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2022年にNothingのプロダクト第1号として世に放たれた「Ear (1)」。
その革新的なデザインに魅了された方も少なくないのではないでしょうか。
そんなNothingが、Phone (1)とEar (stick)の次にEar (1)の後継機となる「Ear (2)」をリリースしました。
Ear (2)はEar (1)よりも音質とノイズキャンセリング技術を向上させ、デュアル接続(マルチポイント)にも対応しました。
また、パーソナルサウンドプロファイルにより、使用する一人一人に合わせた音作りをすることができます。
それでは早速、Nothing Ear (2)を詳しくレビューしていきます。
もくじ
Nothing Ear (2)の特徴
Ear (2)の特徴をEar (1)から進化したポイントを中心に紹介していきたいと思います。
スペック一覧
項目 | スペック詳細 |
---|---|
イヤホンタイプ | カナル型の完全ワイヤレス(左右分離型) |
ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング (最大-40db) |
マイク | Clear Voice Technology |
連続使用時間 | 容量: 33 mAh (イヤホン) / 485 mAh (ケース) ANC をオフにして再生: ケースの使用時には最大 36 時 間、イヤホンのみでは 6.3 時間 ANC をオンにして再生: ケースの使用時には最大 22.5 時間、イヤホンのみでは 4 時間 ANC をオフにして通話: ケースの使用時には最大 20.5 時間、イヤホンのみでは 3.5 時間 ANC をオンにして通話: ケースの使用時には最大 17.5 時間、イヤホンのみでは 3 時間 ANC をオフにして高速充電: 10 分で 8 時間 |
充電方法 | ケーブル充電: USB Type-C ワイヤレス充電: 最大 2.5W |
ドライバー | 11.6 mm ダイナミック |
接続方式 | Bluetooth 5.3 |
対応コーデック | AAC、SBC、LHDC 5.0 |
防水性能 | イヤホン IP54 /ケース IP55 防水および防塵性能 |
大きさ | ・イヤホン: 高さ: 29.4 mm 幅: 21.5 mm 厚さ: 23.5 mm ・ケース: 高さ: 55.5 mm 幅: 55.5 mm 厚さ: 22 mm |
重さ | イヤホン:4.5 g ケース:51.9 g |
公式税込価格 (2023年3月現在) |
22,800円 |
同梱品
Ear (2)の同梱物は以下となっています。
- S、M、L サイズのイヤーチップ
- Type-C ケーブル
- 安全に関する情報と保証に関する情報
- ユーザーガイド
ユーザーガードなどを収納しているケースに「Nothing X」アプリのダウンロード用QRコードが記載されているのですが、Nothingらしい独自のデザインとなっており開封直後からテンションが上がります。
デザインは前作のEar (1)を踏襲
Ear (2)のデザインは、前作のEar (1)を踏襲したスケルトンなデザインとなっています。
見た目は何も変わっていないように感じますが、軽微なアップデートがされています。
ケースサイズがEar (1)よりも小さくなり、重量も軽くなりました。
高さ | 幅 | 厚さ | 重量 | |
---|---|---|---|---|
Ear (1) | 58,6 mm | 58,6 mm | 23,7 mm | 57.4 g |
Ear (2) | 55.5 mm | 55.5 mm | 23.5 mm | 51.9 g |
一方で、ケースのアクリル部分が分厚くなり、より頑丈に壊れにくくなりました。
また、ケースを閉じた際にマグネットで閉じる形になり、カバンの中などでもケースが勝手に開いてしまうといったことが起きにくくなりました。
本体カラーはホワイトのみの販売ですが、Ear (1)の時と同様にブラックやその他のカラーが今後登場する可能性もあると筆者は考えています。
音質がアップデート
Ear (2)の音質も、Ear (1)と比較してアップデートしています。
11.6 mmドライバーを採用しており、迫力もありつつも繊細な音の表現を可能にしています。
Ear (2)では新たにポリウレタン(PU)の柔らかい素材と剛性のグラフェンが使用されており、低域から高音域まだ様々な周波数の音を表現できるようになりました。
特に筆者が驚いたのは中音域のクリアで鮮明な音の表現の高さです。
中音域はボーカルの声と同じくらいの音域なので、歌や歌詞に集中できることができ音楽をより楽しむことができます。
ノイズキャンセリングもアップデート
Ear (2)は、最大−40db のアクティブノイズキャンセリングを搭載しています。
「Nothing X」アプリを使用することで、ノイズキャンセリングの強弱を「高」「中」「低」「アダプティブ」から調節することができます。
また、「Nothing X」アプリから簡単なテストを行うだけで、パーソナライズされたノイズキャンセリングを設定することも可能です。
ノイズキャンセリング性能の高さで注目されている、AirPods Pro(第2世代)やBOSE QuietComfort Earbuds IIと、またAirPods Pro(第1世代)とで比較してみました。
検証として50dbほどの電車の走行音や都会の喧騒、カフェの雑音などの音をパソコンから流して、ノイズが低減するのか聴き比べてみました。
結果は、以下の順でノイズキャンセリング性能が高かったです。
- BOSE QuietComfort Earbuds II
- AirPods Pro(第2世代)
- Nothing Ear (2)
- AirPods Pro(第1世代)
やはり、BOSE QuietComfort Earbuds IIのノイズキャンセリング性能は圧倒的に高く、低音から中高域まで幅広いノイズをカットしていました。
一方で、Ear (2)も電車の走行音などの低音は完全までにいかないにしてもカットしてくれており、音楽を流すとほとんどのノイズが聞こえなくなり音楽に集中することができます。
BOSE QuietComfort Earbuds IIを10点で例えるなら、AirPods Pro(第2世代)が9点、Nothing Ear (2)が7点、AirPods Pro(第1世代)が5点といったところです。
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Nothing X アプリで色々なカスタマイズが可能
Ear (2)の目玉機能の一つに、パーソナライズ化があります。
イヤーチップの装着テストから、ノイズキャンセリングのカスタマイズ、さらにはMini(医療機器に関して認定された聴力検査アプリ)を使用した聴力テストを実施しパーソナルなヒアリングIDを作成することができます。
Miniにより聴力テストは自身の聞こえる周波数をイヤホンに把握させることができ、オリジナルのイコライザーを作成できます。
これにより、様々な曲調の音楽や動画、ゲーム時のサウンドなどあらゆる音に対して自身が快適に聴こえるように調整してくれます。
デュアル接続(マルチポイント)に対応
Ear (2)では、デュアル接続(マルチポイント)にも対応しました。
複数台のスマートフォンやノートPCなどと同時に接続できるようになりました。
これにより、PCで音楽再生中にスマートフォンに電話がなっても、いちいちデバイスの接続し直さなくても電話に応答するだけで自動的に切り替えを行なってくれます。
バッテリー持ちも微増
バッテリー持ちは、Ear (1)がケース込みで最大連続34時間だったのに対して、Ear (2)では最大36時間の連続再生が可能になりました。
また、急速充電にも対応しており、わずか10分の充電で最大8時間の連続再生が可能です。
朝家を出る直前にバッテリー切れに気がついても、移動時間中にモバイルバッテリーなどで充電しておけば、すぐに使用することができます。
ワイヤレス充電にも対応
Ear (2)は、ワイヤレス充電にも対応しています。
もはやワイヤレスイヤホンには当たり前の機能になってきつつありますが、Phone (1)と組み合わせることでリバースチャージで充電することも可能です。
雑音をしっかりとカットしてくれるマイク
ワイヤレスイヤホンにおいてマイク性能も重要になってきます。
Ear (2)はClear Voice Technologyを搭載しており、雑音が多くある街中などでもノイズをカットし聞き取りやすい音声を届けることができます。
実際にEar (2)のマイク性能を、静かな部屋と60dbの雑音の中で音声の収録をしてみました。
静かな室内
雑音を流して
60dbの雑音を流しているとは思えないほどノイズをカットしてくれていました。
変な聞こえ方もしていなく、とてもクリアに音声の収録をすることができたので、街中でも相手に自身の声を届けることができると考えられます。
また、Ear (1)ではイヤホン本体も外側に搭載されていたマイクの位置を内側にすることで、風切り音の耐性が強化されました。
これにより相手側の聞こえ方だけでなく、自身のリスニングも向上し快適に通話をすることができるようになりました。
プレスコントロールで操作可能
操作方法がEar (1)ではタッチセンサーだったのに対して、Ear (2)では先端部分を擬似的に押し込むプレス式のセンサーに変更されました。
Ear (1)のタッチセンサーはイヤホンに触れた際に誤操作などが起きやすかったのですが、プレス式のセンサーにより操作性が向上しています。
AirPods Proのような操作性なんですが、触覚のフィードバックや押し込みやすさに関してはAirPods Proの方が操作しやすい印象です。
また、こちらの操作方法は「Nothing X」アプリでカスタマイズすることができます。
ボリュームのアップダウンもイヤホンのみで行うことができるので、非常に便利です。
防水・防塵対応で壊れにくくなった
防水・防塵性能もEar (2)でパワーアップしています。
イヤホン単体でIP54、ケースはIP55の防水および防塵性能を有しています。
IP54であれば、あらゆる方向からの水や粉塵の影響を受けない性能なので、急な雨で濡れてしまっても安心です。
Nothing Ear (2)の気になるポイント
Ear (2)を数日使用していて気になった点がいくつかあったので紹介していきたいと思います。
ハイレゾに対応、でも…
Ear (2)はハイレゾオーディオに対応しました。
ハイレゾで音楽を楽しむにはイヤホンだけでなくハイレゾに対応したスマートフォンなどの再生機器が必要になるのですが、この対応コーデックがLHDC 5.0と日本では馴染みのないコーデックとなっています。
日本で主流のハイレゾ音質のコーデックはLDACとなっており、Google Pixelシリーズをはじめ多くのスマートフォンが対応しています。
しかし、LHDCはファーウェイが開発したコーデックであり、ファーウェイのスマートフォンや一部のシャオミのスマートフォンしか対応していません。
もちろん同社のPhone (1)はLHDCに対応していますが、iPhoneやGoogle Pixelなどのスマートフォンではハイレゾ音質で音楽を楽しむことはできません。
接続が安定していない
これは今後のアップデートで改善されるかもしれませんが、接続が安定していないことがたまにあります。
例えばマルチペアリング時にPCからスマホに切り替えた際、ブツブツと接続が切れることがよくあります。
また、YouTubeなどを2倍速で再生している時にも接続が安定しなくなり、途中で音声が聞こえなくなってしまうこともありました。
これは、今後のアップデートで改善されることに期待したいです。
Nothing Ear (2)はデザインで選ぶ新たな選択となるワイヤレスイヤホン
音質、価格、機能面などワイヤレスイヤホンの選択肢は増えつつあり、選び方も難しくなってきています。
そんな中で、デザインで選択するというのも一つの手です。
もちろんEar (2)はデザインだけでなく、クリアで迫力のある音質、強力なノイズキャンセリン性能、また操作性やワイヤレス充電など実用性も兼ね備えています。
ワイヤレスイヤホンをお探しの方は、Ear (2)をぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。
オーディオ製品はお試しレンタルがおすすめ
実際の付け心地や音質を知ってから検討したい方にはワイヤレスイヤホンのレンタルをおすすめします。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、7泊8日からヘッドホンやイヤホンのレンタルを提供しており、借りた製品が気に入った場合「そのまま購入」することもできます。
多数のメーカーおよび製品を取り扱っておりますので、まずはレンタルで試してみてから購入判断をしてはいかがでしょうか。
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