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世界で最もシェア数を獲得していると言えるSamsungのスマートフォン「Galaxy」。
そんなGalaxyの人気機種である「Galaxy S」シリーズの最新モデルが、2023年4月に国内で発表されました。
中でも最もスペックの高い「Galaxy S23 Ultra」は2億画素のカメラを搭載しており、SoCにはGalaxy S23シリーズに特化した「Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy」が使用されています。
今回は、Galaxy S23 Ultraを詳しくレビューしていきます。


もくじ
Galaxy S23 Ultraの特徴
2023年4月に国内で発売された「Galaxy S」シリーズは、S23、S23 Ultraの2機種となっており、そのどれもが高いスペックを誇ります。
「Galaxy S」シリーズの他には「Galaxy Z」シリーズがあり、フォルダブルスマホと呼ばれる画面を折りたたむことができるスマホシリーズです。
それぞれの特徴を詳しく紹介していきます。
Galaxy S23 Ultraのスペック一覧
Galaxy S23 Ultraのスペックを前モデルであるGalaxy S22 Ultraと比較してみました。
項目 | Galaxy S23 Ultra | Galaxy S22 Ultra |
---|---|---|
ディスプレイ | 約6.8インチ Dynamic AMOLED(有機EL) ※Corning® Gorilla® Glass Victus® 2 |
6.8インチDynamic AMOLED 2X(有機EL) ※Corning Gorilla Glass 3 |
ディスプレイ解像度 | 3088 x 1440 (Quad HD+) | 3088 x 1440 (Quad HD+) |
リフレッシュレート | 最大120Hz | 最大120Hz |
静止画 |
|
|
動画 |
|
|
CPU | Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy | Snapdragon 8 Gen 1 Mobile Platform |
メモリ(RAM) | 12GB | 12GB |
内蔵ストレージ(ROM) | 256GB/512GB/1TB(au Online Shopのみ) | 256GB |
SIMカード | デュアルSIM – 排他的シングルSIMスロット(nanoSIM) – eSIM |
|
通信規格 | 5G | |
Bluetooth | 5.3 | 5.2 |
NFC | 対応(おサイフケータイ対応) | |
バッテリー容量 | 5,000mAh ※最大26時間の動画連続再生 |
5,000mAh ※最大20時間の動画連続再生 |
充電規格 | USB Type-C (最大45W対応) | ・USB-C USB 3.2 Gen 1:最大18W |
生体認証 | ディスプレイ内蔵の指紋認証 顔認証 |
ディスプレイ内蔵の指紋認証 顔認証 |
防塵防水性能 | 防水(IPX5/IPX8)/防塵(IP6X) | IP68 |
サイズ (高さ×幅×厚さ) |
約163×78×8.9㎜ | 163.3 x 77.9 x 8.9 mm |
重さ | 約 234g | 約 229g |
カラーバリエーション | クリーム/グリーン/ファントムブラック(オンラインショップ限定。512GB/1TBストレージモデルのみ。) | バーガンディ/ファントム ブラック |
公式税込価格 | docomo:197,670円〜 au:197,650円〜 |
docomo:183,744円 |
同梱品
Galaxy S23 Ultraの同梱品は以下となっています。
- Galaxy S23 Ultra 本体
- データケーブル
- SIM取り出し用ピン
- Sペン(本体内蔵)
- 取扱説明書
デザイン
Galaxy S23 Ultraのボディはとても高級感のあるデザインです。
今回レビューしているグリーンは、とても落ち着いた色合いになっており、ビジネスシーンからカジュアルなシーンまでさまざまなファッションに合わせることができます。
Galaxy S22 Ultraと比較すると側面がよりフラットになり、視認性が向上しました。
背面には「Gorilla Glass Victus 2」という強化ガラスが使用されており、強度もバッチリです。
UltraシリーズならではのSペン
Galaxy S23 Ultraの大きな特徴とも言えるのが、本体に内蔵する形で付属している「Sペン」です。
Galaxy S Ultraはもともと、「Galaxy Note」シリーズとして販売されていたものを「Galaxy S」シリーズに統合したモデルです。
そのため、「Galaxy S22 Ultra」から本体に「Sペン」と呼ばれるスタイラスペンが付属しています。
Galaxy S23 Ultraの6.8インチの大画面を活用して、瞬時にメモを取ったりSNSに投稿する画像にイラストを追加することができます。
近年ではPDFなどの書類にサインを書くシーンなども増えてきているので、そんなビジネスシーンでもSペンは大活躍します。
また、「Sペン」には物理ボタンが搭載されており、ここにカメラのシャッターなどのショートカットを割り当てることが可能です。
自撮りする際に「Sペン」を持っておけば、離れたところからでも自撮りすることができます。
Galaxy S23シリーズ専用のSoC
Galaxy S23 Ultraは、REDMAGIC 8 Proのようなゲーミングスマホにも使用されている「Snapdragon 8 Gen 2」のS23シリーズ専用モデル「Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy」を搭載しています。
SoCの性能を計る「Geekbench 6」というアプリを使用して、ハイエンドスマホであるiPhone 14 ProやGoogle Pixel 7 Pro、またゲーミングスマホのREDMAGIC 8 Proのスコアと比較してみました。
Galaxy S23 Ultra | Pixel 7 Pro | iPhone 14 Pro | REDMAGIC 8 Pro | |
---|---|---|---|---|
Single | 1,893 | 1,058 | 1,760 | 1,370 |
Multi | 4,885 | 3,211 | 4,809 | 5,068 |
SoC | Snapdragon 8 Gen 2 | Google Tensor G2 | A16 Bionicチップ | Snapdragon 8 Gen 2 |
マルチスコアではゲーミングスマホのREDMAGIC 8 Proには劣るものの、チップ性能で評価されているiPhone 14 Proを凌ぐ結果となりました。
また、AnTuTu Benchmarkのスコアは「1,224,378点」となっています。
また、「Snapdragon 8 Gen 2」はGPU性能も優れており、3Dグラフィックが多用されている「原神」を最高設定でプレイしてもコマ落ちなどはみられず途中で落ちてしまうなんてことはありませんでした。
バッテリー持ち
Galaxy S23 Ultraは、5,000mAhのバッテリーを搭載しています。
iPhone 14 Pro Maxが4,323mAh、Google Pixel 7 Proが5,000mAhとなっており、他社のハイエンドスマホと比較しても十分なバッテリー容量といえます。
バッテリー計測アプリPC Mark for Androidを使用して、擬似的にGalaxy S23 Ultraを長時間使用し続けての充電残量が100%から20%になるまでを計測したところ、15時間23分でした。
Wi-Fi環境下での計測になりますが、これならモバイルバッテリーを持たずとも1日中使用することができます。
また、上記アプリは常時何かしらの操作を行なっていた場合になり、筆者が実際にGalaxy S23 Ultraを持って外出した日のバッテリーの減りは、カメラで撮影などを行ったものの70%ほど残量が残っていました。
45Wの急速充電対応
Galaxy S23 Ultraは、45Wの急速充電に対応しています。
わずか30分で20%から65%まで充電することができました。
これなら、外出する前に充電がないことが発覚しても、支度している間に充電することができます。
生体認証
Galaxy S23 Ultraは、顔認証とディスプレイ内指紋認証のW生体認証となっております。
Samsungのスマートフォンに搭載されている顔認証のセンサーの精度はあまりよくなく、マスクをしたままであったり夜の暗がりの中だったりすると認証に失敗してしまうことがあります。
指紋認証を登録しておけばそんな場面でもロックの解除が行えるので安心です。
スマホを机に置いたままですと顔認証でロックの解除は行えませんが、指紋認証であれば解除が可能なので両対応しているのは便利です。
LDAC対応
LDACなどの高品質なワイヤレスイヤホンを所持していても、再生するプレイヤーが非対応であれば意味がありません。
Galaxy S23 Ultraは、AAC、SBCとハイレゾ音源を伝送できるLDACにも対応しています。
Amazon Music Unlimitedなどに加入することで、高音質で音楽を楽しむことが可能です。
一方で、aptX Adaptiveには対応していないので注意が必要です。
One UI
AndroidのスマートフォンはiPhoneと比較してホーム画面やロック画面のUIをカスタマイズしやすいのが特徴的です。
Galaxy S23 Ultraは「One UI」と呼ばれる独自のUIを採用しており、さまざまなことがカスタマイズすることができます。
例えばアプリのウィジェットを表示するだけでなく、配置や大きさをカスタマイズすることが可能です。
また、有料の壁紙やテーマを購入することができるので、自身の好みに合わせたカスタマイズ方法が無限にあります。
カメラ
Galaxy S23 Ultraの最大の特徴とも言えるのが、カメラ機能です。
Galaxy S23 Ultraのの背面には、超広角、広角、望遠が2つの合計4つのカメラが搭載されています。
中でも広角カメラは驚異の約2億画素となっており、超高精細な写真を撮影することができます。
Galaxy S23 Ultraのカメラの特徴を作例を踏まえながら紹介していきます。
2億画素の広角カメラ
前シリーズのS22 Ultraの広角カメラは約1億8000万画素と高精細でしたが、S23 Ultraではさらに進化し約2億画素のレンズになりました。
ポスターサイズなどの印刷にも余裕で耐えうる画質ですが、それ以外にも撮影後のトリミングやズームに適しています。
下図は、通常の解像度のものと2億画素で撮影したものの拡大図ですが、画像の鮮明さが全く異なります。
- 元画像
- 通常
- 2億画素
また、夜間での撮影時には画質が劣化しがちですが、センサーサイズも大きくなったことで高画質での撮影が可能です。
3倍・10倍望遠レンズ
Galaxy S23 Ultraには、前述しているように3倍と10倍の望遠レンズが搭載されています。
3倍レンズは、通常の広角カメラでは撮影できないような、背景ボケのある印象的な写真の撮影が可能です。
- 3倍望遠
- 広角
また、ポートレートモードも3倍の望遠レンズを使用して撮影することができるので、接写での撮影時にはスマホカメラ以上のクオリティの写真の撮影が可能です。
人物の撮影や料理の撮影など、ポートレートにも適しているレンズです。
また、10倍望遠レンズがあることで、画質を落とすことなく被写体を近くで撮影することが可能です。
大さん橋から赤レンガ倉庫までは直線で約400mほど距離があるのですが、これほど近く、鮮明に撮影することができます。
- 広角
- 3倍望遠
- 10倍望遠
東京ドームは直径が約200mほどですので、撮影が可能なライブでも手軽に綺麗な写真を撮影することが可能です。
動画もプロ仕様
強力な光学式手ぶれ補正を搭載しているので、Vlog用のカメラとしても最適です。
以下の動画は「スーパー手ぶれ補正」のON/OFFを比較した動画ですが、スーパー手ぶれ補正がOFFの状態でもブレをあまり感じにくくなっています。
ONにするとクロップされて画角が狭くなってしまうので、OFFの状態でも充分かもしれないです。
また、動画は最大で8K(7680×4320ピクセル)の30fpsで撮影が可能です。
映像制作などクリエイティブな場面でも活躍してくれそうです。
Galaxy S23 Ultraの気になるポイント
Galaxy S23 Ultraを使用していて気になる箇所もあったので紹介したいと思います。
大画面だけど日常使いには重いかも
以前レビューしたGoogle Pixel 7 Proとサイズ感は類するものの、重量は20gほど重たくなっています。
電車の中で数十分動画を視聴していると腕が疲れてくることがあり、基本的には両手での操作が前提となります。
純正ケースの「Silicone Grip Case」などは背面にグリップが装着されているので、こういったケースと併用することをおすすめします。
Sペン使用時にがたつく
Galaxy S23 Ultraの特徴とも言えるSペンですが、机に置いて使用する際にカメラ部分が干渉しがたついてしまいます。
Sペン使用時はスマートフォンを手で持って使用した方が、安定して使用することができます。
Galaxy S23 Ultraは写真の幅を広げてくれるスマホ
近年のハイエンドスマートフォンは、大画面、高画質カメラ、バッテリー持ち、高性能なSoCなど差がなくなってきています。
そん中でGalaxy S23 Ultraの4つのカメラは、撮影機としての可能性を広げてくれるスマートフォンと言えます。
特に望遠レンズを使いこなすことで、印象的な写真を撮影することも可能ですし、手軽にスナップ写真の撮影が可能になります。
筆者にGalaxy S23 Ultraを持って色々な場所を訪れてみたいと思わせてくれました。

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