SONY FE 14mm F1.8 GM (SEL14F18GM)レビュー。超広角の世界を楽しませてくれる単焦点レンズ

交換レンズカテゴリの人気記事
一眼レフカメラを使っていく中で、キットズームレンズとは違った描写を楽しみたいと思った時に「単焦点レンズ」の購入を検討される方が多いと思います。
単焦点レンズは、一般的にズームレンズよりも描写力が優れており、明るいレンズを選ぶことで「ボケ味」を生かした写真を楽しむことができます。
ズームができない分、焦点距離選びに迷ってしまうところですが、今回は風景写真などに使い勝手のいい広角域の「SONY FE 14mm F1.8 GM」をご紹介いたします。
SONYの高級ラインの超広角単焦点レンズの特徴や作例など詳しくご説明いたします。
もくじ
高級ラインGMasterの単焦点レンズ
SONYの純正レンズは「G master」、「Gレンズ」、「ZEISSレンズ」の3つのシリーズに分けられ、「G master」はその中でも最上位クラスのシリーズで、より性能や質にこだわったレンズが展開されており、今回ご紹介する「SONY FE 14mm F1.8 GM」はこのシリーズに含まれます。
G masterシリーズのレンズは価格が高くなってしまいますが、描写力が高いのはもちろん、操作性の面でも高機能です。
ワンランク上の写真にチャレンジしたい方にとって、とても魅力的な1本といえます。
[2023最新]おすすめ単焦点レンズ16選。おすすめの選び方から画質を優先したモデルまで徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
初心者でもすぐ分かる「単焦点レンズ」の使い方。表現力を豊かにする人気レンズの活用方法を徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
外観レビュー
「FE 14mm F1.8 GM」は高級ラインのレンズなので、その大きさや機能も気になるところではないでしょうか。ここからは、実機写真や作例などもお見せしながらご説明いたします。
まずは、外観面について、携帯性や操作性なども一緒にご紹介します。
高級ラインながらコンパクト設計
「FE 14mm F1.8 GM」は高級ラインのレンズでありながら、最大径83mm×長さ99.8mm、約460gと比較的小型・軽量設計です。
一昔前の高級レンズは大きくかなりズッシリとした印象でしたが、近年のG masterシリーズのレンズはどれも小型・軽量設計になっていて、多くの方にとって使いやすいレンズが増えてきているように感じます。
とはいえ、ある程度の大きさであることは間違いありませんが、実際に手に持ってみても見た目ほど重くは感じず、今回α9 IIに装着して使用しましたが、携帯性も高いなと感じました。
撮影者に寄り添った設計
「FE 14mm F1.8 GM」は、レンズ自体でさまざまな操作ができるような設計になっています。
フォーカスホールドボタンや絞りリング、クリック切り換えスイッチなどを搭載し、高い操作性を実現しています。
フォーカスホールドボタンは、ボディ側から好みの機能を割り当ててカスタマイズでき、例えば、「ピント拡大」を割り当てれば、マニュアルフォーカス時、精緻なフォーカシングが手元で直感的に操作できます。
このような機能は風景写真に使用されることが多い広角レンズにおいては、とても使い勝手のいい機能かと思います。
カメラ本体のメニュー画面で操作せずとも、レンズ本体の物理ボタンやリングで設定を変えられることで、快適に撮影が可能です。
性能レビュー
ここからは実際にα9 II ILCE-9M2につけてSONY FE 14mm F1.8 GMで撮影した作例をお見せしながら性能について紹介したいと思います。
14mmという超広角の世界
一般的に焦点距離が20mm以下のものは、「超広角域」と呼ばれます。
人の目で見える景色はおおよそ35mm前後と言われているので、「FE 14mm F1.8 GM」はそれよりもはるかに広い範囲を映し出してくれるレンズということになります。
そのため、広角レンズらしい「パースの効いた写り」を存分に楽しむことができます。
広角ならではの景色が広がっているかのような描写で、ダイナミックに風景を捉えてくれます。
こちらは短い橋なのですが、広い範囲が描写されることで、遠近感が強調され、ぐっと奥行き感も増し、肉眼で見るよりもかなり迫力のある写真になります。
また、広角レンズは人物撮影でも活躍します。被写体からそんなに離れなくても、雄大な景色と人物を一緒に捉えることができ、標準域のレンズとはまた一味違った描写を楽しむことができます。
G masterのレンズなだけあってAFもとても優秀で、旅先の風景と一緒に子供を撮影するのにも、ピント合わせをそんなに気にすることなく、気持ちよく撮影することができました。
最短撮影距離0.25mの近接撮影能力
「FE 14mm F1.8 GM」は、最短撮影距離が0.25mと短く、被写体にかなり寄って撮影することが可能です。
寄って撮影することで、広角レンズの効果がより強調され、より迫力のある写りになります。
広角域のレンズになるほど背景や手前のボケは弱くなるので、一般的に、超広角レンズにおいては、明るい単焦点レンズであってもボケ味を楽しむレンズという感じではありません。
しかし、「FE 14mm F1.8 GM」寄って撮影することが可能なので、広角レンズであってもボケ味のある写真も楽しむことができます。
逆光や暗所にも強い
広角レンズは、捉える範囲が広いことから、太陽の光などが映り込みやすいのが特徴です。
「FE 14mm F1.8 GM」はナノARコーティング IIが採用されているため、ゴーストやフレアが大幅に抑制され、強い光源がある逆光時でも、ヌケの良いクリアな描写です。
これらの写真はかなり日差しが強い時間帯の写真ですが、強い光が入り込んでいるにも関わらず、地上の建物や緑は鮮やかな写りです。
また、こちらのレンズはF1.8と明るいため、暗所での撮影にも適しています。
開放で撮影することで、夜のシーンであっても手持ちでスナップを楽しむことができます。
また、作例はありませんが、広角で明るいレンズであるため、星空の撮影などにも適しているかと思います。
SONY FE 14mm F1.8 GMのフォトギャラリー
熊本の自然を中心に撮影してみましたので、作例をご紹介します。
製品仕様
項目 | スペック詳細 |
---|---|
レンズ名 | SONY FE 14mm F1.8 GM |
焦点距離 | 14mm |
明るさ | F1.8 |
レンズ構成 | 11群14枚 |
絞り羽根 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.25m |
最大撮影倍率 | 0.1 |
最小絞り | f16 |
フィルター径 | – |
寸法 | 83 mmx 99.8mm |
質量 | 約460g |
流石の描写力で絶景を逃さない超広角単焦点レンズ
G masterのレンズなだけあって「FE 14mm F1.8 GM」はさすがの描写力だと感じました。
暗所や逆光のシーンでも抜け感のあるクリアな描写で、絶景撮影にはまさにもってこいの1本なのではないかと思います。
風景撮影がお好きな方、旅行で絶景を見るのがお好きな方には特におすすめです。
14mmという肉眼では得られないようなダイナミックで迫力のある写真が取れるのはもちろん、高級ラインのレンズでありながら、比較的軽量設計なので、撮影の荷物の負担も軽くなります。
また、レンズ本体での操作性・カスタマイズ性も高く、撮影者に寄り添った設計も魅力です。
SONYユーザーの方で広角域のレンズをお探しの方にとっては外せない選択肢のひとつと言えそうです。
SONY FE 14mm F1.8 GMはレンタルでききます
今回ご紹介してきたSONY FE 14mm F1.8 GMをはじめ、気になるカメラ機材はレンタルでお試しすることもできます。
気になるけど購入を迷われているシーンにおいては、一度短期間でもお試しすることがおすすめで、カメラのレンタルサービスを有効活用することができます。
Rentioでは、気になるカメラボディやレンズを最短3泊4日から気軽でお得にレンタルすることができ、お試しするには最適なサービスを提供しています。
決して安くない買い物ですので、Rentioで気になるカメラ機材をレンタルして、失敗しないカメラ機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
[レンタル] ソニー FE 14mm F1.8 GM SEL14F18GM 単焦点レンズ – Rentio[レンティオ]