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【調理師監修】ホットクックで作るローストビーフ|失敗なし!材料2つの簡単レシピを紹介

ライター

満畑 ペチカ

更新日2025/04/22

自動調理ができる便利なキッチン家電「ホットクック」。
実は、今話題の低温調理ができることをご存じでしたか?

本記事ではホットクックを使い、低温調理で仕上げる「ローストビーフ」のレシピを紹介します。

食中毒や日持ちが心配な方もご安心ください。

病院や介護福祉施設で給食調理の経験をもつ調理師が、安全・安心にローストビーフを作るコツをあわせて伝授いたします。

この記事を読めば、ホットクックでレストラン級のローストビーフが作れるようになりますよ。

ぜひ参考にしてみてください!

満畑 ペチカ

満畑 ペチカ

調理師免許を持つWEBライター。
病院や介護福祉施設での給食調理の経験を活かし、レシピや調理に関する記事を中心に執筆しています。

この著者の記事一覧

ホットクックで作るローストビーフの簡単レシピ

ホットクックで低温調理したローストビーフは、中が美しいロゼ色でしっとりとやわらかな食感です。

グラムあたり200円の安い牛肉も、レストランのようなおいしさに仕上がりますよ。

材料

ホットクックで作るローストビーフの材料

  • 牛かたまり肉(赤身がおすすめ)……350〜600g
  • 塩……肉の重量の1%(例:500gの場合は5g)

今回はシンプルな作り方ということで、材料はお肉と塩のみ。
2つだけでも十分おいしいローストビーフが作れるんですよ。

材料のポイント

ホットクックで作るローストビーフ用牛肉の厚さ

肉は厚み6cm以下のものを用意しましょう。
厚すぎると中心まで熱が伝わりにくく、食中毒の原因になります。

もちろん香辛料やハーブを加えてもOK。
おすすめの香辛料やハーブは、のちほどまとめてご紹介します。

ホットクックで一度に自動調理できるのは2袋まで。
1袋に入れられる肉の重量は、350〜600gが目安です。

作り方

01.牛肉のドリップを拭き取り、耐熱袋に入れる

ホットクックで作るローストビーフ用牛肉を耐熱袋に入れた様子

牛かたまり肉は、表面にドリップ(赤い汁)が出ていればキッチンペーパーで拭き取り、耐熱袋に入れます。

筆者が使用したのは湯せんに対応しているポリ袋。そのほかにはジップ付きの食品保存袋も使用可能です。
(※ポリエチレン製、耐熱温度100度、厚さ0.06mm以上)

02.袋の空気を抜きながら口を閉じる

牛肉が入った袋を水が入ったホットクックの内釜に沈めている様子

肉を入れた袋の空気を抜きながら口を閉じます。
ポリ袋を使う場合は、あとで塩を加えられるような縛り方をしておきましょう。
(※ただし水が入らないようにキツめに縛る)

袋を水に沈めると、水圧で空気が抜けて真空状態にしやすくなりますよ。

袋の空気を抜く理由は以下の2つ。

  • 食材が浮かないようにするため
  • 熱を均一に伝えるため

袋の中に空気が入っていると、食材がぷかぷかと浮かんだり食材とお湯の間に空間ができたりするため、熱が伝わりづらくなってしまうんです。

上記の方法やストローで空気を吸う方法などで、できるだけ真空状態にしましょう

03.内釜に水を入れる

ホットクックの内釜に水位MAXまで水を入れた様子

内釜に肉が入った袋を入れたら、水位MAXの線まで水を加えます。

水を加えたら、本体に内釜をセットしましょう。

04.まぜ技ユニットを外し、蒸しトレイを乗せる

ホットクックのまぜ技ユニットを取り外している様子

本体に内釜をセットしたら、まぜ技ユニットを取り外します。

水と肉を入れたホットクックの内釜に蒸しトレイを乗せている様子

また万が一にも食材が浮いてしまわないよう、付属の蒸しトレイもセットしましょう。

05.加熱を開始する

ホットクックのスイッチを押しているところ

まぜ技ユニットが外れていること、蒸しトレイを乗せたことを確認したら、加熱を開始します。

操作【メニューで選ぶ→カテゴリーで探す→発酵・低温調理→ローストビーフ】

加熱時間は約3時間15分です。

06.袋に塩を入れて休ませる

ホットクックでローストビーフを低温調理したあとの様子

加熱終了後の様子がこちら。表面が茶色くなって、少し肉汁がたまっています。

加熱後のローストビーフの袋に塩を入れている様子

塩を加えるのは、加熱が終わったこのタイミング
袋を開けて塩を加え、たまった肉汁に溶かしながら全体に馴染ませましょう。

ホットクックの本体と塩を入れたローストビーフの袋

塩が馴染んだら再び袋の空気を抜きながら口を閉じ、室温で約1時間ほど肉を休ませつつ塩味を含ませます

肉汁に塩が溶け込んでいるため、途中で上下を返すと均一に味が染み込みますよ。

時間がない場合、休ませる時間は30分ほどでもOKです。

07.肉に焼き目をつける

ホットクックで調理したローストビーフと肉汁

休ませたあとのお肉はこんな感じ。低温で調理するので、出る肉汁の量も少なめです。

調理後のローストビーフの肉汁をペーパータオルで拭いている様子

このままでも食べられますが、フライパンで焼き目をつけるのがおすすめ。
見た目と風味がグッとよくなりますよ。

まずは焼くときに油が跳ねないよう、キッチンペーパーで表面の肉汁を拭き取りましょう。

ホットクックで調理したローストビーフにフライパンで焼き目をつけている様子

薄く油をひいたフライパンを強めの中火で十分に熱したら、肉に焼き目をつけます。

焼き時間は各面20〜30秒ほど。
長時間焼くと肉に火が通り過ぎてしまうので、強火でさっと焼き色をつけてくださいね。

08.切り分けて完成!

ホットクック本体と白い皿に盛りつけたローストビーフ

焼いたあと表面に触れるくらい粗熱が取れたら、包丁で切り分けて完成です!

全体にしっとりと火が通り、ロゼ色の仕上がりです。

ローストビーフにおすすめのハーブ・香辛料

スプーンに乗ったさまざまなスパイス

肉と塩だけで作った本記事のローストビーフですが、お好みでハーブや香辛料を加えると、肉の臭みが軽減されておしゃれな味わいを楽しめます。

おすすめのハーブ・香辛料は以下のとおり。

  • ローズマリー
  • ローリエ(ローレル)
  • タイム
  • ブラックペッパー
  • ガーリック

ローズマリー、ローリエ、タイムは清涼感がある香りで、肉の臭みを和らげてくれます。

ブラックペッパーとガーリックは、味わいのアクセントになってくれる香辛料です。

これらを使うタイミングは本記事レシピの手順1と2の間。

牛肉のドリップを拭き取ったあと、ハーブや香辛料をしっかりとすり込んでから袋に入れて低温調理しましょう。

簡単なのにレストラン級!ローストビーフのソース2選

ローストビーフを手作りしたら、それに添えるソースも手作りしてみませんか?

ここからは、あっという間に作れてレストランのようにおいしい、ローストビーフのソースを2つご紹介します。

ヨーグルトソース

器に入ったヨーグルト

(※ 画像はイメージです)

【材料】

  • プレーンヨーグルト……大さじ2杯
  • マヨネーズ……大さじ1杯
  • レモン汁……小さじ1/2杯
  • すりおろしにんにく……少々(綿棒の先くらい)
  • 塩コショウ……適量

【作り方】

材料を器に入れてよく混ぜ合わせる。

【コツ・ポイント】

爽やかな酸味が特徴のソースです。生のすりおろしにんにくは辛味があるので、入れるときはごく少量から調整してください。

ブルーベリーソース

ブルーベリーソースをかけたサーモンソテー

(※ 画像はイメージです)

【材料】

  • ブルーベリージャム……大さじ3杯
  • しょうゆ……大さじ1杯
  • お好みの酢……大さじ1杯
  • 水(または料理酒やワイン)……大さじ1杯
  • オリーブオイル……小さじ1杯

【作り方】

材料を耐熱容器に入れて混ぜ合わせ、電子レンジ600Wで30〜40秒加熱して煮立たせる。あら熱が取れたら完成。

【コツ・ポイント】

ブルーベリージャムの甘酸っぱさとしょうゆの風味が、絶妙にマッチしたソースです。

お酒を加えた場合は、加熱後にアルコールが飛んでいるか確認し、アルコールの風味が残っているときは追加で10〜20秒加熱しましょう。

ホットクックで作るローストビーフのコツ|初心者でも安全かつ失敗なし!

シンプルだからこそ、おいしく作るにはコツが必要なローストビーフ。
また作り方を誤ると、食中毒の原因になってしまう場合もある料理です。

安全でおいしいローストビーフを作るためには、衛生管理と加熱時間が大切なポイントです。

ここからは安全かつ失敗なく、おいしいローストビーフを作るコツをご紹介します。

①新鮮な食材を清潔な道具で調理する

ホットクック調理に適した調理道具

食中毒の原因は「食材自体についている菌が繁殖する」もしくは「手や道具についていた菌が食材に移って繁殖する」の2パターン。

食材自体についている菌は、食材が古くなるほど増えていきます。
低温調理をするときは、できるだけ新鮮な食材を使いましょう。

ローストビーフは調理前に肉を常温に戻すレシピが多くありますが、衛生的にはNG

常温で放置している間に菌が増えてしまうため、冷蔵庫から出してすぐ調理してください。
(※ホットクック公式レシピにも、常温に戻す工程はありません)

また食材に菌を移さないためには、清潔な手や道具で調理するのが鉄則。

調理前には手を洗い、道具はアルコールで消毒しておきましょう。
手を洗ったあと、ビニール手袋をはめて作業するのもおすすめです。

②容量・厚さ・加熱時間を厳守する

ニワトリ型のキッチンタイマー

低温調理で心配なのが加熱不足。

見た目だけでは安全な状態まで加熱できているかわかりづらく、「これくらいで大丈夫かな」となんとなく判断してしまいがちです。

手で触ったり温度計で確かめたりする方法もありますが、低温調理は中心温度に加えて「十分な温度に達したあとの加熱時間」も重要なポイント

瞬間の温度を確かめただけでは、十分加熱されたかどうか判断できません。

病院で働いていた調理師の筆者としては、公式レシピの順守をおすすめします。

  • 調理は「ローストビーフ」モード
  • 一度に調理できるのは600g×2袋まで
  • 肉ひとかたまりの厚さは6cmまで

手動モードの低温調理で温度や加熱時間を自由に設定できますが、筆者的にはおすすめしません。

ローストビーフに適した設定で、食材のルールを守って調理をしましょう。

③調理後はすぐ食べる&保存の場合は急冷する

白い背景と砕いた氷

ローストビーフを安全に食べるためには、調理後も注意が必要です。

低温調理をしたあと、そのまま食べる場合は90分以内の喫食が目安。
病院や学校給食の衛生ガイドラインである「大量調理施設衛生管理マニュアル」にも、

調理後の食品は、調理終了後から2時間以内に喫食することが望ましい。

と記載されています。

もし調理から食べるまでに時間が空いたり、調理した翌日以降に食べたりする場合は、調理終了後に氷水で急冷して保存しましょう。

本記事でご紹介したレシピの場合、塩を含ませたあと肉汁を捨てて急冷し、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。

④焼き目をつけるのは加熱後がおすすめ

かたまり肉にフライパンで焼き目をつけている様子

低温調理のローストビーフ作りで迷うのが「いつ焼き目をつけるのか」ということ。

正解はないのですが、筆者は本レシピで紹介したように、加熱後に焼き目をつけるのをおすすめしています。

理由は以下の2つです。

  • 焼き目をはっきりと残したい
  • 焼いたときの香ばしさが残った状態で食べたい

焼き目をつけたあとに低温調理をしても、食べるうえで問題はありません。

しかし先に焼き目をつけると、焼き色が弱くなったり、焼いた香ばしさが薄れてしまったりするんです。

また食べる直前に焼き目をつけると、表面についているかもしれない菌を殺すことにも繋がります

あまりこだわりがない場合は、ぜひ食べる直前に焼き目をつけてみてくださいね。

ローストビーフの保存期間

カッティングボードに盛りつけたホットクックで調理したローストビーフ

低温調理後に急冷したローストビーフの日持ちは、約1〜2日
事前に作っておきたい場合は、食べる日の前日〜2日前を目安にしましょう。

また上記の保存期間はかたまりのまま保存した場合。
切り分けた場合、断面から菌が入り込む可能性があるので、その日のうちに食べ切るようにしてください。

まとめ

自動調理だけでなく、低温調理もできるホットクック。

手間がかかりそうなローストビーフも、お肉を入れて放置しておくだけで、お店のようなおいしさになりますよ。

調理方法や温度管理を徹底すれば、食中毒の心配もありません。

本記事で紹介したレシピを参考に、おうちで絶品ローストビーフを作ってみてくださいね。

「ホットクックでローストビーフを作ってみたいけれど、ホットクック本体を買うのは迷っている」

という方は、レンティオでのお試し利用がおすすめです。

月額費用でじっくり試して、使い勝手に満足した場合は差額を支払って買うことも可能です。

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