SONOS Five(ソノス ファイブ)実機レビュー!Hi-Fiサウンドを楽しめるワイヤレススピーカー
更新日2022/12/20
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世界的に人気を博しているアメリカのオーディオ機器メーカー「Sonos(ソノス)」は、高音質なサウンドと使い勝手の良い専用アプリによって、ハード・ソフト一体となった高品質のオーディオ環境を提供してくれます。
そんなSonosから、2020年9月30日にこれまで主力の大型モデルだった「Sonos Play:5」の後継機が登場したので、「Sonos Five(ソノス ファイブ)」の特長と実機レビューをまとめました。
日本ではあまり馴染みのないスピーカーブランドではありますが、自宅やオフィスに導入するスピーカーとしておすすめできる一品ですので参考になれば幸いです。
もくじ
Sonos Fiveの特長
「Sonos Five」は従来機の「Sonos Play:5」の基本性能やサイズを踏襲しつつ、メモリ増加、処理性能の高速化が施された改良機種です。
両機種とも特徴は共通しておりますので、特に注目すべきポイントをいくつか紹介したいと思います。
なお両機種の選び方ですが、より完成度の高いワイヤレススピーカーなら「Sonos Five」、少し予算を抑えて利用したい場合は「Sonos Play:5」を選ぶと良いでしょう。
Five | Play:5 | |
---|---|---|
公式税込価格 (2020年12月16日現在) |
64,680円 | →49,280円 |
Hi-Fiサウンドのアクティブスピーカー
「Sonos Five」はクラスDデジタルアンプと2種類のスピーカーユニット構成の2Wayアクティブスピーカーです。
クリアな高音域を生み出す「ツイーターユニット」と大音量でも歪みのない低音を再生する「ミッドウーファーユニット」がそれぞれ3つ搭載されており、6つのクラスDデジタルアンプが音響構造に合わせてスピーカーユニットを調整することで、迫力あるHi-Fiサウンド(ノイズや歪みの少ない再現性の高いサウンド)を実現しています。
- センターツイーター:ボーカルの音声を最適化
- 両側に設置された2つのツイーター:空間の広がりとリッチなステレオサウンドを調整
- ミッドウーファー:高音でも歪みのない中音域のボーカル周波数帯と深みのある豊かな低音域を忠実に再生
Wi-Fi接続でハイレゾオーディオにも対応
「Sonos Five」は最大48kHz/24bit(FLAC/ALAC)をサポートしておりますので、ハイレゾ音源を楽しめるワイヤレススピーカーです。
Wi-Fi接続はBluethoothと比べて初期設定に手間はかかるかもしれませんが、ハイレゾ音源のような高品質な音声を楽しめる特長があります。
なお対応するWi-Fi規格は2.4GHz帯(802.11b/g)のネットワークになりますので、お使いのルーター等は事前に確認しておきましょう。
Amazon Music HDの推奨ブランド
Amazon Music HDとは7,000万曲のハイレゾ音源(サイト内ではHDとUltra HDで表記されている)を聴ける音楽配信サービスで、Sonosは最高品質のストリーミングオーディオとして推奨されているブランドの1つでもあります。
「Sonos Five」の特長を最大限に活かすなら、Amazon Music HDの入会も検討してみると良いかもしれません。
アプリで全てを管理、操作可能
「Sonos Five」の魅力はハード面だけでなく、ソフト面にもあります。
専用のSonosアプリ(App Store/Google Play)では、オリジナルコンテンツを含む「Sonos Radio」をはじめ、Apple Music・Youtube Music・Spotify・SoundCloud・Amazon Musicなど50種類以上の音楽配信サービスやラジオサービスと連携することができます。
Sonosアプリ内で横断的に曲の検索、プレイリスト作成などができますので、音楽・ラジオ好きにとっては使い勝手の良いシームレスなアプリとなります。
他にも複数台のSonosスピーカーのグループ化、EQ(イコライザー)や音量調整などの機能も全てアプリ上で操作して使います。
製品スペック
Sonos Fiveの製品スペックを一覧表にまとめました。
製品項目 | スペック詳細 |
---|---|
再生チャンネル | ステレオ |
エンクロージャー方式 | 密閉型 |
アンプ | クラスDデジタルアンプ |
ユニット構成 | 2Way ツイーター×3 ミッドレンジウーファー×3 |
オーディオ入力 | 3.5mm入力端子 |
無線通信 | Wi-Fi(802.11b/g,2.4GHz), AirPlay 2, Bluetooth Low Energy(Ver4.0以降) |
無線通信 | Wi-Fi(802.11b/g,2.4GHz), AirPlay 2, Bluetooth Low Energy(Ver4.0以降) |
防水機能 | なし ※浴室や屋外テラスで使える防湿設計は備える |
大きさ (高さx幅x奥行) |
約203mmx364mmx154mm |
重さ | 約6.36kg |
カラーリング | マットブラック/マットホワイト |
公式税込価格 | 58,800円 |
Sonos Fiveの実機レビュー
「製品の特長やスペックを見てもスピーカーの良し悪しは実際に使ってみないと分からない!」
ということで、Rentio PRESS編集部で「Sonos Five」を購入しましたので、実際に使ったレビューをまとめました。
おしゃれなパッケージデザイン
まず最初に驚いたのが、「Sonos Five」のパッケージデザインです。
特に外箱に付いているLock/unlockのスライドは外箱と内箱が固定されるようになっており、持ち運びの際に製品の自重で落ちないよう配慮されています。
緩衝材も厚く施され、スピーカー本体も丁寧に梱包されていたことから、非常に好感を持てました。
同梱内容はシンプル
「Sonos Five」の同梱物はシンプルなもので、スピーカー本体のプロダクトデザインやパッケージデザインと一貫性を感じます。
- Five(スピーカー本体)
- 電源ケーブル
- クイックスタートガイド
置き方は縦横自由
「Sonos Five」は底面と両側面に4本のゴム脚があり、縦横どちらでも設置できるようになっています。
横向きに置くと自動的に左右のチャンネルに分かれステレオ再生になりますので、一台利用なら基本的に横向きで使用します。
ペアリングされた二台の「Sonos Five」なら縦に置くことで、より立体的なステレオサウンドが再生されるよう自動調整が行われます。
上面のボタンはタッチ操作式のフラットなデザインになっており、左から「音量下げる」「再生/停止」「音量上げる」のシンプルな操作だけできるようになっております。スマホのロック解除やアプリ立ち上げが面倒なときは、タッチ操作のほうが手軽で簡単です。
なお、スピーカー本体に電源ボタンはなく、電源ケーブルを繋ぐと自動的にスタンバイ状態となります。
Sonosアプリの登録方法
「Sonos Five」を使うには、最初にSonosアプリ(App Store/Google Play)をダウンロードして、アクティベーションを行います。
アプリをダウンロードしたらアカウントを作成し、自動検出をオンにしてください。
なお、アカウント作成時に利用規約の案内がありますが、タップしても規約ページに遷移せず上画像のような表示がされます。
左上の×をタップすれば「同意する」ボタンが表示されたページになりますのでそのまま進めて問題ありません。(規約内容はこちらで確認できます)
次に「Sonos Five」とアプリをインストールしたモバイル端末のペアリングを行います。
アプリ内の「製品を選択する」をタップして「Sonos Five」を検出しますので「追加する」をタップします。
何度か検出に時間がかかったときがあったので、その際はスマホを「Sonos Five」の近くで動かすと検出しやすくなりました。正しい方法かどうか分かりませんが、なかなか検出されないときは試してみてください。
ペアリングされるとチャイムがなりますので、スピーカー本体裏のボタンを押して完了させてください。
ペアリングが完了したら、最後にWi-Fiネットワークの接続を行います。
ネットワーク(2.4GHz帯、802.11b/g)を選択し、パスワード入力をしてください。
設置場所はどこにどのスピーカーを設置しているか管理するためのラベリング機能なので、適当に選択しても音質やチューニングには影響しないので安心してください。
Sonosアプリの機能や使い方
Sonosアプリは月額課金の音楽配信サービスを契約していなくても、すぐに無料の「Sonos Radio」でクラシック・ポップス・EDMなどのラジオ局の他に、国内のローカルラジオを楽しむことができます。
連携できる音楽配信サービスも50種類以上ありますので、無料と有料を横断的に使い分けられるのも便利な特長です。
また、イギリスやアメリカでは高音質(16-bit/44.1kHz)のプレミアムラジオ「Sonos Radio HD」を月額8ドルで提供しているので、日本ではどのようなサービス展開を行うのか今後に期待も持てます。
アプリ内では各スピーカーごとに様々な設定ができます。
- EQ(イコライザー)
- アラーム設定
- ペアレンタルコントロール
- 他のデバイスからのコントロール
TruePlayチューニングの設定方法
iPhoneがあれば「TruePlay」を使ったスピーカーチューニングが可能です。
「Trueplay」とは、iPhoneのマイク機能を使うことで部屋の壁、家具、その他の面からの音の反射を測定し、自動的に音質を調整・向上させる機能です。
Sonosアプリに「〇〇をTruePlayでチューニングする」と表示された部分をタップして、案内通りに設定を進めてください。
なお、一部を除きiPodやiPadには対応しておりませんので、基本的にはiPhone利用者のみの特権的機能となります。
チューニング用の音声が45秒間流れるので、動画のように逆さに持ったiPhoneをぐるぐる回しながらゆっくり部屋の中を歩き回ります。
実際の音量はかなり大きいので、TruePlayでチューニングする際は夜間の利用を避けたほうが良いでしょう。
Sonos Fiveを使って分かった魅力と注意点
実際に「Sonos Five」を使ってみて、改めて感じた魅力や気をつけたほうがよい注意点をまとめました。
素晴らしいオーディオ体験をもらたしてくれる製品であることには間違いないと思います。
包み込まれるようなステレオサウンドがすごい
「Sonos Five」は単体でも十分すぎるほどの音質の良さなのですが、二台並べてのステレオサウンドには言葉にならないほどの衝撃を受けました。
二台で再生したときのほうが音の深みと広がりが別次元のように感じられました。
一台の「Sonos Five」を横置きにしてステレオ再生を楽しむのも良いですが、予算に余裕があるなら二台購入を本当におすすめしたいです。
Sonosアプリの使い勝手が良い
スピーカー本体としても魅力的な「Sonos Five」ですが、よりオーディオ体験を向上させてくれているのがSonosアプリの存在です。
Sonosアプリの機能や使い方で詳細はまとめておりますが、スピーカー切り替えや音質設定、音楽配信サービスの横断的利用は非常に便利なものに感じました。
Bluetoothスピーカーよりも初期設定の面倒さはあるかもしれませんが、Sonosアプリの機能や利便性を考えるとデメリットにならないと思います。
デザインがおしゃれ
外観デザインが非常にシンプルかつおしゃれなので、縦置き/横置き関わらず部屋のコーディネートに合わせやすいのも魅力に感じました。
奥行きが約15cm、重さが約6.5kgと大きめのスピーカーではありますので、置き場所や重量制限にさえ気をつければおしゃれなオーディオ空間を作れると思います。
テレビのヘッドホン出力には未対応
テレビの外部スピーカーとして「Sonos Five」を使おうと思いましたが、テレビのヘッドホン端子からの音声出力には非対応です。
ホームシアター向けにはSonos Arc スマートサウンドバーがありますので、用途を間違わずに製品の購入を検討するよう注意してください。
プロジェクターで迫力あるホームシアター空間を
テレビから音声出力することはできませんが、ノートパソコンから3.5mmオーディオケーブルを使って「Sonos Five」から音声を、HDMIケーブルを繋いでプロジェクターから映像を出力することで簡易的なホームシアター環境を作ることはできました。
上映作品に合わせて低音・高温のバランスをEQで調整すると、クリアで迫力ある映像体験を楽しめるのでおすすめです。
予算5万円前後のWi-Fiスピーカーを探している方におすすめの一品
HD音源/ハイレゾ音源も配信されている昨今、予算5万円前後でWi-Fiスピーカーを探している方には「Sonos Five」は第一候補になりうる存在かもしれません。iPhoneユーザーなら特におすすめです。
「Sonos Radio」だけでも楽しめますが、複数の音楽配信サービスを使っている方なら尚の事「Sonos Five」の購入を検討するのも良いでしょう。
自宅時間が増えている時代だからこそ、リビング・自室・オフィスで良い音を楽しめるオーディオ環境作りの一環として「Sonos Five」をまず使ってみてはいかがでしょうか?
スピーカーはお試しレンタルがおすすめ
スピーカーは実機を手にしてみないと、部屋のレイアウトや音質を十分に検証することが難しい製品です。そんなときのために、おすすめしたいのが「お試しレンタル」です。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、最短7泊8日から様々なスピーカーのレンタルが可能です。
借りた製品が気に入った場合「そのまま購入」することもできますので、まずは実際に使ってみましょう。
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