ミシンを使った裾上げ方法を紹介!初心者でもできる縫い方ときれいに仕上げるコツを解説
更新日2024/05/31
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「新しく買ったズボンの丈が長くて引きずってしまう」
「子どもの服を裾上げしたいけど失敗しないか不安」
「ミシンを使って簡単に裾上げをする方法が知りたい」
などと考えていませんか?
お店に持ち込むのは手間だし時間もかかるので、できれば自分でササッと済ませてしまいたいですよね。
そこで本記事では、ミシンの初心者でも簡単に裾上げができる方法を紹介します。
きれいに仕上げるコツについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
家庭用ミシンで裾上げをする縫い方を紹介
家庭用ミシンで裾上げをするときは、以下の2種類の縫い方が一般的です。
- 直線縫い
- まつり縫い
それぞれの縫い方の特徴や、適している生地について解説します。
直線縫い
ミシンを使った裾上げの縫い方は「直線縫い」が一般的です。
「たたき縫い」や「シングルステッチ」とも呼ばれます。
直線縫いはほとんどの家庭用ミシンで利用できる、最も簡単な縫い方です。
まっすぐできれいな縫い目が特徴で、表から見てもほとんど違和感がありません。
耐久性が高く、作業着や運動着などの裾上げに適しています。
シンプルな縫い方なので、ミシンを使い慣れていない方でも手軽に裾上げができる点がメリットです。
まつり縫い
まつり縫いは「ブラインドステッチ」とも呼ばれ、表から縫い目が見えにくい手法です。
元々は手縫いで行われる縫い方ですが、まつり縫い対応のミシンも数多く登場しています。
表からほとんど糸が見えないため、縫い目を目立たせたくない衣装の裾上げに適しています。
ただし直線縫いに比べると耐久性が低く、糸が一箇所切れると全体がゆるんでしまう点には注意が必要です。
またまつり縫いは直線縫いに比べると複雑なため、ミシンによってはまつり縫いに対応していなかったり、専用の押さえを用いる必要があったりする機種も存在します。
ミシンでの裾上げに必要な道具
ミシンで裾上げをする際は、以下のような道具が必要です。
- ミシン針
- ミシン糸
- まち針
- 定規
- 裁ちばさみ
- チャコペン
- アイロン
- しつけ用の針と糸
特に重要なのが、ミシンにセットする針や糸です。
生地に合った太さのものを選ばないと、仕上がりが汚くなったり、うまく縫えなかったりする可能性があります。
例えば薄い生地に太いミシン針を使うと、布に空く穴が大きくなり、そこからほつれが生じる恐れがあります。
厚い生地に細いミシン針を使うと、途中で折れてしまうことも珍しくありません。
ミシン針のサイズは9番・11番・14番・16番の4サイズが一般的で、若い番号が薄手用です。
反対に分厚いデニムなどを縫う場合は、14番~16番を利用します。
ミシン糸は30番・60番・90番の3サイズが一般的で、こちらは若い番号が厚手用なので注意しましょう。
薄手の生地を縫う場合は、「ミシン針9番・ミシン糸90番」という形で組み合わせます。
ミシン糸の種類や生地ごとに適した太さについては、関連記事の「ミシンを使う前に知っておきたい基本のキ‐糸編‐」にて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ミシンを使って裾上げをする手順
ミシンを使って裾上げをする際は、直線縫いで仕上げる方法がおすすめです。
直線縫いはミシンの初心者でも簡単にできる基本的な縫い方のため、裾上げを失敗しにくいことがメリット。
直線縫いで裾上げをする際は、以下のような手順で行います。
- 裾上げをする長さを決める
- 線を引いて生地をカットする
- 生地を三つ折りにする
- アイロンで折り目をつける
- ミシンをかける
それぞれの手順について詳しく解説します。
1. 裾上げをする長さを決める
裾上げしたいズボンやスカートを実際に履いて、裾上げをする長さを決めましょう。
裾上げをする服だけでなく、靴も履いて、バランスを取りながら丈を調整するのがポイントです。
仕上げたい丈まで外側に折り上げて、まち針で留めてください。
2. 線を引いて生地をカットする
まち針で固定した箇所に、チャコペンで「できあがり線」を引きます。
生地を裏返し、印を基準にして定規を使ってまっすぐに1周線を引きましょう。
その後、すでに縫われているミシン糸をほどいて広げます。
そして仕上がりの線を基準にして、4〜5cm下側にカット線を1周引き、裁ちばさみなどを用いてカットしていきます。
3. 生地を三つ折りにする
裾を2回折り上げて、三つ折りの状態にしましょう。
三つ折りにすることで生地の端をきれいに処理できるので、見た目が良くなり、糸くずの発生を防げます。
- 服を裏返す
- できあがり線に合わせて折り、アイロンで押さえる
- 元に戻し、布の端から2cmほどで折って、アイロンで押さえる
- 三つ折りの状態にする
3番の布の端から折る長さは、カット線の幅や仕上げたい状態によって変わります。
例えばカット線が5cmで、3cm幅で裾上げをしたい場合は、2cm分を折り込みます。
丁寧に仕上げたい方は、事前に折り上げる幅に線を引いておくと安心です。
4. アイロンで折り目をつける
折り上げたところにそれぞれアイロンをかけ、しっかりと折り目をつけてください。
三つ折りになるよう折り目をつけたら、まち針で留めるかしつけ縫いをして固定します。
ミシンの初心者の場合は、しつけ縫いで生地を固定する方がずれにくいためおすすめです。
5. ミシンをかける
三つ折りした端から2〜3mmほどの場所で、直線縫いを行います。
ミシンの縫い目の設定は、薄い生地ならば細かく、厚い生地は粗めにセットするのがおすすめです。
まっすぐに1周ミシンをかけていき、縫い終わりは2〜3cmほど重なるように返し縫いをしてください。
縫い始めの箇所はズボンなら内側、スカートなら両サイドのどちらかにすれば、縫い目の重なりが目立ちにくくなります。
裏地つきのスカートの場合は、裏地も表の生地と同じ長さだけ裾上げをすると違和感なく仕上がります。
ミシンできれいに裾上げをするコツ
ミシンでの裾上げをきれいに仕上げるには、以下のようなコツがあります。
きれいに仕上げるコツ
- ミシンの基本的な使い方を守る
- 針ではなく布の端を見る
- 便利なアイテムを利用する
それぞれについて詳しく紹介します。
ミシンの基本的な使い方を守る
ミシンで裾上げをする前に、基本的な使い方ができているかをチェックしましょう。
ミシンの針や糸は、生地に合った太さや種類、色を選ぶことが大切です。
裾上げをする前に、カットした生地を使って試し縫いをし、ミシン針や糸と生地との相性に問題がないか確認してみてください。
また、ミシンと体の位置関係も重要です。
ミシンと体の位置や向きがずれていると、まっすぐに縫い進めるのが難しくなります。
ミシン針が体の中心の延長線上になるように座り、ミシンに対して垂直な向きを保つように意識しましょう。
針先ではなく布の端を見る
ミシンをかけているときは針先に注目しがちですが、生地の端に目を向けるよう意識しましょう。
裾上げの際にまっすぐ縫うためには、生地の位置や向きがずれないようにすることが大切です。
針先ばかりを見ていると視野が狭くなり、ずれていることに気づかない恐れがあります。
生地の端とミシンの押さえがまっすぐ重なっているか注意しながら、自分に合ったスピードで縫い進めましょう。
便利なアイテムを利用する
どうしてもまっすぐ縫うことが難しい場合は「マグネット定規」を使うと便利です。
マグネット定規はミシンの針板につけて使う磁石で、生地の端の位置や向きを一定に保つアイテムです。
ミシンの初心者でも、直線や曲線をきれいに縫い進められるようサポートしてくれます。
1,000円前後で購入できるため、初心者の方は1つ持っておくと安心です。
ミシンの裾上げでよくあるお悩み
ミシンで裾上げをする際に、以下のようなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
- 初心者におすすめの裾上げ用ミシンは?
- ミシンの裾上げを目立たないようにするには?
- 切らないで裾上げをするには?
ここでは、それぞれのお悩みの解決策について解説します。
初心者におすすめの裾上げ用ミシンは?
初心者であれば、サポート機能が豊富な「コンピューターミシン」や「電子ミシン」がおすすめです。
たまにしか使用しないのであれば、安価な「電動ミシン」もあります。
初心者におすすめの裾上げ用ミシンの詳細は、関連記事の「ミシンおすすめ7選!初心者にはどの機種がいい?違いと選び方も解説」で説明しています。
自分にぴったりなミシンを選べるよう、ぜひ参考にしてください。
ミシンの裾上げを目立たないようにするには?
裾上げの縫い目を目立たせたくない方は、まつり縫いで仕上げるのがおすすめです。
ミシンでまつり縫いをする際は、生地の折り方や使用する押さえが直線縫いとは異なります。
まつり縫いの詳しい方法は、ミシンの説明書やメーカーの公式サイトで確認しましょう。
切らないで裾上げをするには?
切らないで裾上げをするには、折り上げてそのまま直線縫いをするか、裾上げテープを利用する方法があります。
特に裾上げテープなら、アイロンだけで裾上げができるので、手間がかかりません。
ただし裾上げする長さによってはたるんでしまい、見栄えが悪くなるかもしれない点には注意が必要です。
ミシンを活用して自分で裾上げをしよう
丈が長いズボンやスカートなどは、ミシンを使えば自分でも簡単に裾上げができます。
縫い代の長さや折り目のつけ方などを手順どおりに行い、直線縫いで仕上げれば失敗しにくいでしょう。
また基本的なミシンの使い方を守り、必要に応じて便利なアイテムを活用すれば、まっすぐに縫えてきれいに仕上げられます。
ぜひミシンでの裾上げをマスターし、ぴったりな丈に仕上げた服を着こなしてください。
ミシンはレンタルできる!
ズボンの裾上げをしたいときや、入学準備など少しの期間だけミシンを使いたいときはありませんか?
そんなときはミシンのレンタルがおすすめです。
家電レンタルサービスのRentio(レンティオ)ではミシンをレンタルできます!
購入前に気になるミシンをお試しするのにも便利ですよ。ぜひお気軽にレンタルしてみてくださいね。
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