【Canon EOS R6の作例あり】プロが教える!雰囲気のある写真が撮れるおすすめ方法3つ。
更新日2023/08/02
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最近、「雰囲気写真」「エモい写真」というワードをよく耳にしますよね。広告などでもたくさん「雰囲気」「エモい」表現をとり入れたものを見かけます。
いざ自分が「エモい写真」「雰囲気写真」を撮影しようと思うと、具体的に何が雰囲気写真になるのか・エモさなのか難しいと感じませんか?
今回はプロの写真家(フォトグラファー)の作例とともに、雰囲気のある写真がどのように活用されているのかと、その表現方法をCanon EOS R6(R6のレビューはこちら)で撮影した作例とともに3つ紹介します。
もくじ
逆光を活用してロマンチックに
ミュージックビデオ風の撮影/広告事例より
逆光で撮影をすると描写が曖昧になり、雰囲気のあるエモさを演出できます。
曖昧な雰囲気を写真に残すとノスタルジックに写り、それを見たとき懐かしさを感じて過去の記憶が連想されます。
こちらのミュージックビデオ風の写真は、昔の恋人との記憶が連想されやすいよう、逆光を活用して雰囲気やエモさを演出した事例になります。
逆光撮影時のポイント
この写真は、室内で太陽の逆光を使って撮影しています。
太陽の光だけでも抽象的な描写を作ることは可能ですが、【太陽→窓→被写体】と、代用と被写体の間に窓を挟むことで、太陽の強い光が窓で柔らかくなり、よりロマンティックに演出することができました。
優しい光が懐かしい雰囲気を演出していますね。
レンズフィルターで柔らかい描写に
アパレルブランドのプロモーション撮影/広告事例より
この写真はアパレルブランドの独特な世界観が写真に反映するよう、光の描写が柔らかく、まるで記憶の中の映像が写し出されているような表現に。
使用したのはブラックミストフィルター
レンズフィルターには、NiSiのブラックミストフィルターを採用し撮影しました。
ブラックミストを使用すると肌の光と影に大きな明暗差が生まれないので、コントラストが柔らかくなり滑らかな描写になります。
また、レンズが捕らえる光が柔らかくなることで、洋服の色をキレイに見せることもできます。
フィルターを使用しなくても、レンズにワセリンやストッキングを付けることで代替ができるので、身近な物で色んな写りを試してみるのも面白いですね。
ボケを使ってエモさを表現
モデルのプロモーション撮影/広告事例より
ブレたりボケたりした写真は、見た人の記憶の中にあるシーンと結びつきやすいのではないでしょうか。
今回の写真のように動きを感じられるものに人は懐かしい感情を抱き、「エモさ」を感じます。
写真がブレたりボケたりすることで生じる躍動感に、撮影時の動きが伝わりやすいです。躍動感が被写体の動きを強調させて、その場の楽しい雰囲気が伝わりますね。
今回の写真では、モデルさんの元気でアクティブな様子が垣間見える写真になりました。
ボケの曖昧さで想像をふくらませる
エモさを表現するためにこの写真で活用したのは「ボケ」です。
ピントが合っていない部分はあいまいだからこそ、この写真は何なのだろう……と想像する余白が生まれ、見る人が写真に描かれたものと自分の記憶とを重ね合わせやすくなります。
あえて意図的にボケさせることによって、エモさを演出することができます。
少しの工夫が写真に変化を与える
今回は、いくつか例を挙げて「雰囲気写真」「エモい写真」とその活用について紹介させていただきました。
撮影したい内容に合わせて、「エモい雰囲気」を作り出すことができれば、撮影の幅が広がり、より効果的な写真になります。
紹介した事例以外にも、雰囲気のある写真を撮影する技法がたくさんあると思います。
少しの工夫で見え方が変わるので、身近な道具を使って試してみるのも面白そうですね。
その写真家でなければ、切り取れない世界がある。
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