電子レンジの電気代はどれくらい?500W,600W,1000Wの違いや1ヶ月の料金をチェック
更新日2024/05/31
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使用頻度の高いキッチン家電である電子レンジは、どれくらいの電気代がかかるのか気になりますよね。
「電子レンジの電気代ってどれくらいかかる?」
「500Wと600W、1000Wで電気代はどれくらい違う?」
「電気代を節約する方法があれば知りたい」
など、気になる電子レンジの電気代について解説します。
計算方法や電気代を抑える方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
電子レンジの電気代を計算する方法
家電の電気代は「消費電力(kW)×時間(h)×1kWhの電気代単価(円)」で計算することができます。
実際に3つの手順で電子レンジの電気代を計算してみたいと思います。
- 消費電力を調べる
- 電気代単価を調べる
- 計算式に当てはめる
詳しく見てみましょう。
1.消費電力を調べる
まず初めに、電子レンジの消費電力をキロワット(kW)で出します。
電子レンジの消費電力を調べる際に注意したいのが、よく目にする「500W」や「600W」は定格高周波出力のことで消費電力ではないということ。
実際の消費電力は、一般に定格高周波出力の約1.5~2倍になると言われています。
定格高周波出力が600Wの電子レンジであれば、消費電力はだいたい1200Wと考えてください。
WからkWに変換するには、1000で割るだけでOK。
例えば600W出力の電子レンジの場合、
「1200(W)÷1000=1.2」で、1.2kWという計算になります。
2.電気代単価を調べる
次に、1kWhあたりの電気代単価を調べます。
1kWhとは、1kWの電力を1時間使用した場合の電力量を指します。
電気代単価は契約している電力会社やプランによって異なります。
毎月の請求書や、電力会社のホームページで確認できるので、分からない場合はチェックしてみてください。
なお、公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会によると、2024年1月現在の目安単価は税込31円/kWhです。
3.計算式に当てはめる
電気代を算出するために、以下の式に数字を当てはめます。
「消費電力(kW)×時間(h)×1kWhの電気代単価(円)」
例えば、600W出力の電子レンジで3分間温めた場合で考えてみましょう。
まずは3分を時間(h)に変換するため、60で割ります。
→3分/60分=0.05(h)
先ほど計算した電子レンジの消費電力1.2kWと電気代の目安単価31円で計算すると、以下のようになります。
「1.2(kW)×0.05(h)×31(円)=1.86円」
600Wの電子レンジで3分間温めた場合の電気代は、約1.86円です。
電子レンジの電気代を500W・600W・1000Wで比較
電子レンジの電気代を、出力ワット数ごとに比較してみましょう。
ここでは、消費電力を以下のように変換しています。
- 定格高周波出力500Wの電子レンジ→消費電力1000W
- 定格高周波出力600Wの電子レンジ→消費電力1200W
- 定格高周波出力1000Wの電子レンジ→消費電力1500W
また、1kWhの電気代単価は目安単価の31円で計算しています。
使用分数ごとの電気代
電子レンジを使用する分数ごとに、かかる電気代の違いを比較してみました。
出力ワット数 | 500W | 600W | 1000W |
---|---|---|---|
1分でかかる電気代 | 約0.53円 | 約0.63円 | 約0.79円 |
2分でかかる電気代(コンビニ弁当の温めなど) | 約1.02円 | 約1.23円 | 約1.53円 |
5分でかかる電気代(冷凍ご飯の温めなど) | 約1.55円 | 約1.86円 | 約2.33円 |
10分でかかる電気代(レンジ調理など) | 約5.18円 | 約6.21円 | 約7.77円 |
10分使っても500Wと1000Wの違いは2.6円程。意外とそこまで差は無いんですね。
1ヶ月・1年使った場合の電気代
電子レンジを1日10分使ったとして、1ヶ月(30日)・1年(365日)の電気代を見てみましょう。
出力ワット数 | 500W | 600W | 1000W |
---|---|---|---|
1日10分1ヶ月使用した場合 | 約155.31円 | 約186.37円 | 約232.97円 |
1日10分1年使用した場合 | 約1,889.61円 | 約2,267.53円 | 約2,834.40円 |
電子レンジを毎日10分間使ったとしても、月の電気代は100円~200円程度です。
思ったよりは電気代がかからない印象ですが、年間で考えるとそれなりの額になることがわかりますね。
電子レンジは電気代が安い?他の家電で調理した場合と比較
電子レンジを使う場合と、他の家電で調理した場合の電気代を比較してみましょう。
- 炊飯器の保温vs電子レンジ
- オーブンvs電子レンジ
- 電気ケトルvs電子レンジ
以上3つのパターンを検証します。
炊飯器の保温vs電子レンジ
炊飯器でご飯を保温するのと冷凍したご飯を電子レンジで温める場合、電気代が安いのはどちらでしょうか。
ここでは、3~5.5合炊きのIH式炊飯器を例に電気代を算出してみます。
IH式炊飯器の消費電力は「省エネ性能カタログ電子版」を参考に、保温時の平均値「14.1(Wh/h)」とします。
3時間保温した場合の電気代の計算は以下のとおりです。
14.1(Wh/h)÷1000×3(h)×31(円/kWh)=1.3円
500Wの電子レンジで冷凍ご飯を5分温めた場合は約1.55円であるため、炊飯器で3時間保温したほうがやや安いという計算です。
ただし、炊飯器で4時間保温すると約1.75円となるため、長時間保温をするよりは電子レンジで温めたほうが安くなります。
炊飯器の電気代とレンジ解凍に関する詳しい電気代については、関連記事「炊飯器の電気代はどのくらい?保温とレンジ解凍の比較や7つの節約方法も解説」にて解説しているので、ぜひご覧ください。
オーブンvs電子レンジ
冷凍ピザには、オーブンで焼いても電子レンジで温めても良いタイプがあります。
電気代が安くなるのはどちらでしょうか。
パナソニックのオーブンレンジ「NE-BS5B」のオーブン機能の消費電力1220Wを例に検証してみましょう。
オーブンでピザを6分焼く場合、以下の計算式となります。
1220(W)÷1000×6/60(h)×31(円/kWh)=3.78円
500Wの電子レンジでピザを3分温める場合は約1.59円なので、電子レンジのほうが安いという結果です。
ただし、ピザの加熱時間はあくまでも目安なので、大きさやオーブンレンジによって電気代は異なってきます。
電気ケトルvs電子レンジ
電気ケトルでお湯を沸かす場合と、電子レンジでお湯を沸かす場合を比較してみましょう。
ティファール「ジャスティン プラス 1.2L」(消費電力1250W)を例に見てみます。
コーヒーカップ1杯分を140mlとした場合、1分ほどでお湯が沸きます。
電気ケトルでお湯を沸かすときの電気代の計算方法は以下のとおりです。
1250(W)÷1000×1/60(h)×31(円/kWh)=0.66円
500Wの電子レンジで140mlのお湯を沸かす場合は約2分で、電気代は約1.02円。
コーヒー1杯分のお湯が必要な場合、電気代が安いのはケトルです。
電子レンジの電気代を抑える6つのコツ
ここからは、電子レンジの電気代を抑えるコツを6つ紹介します。
- 電子レンジの庫内をきれいにする
- ターンテーブル式はお皿の外側・フラット式は中央に食品を置く
- 冷凍した食品はあらかじめ解凍しておく
- 複数の食品を温める場合はくっつかないようにする
- 大きな塊の食品は小分けにする
- 電気代が安い時間帯に使用する
ぜひ参考にして、電気代の節約につなげてみてください。
1.電子レンジの庫内をきれいにする
電子レンジの庫内が汚れていると、食品を温めるのに時間がかかります。
電子レンジは、電磁波が食品の内部にある水分を細かく振動させ、摩擦熱を発生させることで温める仕組みです。
ところが汚れなどの障害物があると、食品に届く電磁波が減少するので多くの時間を要します。
通常どおりの加熱時間でしっかり温まらず、追加で加熱することになれば当然電気代が増えてしまいます。
庫内の汚れは発火の恐れもあるため、安全のためにも庫内は常にきれいにしておきましょう。
電子レンジの掃除方法はこちら
電子レンジの正しい掃除方法を解説!やってはいけないことは?重曹&クエン酸は使える?など気になる疑問も解決 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
2.ターンテーブル式はお皿の外側・フラット式は中央に食品を置く
電子レンジには、ターンテーブル式とフラット式があります。
ターンテーブル式の電子レンジは、外側が温まりやすい仕組みになっています。
食品を温める際はなるべく外側に置くと熱がしっかり伝わり、無駄な電気代がかかるのを避けられます。
なお、フラット式の場合は基本的に中央に置いたほうが温まりやすくなります。
3.冷凍した食品はあらかじめ解凍しておく
冷凍した食材はあらかじめ解凍しておくと、電子レンジの加熱時間が少なく済みます。
食品の解凍は、冷蔵庫に移してゆっくり解凍させるのが基本です。
食品によっては解凍に半日から1日ほど時間がかかるため、使う食材の予定は早めに決めて解凍しておくといいでしょう。
4.複数の食品を温める場合はくっつかないようにする
複数の食品を一度に電子レンジで温める場合は、なるべく食材同士を離して置くと電気代の節約につながります。
接触している部分は熱伝導が悪く、温まりにくいためです。
それぞれ温め直すとなると余計な電気代がかかってしまうので注意しましょう。
5.大きな塊の食品は小分けにする
大きな塊の肉や魚などを電子レンジで解凍する場合、塊のまま電子レンジで解凍しようとすると、内部まで熱が伝わるのに時間がかかります。
なるべく小分けにしてから解凍したほうが、電子レンジを使う時間が短くなり電気代の節約につながります。
ただし塊肉を冷凍してから小分けにするのは大変なので、冷凍する前に分けておくか、ある程度自然解凍してから小分けにするのがおすすめです。
6.電気代が安い時間帯に使用する
時間帯によって金額が変わる電気料金プランを契約しているご家庭であれば、なるべく安い時間帯に電子レンジを使うことで電気代の節約につながります。
たとえば夜の時間帯が安いなら、加熱時間が長い工程はなるべく夜に行い、朝は軽い加熱だけで済むように作り置きしておくといった方法があります。
どの時間に電子レンジを使うのがお得なのかわからない方は、契約プランをチェックしてみてください。
電子レンジの電気代はそれほど高くない!安く抑えるコツも取り入れよう
電子レンジの電気代は、500Wで1分あたり約0.53円とそれほど高くありません。
しかし使用頻度が高い家電であるため、節約できればトータルの電気代も抑えられるでしょう。
庫内を掃除したり、冷凍食品を事前に解凍したりするといった工夫でも電気代を抑えられます。
ぜひ本記事で紹介した電子レンジの電気代を抑える方法を参考に、節約につなげてみてください。
電子レンジはレンタルもできる
電子レンジ・オーブンレンジは、レンタル・サブスクで使うことができます。
家電レンタルのレンティオでは、電子レンジをはじめ様々なキッチン家電をレンタルでお試しすることができます。
レンタルして気に入ればそのまま購入もできますので、ぜひ気軽に試してみてください。
オーブンレンジ・電子レンジのレンタル・サブスク – Rentio[レンティオ]
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