながら質の高い作品撮りを
今回ご紹介してきた「SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art」は、24mmという限られた画角にはなるものの、使い方に慣れてくると、あらゆるシーンを切り取りやすい印象を持ちました。
情景が都度変化する旅における撮影においては、持ち歩いて共にしたいレンズとしておすすめです。
そして単焦点レンズであることや、シグマが誇る「Art」シリーズに属するレンズとして、常に質の高い、作品撮りのために使える単焦点レンズであることがおすすめする理由です。
まずはレンタルでお試しも
今回ご紹介してきた「SIGMA 24mm F1.4 DG HSM Art」は、一回だけ使ってみたいという方も少なくないでしょう。
そんな時におすすめなのがカメラやレンズのレンタルサービスです。
レンタルを利用することで、購入するよりも安価で、自分に合ったレンズであるかどうかを見極めることができるメリットがあります。
Rentio(レンティオ)では、気になるカメラ機材を豊富なラインナップから自由に選んで気軽にレンタルすることができます。
是非この機会にRentioで気になるレンズをレンタルして、後悔しないカメラレンズ選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
[レンタル] SIGMA Art 24mm F1.4 DG HSM 単焦点レンズ (CANON – Rentio[レンティオ]