Anker「Nebula Cosmos Max」使用レビュー。極上のお家時間が過ごせる高性能4Kプロジェクター
更新日2023/03/01
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お家でも大画面で迫力の映像を楽しむことができるホームプロジェクター。最近ではお家時間充実のために購入する方が増えてきています。
モバイルバッテリーやPCスマホ周辺機器などで有名なAnkerが2020年に発売した「Nebula Cosmos Max」は、高画質・高音質・高機能が魅力の4K対応プロジェクターです。
今回は、そんな「Nebula Cosmos Max」を実際に使ってレビューしていきます。気になる4K画質の実力や使い勝手について写真と動画で詳しく検証しますので、購入前の参考にご覧ください。
もくじ
Anker「Nebula Cosmos Max」の特長
「Nebula Cosmos Max」は、Anker製プロジェクターの中でもっとも高機能な最上位モデル。
高画質・高音質・高機能が魅力の4K対応プロジェクターです。まずはその特長を一つずつ確認していきましょう。
4K対応で明るく鮮やかな映像体験
Nebula Cosmos Maxの最大の特長が、その画質の良さです。
ディスプレイ解像度は3840×2160で4K動画の再生に対応。明るさは1500ANSIルーメンで、大画面でもくっきりと鮮明な映像を映し出すことができます。
また、HDR10の採用により明暗差の階調が増えたことで、さらに美しく鮮やかな色彩表現が可能になっています。
さらに、独自の「ダイナミック・スムージング」で映像の中間画像を補完することにより、よりスムーズな映像を楽しむことができます。
最大150インチの大画面投影
Nebula Cosmos Maxでは、最大150インチ(幅3.3m×高さ1.9m)の大画面映像を映し出すことができます。
壁いっぱいに投影できるので、まるで映画館やライブ会場にいるようなリアルな映像体験が可能になります。
投影サイズ | スローレシオ(投影距離) |
---|---|
150インチ | 3.98 m |
120インチ | 3.18 m |
100インチ | 2.66 m |
80インチ | 2.13 m |
60インチ | 1.6 m |
3Dオーディオによるクリアで深みのある音響
Nebula Cosmos Maxには、10W×4 (40W)の内蔵スピーカーを搭載していて高い音質も特長の一つとなっています。
Dolby Digital Plus(サラウンドサウンドオーディオ技術)とSound Dimensionを搭載することで、360°に広がる3Dオーディオを実現。
映画館のような大迫力のサウンドから小さな効果音まで、よりクリアで深みのある音響が自宅で楽しめます。
単体でも使えるほど高品質なスピーカーを搭載しているので、一台でホームシアター環境が完成するのは便利ですね。
使い勝手もハイグレード
画質・音質に加えて、Nebula Cosmos Maxは使い勝手も高いクオリティを実現しています。
Android TV 9.0搭載
プロジェクター本体にAndroid TV 9.0が搭載されているため、単体で動画再生アプリなどを使うことができます。
最初にお家のWi-Fiに接続しておけば、YoutubeやAmazon Prime Video、Netflix、Hulu、Disney+、Abema TV、DAZN等の各種動画配信サービスといった5,000以上のアプリをインストールして楽しむことができます。
また、付属のリモコンにはGoogle アシスタントボタンもありますので、音声でかんたんに操作も可能です。
多様な接続方法に対応
接続ポートはHDMI×2・USB-A×2を搭載。各種ケーブルをつないで有線で再生することができます。
さらに、スピーカーなどとのBluetooth接続や、スマホ・タブレットとのミラーリングにも対応しています。
オートフォーカス・タテ自動台形補正で設置楽々
面倒なピント合わせも、オートフォーカス機能が搭載されているのでボタン一つで数秒で完了。
台形補正もタテ方向は±40度まで自動補正してくれるので、正面からの投影であれば設定の手間が必要ありません。
またヨコ方向は手動補正・四点補正にも対応しているので斜めからの投影も可能です。
「Nebula Cosmos Max」と「Nebula Cosmos」の違い
今回ご紹介する「Nebula Cosmos Max」には、もう一つ下のモデル「Nebula Cosmos」も発売されており、2機種で迷っている方も多いと思います。
そこで2機種の違いを比較表にまとめましたので、機種選びの参考にしてみてください。
Nebula Cosmosは解像度フルHD・明るさ810ANSIルーメン・20Wのスピーカーと、Cosmos Maxと比べるとややスペックが低いプロジェクターです。
もしこれらの点が問題無いようなら、約10万円安くサイズも小さめなNebula Cosmosもおすすめです。
Ankerのプロジェクター「Nebula」シリーズ全機種の比較はこちら
[2021最新]Ankerのプロジェクター10機種を比較!おすすめ機種と選び方を解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
Anker Nebula Cosmos Maxを使ってレビュー
今回Anker Nebula Cosmos Maxを2週間レンタルすることができたので、実際に使って自宅で映画館体験をしてみたいと思います。
開封&外観レビュー
まずは開封し、外観を見ていきましょう。
取り出してみると想像していたよりも大きく、だいたいティッシュ箱3つぶんくらいの大きさ。高さはティッシュ箱2つぶんくらいでした。
中央のパネル部分以外は、マットなグレーの素材感。裏には三脚穴がついています。
本体以外には、リモコン (単4形電池×2付属) 、電源ケーブル、クイックスタートガイドが付属しています。
初期設定と使い方
それでは、さっそくNebula Cosmos Maxを使う準備をしていきましょう。
まずは電源ケーブルを、本体と電源につなぎます。
電源ボタンもしくはリモコンで起動。
電源がONになると、天面のパネルのライトが点灯してキラキラと宇宙空間のように輝きます。なんだか近未来感…かっこいい!!!
画面が表示されたら、指示に従って言語やWi-Fi、アカウントなどの各種設定をしていきます。特に難しい内容はないので、比較的スムーズに数分程度で設定は終わります。
設定が終わると、メインメニューが表示されました!
メニューは、Google Playから自分に必要なアプリをインストールしてカスタマイズすることができます。
画面動作もサクサクと軽快で、ストレスなくYouTube再生までたどり着きました。
設置場所を調整したいときにも、リモコンのオートフォーカスボタンを押せば自動でピントを合わせてくれて、台形補正も自動。手間や面倒くささはありませんでした。
昼、太陽光が差し込む部屋での投影
それでは実際にYouTubeで撮影した4K動画を再生していきたいと思います。
晴れた日の昼間、太陽光が若干差し込む部屋で照明を消して投影しました。画面サイズはだいたい95インチくらいです。
やはり昼間ということもありやや薄めではありますが、しっかりと大画面で映像を見ることができます。
壁に近づけて小さめに投影すればさらに明るく投影できます。
こんなに大画面なのに細かい文字もぼやけずはっきりと映っていますね。さすが高解像度の4Kプロジェクター!
…しかし、ハイスペックプロジェクターの実力はこんなものではありません。Cosmos Maxの真価は、夜にこそ発揮されるのでした。
夜、真っ暗な状態での投影
夜、部屋を真っ暗にして同じく95インチほどで投影したのがこちらです。
昼間とは打って変わってくっきりと色鮮やかな映像で投影することができていますね。
4Kで細部まで正確に表現できていて、HDRで色彩表現も豊か。とにかく画質が良くて圧倒されてしまいます。
もちろん、細かな文字もよりはっきりと読みやすく映っています。
やはり4Kプロジェクターを活かすには真っ暗な状態での投影が一番ということですね。
Nebula Cosmos Maxを使ってわかった魅力
今回Nebula Cosmos Maxを体験してみて、本当に映画館にいるような臨場感を味わうことができました。
画質も音も圧倒的で、文句なしの完成度。予算に合うなら第一候補としてぜひ推したい一台です。
お家で映画館・ライブ会場のような体験ができるNebula Cosmos Maxの魅力についてまとめました。
とにかく高画質!大画面でも細部まで鮮明
Nebula Cosmos Maxを体験してまず感動したのが画質の良さです。
とくにYouTubeなどで4K動画を再生したときには、その映像の美しさに思わず見入ってしまいました。
100インチ近い大画面でも人物の表情や髪の毛一本一本までしっかりと見ることができて、本当に映画館やライブ会場にいるみたい…こんなの最高すぎる…。
通常の明るいシーンはもちろんですが、4K解像度・HDR10の力をさらに実感したのは画面全体が暗いシーン。大画面投影ではつぶれて見えづらくなりやすい字幕などの細かな文字や陰影が濃くなっている部分も、繊細に描写できていました。
画質に関しては文句なしの実力。鮮明な映像を大画面で投影して感動体験したい方には、絶対的におすすめできるプロジェクターです。
映画館にいるような音響で低音も満足
高画質映像に加えて、迫力ある音響にも驚かされました。
「40Wで高音質」と謳っているとはいえ、あくまでプロジェクターに付属しているスピーカー。正直それほど期待しておらず普段使っているBluetoothスピーカーを一応用意していたのですが、まったく必要ないレベル。大迫力の音質で低音も十分に楽しめました。
本格派の方は別途スピーカーを用意するのもアリですが、Nebula Cosmos Max単体でも映画館にいるような音が楽しめるので、なるべく手軽にホームシアター環境を整えたい方にもぴったりですね。
天井投影で極上の贅沢体験
一度はやってみたかった憧れの天井投影。
三脚などを使ってプロジェクターを上向きにして投影することで、寝っ転がってくつろいだまま映画館のような迫力の映像と音響を楽しめます。
実際に天井投影してみると、首や腰が疲れることもなく物凄い集中力で映画にのめり込むことができました。
まさに家だからこそできる楽しみ方。極上のお家時間が過ごせて、これだけのためにプロジェクターを買おうと決意したほどでした。
OS搭載なので気軽に動画再生できる
本体にAndroid TV 9.0を搭載しているので、プロジェクター単体でも気軽に動画を再生できるのは非常に便利でした。
もちろん有線でPCやブルーレイレコーダーとつないだりミラーリングでスマホ画面を投影したりすることもできるのですが、やはり準備にそれなりに時間がかかります。
せっかくのプロジェクターも準備が面倒だと登場機会が少なくなってしまうので、本体OSで気軽に動画再生できるのは嬉しいポイントでした。
画面上での検索時のリモコンでの文字入力は若干面倒ですが、スマホアプリ「Nebula Connect」を使えば文字入力もかんたんです。
思い立ったときにすぐ使えて生活に取り入れやすく、毎晩のようにプロジェクターで動画を満喫していました。これならすぐに減価償却できそうです。
使っていてストレスに感じる点が見当たらない
使い勝手に関しても、さすがは高級プロジェクター。使っていてストレスに感じる部分がほとんどありませんでした。
格安プロジェクターでよくあるような、起動や接続が遅くてイライラしたり、ピント合わせに時間を取られたり、冷却ファンの音がうるさくて気になったりということは一切ありませんでした。
画質・音質・使い勝手の3拍子揃った最高クラスの体験ができるプロジェクターといっても過言ではないでしょう。
購入前に知っておきたいNebula Cosmos Maxの注意点
Nebula Cosmos Maxが最高なプロジェクターであることは間違いないのですが、一部想像とは違ったことや家に合わない部分もありました。
購入を検討している方にはぜひ事前に知っておいてもらいたい注意点についてまとめました。
思ったよりも大きく重い
Nebula Cosmos Maxは幅350×奥行248×高さ99mm・3.6kgで、4Kプロジェクターとしては比較的小型軽量と言われることもあります。
ですが、小型軽量と聞いて想像するサイズよりはかなり大きめなので注意しましょう。
重さも片手で持つにはちょっと重く、両手でしっかりとつかんでようやく持ち上げられる程の重さです。
毎回収納場所に出し入れしたり部屋から部屋に移動させたりして使うよりは、環境を整えて常設しておきたいプロジェクターですね。
昼間の投影はおすすめできない明るさ
1500ANSIルーメンという明るさは、ホームプロジェクターとしては十分な水準。夜真っ暗な状態だったらクッキリと鮮明な映像が楽しめます。
昼間の投影もそれなりに見ることはできますが、どうしても明るい部屋では淡くうすぼんやりとした印象になってしまいます。
せっかくの4Kプロジェクターの実力を活かせないのはもったいないので、部屋を真っ暗にできる環境を整えておくことをおすすめします。
角度調整用の脚はついていない
Nebula Cosmos Maxには一般的なビジネスプロジェクターのような角度調整用の脚はついていません。
私はすっかり脚がついているものと思いこんでいたため、角度調整に苦戦しました。
角度調整が自由にできる十分な耐荷重の三脚やプロジェクター台を用意するのがおすすめです。天井投影したい場合は、上向きにしても安定するものを選ぶといいですね。
ミラーリングは調子が悪いことも
ミラーリングでスマホ画面を投影するのがとても手軽だったので、撮影した動画を見るのに重宝していました。
ただ、長時間投影しているとフリーズしたり接続が切れてしまったり接続の調子が悪いことが度々ありました。
スマホ端末やWi-Fiとの相性もあると思いますが、メインで使うならHDMIケーブルを使っての有線接続のほうがおすすめです。
家に150インチ・4Kを活かせる環境が無かった
ここはもうプロジェクターの問題ではなく家自体の問題になるのですが、150インチ・4Kのスペックを最大限活かせるほどの環境が我が家にはなく、明らかにオーバースペックなプロジェクターとなっていました。
150インチの大画面で投影するには約4mの投影距離が必要になるため、我が家の間取りでは最大100インチ程度が限界。また4K対応のコンテンツはまだ数少なく観たいものが無かったり課金が必要だったりで、投影するのはほぼフルHDの動画…うーん、もったいない。
たしかにNebula Cosmos Maxは高性能なのですが、せっかくのスペックを持て余してしまった感が強く、我が家の環境なら120インチ・フルHDの「Nebula Cosmos」 でも十分だったかもなぁと思いました。
もちろん、十分な広さを確保できるお家や高画質な4K動画を楽しみたい方にはぴったりのプロジェクターだと思います。お家の環境や視聴目的に合ったプロジェクターを選ぶと幸せになれるということですね。
Ankerプロジェクター全機種の比較はこちら
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Anker「Nebula Cosmos Max」で感動の映像体験を
とにかく圧倒的な高画質・高音質・高機能で、感動の映像体験を提供してくれるAnker「Nebula Cosmos Max」。
目の前に広がる美しい映像と包み込まれるような迫力の音響で、まるで映画館やライブ会場のような環境を手に入れることができます。
これからのお家時間充実のためにプロジェクターを導入しようと考えている方は、ぜひNebula Cosmos Maxを検討してみてはいかがでしょうか。
プロジェクターはレンタルで試せる
Nebula Cosmos Maxは10万円以上する高価格なプロジェクターのため、お家に合うかどうか心配でなかなか購入に踏み切れないという方も多いと思います。
そんなときにおすすめなのが、プロジェクターをレンタルして購入前に試す方法です。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、Nebula Cosmos Maxをレンタルしてお家の環境で試すことができます。往復送料無料で気軽にレンタルできて、気に入ればそのまま買い取りもOKです。
Nebula Cosmos Maxの大迫力の映像を、ぜひ一度体験してみてください。
[レンタル] Anker Nebula Cosmos Maxホームプロジェクター – Rentio[レンティオ]
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※本記事内で掲載している輝度(光束)はANSI IT7.228 1997規格に基づいて測定されており、記載されている数値はAnker社テスト環境での計測平均値となります。輝度は使用状況によって異なることがあり、使用時間の経過にともなって低下します。
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