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2024年の春にNothingから廉価版モデルであるNothing Phone (2a)が発売されました。
そんなNothingから、今度は新たなワイヤレスイヤホンであるEarとEar(a)が発表されました。
EarはEar (2)までのデザインを踏襲しており、これまでのスクエア型のケースにスケルトンデザインのイヤホンとなっていますが、Ear(a)はまた新しいケースデザインとカラーになっています。
本記事ではNothing Ear (a)を詳しくレビューしていきますので、購入の参考にしてみてください。
もくじ
Nothing Ear (a)の特徴
Nothing Ear (a)は以下のような特徴があります。
- Nothingのプロダクトらしいデザイン
- 45dbのノイズを低減してくれるANC
- ベースエンハンス機能を搭載した新たな音色
- ケース込みで最大42.5時間の連続再生が可能
- 通話時のノイズをカット
- 低遅延モード搭載
- マルチポイント接続に対応
それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
スペック一覧
Ear (a)のスペックを、同時期に発売されたEarと同価格帯のEar (1)と比較してみました。
Ear (a) | Ear | Ear (1) | |
アクティブ ノイズ キャンセリング | 最大45dB | 最大45dB | 最大40 dB |
ドライバーサイズ | 11mmダイナミックドライバー | 11mmダイナミックドライバー | 11.6mmダイナミックドライバー |
振動板 | PMI + TPU | セラミック | グラフェン |
コーデック | AAC/SBC/LDAC | AAC/SBC/LDAC/LHDC 5.0 | AAC/SBC |
マルチポイント接続 | ⚪︎ | ⚪︎ | × |
パーソナルサウンド | × | ⚪︎ | × |
Bluetooth | 5.3 | 5.3 | 5.2 |
低遅延モード | ⚪︎ | ⚪︎ | ⚪︎ |
防塵・防水性能 | イヤホン:IP54 ケース:IPX2 |
イヤホン:IP54 ケース:IP55 |
IPX4 |
バッテリー | 最大 9.5 時間 ケース込みで最大 42.5 時間 |
最大 8.5 時間 ケース込みで最大 40.5 時間 |
最大5時間 ケース込みで最大34時間 |
高速充電 | ⚪︎:10 分で 10 時間 | ⚪︎:10 分で 10 時間 | ⚪︎:10 分で 10 時間 |
ワイヤレス充電 | × | ⚪︎ | ⚪︎ |
サイズ | イヤホン:30.9 mm x 21.7 mm x 24.3 mm ケース:47.6 mm x 63.3 mm x 22.7 mm |
イヤホン:29.4 mm x 21.7 mm x 24.1 mm ケース:55.5 mm x 55.5 mm x 22 mm |
イヤホン:28,9 mm x 21,5 mm x 23,5 mm ケース:58,6 mm x 58,6 mm x 23,7 mm |
重量 | イヤホン:4.8 g ケース:39.6 g |
イヤホン:4.62 g ケース:51.9 g |
イヤホン:4,7 g ケース:57,4 g |
カラーバリエーション | ホワイト/ブラック/イエロー | ホワイト/ブラック | ホワイト/ブラック |
価格(2024年4月現在) | ¥14,800 | ¥22,800 | ¥14,500 |
Ear (a)はワイヤレス充電が非対応な点がデメリットとして挙げられますが、バッテリー持ちが一番長く、ケース込みの重量が軽量で小型なので持ち運びに適しています。
また、低価格でありながらもLDACに対応しているのもポイントです。
Nothingのプロダクトらしいデザイン
Nothingのプロダクトは常に時代の最先端をいくようなデザインを生み出しています。
今回発売されたEar (a)は、新たにイエローのカラーが加わり、ビビットな色合いとスケルトンデザインがこれまでのワイヤレスイヤホンにはない唯一無二のデザインを作り出しています。
ケースサイズも小型かつ薄型で、ポケットなどに入れてもかさばることはありません。
また、より透明性が高くなったことでイエローからのビビットさが際立ち、対極の色合いが遊び心のあるデザインになっています。
45dbのノイズを低減してくれるANC
Ear (a)はNothingのワイヤレスイヤホン史上最大のノイズキャンセリング性能となっています。
Ear (a)は低価格モデルにも関わらず、同時期に発売されたEarと同等の最大-45dbのノイズキャンセリング性能を誇ります。
スマートANCアルゴリズムによりイヤホンのフィット感に合わせてノイズキャンセリングの強度強め、アダプティブANCにより周囲の雑音の大きさに合わせノイズキャンセリングを最適化してくれます。
これらの機能により、強力なノイズキャンセリング性能を実現しています。
ベースエンハンス機能を搭載した新たな音色
よりコンパクトに設計されたEar (a)のドライバーは、Ear (2)と比較して振動板が振動するスペースが2倍になり、奥行きのある豊かなサウンドを生み出しています。
実際にEar (2)と聴き比べてみても、音質が向上しているのがわかります。
また、Nothing Xアプリから「ベースエンハンス」機能のオン/オフが可能になり、低音域を強化してくれます。
音質について詳しくは後述していますので、そちらの併せて参考にしてみてください。
LDACにも対応
Ear (2)でもハイレゾ音源の伝送形式であるLHDC 5.0に対応していましたが、LHDC 5.0はNothing Phoneやファーウェイ、一部のシャオミのスマートフォンしか対応していない特殊なコーデックでした。
Ear (a)ではLDACに対応したため、多くのデバイスでハイレゾ音源が楽しめるようになりました。
ケース込みで最大42.5時間の連続再生が可能
ワイヤレスイヤホンを快適に使用するえで重要なバッテリー持ちですが、Ear (a)はNothingのワイヤレスイヤホンの中でも最長の最大42.5時間の連続再生が可能です。
イヤホン単体でも最大9.5時間連続再生が可能ですので、長距離の移動時にも安心して使用することができます。
また、急速充電にも対応しているため、わずか10分の充電で10時間の音楽再生が可能になります。
通話時のノイズをカット
ワイヤレスイヤホンを使用して通話することは頻繁にあると思いますが、Ear (a)は通話時のノイズ除去性能もアップデートしています。
HPを参照すると、Ear (2)と比較して通話の妨げとなるノイズを60%減らしたと記載がありますので、実際にEar (2)とノイズの処理性能を比較してみました。
Ear (2)
Ear (a)
こちらの音声は80dbほどある雑踏音を流しながら収録したのですが、Ear (a)の方がノイズが除去されていることがわかります。
低遅延モード搭載
ワイヤレスイヤホンで気になるのが、動画視聴時やゲームプレイ時の音の遅延ですが、Nothing Xアプリを使用することで低遅延モードに切り替えることができます。
スマホゲームをよくプレイされる方にとっては嬉しい機能の一つです。
実際に「オーディオテスター」というアプリを使用して遅延のテストを行ったところ、低遅延モードオフ時には+300ms後くらいに音が聞こえるのですが、低遅延モードをオンにすると+100ms以下に収めることができました。
マルチポイント接続に対応
スマートフォンとPCなど複数台のデバイスで音楽鑑賞をしている場合に便利な、マルチポイント機能にEar (a)は対応しています。
2台のデバイスに同時に接続することができるので、PCで音楽を再生中にスマートフォンに受電した際、デバイスを切り替えることなく電話に出ることが可能になります。
日常的に使用するワイヤレスイヤホンですので、こういった機能こそ便利に感じます。
Nothing Ear (a)を使用した感想
Ear (a)をしばらく使用してみた感想や気になるポイントを紹介していきます。
高いノイズキャンセリング性能
Ear (a)は最大-45dbのノイズキャンセリングを実現しています。
Ear (a)のノイズキャンセリング性能を、様々なシチュエーションで聴き比べてみました。
電車
電車の中ではしっかりとノイズキャンセリングを感じることができました。
走行音となる低音がほとんど消え、音楽だけでなく声を聞き取ることが重要な映画やドラマ、ラジオといったコンテンツにも集中することができます。
アナウンスなどの高めの音はかすかに聞こえる程度で、聞き逃したくない場合はノイズキャンセリングをオフにするか外音取り込みモードにした方が良いです。
街中
街中では人の話し声や車の走行音などが聞こえていますが、60dbほどであれば音楽を流すことで全くといっていいほど雑踏音が聞こえなくなります。
70dbほど大きくなると音楽を流していても気になることもありますが、都会の人混みの中でも自分の空間を作ることが可能です。
カフェ
ある程度騒がしいカフェで検証を行なってみましたが、飲食店特有の食器やカトラリーがぶつかる音が気になる程度で、人の話し声は音楽にかき消されました。
また、音楽を小さくしても雑音を消すことができるので、作業などに集中することができました。
ハイレゾ音源にも対応し音質が向上
前モデルであるEar (2)とEar (a)で音質の比較を行ってみましたが、音質が向上していることがはっきりと感じ取れました。
音質面においては個人の好みもあるので筆者の基準にはなるのですが、Ear (2)とEar (a)で同じ曲を聴いた際にEar (a)の方が解像度が向上しているように感じます。
ボーカルの息を吸うブレスの音まで聞こえ、まるで耳元で歌っているようにも感じました。
また、低音域の表現も豊かになっており、ドラム、ベースの音が強調され、迫力のある音楽体験を得られることができます。
ハイレゾに対応した音源では、クラシックを聴いた際に管楽器の音の広がりを感じ、左右のイヤホンで流れている音の違いがより明確にわかるようになります。
コンパクトさが良い
Ear (a)のコンパクトな形状が非常に良いと感じました。
近年はキャッシュレス時代になり、カバンを持たずに外出といったことも増えてきたと思います。
そんな中でEar (a)のコンパクトかつ薄型な形状は、Tシャツの胸ポケットなどにすっぽりとおさまる形をしており、ポケットの中で窮屈に感じることもありません。
夏場は特にポケットなどの収納力が減ってしまうので、夏の時期にもコンパクトさは活躍しそうです。
ワイヤレス充電は非対応
筆者は日頃からワイヤレス充電に対応したワイヤレスイヤホンを使用しているので、ワイヤレス充電非対応な点は面倒に感じる場面がありました。
スマートフォンもワイヤレス充電で充電しているので、別途Ear (a)の充電用にケーブルを用意する必要があったため、日頃からワイヤレス充電を多用している方は面倒に感じると思われます。
低遅延モードの切り替えが面倒
スマートフォンでゲームをする際に役立つ低遅延モードですが、Nothing Xアプリを開かないと切り替えができないのが少し面倒にも感じました。
音楽の再生や停止を行うピンチコントロールで、低遅延モードの切り替えを行うことができたら便利だと思いました。
Nothing Ear (a)は高コスパで高音質、ノイキャンを実現したワイヤレスイヤホン
年々、ワイヤレスイヤホンも機能性を追い求めるあまり価格が高騰化している中で、1万5,000円を切る価格ながらも性能の高いノイズキャンセリングと高音質を実現しています。
それでいてスケルトンのデザインはファッション性も高めてくれます。
そんなNothingのEar (a)を試してみてはいかがでしょうか。
オーディオ製品はお試しレンタルがおすすめ
実際の付け心地や音質を知ってから検討したい方にはワイヤレスイヤホンのレンタルをおすすめします。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、7泊8日からヘッドホンやイヤホンのレンタルを提供しており、借りた製品が気に入った場合「そのまま購入」することもできます。
多数のメーカーおよび製品を取り扱っておりますので、まずはレンタルで試してみてから購入判断をしてはいかがでしょうか。
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