HHKB Professional HYBRID Type-Sを実機レビュー!MacBookの外付けキーボードとして使ってみた感想

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リモートワークが中心になって半年が過ぎようとしていますが、そろそろ本格的に作業環境の改善に取り組みたいところ。ずっとノートPCで作業をしていますが、外付けのディスプレイとキーボードを組み合わせた構成を検討しているのですが、どれがいいのか悩みどころがたくさんあります。
そこで、まずはノートPCに外付けキーボードを採用することでどのような変化が生まれるのか試すべく、HHKB Professional HYBRID Type-Sの英語配列を使ってみました。
実際に使ってみた使用感と製品特長をまとめましたので、外付けキーボードで悩んでいる方の一助となれば幸いです。
もくじ
HHKB Professional HYBRID Type-Sの特長
最初に伝えておくと、「HHKB Professional HYBRID Type-S」は普段の使用環境にマッチさえすれば生産性アップのツールになりますし、合わなければ逆に使いづらいものになってしまうかもしれません。まさに「諸刃の剣」といったところでしょうか。
好みが分かれるキーボードかもしれません。
- 静かな打鍵音
- 深いキーストローク
- テンキーがない
- 矢印キーがない(日本語配列にはあり)
- キー配列の慣れが必要
- キーマップのカスタマイズが可能(Windoqwsのみ)
- シンプルでスタイリッシュなデザイン
製品スペック一覧表
項目 | スペック詳細 |
---|---|
接続方式 | 有線:USB-C(USB 2.0) 無線:Bluetooth 4.2 |
電源 | USB給電 単3乾電池×2本 ※動作時間は約3ヶ月 |
キースイッチ | 静電容量無接点方式 ステップスカルプチャー |
キーピッチ | 19.05mm |
キーストローク | 3.8mm(押下圧45g) |
マルチデバイス接続 | 最大4台 |
カスタマイズ機能 | DIPスイッチ キーマップ変更機能 ※専用ソフトウェア(無償、Windows対応)をDLして使用 |
矢印キー/テンキー | なし |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約294mm×120mm×40mm |
重さ | 約540g |
配列/カラー | 日本語(墨/白) 英語(墨/白/無刻印) |
公式税込価格 | 35,200円 |
HHKB Professional HYBRID Type-Sを実機レビュー
「HHKB Professional HYBRID Type-S」は“伝統の上にいくつもの革新を重ね、現代ITシーンにおけるあらゆる局面に難なく対応するフラッグシップモデル”として販売されている、高級キーボードです。
外箱のパッケージからしてもチープさが全くなく、筆書きの「HYBRID」の文字から極上感の印象を受けました。
セット内容
「HHKB Professional HYBRID Type-S」に同梱されているのは説明書と電池のみのシンプルなものです。
USB-Cケーブルは付属しませんので、有線で使いたい方は別途用意が必要です。
- キーボード本体
- 説明書類(各国言語)
- 単3電池×2本
重さと携帯性
公式スペックに記載されている重さは電池抜きで約540gらしいので、電池を入れて量ってみると約574gとなりました。
持ち運ぶには少し重いとは思いかなぁという印象です。
サイズ感自体はA4ハーフサイズ強しかありませんのでコンパクトです。
無線キーボードなので、重さが許容できるのなら携帯性は良いと思います。
キーストロークとキーピッチ
「HHKB Professional HYBRID Type-S」のキーピッチは約2cm(公式スペックは19.05mm)、キーストロークは3.8mm(押下圧45g)と数値だけ見れば標準的です。
ですが、「シリンドリカルステップスカルプチャ」構造を採用しており、高速入力もしやすい心地よいタイピング環境を提供してくれます。
シリンドリカルステップスカルプチャとは
「シリンドリカルステップスカルプチャ」とは、シリンドリカル・ステップ・スカルプチャ、3つの構造が組み合わされた仕様のことです。
通常のデスクトップパソコンのキーボードとは違い、キー間の移動がしやすく、かつ誤タッチを防ぐ構造になっています。
- シリンドリカル:キートップがU字状に凹んでいる
- ステップ:キーボードが奥から手前にかけて段々畑のようになっている
- スカルプチャ:中央が少し凹むようにキーボード全体がU字型になっている
3段階の角度調節
「HHKB Professional HYBRID Type-S」は3段階に角度調節できるので、使用する場所に応じて柔軟に好みの角度を付けられます。
キーボード本体がそれなりに重いこと、それから裏面四隅に強力な滑り止めゴムパッドが付いていることで、キーボード位置がズレにくいのも好印象です。
HHKB Professional HYBRID Type-Sを使ってみた感想
「HHKB Professional HYBRID Type-S(英語配列)」を一週間使い続けて実感したことを紹介します。
ちなみに、筆者はMacBook Airの日本語配列ユーザーであり、英語配列自体も初めてだったという前提がありますので、それも加味して参考にしていただければと思います。
だんだん快適になる打鍵感
当初は慣れないキー配置、深いストロークに戸惑いましたが、慣れていく内に「シリンドリカルステップスカルプチャ」構造の良さを肌で感じるようになりました。
テンキーもなければないでショートカットキーで使えるので全く問題になりませんでした。
平面なMacBook Airのキーボードではよくしていた誤タッチも、「HHKB Professional HYBRID Type-S」ではかなり少なくなりました。
シンプルでイケてる
デスクトップパソコンのキーボードは、オフホワイトカラーで「THE プラスチック感」のある見た目なのですが、「HHKB Professional HYBRID Type-S」は非常にイケてるデザインだと思います。
特に今回使った墨カラーは、何もないテーブルにぽつんと置くだけでも絵になるプロダクトです。
初心者向けではない
「HHKB Professional HYBRID Type-S」はフラッグシップというだけあって、初心者向きではないかもしれません。
このキーボードをより快適に使いこなすには、それなりにデスク環境(椅子やデスクの高さ、適切なPC周辺機器の配置 etc.)も整えておくべきです。
1週間という短い期間ではありましたが、「HHKB Professional HYBRID Type-S」を使っていると、それに合わせたデスク環境作りをしたくなりました。
単に外付けキーボードを探している方よりも、最高のデスク環境作りに必要なピースとして探し求めている方向けのキーボードだと思います。
Fn+Deleteができない
これは非常に個人的な問題とも言えますが、筆者は文章制作の中で「Fn+Delete(右側を消す)」をよく使うのですが、「HHKB Professional HYBRID Type-S」のMacモードだと左側を消すBack Space動作しか使えませんでした。
筆者と同じように「Fn+Delete(右側を消す)」を多用する方にはあまり向いていないかもしれません。
万人向けではないが故にハマれば最強かも
「HHKB Professional HYBRID Type-S」は価格設定といい、独特なキー配列/カスタマイズ性といい、万人向けのキーボードではありません。
ですが、それ故にハマった際もたらしてくれる恩恵は非常に大きいように感じます。筆者に合わない部分もありましたが、それでもタイピングにおける心地よさはすごく良いものでした。バリバリのリモートワーク環境を整えた暁には、再度「HHKB Professional HYBRID Type-S」の導入をチャレンジしたいと思わせてくれた製品です。
「HHKB Professional HYBRID Type-S」は非常に高価なキーボードながら導入環境によって合う合わないはっきり分かりますので、購入前に試すことをおすすめします。
外付けキーボードはお試しレンタルがおすすめ
外付けキーボードはキーストロークや重さなど、実際に使ってみないと分からないことも多く、特に高いキーボードになると買って後悔を考えてしまうためなかなか手を出しにくい製品でもあります。
そんな方におすすめしたいのが、レンタルによるお試し利用です。
家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」では、HHKB以外の外付けキーボードも用意しているため、ぜひ使い比べもしていただければと思います。
レンタル期間中に気に入ればそのまま購入することもできますので、まずは実生活/実際の業務等で使ってから購入を検討してみてはいかがでしょうか?
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