パナソニックの電気圧力鍋 NF-PC400を実機レビュー!使い方やデメリットも紹介
公開日2024/07/29
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簡単においしい料理が作りたい、というときにおすすめなのが電気圧力鍋。
高圧で調理するため、鍋で煮込むと時間がかかる料理も短時間で完成します。
でもお手入れがめんどくさそう、うまく使いこなせなそう、と心配する人も多いのではないでしょうか。
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400は、材料を入れてスイッチを押すだけで料理が完成する機能的なアイテム。お手入れも簡単なので、毎日の食事作りをぐっとラクにしてくれます。
今回はパナソニック電気圧力鍋NF-PC400を実際に使ったリアルなレビューをお届けします。実際に使ったからこそ分かるメリット・デメリットもお伝えしますのでぜひ参考にしてみてください。
もくじ
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400の特徴
パナソニックNF-PC400は2023年9月に発売された電気圧力鍋です。
ここではNF-PC4の特徴を4つのポイントに分けて紹介します。
高温・高圧でおいしさアップ
ナソニック電気圧力鍋NF-PC400は最高70kPaの高圧で、かたまり肉や魚の骨までもやわらかく調理できます。
自動メニューも20種類と豊富なので、食材の下ごしらえをしたら、あとはスイッチを押すだけでOK!
温度センサーが自動で火加減を調整し、食材の旨みを最大限に引き出してくれます。
幅広い調理法に対応
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400は圧力調理のほかに、無水調理・煮込み・低温調理にも対応しています。
じっくり低温で甘酒を作ったり、蒸し板を使ってプリンを作ったり、これ1台で幅広い調理ができるのが大きな魅力!
保温や予約もできるので、スケジュールに合わせてできたての料理が楽しめます。
最大6人分の料理がつくれる大容量サイズ
調理容量は2.6L。最大6人分の料理を1度に作ることが可能です。
家族の普段の食事はもちろん、ホームパーティや作り置きにも便利。もちろん、少量の調理にも対応できるのでシーンに合わせて使えます。
お手入れが簡単
「電気圧力鍋はお手入れが大変」と感じている人も多いでしょう。
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400はパーツが少なく、お手入れが簡単。普通の鍋と同じ感覚で手軽に使えます。
内なべはテフロン加工が施されており、汚れが落ちやすいのもポイント。ふたはスライド式で取り外しができるため、隅々までしっかり洗えます。
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400の外観レビューと使い方
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400のサイズは幅34cm、奥行き27.4cm、高さ26.2cm。重さは4.2kgです。
破損や変色、落下を防ぐため、壁や家具からは5cm以上、棚や調理台の端からは10cm以上あけて設置することが推奨されています。
キッチンに置いてみると、5合炊きの炊飯器より一回り大きいくらいのサイズ感。6人分の調理ができる容量とは思えないコンパクトさです。
インテリアにも映えるおしゃれなデザインもポイント。マットな質感とタッチパネルは、高級感を感じさせます。
付属品
本体のほかに、取扱説明書・レシピブック・軽量カップ・おたま・蒸し板が付属しています。
使い方
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400のふたはスライド式。ふたを持って横にずらし、持ち上げることで開きます。
ボタンはタッチパネル式なので、パネルを指で押してメニューや時間を選択します。
長押しすると早送りができるので、「50分」など大きな数字の設定もスムーズにおこなえます。
お手入れ方法
お手入れが必要なパーツはふた、内ふた、内なべの3点のみ。
内ふたのパッキンは簡単に外れます。おたまや蒸し板も、使う度に中性洗剤とスポンジを使って水洗いしてください。
おもりとノズルの穴に汚れが詰まったときはつまようじなどで取り除きましょう。
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400を実際に使ってみた
付属のレシピブックを参考に、実際にパナソニック電気圧力鍋NF-PC400を使っていろいろな料理を作ってみました。
「圧力調理」肉じゃが
まずは煮物の定番ともいえる、肉じゃがを作ってみました。
肉と野菜を切って、調味料を混ぜ合わせておきます。
内なべに肉と野菜を交互に重ね入れ、調味料を回し入れます。
最後にキッチンペーパーで落としぶたをしてふたを閉めます。
肉じゃがは自動調理ボタンがあるので、タッチパネルでセットをしてスタート。レシピの推奨時間の通り時間は5分で設定しました。
この時間は圧力がかかってからの調理時間を示しているため、実際は「設定時間(10~30分)+圧力を上げる時間+減圧時間(20~100分)」がかかります。
目標の温度に達するとパネルに残り時間が表示されます。
「最初にどのくらい調理時間がかかるのか分からないと困る」と思うかもしれませんが、レシピには目安の調理時間が記載されているので安心です。
「ピーッ」という音が8回鳴ったら調理終了の合図です。調理にかかった時間は約75分でした。
終了直後は赤い圧力表示ピンが上がった状態なので、そのまま下がるのを待ちます。
今回は約10分ほどでピンが下がりました。
急ぎの場合は排気ボタンを押して手動で排気することも可能。
調理後は自動で3時間保温されます。
とってもおいしそうにできあがりました。
ざっくり混ぜ合わせて、茹でたインゲン散らします。
タマネギはとろとろ、じゃがいもも崩れることなくほくほくに仕上がっています。味もしっかり染みておいしい!
家族からもとても好評でした。
ただ、パナソニック電気圧力鍋NF-PC400にはかきまぜ機能がないため、煮汁から出てしまって味が染みていない部分が少しありました。
加熱ムラは全くなく、全体にしっかり火が通っていました。
「圧力調理+煮込み」おでん
次はおでんを作ってみました。
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400のレシピに掲載されているおでんは「鶏の手羽元」入り!どんな味になるのはわくわくしながら仕込みます。
調味料を混ぜただし汁に、まずは手羽元、大根、こんにゃく、卵など加熱に時間がかかる食材を入れます。
自動調理で「おでん」に設定してスタート。
調理完了後、圧力表示ピンが下がったら、ちくわやさつま揚げなどの具材を追加してふたを開けた状態で煮込みます。
混ぜながら20分煮込んだら完成です。
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400はふたを開けた状態で煮込み調理ができるので、おでんのように食材を時間差で調理したい場合や追加で煮詰めたい場合にもとても便利!
火を使わないので安全性が高く、子どものお手伝いにもぴったりだな、と感じました。
手羽元の旨味が溶け込んだ出汁が絶品。お肉もほろほろでおいしかったです。
大根も下茹でなしでしっかり味が染みていました。
醤油が多めで見た目の色も濃い目に仕上がりましたが、食べてみるとちょうどいい味わい。
普段食べているおでんとはまた違った風味で新鮮でした。
「圧力調理+煮込み」バターチキンカレー
予約機能を使って、夕食にバターチキンカレーをできたてを食べられるように仕込みます。
レシピは鶏もも肉でしたが、おでんで余った手羽元を使いました。まずタマネギと手羽元をスパイスと一緒に炒めます。
ホールトマトや調味料と一緒に内なべに入れ、自動調理で6時間後にタイマーセット!
仕上げにカレールゥとヨーグルトを加え、5分煮込みます。
手羽元は混ぜるだけで肉がほぐれるほど、ほろっほろだったので骨から外して盛り付けました。
ナンを添えたらお店のような一品に。甘さと辛さのバランスが絶妙な本格バターチキンカレーに仕上がりました。
ごはんに合わせてもとてもおいしくて、個人的にはいちばん気に入ったレシピです!
すごく手をかけて作ったような味わいになるので、おもてなしにもおすすめ。簡単に料理上手になれてしまうレシピです。
「圧力調理」小あじの当座煮
圧力調理鍋のメリットを存分に生かせるのはやはり魚料理!
安くて新鮮な小あじをゲットしたので、小あじの当座煮を作ってみました。
こちらも作り方は簡単!あじの頭、ぜいご、内蔵を取って調味料と一緒に内なべに入れるだけです。
身を開いて骨を取る必要がないのは嬉しいですよね。
完成した当座煮は、骨までやわらか!
味もしっかり染みていて魚臭さもなく、子どももぱくぱく食べてくれました。
15cmほどのあじだったのでしっかり骨があったのですが、骨が気にならないほどやわらかく煮込めるのは高圧で調理できるパナソニック電気圧力鍋NF-PC400ならでは。
栄養たっぷりの献立は、大人も子どもも大満足です。
「低温調理」甘酒
低温調理機能が付いたパナソニック電気圧力鍋NF-PC400では、なんと甘酒もボタンひとつで作れてしまいます。
作り方はごはん、米麹、水を混ぜ合わせてセットするだけ!
約8時間で完成です。
やさしい甘さでそのまま飲むのはもちろん、牛乳で割ったり、料理の味付けに使ったり、大活躍!
あっという間になくなってしまったので次は倍量で作りたいと思います。
「低温調理」プリン
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400のレシピブックは、デザートメニューも豊富にそろっています。
今回は、その中からプリンを作ってみました。
卵、砂糖、牛乳を混ぜ合わせたプリン液をカップに注ぎ、蒸し板を敷いて水を入れた内なべに並べます。
85℃の低温調理で30分にセット。
とても良い具合に仕上がりました。粗熱をとって冷蔵庫で冷やします。
生クリームといちごをトッピングしていただきます。
プリンはよく作るのですが、蒸し器やオーブンで作ったときよりなめらかで舌触りがよく、想像以上においしく仕上がりました。
温度調整が難しいプリンも、パナソニック電気圧力鍋NF-PC400なら簡単に作れます。
下準備も10分ほどでできる、驚きの絶品レシピです。
「低温調理」温泉卵
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400は内鍋に水と卵を入れるだけで温泉卵も作れます。
自動メニューがあるのでボタンを押すだけでOK。
約30分でできあがり!
卵を常温に戻す手間もないので、いつでも手軽に作れるのもうれしいポイント。
我が家ではこの温泉卵をごはんに乗せて食べる「温玉たまごかけごはん」が人気でした。
サラダのトッピングにしたり、うどんに乗せたり、いろいろ使えるのでたくさん作っておくと重宝します。
「炊飯」炊き込みごはん
次は具沢山の炊き込みごはんを作ってみました。
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400の内なべには炊飯用の目盛りが付いているので、炊飯器と同じ感覚で使えます。
自動調理でセット。
完成。調理時間は約1時間10分だったので、時間も炊飯器とほぼ変わらない印象でした。
もちろん、白米や玄米も炊けるので、炊飯器として使うのも良さそうです。
基本の炊飯は圧力をかけませんが、圧力調理で短時間でご飯を炊くことも可能です。
「圧力調理+煮込み」りんごジャム
最後はりんごジャムに挑戦。
切ったりんごと砂糖、レモン汁を入れて圧力調理をします。
調理完了後、砂糖を追加して混ぜながら煮詰めていきます。
圧力調理後は水分も多く、「ジャムになるの?」と不安がありましたが、10分ほどつぶしながら煮詰めると、とろりとしたジャムになりました。
りんごの存在感が感じられる贅沢なジャム!パンに付けたり、ヨーグルトに入れたりしておいしくいただきました。
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400を使って分かったメリット・デメリット
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400を実際に使ってみたからこそ分かる、メリット・デメリットを紹介します。
◎音が静かで排気もしやすい
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400は使用中ほとんど音がしません。
すぐ近くで作業をしていても、調理をしていることを忘れるほど。
また、圧力鍋は排気の際に勢いよく空気が出るので、少し怖いイメージがあったのですが、パナソニック電気圧力鍋NF-PC400は手動で排気する際の音も小さく、安心して使用できました。
◎レシピブックが魅力的
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400のレシピブックに掲載されているレシピは80種類。
普段の食卓に出しやすい定番の家庭料理から、おもてなしにぴったりのおしゃれなものまで豊富にそろっています。
調理時間も掲載されているので予定が立てやすく、とても便利でした。
そしてどのレシピも簡単でおいしい!
圧力鍋は、普通の鍋を使った調理と違い、途中で味見をしたり、調味料を追加したりすることができないので、仕上がるまでやや不安があったのですが、このレシピ通りに作れば大丈夫!という安心感が持てました。
料理が苦手な人にもおすすめです。
△ふたの置き場所に困る
スライド式でふたが取り外せるつくりは便利な反面、置き場所に困るというデメリットも感じました。
縦置きもできないため、ふたを置くのにかなりスペースをとります。
また、縦にすると水滴がたくさん落ちるので、周りを汚さないよう扱うのに一苦労。
シンクの近くに鍋を置くか、あらかじめトレイを用意するなどの対策をとった方が良さそうです。
△ふたの水切れが悪い
基本的なお手入れは簡単なのですが、ふたの水切れが悪い点は、使いにくさを感じました。
内ぶたは外せますが、ふたの裏の金属部分は外せないので隙間に入った水分が抜けにくく、乾燥に時間がかかります。
洗ってすぐにまた使いたい、という場合は注意が必要です。
パナソニック電気圧力鍋 NF-PC400があれば手の込んだ料理もお手のもの
パナソニック電気圧力鍋NF-PC400があれば、ほっとするような和風の煮物も、レストランのような豪華な肉料理も、パパっと簡単にできてしまいます。
使い方も簡単なので、電化製品の扱いが苦手な人でも大丈夫!
低温調理や蒸し料理もできるので、献立のレパートリーが広がりますよ。
機能的な調理家電が欲しいと思っている人は、ぜひパナソニック電気圧力鍋NF-PC400をチェックしてみてください。