smc PENTAX-DA 12-24mmF4 ED AL[IF] 実写レビュー。風景撮影に最適なクリアな描写力を備える超広角ズームレンズ
更新日2024/07/17
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smc PENTAX-DA 12-24mmF4 ED AL[IF] は2005/10/13(※終売品)に発売された超広角ズームレンズです。
標準の画角~超広角の画角までカバー出来る2倍ズームレンズとなっており、発売から時間が経過した今でも愛用者がいます。
人間の視野を超えた広い範囲を映した撮影が可能で、超広角から標準画角まで撮影位置によって多彩な表現が楽しめます。
可能な限り歪みが少なくなるように端正されていて切れ味のよい描写、小型軽量化されている点と使い勝手がよく活躍の場面が多いこのレンズ。
今回はそんな長らく愛されているPENTAXの超広角ズームレンズをご紹介します。
もくじ
smc PENTAX-DA 12-24mmF4 ED AL[IF] 外観レビュー
超広角ズームレンズの性能を持ちながら、小型・軽量化された smc PENTAX-DA 12-24mmF4 ED AL[IF]
以前に発売され現在は終売品となっている本レンズですが、現行のカメラボディにつけても見劣りすることはありません。
smc PENTAX-DA 12-24mmF4 ED AL[IF] の外観面についてレビューしていきます。
超広角ズームながら小型・軽量
広角とズームの性能を併せ持つレンズでありながら全長「84 x 87.5 mm」、重さ「430g」と軽量です。
持ち回りのしやすさや軽さから標準レンズと併せて持つことも、苦にならないと評価を受けています。
フレアやゴーストから守る役割のあるフードは大きく、携帯するのには少々場所を取るとの意見がありましたが、フードのみ取り外して持ち運ぶことで解決されている方もいました。
ボディ(PENTAX K-70)に装着した写真はこちら。
レンズフードを装着するとかなり大きいですね。
クイックシフト・フォーカス・システム採用
こちらは「AF」+「MF」を併せ持つ機能となり、レンズのスイッチの切替を行わずにAFからMFに切り替えることが出来るもの。
AFモードにしてピントを合わせた後で、レンズのピントリングを回す事で即座にMFに移行できます。
この機能を使えば被写体によった撮影など、ピントを調整したい時に便利な性能となっています。
smc PENTAX-DA 12-24mmF4 ED AL[IF] 性能レビュー
現在も使用しているとされている方から多く称されているのはその性能です。
長らく愛られている本レンズでしか表現・撮影が出来ない性能面についてレビューしていきます。
F4通し/標準~超広角まで、使いやすい12-24mm
本レンズはF4通しとなっていることからズームしても明るさの変動が無く、使い勝手の良さが評価されています。
またズームが出来るため、立ち位置を変えずに画角の調整も可能なのも魅力の1つ。
標準に近い画角から超広角までを広くカバーし、被写体にしっかり寄れば背景をぼかすことも出来るため、花撮りなど寄った撮影でも活用可能。
広角レンズは撮り方によっては不自然な写真となってしまうことがありますが、このレンズはゆがみが最小限に抑えられているので自然な写真が残せます。
初心者であっても、味のある広い写真や一風変わった写真がお手軽に撮れるレンズです。
安定した解像力・表現力
smcコーティングや内面反射防止が採用されていることから、ゴーストやフレアの発生は最小限に抑えられて野外であっても安定した解像度を保てます。
高い逆光体制を持っていることは風景撮影では重視したい要素の1つ。また直接日の光が当たる場面の写真でも十分な写りとなります。
写りも良くPENTAXらしい色合いで写真を撮影する事出来るため、表現力も高く評価されている点です。安定感や描写力を求めるならF8での撮影がおすすめ。
どんな環境下でも安心して撮影出来るという点は、野外、風景撮影では重要なポイントですね。
光条を活用した撮影・星空撮影も可能
本レンズではF値を絞る事で、お手軽に光条を撮影することも可能です。
光条とは風景写真のアクセント等に使われる街灯や太陽がキラキラと光る現象のことです。
クロスフィルターを使わなくても、本レンズでは設定をF値を大幅に絞るなど、少し工夫するだけで光源から8本の光条撮影が出来ます。
気になる点
気になる点として本レンズは、PENTAXの魅力の1つである防塵防滴には対応していません。
もしアウトドアや濡れる可能性がある撮影・環境では、より厳重にレインカバーなどでより守りを強くする必要があります。
こちらは機種の発売された時期を考えると仕方ないことかなと思います。
またもう1点広角レンズの特徴である「色収差が出やすい」ことも上げられます。
高輝度と低輝度部分が写真内で隣り合う事ことで紫色の「偽色」が発生する現象ですが、気になる方は現像ソフトを使用して修正を行う事が多いそうです。
またピントを合わせる際の動作音も気になる方はいらっしゃるかもしれません。
ただ、この音がPENTAXの味と考えている方もいらっしゃるので好みの問題だと思います。
フォトギャラリー
スペック表
レンズ名 | smc PENTAX-DA 12-24mmF4 ED AL[IF] | ||
---|---|---|---|
レンズタイプ | 超広角ズーム | ||
焦点距離(35ミリ判換算) | 12-24mm(18.5-37mm相当) | ||
開放絞り値 | F4 | ||
最小絞り | F22 | ||
画角 | 99°-61° | ||
レンズ構成 | 11群13枚 | ||
絞り羽根枚数 | 8枚 | ||
最短撮影距離 | 0.3m | ||
最大撮影倍率 | 0.12倍 | ||
フィルター径 | 77mm | ||
最大径 x 長さ | 約84 x 87.5 mm | ||
質量(重さ) | 約430g |
まとめ
純正の広角レンズとして長らく高く評価されていた「smc PENTAX-DA 12-24mmF4 ED AL[IF]」
気軽にお散歩の、旅行などで広く撮りたい風景、星空などの撮影など広い用途におすすめ出来る広角ズームレンズになっています。
使用してみて本当に思ったよりかなりの広角で撮影が出来るため、どの部分を切り取って撮影するか迷ってしまうがありましたが、ズームによって調整できる点が良かったです。
標準レンズの他にプラス1本でお持ち頂く事で撮影の幅も広がるかと思います。
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