360度カメラカテゴリの人気記事
近年人気を集めている360度カメラは、山の頂上や海岸といった見晴らしのいい景色を撮影するのに適したカメラです。
360度カメラといえば「Insta360」シリーズが有名ですが、今回アクションカメラやドローンで有名なメーカーDJIから初の360度カメラ「Osmo360」が登場しました。
最高8K50fpsという高精細なパノラマ撮影が可能で、アクションカメラ業界で大きなシェアを誇るDJIならではの機能を搭載しています。
実際に自然の中で撮影しながら性能を確かめてみました。
もくじ
DJI Osmo360は8K360度撮影可能なアクションカメラ
Osmo360にはどのような性能があるのか、以下のポイントを中心に紹介していきます。
- 1/1.1型正方形CMOSセンサー搭載。8K50fps撮影にも対応
- 「シングルレンズモード」と「ブーストビデオモード」でアクションカメラとしても使える
- 183gのコンパクトなボディ
- IP68の防水性能で最大10メートルの水中撮影に対応
- ジェスチャー操作や音声操作も可能
- 8K/30fpsで最大100分連続撮影可能な高性能バッテリー
1/1.1型正方形CMOSセンサー搭載。8K50fps撮影にも対応
360度撮影専用に新たに設計されたスクエアHDRイメージセンサーは、コンパクトなカメラでありながら高画質なパノラマ撮影や低照度でも鮮やかな映像表現が可能となっています。
さらに2025年7月31日現在、360度カメラとしては初の8K/50fpsの360度動画撮影を実現し、動きのあるシーンでより滑らかに表現できる点も大きな特徴です。
「シングルレンズモード」と「ブーストビデオモード」でアクションカメラとしても使える
一般的なアクションカメラと同じようにシングルレンズモード撮影機能も搭載し、画質は最高で5K/60fpsで155度の広角撮影が可能となっています。
さらにブーストビデオモードを使用すれば、より広い170度の視野角で4K/120fpsの撮影が可能です。
183gのコンパクトなボディ
360度対応のレンズモジュールを搭載しつつも183gの軽量化を実現しています。
アクセサリーの自撮り棒を利用して、長時間手持ち撮影しても負担にならないよう設計されています。
IP68の防水性能で最大10メートルの水中撮影に対応
IP68の防水性能を搭載し、ケースなしで最大10メートルの水中撮影を行うことができます。
また-20°Cの低温下でも1.5時間以上の録画も可能で、水中や雪山などあらゆるシーンでの撮影に対応しています。
ジェスチャー操作や音声操作も可能
簡単なジェスチャーで撮影を開始または停止したり、音声操作を使用してハンズフリーでカメラを操作したりすることができます。
誤操作で録画が停止しないように、録画開始のみの設定も可能となっています。
8K/30fpsで最大100分連続撮影可能な高性能バッテリー
内蔵バッテリーは8K/30fpsでの撮影において100分連続撮影が可能。
充電切が切れてもわずか12分で50%まで充電できるため、充電切れによる長時間の撮影中断といった状況を避けることができます。
渓流キャンプに行って360度撮影してみた
Osmo360の性能を確かめるために、渓流キャンプに行って風景撮影を行い、以下のポイントについて検証してみました。
- 8K50fps360度撮影について
- シングルレンズモード撮影の様子
- 使い勝手について
今回撮影には自撮り棒とバッテリー、充電可能なバッテリーケースが付属した「アドベンチャーコンボ」を使用して手持ち撮影を行っています。
- Osmo Action エクストリームバッテリーPlus(1950 mAh)
- Osmo Action 多機能バッテリーケース 2
- Osmo 1.2m インビジブル セルフィースティック
- Osmo クイックリリース式調整型アダプターマウント
検証ポイントについて次から紹介するので、ひとつずつ見ていきましょう。
8K50fps360度で撮影してみる
まずは8K50fpsでの360度撮影をしながら森の中を歩いてみました。
上記の動画は2.7K50fpsで書き出し、雰囲気がわかるように編集時に超広角で出力しています。
木々に囲まれた場所でやや明暗差がありましたが、天候にも恵まれ、美しく360度撮影ができています。
後述するアプリやソフトを使えば撮影した360度動画の画角を自由に変更できるため、撮影してからでも様々なアングルの動画・静止画が出力可能です。
360度カメラの利点を活かし川の中から自分を映して、水の中にいる魚目線のようなユニークなアングルで映像を作成することもできます。
例えば魚釣り動画で水中アングルの映像を視聴者に届ければ、新鮮な印象を与えることができるのではないでしょうか。
シングルレンズモードで撮影してみる
シングルレンズモード(4K30fps)で渓流沿いを撮影してみました。
こちらも2.7Kで書き出しています。
撮影は360度動画撮影と同じく、手持ちで歩きながら行いましたが、動きの少ない撮影ではシングルレンズモードのほうがより画質が良いように感じます。
映像を見たところ一般的なアクションカメラと遜色ない撮影が可能だといえます。
さらにブーストビデオモード(4K30fps)で撮影してみました。
シングルレンズモードの155度よりさらに広角の170度の広範囲撮影なので、木々に囲まれた場所を撮影すると不思議な印象になります。
開けた場所に行くと違和感はなくなり、超広角ならではの開放的な映像になっています。
内蔵ストレージが便利で使い勝手は良好
Osmo360には105GB使用可能な内部ストレージが搭載されています。
本体のみでも撮影できるうえ、microSDカードを利用してメモリーを増やすこともできるので便利でした。
360度撮影はデータが大きくなりやすいので、長く撮影するのであれば、microSDカードを利用したほうがいいでしょう。
使用感としては一般的なアクションカメラとほぼ変わらないですが、やはりバイクやスノーボードといった動きのある撮影に向いている印象でした。
カメラを固定していても後で好みにアングルを変えて、自身を映したり、背景をズームしたり色々な加工ができるので、360度撮影の魅力をより引き出すためには前述のようなシーンがおすすめです。
気になった点:スマホでの編集は要注意
編集はPCソフトDJIStudioやDJIのスマホアプリDJImimoを使用して、PCかスマホで編集する仕組みになっています。
スマホで編集してみたところ、扱うデータが大きいためか、筆者の古いiPhoneSEでは動作が重くなってしまいました。
ですが、ちょっとしたアングル変更や書き出しだけなら問題なく行えました。
こだわりの映像のために細かい編集を行うのであれば、ある程度のスペックが確保されているPCで行う方が良さそうです。
製品スペック
項目 | スペック詳細 |
---|---|
センサーサイズ | 61×36.3×81 mm(長さ×幅×高さ) |
重量 | 183 g |
防水性 | Osmo 360(カメラ本体のみ)は水深10メートル |
マイクの数 | 4 |
タッチ画面 | サイズ:2.0インチ 解像度:314×556 輝度:800 cd/㎡ |
対応SDカード | microSD(最大1 TB) |
センサー | 1/1.1インチCMOSセンサー |
絞り | f/1.9 |
ISO感度 | 100~51200 |
電子シャッター速度 | 写真:1/8000〜30秒 動画:1/8000秒~1/X秒(X:フレームレート設定値) |
最大動画ビットレート | 170 Mbps |
対応ファイルシステム | exFAT |
写真フォーマット | JPEG |
動画フォーマット | OSV、MP4(HEVC) |
内蔵ストレージ容量 | 128GB内蔵ストレージ(105GB使用可能);microSDカードで拡張可能。 |
音声録音 | 48 kHz 16-bit、AAC |
最小スティッチ距離 | ≥75 cm |
アクティブなシーンでユニークな映像を撮りたいならOsmo360
Osmo360を使用してみてわかったのは、アクションカメラメーカーであるDJIの技術力が反映された高性能なカメラということでした。
8K50fpsという超高画質はもちろん、多彩な機能によりさまざまなシーンで質の高い撮影が行える製品です。
アクティブなシーンで他と違った映像を作りたいなら、Osmo360をぜひ利用してみてください。
DJI Osmo360はレンティオでのお試しレンタルがおすすめ
「360度カメラ、気になるけどまずは試してみたい」
「本当に使いこなせるのか確認したい」
そんな方はレンティオでお試しレンタルしてみましょう。
カメラ・家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」では、今回ご紹介したOsmo360のほかにも、豊富な360度カメラやアクションカメラを気軽にレンタルできます。
レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。
360度カメラ・VRカメラのレンタル – Rentio[レンティオ]
関連記事
「DJI Osmo Action 5 Pro アドベンチャーコンボ」キャンプ使用レビュー!夜間撮影対応のアクションカメラの実力を検証 – Rentio PRESS [レンティオプレス]
[初心者向け]DJI「Osmo Pocket 3」使い方ガイド!起動・設定から撮影・マイクの使い方まで徹底解説。 – Rentio PRESS [レンティオプレス]