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新しいレンズを買ってみたけどなかなか良い写真が撮影できない…という悩みもカメラ初心者の一つの悩みです。
カメラレンズは無数に存在するものの、それぞれの画角などの特徴が異なるため、使いこなすには工夫やアイディアが重要となってきます。
今回はカメラレンズの中でも、広い範囲を写すことを特徴とした「広角レンズ」を使った撮影テクニックについてご紹介していきます。
数あるレンズの中でも、特に頭を使った撮影を必要とする広角レンズですが、私自身の経験を基に、使いこなすためのテクニックを解説していきます。
もくじ
広い範囲を写すことができる「広角レンズ」
数あるレンズジャンルの中でも「広角レンズ」は、広範囲を写すことができるレンズです。
名の通り、広い角度に対応していることで、目の前の景色を壮大かつ幻想的に写すことのできるツールとしてフォトグラファーにも人気があります。
人気のあるレンズですが、カメラのレンズキットなどに付属されることはなく、ご自身で購入する必要のあるレンズジャンルと言えます。
広角レンズの選び方
今回は広角レンズの使い方にフォーカスした講座を展開していますが、まずどのような広角レンズを選ぶことがおすすめなのかという導入部分も解説していきます。
先述の通り、広角レンズはきっとレンズに付属されることはほとんどなく、自分に合ったレンズを見つける必要があります。
お手持ちのカメラのセンサーサイズを確認
まず、広角レンズを使用する上で確認しておきたいのが、取り付けるカメラのセンサーサイズです。
広角レンズは、焦点距離が1mm違うだけで画角に大きな変化が生まれてしまいます。
お手持ちのカメラが「フルサイズセンサー」を搭載している場合、広角レンズを使用する上で特に気を付ける必要はないのですが、「APS-Cセンサー」や「マイクロフォーサーズセンサー」の場合は要注意です。
特に「APS-Cセンサー」搭載のカメラでは、フルサイズ対応のレンズも取り付けることができますが、レンズ側の焦点距離から「1.5倍」もしくは「1.6倍」の数値が実際の焦点距離となります。
そのため、APS-Cセンサー搭載のカメラにフルサイズ対応の広角レンズを取り付けたとしても、広角レンズの恩恵を受けることができず、標準レンズと変わらない画角となるためレンズ選びにおいても注意が必要です。
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おすすめの焦点距離は35mm換算広角側16mm以下
数ある広角レンズでも、広角レンズらしさを感じられる焦点距離は、35mm換算にした際、「16mm以下」がおすすめです。
そのため広角レンズの焦点距離域を見た際に、広角側の限界の焦点距離が16mm以下であることを確認してみましょう。
ここでも先述のAPS-Cセンサーを搭載したモデルでの注意が必要で、APS-Cセンサー搭載のカメラに取り付ける場合は、APS-Cセンサー専用の広角レンズがおすすめで35mm換算16mmに対応するのは「10mm」程度の焦点距離を保有するモデルとなります。
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シーンに合わせた広角レンズの使い方
ここからは実際に撮影シーンに合わせた広角レンズの活用術についてご紹介していきます。
広角レンズの購入を検討されている方で、どのようなシーンで使うべきか分からない方も、参考にしていただければ幸いです。
広大な景色を写したいとき
広角レンズが最も使えるシーンは「風景」を撮影するシーンです。
風景の中でも、特に広大な自然やビルなどの建物に囲まれたシーンにおいて、画角に多くの被写体を含めることができる広角レンズが有利になります。
広角レンズは、実際に自分の目で見ている画角よりも広く写すことができるため、非現実的要素も含めることができる幻想的な写真へと仕上がる傾向にあります。
そのため、レンズキットで付属されるような標準ズームレンズとは、大きく異なった表現ができることも魅力です。
室内を広々と写したいとき
広角レンズは、室内を広々と写したいときにも効果的に使うことができます。
例えばおしゃれなカフェに行ったとき、全体の雰囲気を収めたいときには広々と写すことのできる広角レンズの使用がおすすめです。
一方で、室内でも空港や駅、商業施設などの巨大な建物の中でも広角レンズを使うことでその広大さが更に際立ち、広角レンズだからこそ叶えることができる印象的な写真へと仕上がります。
星空撮影には必須
一眼カメラだからこそ撮影できる手法に「星空撮影」があります。
星空撮影において、広角レンズは他のどのジャンルよりも必須のアイテムと言えるでしょう。
できる限り広い範囲を写すことで、無数の星を写すことができるため、星空撮影において広角レンズを使用することは非常におすすめです。
初心者向け星空撮影テクニック!すぐ実践できる星空の撮り方とおすすめカメラ – Rentio PRESS[レンティオプレス]
広角レンズを上手に使いこなすテクニック
ここからは広角レンズを使う上で、簡単にすぐ実践することのできるテクニックをご紹介していきます。
これからご紹介していく数ポイントを抑えることで、広角レンズを使った撮影がより一層楽しくなります。
全体にピントを合わせるためにF値を上げる
広角レンズは写すことのできる範囲が広いため、画面全体にピントを合わせるためには絞りの設定となる「F値」を上げる必要があります。
一般的に開放(レンズ側における一番低いF値)から数段階絞ることで、レンズにおける最高のパフォーマンスを発揮すると言われていますが、広角レンズに関してはできるだけ絞った撮影がおすすめです。
私個人のおすすめはF10~F13程度まで絞ることで、画角全体にしっかりピントが合いつつ、等倍などで見た際も解像力を維持した仕上がりを実現してくれます。
「絞り」に関する基礎知識はこちらで解説
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地平線は画面中心より下に配置する
作例の様なシーンの場合、画面上部に余裕を持たせることがおすすめで、地平線や水平線が入る場合は、画面中心よりも下に配置することがおすすめです。
地平線や水平線を画面中心に配置してしまうだけで、広角レンズで写すことができる部分を自ら削ってしまうことになり、広角レンズの魅力も半減してしまいます。
もちろん、自分に近い部分で被写体が存在する場合は、地平線や水平線を画面中央より上に配置することで強調することができます。
まずは地平線や水平線を画面中央に置かないことを強く意識してみましょう。
傾きに気を付ける
広角レンズを使用する上で最も気を付けたいのがカメラの水平です。
標準レンズや望遠レンズよりも広く写すことができることから、どこを水平の基準にすべきか迷うことが多々あります。
基本的に傾きに関しては、画角の中心に何か被写体がある場合は、その被写体を軸にした水平を調整するようにしましょう。
画角の隅に存在する被写体に関しては、歪みが生じていることもあるため、水平の基準としては見ないようにしましょう。
余白を埋めることを考える
広角レンズを使用することで、一度に写すことのできる範囲が広がることで構図の調整は、標準レンズや望遠レンズを使うよりも難しいと言えるでしょう。
広角レンズを使った撮影の場合、余白をいかにして埋めるかが構図のポイントとなります。
なるべく画角内に被写体が大きく入り、メリハリを感じる配置にすることで、広角レンズを使った作品というのはより一層良くなります。
- 画角に空が入るとき「雲」の表情が豊かな方にカメラを向ける
- 地面を画面下部に置き、高いビル群をメインに写す
- 駅や空港など印象的な屋根を画角の大半で埋める
一例として、私が広角レンズを使った撮影で意識している手法をご紹介しています。
余白の例外として、「青空」は画角内で大きく写しても良い存在だと個人的に感じています。
青空は、誰もが好む存在ですし、特に濃い青空を画角内で大きく写すことも印象的な作品へと仕上がる傾向にあるため、おすすめの構図です。
迫力が足りないときは被写体に近付いてみる
広角レンズを使った撮影では、望遠レンズなどと比較して迫力のある写真を撮影することは難しい存在です。
被写体が遠くにある場合や、先述の余白で出てしまうようなシーンでは、被写体に自ら歩み寄ってみることも選択肢の一つです。
被写体に近付くことで、画角内における被写体の存在感が増し、画角を占める割合も大きくなります。
そうなることで必然的に迫力を感じられる写真となり、近づく距離によっては背景のボケまで表現することもできます。
ボケを活かした撮影を行う際には、開放F値の低いレンズを選択することも忘れずにしましょう。
写真に変化をもたらしてくれる広角レンズにチャレンジ
今回ご紹介してきた広角レンズを使った撮影テクニックいかがでしたでょうか。
私自身、旅先のスナップ撮影など、広角レンズの使用頻度は非常に高く、必要不可欠な存在と言えます。
他のレンズジャンルと比較しても構図のアイディアや、被写体の距離感が重要になるため、頭を使った撮影が必要となるレンズですが、その分、写真撮影上達にも向いているレンズだと感じます。
そして幻想的な仕上がりを魅せてくれる広角レンズは、何か写真に変化を加えたいときに使いたいレンズでもあります。
是非「広角レンズ」を使った撮影に挑戦してみてください。
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広角レンズはお試しでも利用できる
今回ご紹介してきた広角レンズですが、保有していない方でもお試しで借りて使ってみるという方法もあります。
広角レンズにおいては、圧倒的な低価格で購入できるモデルが少なく、いきなり購入するには少しハードルの高さを感じるところです。
そんなときはカメラのレンタルサービスを利用がおすすめです。
Rentio(レンティオ)では、今回ご紹介してきた広角レンズをはじめ、豊富なラインナップから自由に選んでレンタルすることができます。
是非この機会に広角レンズをRentioでレンタルして、新たな写真スタイルにチャレンジしてみませんか?