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高温の蒸気で汚れを浮かせて落とすスチームクリーナー。
あると便利そうだけど、実際どの程度役に立つのか、なかなかイメージしづらい掃除家電ではないでしょうか。
スチームクリーナーの老舗メーカー・ケルヒャーからは、様々な家庭用スチームクリーナーが出ています。
今回お試ししたのは、休日にまとめて掃除するときに適したSC2モデル。
掃除機のような形で、床掃除だけじゃなくノズルを付け替えていろんな場所が掃除できる一台です。
掃除機やフローリングワイパーでは取り切れない汚れや、いつもは洗剤に頼っている汚れがどの程度落ちるのか。詳しくご紹介します。
もくじ
ケルヒャースチームクリーナーSC2の特徴
まずはケルヒャー SC2の主な特徴をご紹介します。
約100℃のスチームで汚れを浮かせて落とす
スチームクリーナーには、大きくボイラー式とパネル式があり、吹き付けるスチームの量や蒸気の温度に差があります。
一般的に、ボイラー式のほうがパネル式に比べてスチームの温度、圧力とも高く、その分洗浄力も高くなります。
ケルヒャーはボイラー式。
圧力鍋と同じような仕組みで、ボイラー内で蒸気を圧縮して噴射します。
約100℃という高温のパワフルなスチームで汚れを浮かせて落とします。
バクテリアやカビ・ウィルスを除菌・除去
約100℃という高温のスチームで掃除をすることで、洗剤を使わずにバクテリアやカビ・ウィルスを99.99%除菌・除去※。
小さい子どもやペットがいる家庭でも安心して使えます。
※第三者機関調べ。ケルヒャースチームクリーナーをスチーム最大量モードで30秒間噴射するとウイルスを99.999%除去するという結果が出ました。(表面の硬い場所を清掃した場合)
ヒートアップタイム6分、連続噴射30分
パネル式に比べて、ボイラー式は立ち上がりにやや時間がかかります。
ケルヒャーSC2のヒートアップタイム(待ち時間)は約6分。
その分、連続噴射時間は30分と長めで、1回の給水で約75平米(45畳相当)の広さをしっかり掃除できます。
毎日ちょこちょこ掃除をするというよりは、週に1回、ある程度まとめて掃除をするという使い方に向いています。
クロス交換が便利なフロアノズル採用
フロアノズルは、常に水平を保つ設計で、全体から均等にスチームが出る構造になっているので、拭きムラや拭き残しがなくしっかり掃除ができます。
フロアノズル用クロスとハンドブラシ用カバーは、高品質なマイクロファイバー製。
特にフロアノズル用クロスは面ファスナーになっており、押し当てるだけでしっかりと付き、外すときは大きなタグをひっぱるだけ。
手を汚さずにラクラク交換できます。
仕様一覧
電源 | 100V |
---|---|
消費電力 | 1500W |
本体重量 | 2.9kg |
本体寸法(長さ×幅×高さ) | 380×254×260mm |
ボイラータンク容量 | 1.0L |
電源コード長さ | 4m |
ケルヒャースチームクリーナーSC2の基本的な使い方
ケルヒャースチームクリーナーSC2の付属品や基本操作についてご紹介します。
アクセサリ類
アクセサリ類はフロアノズル、ハンドブラシ、ノズルヘッド、ノズルヘッドの先端につけるブラシです。
これらを入れる収納用のメッシュの袋も付属しています。
基本的な使い方
まずはタンクに給水します。
タンク容量は1リットルですが、実際に1リットルを量って入れると少しあふれます。
水を満タンに入れるとスチームが発生しにくくなるようなので、8割程度にしました。
安全バルブを閉め、スチームレバーにロックがかかっていることを確認してから電源を入れます。
オレンジ色のヒーターランプが消えたら準備完了。
使い始めはスチームじゃなく、お湯が出ます。
ノズルを装着する前にシンクなどでスチームレバーを30秒ほど握り、しっかりとスチームが出る状態にしておきます。
再度レバーをロックし、使いたいノズルを装着したらスチームを出しながら掃除をします。
スチームはレバーを握っている間は出続け、離すと止まります。
スチームの噴出量は2段階の調整が可能。
汚れの度合いや掃除する場所の材質に合わせてスチーム量を調整できます。
掃除後は室内の湿度が上がるので換気をします。
掃除後の畳やカーペットも湿気を含んでいるのでしっかり乾燥させましょう。
※スチーム掃除に適さない床材
高温のスチームで掃除するので、熱に弱い床材などは変形、変色の恐れがあります。
コーティングしていない無垢フローリングやシートフローリングなどはあまり適していない素材なので、目立たないところでテスト洗浄をするなど、注意が必要です。
複合フローリング、クッションフロア、カーペット、畳、フロアタイルはOKです。
徹底検証!スチームクリーナーSC2で落ちた汚れ、落ちなかった汚れ
ここからは実際の掃除の様子をレポートします。
スチームクリーナーは油汚れ、皮脂汚れ、ぬめりなどの掃除に適しているということで、キッチンや洗面所、浴室、床、ラグマットなどで試してみました。
床
わが家の床はほとんどがクッションフロアです。
日々の掃除は、掃除機とフロア用ウェットシートでさっと拭く程度。
スチームでしっかり掃除をしたらいったいどのくらい汚れが落ちるのでしょうか。
スチームを1度かけた後、床自体の見た目はそんなに変化はなく、「きれいになった!」という実感はなかったのですが、クロスの裏はこの通り真っ黒になりました。
そして掃除直後の床は湿気を含んでいますが、乾いたらサラッサラ。
きちんと汚れが落ちた状態の床って、こんなにサラサラで気持ちがいいんだと、ちょっとびっくり。
こちらは洗面台前の床。
全体的に薄汚れていて、拭いても落ちない場所です。
高温のスチームなら落ちるかなと思って試してみましたが、残念ながらあまり変化はありませんでした。
ラグ
自宅で水洗いできないラグやじゅうたんも、スチームクリーナーが最適。
さてどの程度汚れが落ちるでしょうか。
一回の掃除でクロスの汚れはこんな感じ。
床ほどではないですが、汚れを落とせている実感もあり、何より高温のスチームで除菌ができているという満足感があります。
網戸
網戸は外して水洗いもできますが、水を使わないスチームなら場所を選ばず手軽です。
マイクロファイバーカバーをつけたハンドブラシでひと拭きするだけで、あっという間にこんなに汚れが…。
キッチンの網戸だったので油汚れも付着していましたが、スチームの効果ですっきりきれいになりました。
換気扇のカバー
油汚れの代表格といえばキッチンの換気扇。
ここもスチームの力できれいにしたい。
久しぶりに換気扇カバーを外してみるとこの通り。
ほこりと油汚れでギトギトです…。
スチームでどのくらい落ちるのでしょうか。
クロスに油汚れがつくのは抵抗があったので、ノズルヘッドでスチームを吹き付けて、浮いたところを雑巾で拭きとってみました。
スチームが当たっているところからみるみる汚れが浮き、拭き取った後はこの通り。
洗剤なしで油汚れがここまで落ちるのはすごいです。
すっきりきれいになりました♪
オーブンレンジの庫内
電子レンジも汚れがたまりやすい場所。
特にオーブンレンジはオーブンとして使うと肉などの油がたくさんはねます。
高温になるので汚れもこびりつきやすく、掃除がしにくい場所です。
こまめに拭いているつもりでしたが、こうして写真に撮って見るとなかなかの汚れ具合です…。
スチームを当てて拭き取ってみました。
こちらが掃除前。
そして掃除後。
落ち切らない汚れもありますが、比べてみるとかなりすっきりしました。
浴室
最後は浴室。
油汚れはしっかり落ちることがわかりましたが、水垢や石鹸垢などはどれだけ落ちるのか、検証したいと思います。
まずはドアレール。
髪の毛やほこりもたまりやすく、カビも発生しやすい場所なのに掃除がとてもしにくいところです。
スチームの熱と圧がどれだけ効果的なのか、実際の様子を動画で撮影してみました。
かなり落ちているのがおわかりいただけたと思います。
ビフォーアフターを並べてみると、特にすれたような黒ずみはほとんど落ちましたし、右端の汚れがたまって真っ黒だったところは白くなりました。
床は黒ずみや石鹸汚れで白っぽくなっているところが気になります。
ブラシをつけたノズルヘッドでこすりながらスチームを噴射。
比較してみると白っぽい汚れはかなり落ちました。
床の色がグレーなのでわかりにくいのですが、黒ずみは落ち切りませんでした。
オキシクリーンなどで洗うとこの手の汚れはすっきり落ちて、グレーの色もワントーン明るくなるのですが、スチームではそこまでには至らず。
水垢もスチームでは全然落ちず、水道の蛇口のウロコ状のくもりも全く変化なしでした。
ケルヒャー家庭用スチームクリーナーSC2総評
「洗剤を使わない」「高温で除菌」という、普段とは違う掃除体験をもたらしてくれたスチームクリーナー。
予想以上の守備範囲の広さで、慣れたらもっといろいろ使いこなせそうなポテンシャルも感じました。
最後に全体の感想と気をつけるべきポイントをまとめます。
◎油汚れ、皮脂汚れには抜群の洗浄力を発揮
100℃の高温のスチームだけあって、油汚れ、皮脂汚れを落とす威力は抜群でした。
こうした汚れは普通は洗剤なしで落とすのは難しいと思っていましたが、スチームでここまできれいに落ちるとは驚きでした。
特に電子レンジは落ち切らない油汚れがたまって気になってはいたものの、食べ物を入れるし、高温になるしで、洗剤を使っての掃除は避けていた場所。
今回スチームクリーナーで除菌もできてすっきりしました♪
一方で水垢などの石化した汚れは歯が立たないなという印象。
また洗面所やお風呂場の床の黒ずみもあまり落ちませんでした。
汚れの種類が複合的で、時間が経過してしまったものはやはり落ちにくそうです。
◎水洗いできないものの汚れ落としに最適
じゅうたんやラグ、ソファなど、水洗いできないけど汚れが気になるものは意外と多いです。
そういうものを、水を使わずに汚れが落とせて、高温で除菌できるという点はかなり魅力的。
ぬいぐるみやクッションなど、肌によく触れるものをちょっと除菌したいなというときにも便利です。
△気になった点
使っていて気になった点としては、
・ハンドブラシのマイクロファイバーカバーの取り外しがやりにくい
・マイクロファイバーの繊維が残る
の2点です。
ハンドブラシのマイクロファイバーカバーはゴムのところがきつく、またブラシがひっかかって付けるのも外すのも力がいります。
また、新品のクロスは繊維がかなり抜けて残ります。乾いた後に掃除機をかけないといけないのでそれも面倒でした。
スチームクリーナーはお試しレンタルができる
用途に合わせて様々なタイプのスチームクリーナーを出しているケルヒャー。
使ってみたいけどどれを選んだらよいのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
また、年に数回、大掃除のときだけ使いたいという方もいるのでは?
そんな方におすすめしたいのがお試しレンタルです。
家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」では、 様々なケルヒャー製品やスチームクリーナーをレンタルできます。
レンタル期間中に気に入った製品があればそのまま購入もできますので、一度試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。
ケルヒャー(KARCHER)商品のレンタル・サブスク – Rentio[レンティオ]
スチームクリーナーのレンタル・サブスク – Rentio[レンティオ]
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