撮影した写真をスライドショーで楽しんだり、自宅やキャンプ地で動画配信サービスを大画面で鑑賞したり、ビジネスシーンに留まらず用途の広がりを見せているプロジェクター。
モバイルバッテリーのAnkerも次々と魅力的なプロジェクターを発表しており、製品ラインナップも充実してきました。
そこで、今回はAnkerのプロジェクターの特長と選び方、おすすめ機種を紹介したいと思います。
最初に全機種を比べたい方はAnkerのプロジェクター比較一覧表へ!
もくじ
Nebula(ネビュラ)とは
Ankerの「家族の時間をより良いものにする」というコンセプトから生まれたプロジェクターブランドが「Nebula(ネビュラ)」です。
2018年2018年5月に日本で初めて販売した製品がモバイルプロジェクターの「Anker Nebula Capsule」で、Ankerのモバイルバッテリー技術とsoundcoreブランドのオーディオ技術を1つに詰め込んだモバイルプロジェクターを中心に製品ラインナップを増やしています。
2020年には4Kの高解像度&高音質のDolby Digital Plus(サラウンドサウンド技術)を搭載したホームプロジェクターも登場しました。
Ankerプロジェクターの種類
Ankerのプロジェクターは大別して2種類あります。輝度の高いビジネス向けの製品はありませんので、基本的にはホームシアター向けのプロジェクターが揃っています。
- ホームプロジェクター
- モバイルプロジェクター
ホームプロジェクターの特徴
ホームプロジェクターの魅力は高い解像度と高品質なサウンドで映画館のような映像体験を得られることです。リビングや寝室に設置しておけば、NetflixやAmazon Prime Videoなどの動画配信サービスを大画面で楽しむことができます。
ただし据え置き型でサイズも小さくありませんので、設置場所が限定されてしまうことはデメリットと言えるかもしれません。
・高解像度で最大4K映像も楽しめる
・高品質のスピーカー搭載モデルなら臨場感あふれるサウンド体験
・オートフォーカス機能で焦点調整も簡単
・サイズが大きく、電源必須のため置き場所が限定される
販売価格は決して安くはない
モバイルプロジェクターの特徴
モバイルプロジェクターの特徴はモバイルバッテリーが内蔵されており、外出先でも使いやすいことです。Ankerのモバイルバッテリーも持ち運べば、充電しながら使うことも可能です。
一方でホームプロジェクターを比べて輝度や解像度は劣り、オートフォーカスができないモデルも多いことに気をつけなければなりません。
・コンパクトで軽量、携帯性に優れる
・約2〜3時間は連続再生できるバッテリーが内蔵されている
・解像度や輝度が高くない
・オートフォーカス非対応の製品が多い
Ankerプロジェクターの選び方
Ankerのプロジェクターを選ぶとして、どの製品が自身の用途に合うのか悩む方も少なくないと思います。
ホームプロジェクターかモバイルプロジェクターか、プロジェクターの種類だけでなく以下3点のポイントも考慮して製品を絞り込んでいくとよいでしょう。
- 投影場所で選ぶ
- 解像度で選ぶ
- オートフォーカスで選ぶ
全機種を確認したい方はAnkerのプロジェクター比較一覧表へ!
投影場所で選ぶ
プロジェクター選びで最も重要なのが、想定している投影場所です。
近くに電源はあるか、十分な投影距離(スローレシオ)を確保できるか、周囲の明るさ(暗さ)はどのくらいか、これらの要素に基づいてプロジェクターを選ばなければなりません。
例えば自宅でも十分な投影距離を確保できなければ投影サイズに影響しますし、寝室とリビングで使い分けたいなら据え置き型のホームプロジェクターよりモバイルプロジェクターのほうが適しているでしょう。
単純に屋内か野外かで判断するだけでなく、置き場所・投影距離(スローレシオ/投影サイズ)・周囲の明るさ(ANSIルーメン)を見て決めて下さい。
投影サイズ | 投影距離 |
---|---|
150インチ | 3.98m |
120インチ | 3.18m |
100インチ | 2.66m |
80インチ | 2.13m |
60インチ | 1.6m |
ANSIルーメンとは
プロジェクターの明るさは「ルーメン」という単位で表示されておりますが、「ANSIルーメン」は明るさの平均値を表します。
「ANSIルーメン」の数値が高ければ高いほど、明るい場所や大きな投影サイズでもキレイに投影されますので、多少明るい場所でも使いたい場合はANSIルーメン(明るさ)の高い機種でなければばりません。
プロジェクターの明るさ「ルーメン」を解説!必要な明るさの目安とは? – Rentio PRESS[レンティオプレス]
解像度で選ぶ
元映像の解像度が高くても、プロジェクターはスペック以上の解像度で投影することはありません。
投影したい映像や画像の解像度と合ったプロジェクターを選ぶようにしましょう。
なお、Ankerで4K映像を楽しみたい場合は「Nebula Cosmos Max」一択となります。
解像度 | 対象機種 |
---|---|
854×480(480p) | Astro,Capsule Pro,Capsule,Apollo |
1280×720(HD) | Capsule Ⅱ,Mars Ⅱ Pro,Mars Ⅱ |
1920×1080(FHD) | Cosmos,Solar,Vega Portable |
3840×2160(4K) | Cosmos Max |
アスペクト比は16:9
Ankerのプロジェクターは全て16:9のアスペクト比(ワイド比率)で、ブルーレイ・テレビ・Youtubeなどに採用されている一般的な画面比率となります。
16:9の投影サイズは以下のようになりますので、投影場所に十分なスペースがあるかどうか、事前に調べておくことも必要です。
インチ | 投影サイズ (幅×高さ) |
---|---|
60インチ | 1,328mm×747mm |
80インチ | 1,771mm×996mm |
100インチ | 2,214mm×1,245mm |
120インチ | 2,657mm×1,494mm |
150インチ | 3,321mm×1,868mm |
オートフォーカスで選ぶ
焦点距離を自動調整する「オートフォーカス」は非常に便利な機能ですが、全ての機種に搭載されているわけではありません。
投影場所が固定されないモバイルプロジェクターで選ぶ場合、その選択肢は「Nebula Capsule Ⅱ」「Nebula Mars Ⅱ Pro」「Nebula Vega Portable」の3つです。
オートフォーカス搭載のプロジェクターは、基本的に高スペックかつ高単価な製品となります。
なお、台形補正は全機種に搭載されております。
Ankerのおすすめプロジェクター5機種
現在、Ankerのプロジェクターは全部で10機種販売されておりますので、その中から特におすすめしたい5機種を紹介します。
Nebula Cosmos Max
Ankerのプロジェクターで最も高いスペックを有し、初の4K対応モデルとなったのが「Nebula Cosmos Max」です。
HDR10(明暗差を1024段階で表現するダイナミックレンジ)とDolby Digital Plus(サラウンドサウンドオーディオ技術)も搭載し、映画館のような映像体験を自宅で楽しむことができます。
さらに中間画像を合成することでフレームレートを上げる「ダイナミック・スムージング」が組み込まれているので、ぬるぬるとした鮮明な映像処理も行ってくれます。
製品項目 | スペック詳細 |
---|---|
解像度 | 3840×2160(4K) |
明るさ | 1500ANSIルーメン |
スローレシオ (投影距離) |
〜150インチ@3.98m |
スピーカー出力 (最大音量) |
10Wx4(40W) ※Dolby Degital Plus |
オートフォーカス | ○ |
搭載OS | Android TV 9.0 |
バッテリー容量 (動画再生時間) |
– |
ストレージ容量 | 16GB |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約350mm×248mm×99mm |
重さ | 約3.6kg |
Amazon税込価格 | 179,980円 |
Anker「Nebula Cosmos Max」使用レビュー。極上のお家時間が過ごせる高性能4Kプロジェクター – Rentio PRESS[レンティオプレス]
Nebula Cosmos
「Nebula Cosmos Max」の1つ下のグレードが「Nebula Cosmos」になります。
ほぼ同じ機能を搭載しつつも、解像度・輝度・スピーカー出力などのスペックを抑えることで約10万円安く購入できるのがメリットになります。
製品項目 | スペック詳細 |
---|---|
解像度 | 1920×1080(FHD) |
明るさ | 900ANSIルーメン |
スローレシオ (投影距離) |
〜120インチ@3.18m |
スピーカー出力 (最大音量) |
10Wx2(20W) ※Dolby Degital Plus |
オートフォーカス | ○ |
搭載OS | Android TV 9.0 |
バッテリー容量 (動画再生時間) |
– |
ストレージ容量 | 8GB |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約289mm×198mm×88mm |
重さ | 約2.0kg |
Amazon税込価格 | 79,980円 |
Nebula Solar
「Nebula Cosmos」の安価版とも言えるのが「Nebula Solar」です。安価版とはいえ解像度は同じフルHD(1920×1080画素)なので、大きい音を出さなかったり明るい場所で使う予定がない限りは、「Nebula Cosmos」よりコスパの良いホームプロジェクターと言えるでしょう。
何よりもサイズがひと回り小さくなり、かつ重さも半分の1kgとなっておりますので、モバイルプロジェクターのように持ち運びしやすいのも特長です。
同時期に発売された内蔵バッテリータイプの「Nebula Vega Portable」との違いもまとめておりますので、一度参考にしてください。
製品項目 | スペック詳細 |
---|---|
解像度 | 1920×1080(FHD) |
明るさ | 400ANSIルーメン |
スローレシオ (投影距離) |
〜120インチ@3.18m |
スピーカー出力 (最大音量) |
3W×2(6W) ※Dolby Degital Plus |
オートフォーカス | ○ |
搭載OS | Android TV 9.0 |
バッテリー容量 (動画再生時間) |
– |
ストレージ容量 | 8GB |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約192mm×192mm×59mm |
重さ | 約1.0kg |
Amazon税込価格 | 69,990円 |
Nebula SolarとNebula Vega Portableを実機比較!共通点と相違点を徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
Nebula Capsule II
「Nebula Capsule II」は高スペックモデルのモバイルプロジェクターです。
オートフォーカス・高いスピーカー出力・HD(1,280×720画素)を有するモバイルプロジェクターとしては最小かつ最軽量です。
製品項目 | スペック詳細 |
---|---|
解像度 | 1280×720(HD) |
明るさ | 200ANSIルーメン |
スローレシオ (投影距離) |
〜100インチ@3.08m |
スピーカー出力 (最大音量) |
8W |
オートフォーカス | ○ |
搭載OS | Android TV 9.0 |
バッテリー容量 (動画再生時間) |
約3時間 |
ストレージ容量 | 8GB |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約80mm×80mm×150mm |
重さ | 約740g |
Amazon税込価格 | 59,800円 |
モバイルプロジェクター「Anker Nebula Capule II」解説! – Rentio PRESS[レンティオプレス]
Nebula Astro
Ankerのプロジェクターで最安&最軽量&最小なのが「Nebula Astro」です。
解像度やスピーカー出力などは最低限のスペックとなりますが、どこでも気軽に楽しめるのが魅力の製品です。
製品項目 | スペック詳細 |
---|---|
解像度 | 854×480(480p) |
明るさ | 100ANSIルーメン |
スローレシオ (投影距離) |
〜100インチ@3.08m |
スピーカー出力 (最大音量) |
3W |
オートフォーカス | × |
搭載OS | Android 7.1 |
バッテリー容量 (動画再生時間) |
約2.5時間 |
ストレージ容量 | 8GB |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約91.2mmx82mmx89.2mm |
重さ | 約380g |
Amazon税込価格 | 29,990円 |
Nebula Astro実機レビュー!子どもと楽しめるAnkerの超小型モバイルプロジェクター – Rentio PRESS[レンティオプレス]
Ankerプロジェクター比較一覧表
Ankerのプロジェクター10機種のスペックを一覧表にまとめました。
今後もラインナップ拡充が期待できるAnkerのプロジェクター
Ankerのプロジェクターは製品ラインナップが充実しており、ニーズ・予算などから用途に見合ったプロジェクターを選びやすいのが魅力です。
自宅で過ごす時間も増えた昨今、今後も新たなプロジェクター拡充が期待できるAnker。
家族写真のスライドショーや記録映像、動画配信サービスなどの映像コンテンツを最大限に楽しむために、Ankerのプロジェクター導入を検討してみてはいかがでしょうか?
プロジェクターはまずお試しレンタルを
キャンプやアウトドアなど短期間の利用や購入前のお試し利用にはレンタルがおすすめです。
家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」では、Nebula Capsule IIやNebula Astroを含め、最短3泊4日〜から様々なプロジェクターのレンタルを提供しています。
製品を気に入ればそのまま購入することも可能なので、購入前のお試し利用を活用しましょう。
[レンタル] スクリーン 一覧 – Rentio[レンティオ]
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