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2020年に彗星の如くテック業界に登場したメーカー「Nothing(ナッシング)」。
Nothingが初めて世にだしたプロダクト「ear (1)」は、ワイヤレスイヤホンの中の機構が見える斬新なデザインが特徴的で注目を集めました。
次に発表した「Phone (1)」は、背面にGlyph Interface(グリフインターフェース)と呼ばれる970個のミニLEDライトが搭載されており、まるで近未来からタイムスリップしてきたようなスマートフォンです。
そんな「Nothing」が次に発表したプロダクト「Ear (stick)」は、ハーフインイヤー型のワイヤレスイヤホンです。
それでは「Ear (stick)」を詳しくレビューしていきます。
もくじ
Nothing Ear (stick)の特徴
Ear (stick)は、大きく7つの特徴があります。
Nothing Ear (stick)の特徴
- 美しいデザイン
- 快適な装着感
- 迫力のある音質
- 雑音除去機能付きのマイク
- 長時間持つバッテリー
- 音量調節までできるジェスチャー操作
- Nothing X アプリでカスタマイズが可能
それぞれの特徴を詳しく紹介していきます。
スペック一覧
項目 | スペック詳細 |
---|---|
イヤホンタイプ | ハーフイヤー型の完全ワイヤレス(左右分離型) |
ノイズキャンセリング | - |
マイク | Clear Voice Technology |
連続使用時間 | 1 回の充電: 最大 7 時間の再生時間、最大 3 時間の 通話時間 充電ケースを使用した場合: 最大 29 時間の再生時 間、最大 12 時間の通話時間、10 分の充電で 9 時間 再生可能 |
充電方法 | 有線:USB Type-C |
ドライバー | 12.6 mm ダイナミック |
接続方式 | Bluetooth 5.2 |
対応コーデック | SBC AAC |
防水性能 | IP54 |
大きさ | イヤホン: 高さ: 29.8 mm 幅: 18.8 mm 厚さ: 18.4 mmケース: 高さ: 87.1 mm 幅: 29.8 mm 厚さ: 29.8 mm |
重さ | イヤホン:4.4 g ケース:46.3 g |
公式税込価格 (2022年10月現在) |
16,800円 |
美しいデザイン
Nothingのプロダクトは、近未来的デザインが特徴的です。
Ear (stick)も一眼でNothingのプロダクトとわかる、美しくも品のあるデザインです。
真っ白なデザインの中に差し色の赤があり、非常に所有欲を満たしてくれます。
従来のワイヤレスイヤホンのケースは蓋を開ける形が一般的ですが、Ear (stick)は蓋をひねる形でイヤホンにアクセスできます。
蓋は360°回転するので、上下関係なくイヤホンにアクセスすることが可能です。
コンパクトな形状
Ear (stick)はスティック型のコンパクトな形状をしており、胸ポケットやポーチなどにすっぽりと収まる形状です。
キャッシュレスの現代において手ぶらで出かけることもあると思いますが、ポケットに入れても嵩張らないので非常に嬉しいです。
装着感
Ear (stick)は、装着感を追求したイヤホンになっています。
ハーフインイヤー型のデザインで、耳に引っ掛けるような形で装着します。
100人以上のテストユーザーと100回以上の設計変更を経て生み出された形状になっており、長時間使用していても疲れにくい形状です。
ハーフインイヤー型ですが外れやすいという印象はあまりなく、頭を激しく動かしても外れてしまうということはありません。
また、重量も片耳わずか4.4 gと軽量の部類です。
形状だけでなく重量も軽いので、長く使用できるポイントになっています。
音質について
Ear (stick)は、カスタム設計された12.6 mmの大型のドライバーを採用しています。
音量が小さくても迫力のある音楽を楽しむことができます。
大型のドライバーが搭載されているので低音域の迫力はもちろんのこと、ギターなどの高音域の音色も迫力があります。
AirPods(第3世代)など他社のインナーイヤー型のイヤホンと比較しても、低音域と高音域の表現幅が広く、AirPods(第3世代)の音がこもって聞こえるほどでした。
ハーフインイヤー型の形状のイヤホンは遮音性が少なく屋外での音楽視聴時に車の音などが邪魔に感じてしまうこともありますが、Ear (stick)のパワフルなサウンドが屋外での音楽体験を豊かにしてくれます。
また、ハーフインイヤー型のイヤホンは密閉度が低いので、音量が大きすぎると音漏れしてしまう危険性があります。
ですがEar (stick)には、Bass Lock Technologyという音漏れを防ぐ技術が搭載されています。
イヤホン装着中の低音の漏れを常時検知し、最適なレベルになるようにイコライザーが自動でチューニングしてくれます。
ですが、友人に協力してもらい音漏れのテストを行なってみましたが、スマートフォンの音量を半分以上まで音量を上げると音漏れはしてしまいます。
室内の静かな部屋で検証したので屋外での利用では問題ないと思いますが、図書館などの静かな場所での利用時には音漏れには気をつけた方が良さそうです。
Nothing Xアプリでカスタマイズ可能
Nothing Xアプリを使用することで、イコライザによる音質のカスタマイズが可能です。
プリセットとして用意されているのは以下の4つ。
- BALANCED
- MORE BASS
- MORE TREBLE
- VOICE
このほかにカスタムが選択でき、自身の好みに合わせたカスタマイズが可能です。
個人的には「BALANCED」か「MORE BASS」おすすめです。
「MORE TREBLE」は高音域が強調されるのですが、長時間使用するには高音が強すぎてJ -POPなどは疲れてしまいます。
マイクの音質
ワイヤレスイヤホンにおいてマイクの品質も重要ですよね。
Ear (stick)は3つの高精細マイクを搭載しており、音声を強調させ、風切り音や周囲の雑音を除去するができます。
実際に車通りが多くある大通りで音声の録音を行いました。
車の音はほとんどカットされており、音声が聞き取りやすくなっています。
バッテリー持ち
Ear (stick)は、スティック型の小型なボディにも関わらず、イヤホン単体で最大7時間の連続再生、ケース込みですと最大29時間の連続再生が可能です。
また、わずか10分の充電で約2時間の連続再生が可能ですので、朝の家を出る直前に充電がないことに気がついてもモバイルバッテリーで充電すれば駅に着くまでに電車で利用する分くらいの充電は可能です。
充電端子はUSB-Cとなっており、Phone (1)を含むさまざまなデバイスとの互換性もあります。
ジェスチャー操作
Ear (stick)は、イヤホンの先端部分を擬似的に押し込むことで音楽の再生や停止、曲送りや曲戻しなどの操作が可能です。
また、長押しすることで音量の調整が可能です。
一定の間隔で音量が上がったり下がったりしますが、コツを掴まないと大きくなりすぎたり小さくなりすぎたりしてしまうので注意が必要です。
操作 | アクション |
---|---|
1回押す | 再生/一時停止、通話応答/切断 |
2回押す | 次の曲にスキップ、着信拒否 |
3回押す | 前の曲にスキップ |
左イヤホン長押し | 音量を小さくする |
右イヤホン長押し | 音量を大きくする |
Nothing X アプリでカスタマイズが可能
音質の項目で説明したイコライザー機能以外にも、ジェスチャー操作のカスタマイズが可能です。
左右それぞれでカスタマイズができ、さらに押し込む回数毎のカスタマイズも可能です。
Nothing Ear (stick)を使用してみて
Ear (stick)を数日間使用してみて、よかった点、気になった点をまとめてみました。
◎:デザインがかっこいい
前述しておりますが、筆者個人の感想としてもEar (stick)のデザインは惚れ惚れします。
他社のイヤホンと比較してみても別格の美しさで、所有欲を満たしてくれます。
Phone (1)と並べてみてもデザイン的相性も素晴らしく、セットで購入したくなります。
ガジェット好きの筆者にはたまらないプロダクトです。
Nothing Phone (1)をレビュー!スマホ業界に一石を投じるデザイン、コスパ重視のスマートフォン – Rentio PRESS[レンティオプレス]
◯:音質はインナーイヤーの中でもかなり良い
インナーイヤー型のイヤホンは、耳の中に押し込むカナル型のイヤホンと比較して遮音性や密閉感が劣り音質も悪くなる傾向にあります。
Ear (stick)の12.6 mmのドライバーは、インナーイヤー型のイヤホンとは思えないほどの迫力とサウンドを実現しています。
快適さは欲しいけど、音質も譲れないという方にはピッタシのイヤホンです。
△:左右がわかりづらい
これは慣れてしまえば問題ないのですが、ケースも左右どちらからでも開けられて、イヤホン本体にもRやLの表記がないため購入当初は左右がどちらなのか判別するのが難しいです。
右側が赤色と覚え、ケースの右側が赤色のデザインになっているので、そこに合わせて赤い方を収納すると覚えるのがおすすめです。
△:1メモリの音量調整がむずかしい
イヤホンの先端部分を長押しすることで音量の調節ができるのですが、1メモリずつ調整するのがなかなか難しいです。
長押しして1秒くらいで、ピッと音と共に音量が上がったり下がったりするのですが、1秒間くらいの間隔で2、3と調節されてしまいます。
ちょっとずつ音量の調整を行いたい場合は、接続しているスマートフォンから操作した方が良さそうです。
△:ワイヤレス充電はしたい
Ear (stick)は、ワイヤレス充電に対応していません。
ear (1)を含む数多くのワイヤレスイヤホンがワイヤレス充電に対応しており、筆者自身も普段からAirPods Proを使用しているためワイヤレス充電に慣れてしまっています。
スティック型の形状にワイヤレス充電を搭載するのは、やはり難しかったと考えます。
AirPods(第3世代)と比較して
同じインナーイヤー型のイヤホンであるAirPods(第3世代)と比較して、音質や装着感などに違いがあるのか比較してみました。
音質
音質に関しては、Ear (stick)の方が良いです。
同じ曲を聴き比べてみるとその違いは明らかで、AirPods(第3世代)はこもって聴こえます。
高音域、低音域ともに表現幅がEar (stick)が大きく、解像感にも違いを感じます。
装着感
装着感は形状が似ていることもあり、大差はないです。
ですが、先端が少し長いのでEar (stick)の方がフィットしているようにも感じます。
どちらも上下左右に頭を動かしても簡単に落ちることはないので、ランニングをしながら使用しても問題ないくらいの安定感はあります。
操作性
Ear (stick)、AirPods(第3世代)どちらとも、イヤホンの先端を押し込むことで再生・停止などの操作を行うことができます。
Ear (stick)は長押しすることで音量の調整まで可能ですが、AirPods(第3世代)はイヤホン単体で音量の調節まではできません。
いちいちスマートフォンを取り出して操作する必要があるので、イヤホンのみで操作可能なEar (stick)の方が利便性は高いです。
スペック比較
項目 | Ear (stick) | AirPods(第3世代) |
---|---|---|
イヤホンタイプ | ハーフイヤー型の完全ワイヤレス(左右分離型) | インナーイヤー型の完全ワイヤレス(左右分離型) |
ノイズキャンセリング | - | - |
マイク | Clear Voice Technology | デュアルビームフォーミングマイク +内向きのマイク |
連続使用時間 | 1 回の充電: 最大 7 時間の再生時間、最大 3 時間の 通話時間 充電ケースを使用した場合: 最大 29 時間の再生時 間、最大 12 時間の通話時間、10 分の充電で 9 時間 再生可能 |
・イヤホン単体:最大6時間 ※空間オーディオ有効なら最大5時間 ・充電ケース込:最大30時間 |
充電方法 | 有線:USB Type-C | ・USB-C to Lightningケーブル ・MagSafe充電もしくはQi規格のワイヤレス充電 |
ドライバー | 12.6 mm ダイナミック | 専用の高偏位Appleドライバ |
接続方式 | Bluetooth 5.2 | Bluetooth 5.0 |
対応コーデック | SBC AAC |
SBC AAC |
防水性能 | IP54 | IPX4 |
大きさ | イヤホン: 高さ: 29.8 mm 幅: 18.8 mm 厚さ: 18.4 mmケース: 高さ: 87.1 mm 幅: 29.8 mm 厚さ: 29.8 mm |
イヤホン:約18.26mm×19.21mm×30.79mm 充電ケース:約54.40mm×21.38mm×46.40mm |
重さ | イヤホン:4.4 g ケース:46.3 g |
イヤホン:約4.28g×2 充電ケース:約37.91g |
公式税込価格 (2022年10月現在) |
16,800円 | Lightning充電ケース:26,800円(税込) MagSafe充電ケース:27,800円(税込) |
Apple AirPods 3(第3世代,2021年モデル)を使用レビュー!AirPods Proや第2世代と違いを比較してみた – Rentio PRESS[レンティオプレス]
Nothing Ear (stick)はプレゼントにも喜ばれるワイヤレスイヤホン
Nothingのプロダクトは、出会うたびにワクワクを与えてくれます。
それは自分自身だけでなく、周りにもおすすめしたくなるようなデザインです。
美しいデザイン、迫力のあるサウンド、イコライザーやジェスチャー操作などの利便性、自身だけでなく友人や恋人、家族にもおすすめできるワイヤレスイヤホンです。
誕生日やクリスマスのプレゼントにも最適です。
ガジェット好きなら間違いなく喜んでくれると思います。
オーディオ製品はお試しレンタルがおすすめ
実際の付け心地や音質を知ってから検討したい方にはワイヤレスイヤホンのレンタルをおすすめします。
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