圧縮効果とは?望遠レンズで魅力的な作品を撮影する効果的な使い方とおすすめ機種
更新日2024/05/22
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数あるレンズの中でも、「望遠レンズ」は、一眼カメラだからこそ使うことができる存在として重宝されています。
全体的に大きく、重い印象のある望遠レンズですが、一体どのようなシーンで、どのような使い方をすれば良いのか、カメラ初心者にとっては分からないこともあるでしょう。
今回は望遠レンズを使用することで撮影できるシーンや、使いこなすためのテクニックを解説していきます。
もくじ
遠くのものを大きく見せる「望遠レンズ」
風景写真やポートレートなど写真には様々なジャンルが存在します。それぞれ得意とするレンズが存在しますが、その中でも使うことが少ないと思われる「望遠レンズ」。
特に300mmを超える焦点距離を保有するレンズは、なかなか使うことが少ないと思われます。
しかし、「望遠レンズ」は、使い方によって、広角レンズや標準レンズよりも効果的で、魅力的な写真を撮ることができます。
望遠レンズならではの効果やおすすめレンズについてご紹介していきます。
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[2020最新]おすすめ望遠レンズ10選。実際に使って感じた望遠レンズの魅力や選び方を徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
望遠レンズを使う場面
中望遠域でボケを利用した例。
遠くの被写体に効果的
一般的に望遠レンズを使う場面として、遠くの被写体を写す時に使われます。
身近な存在としては、「運動会で子どもの撮影」「動物園での撮影」があげられます。
写真というのは、被写体が大きく写れば良いというものではありませんが、せっかくの運動会で「顔が分からない」や、動物園で「動物の迫力が感じられない」といった問題が出てきます。
そのような場合は、望遠レンズを使用し、被写体を大きく写すようにしましょう。迫力を増したいときにも有効的です。
大きなボケに有効的
そのほかにも、背景を大きくぼかしたい時は、望遠レンズが非常に効果的です。
これは被写界深度の関係による効果で、ピントが合う範囲が狭くなるため、ピントを合わせたところ以外は、大きくボケやすくなります。
圧縮効果を狙おう
Canon EOS 6D, EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM, F8, 1/500sec, ISO400, シドニー(キングスフォード・スミス)国際空港
“圧縮効果”が望遠レンズ最大の特徴
圧縮効果とは、遠くにある被写体がまるで近くにあるように大きく見え、手前の被写体とほとんど変わらない状態にあることです。
望遠レンズでは、この圧縮効果が最大の特徴と言えるでしょう。
前後の被写体でサイズ差がほとんどなくなるので、作品として面白く、魅力的な作品に仕上がります。
上でご紹介した写真は、ビルと飛行機の距離が近く見えますが、実際には8kmほど離れています。
こちらも圧縮効果により、被写体同士の距離が近く見えます。
圧縮効果の使い方
狙うポイントとしては、比較的近くに大きな被写体を持ってきて、遠くにも大きな被写体を置くことです。
両方の被写体が近い場合や、撮影者と被写体が近すぎる場合は、この効果を実感することはできません。
乗り物、スポーツ系には必須
Canon EOS 7D, EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM, F8, 1/1000sec, ISO320, 新千歳空港
様々な場面で使うことができる望遠レンズですが、特に活躍するのは乗り物やスポーツなどです。
これらは被写体までの距離が遠く、動きもあるため望遠レンズが必須となります。
私自身、航空機をメインに撮影していますが、望遠レンズの使用頻度は7~8割で、ほとんどが望遠レンズでの撮影となります。
大きな被写体でも距離が遠い分、望遠が必要になります。航空機の場合は、被写体まで2kmを超える場合もあるため、焦点距離が長いレンズが有利となる場合がほとんどです。
スポーツを撮影する場合も、ほとんどが被写体まで離れているため、望遠レンズが活躍します。
人は2mも大きさがないため、小さな被写体となります。大きな被写体と比べて動きも機敏なため、ファインダーに収めるのも最初は難しいとされています。
望遠レンズはブレに注意
広角レンズや標準レンズと違って、望遠レンズはブレやすいのが特徴です。
シャッタースピードに要注意!
その理由として、レンズ自体が重く大きい場合が多いため、手が震え、手ブレの原因になります。その対策として「シャッタースピードを上げる」事を意識しましょう。
シャッタースピードを上げることで、小さな震えが関係なくなり、くっきりとした写りになります。どうしてもシャッタースピードが上げられない時は、「三脚」を利用して固定するようにしましょう。
そしてF値に関しても、最大焦点距離が大きいレンズほど、開放F値が大きくなるのが一般的です。
そのため、自然とシャッタースピードが落ちるので、シャッタースピードを意識した撮影が重要となってきます。
おすすめ望遠レンズ
各メーカー、望遠レンズにも力を入れており、優秀な望遠レンズが多数存在します。それぞれの特徴をご紹介していきます。
CANON EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM
キヤノンから発売されている”EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM”は、まさに望遠レンズの王道です。
キヤノンの高級レンズであるL(Luxury)レンズに属し、現在の2型は、1998年12月の初代発売以来、16年ぶりに望遠レンズの代表としてリニューアルしました。
白いボディが特徴的なレンズですが、Lレンズとしてのブランド感や、その美しさに惹かれて購入される方も多いとのことです。
これからご紹介するレンズの中では一番焦点距離は短いですが、あえて初代から焦点距離を長くせず、レンズにこだわり抜いたことで画質は非常に良好です。
手ブレ補正も初代の1.5段から4段へと進化し、動体撮影にさらに強くなりました。細かいところまで行き届いた質の高いレンズです。
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AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
ニコンからは、キヤノンと焦点距離に違いがある”AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR”です。
キヤノンの最長焦点距離が400mmに対して、500mmまで対応可能なレンズとなっています。
これまでニコンでは、AF-S NIKKOR 80-400mm f/4.5-5.6G ED VRなどが存在しましたが、高価なため、多くの方はSIGMAやタムロンに望遠レンズは頼らざるを得ませんでした。
しかし、このAF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VRの登場によって、ニコンも気軽に望遠で勝負ができるようになったと言えるでしょう。
元々ラインナップとして存在していた単焦点は評判が良かったものの、ズームレンズに関しては乏しいラインナップだったため、この登場は非常に大きな影響をもたらしました。
画質面も良好で、開放でもしっかり解像してくれると好評のレンズになっています。
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
シグマからは、安価で大人気の”150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary”です。
こちらのレンズは、これまでご紹介した中で最も焦点距離が長い600mmを保有するレンズです。ズームレンズで600mmの焦点距離を実現しているのはシグマとタムロンのみです。
さらに10万円以下と安価でもあるため、初めての超望遠にも適したレンズとなっています。
今回シグマ製をご紹介するのは、タムロンと比較して昔から超望遠の分野でリードしているので、知識や技術が豊富です。そのため、解像度や性能面でタムロン製よりも優れています。
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary 実写レビューはこちら
SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM実写レビュー。コスパ最高の超望遠ズームレンズを徹底解説 – RentioPress
大きな個体差のない最大焦点距離400mm以上の望遠レンズ
どのメーカーのレンズも満足度が高く、レンズ選びに迷うと思われます。特に最大焦点距離400mm以上のレンズは、解像度の変化などは少なくなってきているため、最終的に決めるのはデザイン・操作性・焦点距離などの機能面になるのではないかと思われます。
私自身、最初に”Canon EF 100-400mm F4.5-5.6L IS USM”を選んだ理由として、「Lレンズへの憧れ」「直進ズーム(旧型のみ)」でした。
究極の画質!望遠単焦点レンズ
望遠レンズの究極として望遠単焦点レンズが存在します。
などのレンズが対象となります。
先ほどご紹介したレンズは、どちらもズームレンズというものですが、単焦点の場合、焦点距離が固定なため、画角は限られてしまいます。
では、単焦点の何が良いのか?
それは、画質がズームレンズとは比較にならいほど優れています。
ズームレンズには、色収差やゆがみ防止のための構造が搭載されていますが、単焦点の場合は、焦点距離の変化がないため、シンプルな構造になっており、画質は優れています。
また、単焦点は開放F値が低い場合がほとんどです。それぞれレンズの焦点距離にF値の指定がありますが、焦点距離400mmでF2.8を実現できるのは単焦点のみです。
しかし、明るい望遠レンズほど重く大きくなるため、手持ちでの撮影は困難となります。また、価格もズームレンズとは桁違いの数字で、手に入りにくいレンズです。
望遠レンズは変化を付けられる
Canon EOS Kiss X5, SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM, F5.6, 1/160sec, ISO250, ロンドン グリーンパーク
これまで望遠レンズの特徴やおすすめレンズについてご紹介してきました。
様々な用途で活躍する望遠レンズ。いつもは標準ズームで撮っていた光景も、望遠レンズで撮影してみると一味違った写真撮影ができるかもしれません。
先ほどご紹介したズームレンズ以外でも300mmクラスでは5万円以下で購入することができるレンズが沢山存在します。
望遠レンズまとめ
ここで望遠レンズについてまとめます。
- 遠い被写体の時に有効的
- 圧縮効果を使い、迫力ある作品を造り出そう
- 乗り物やスポーツを撮りたい方は必須
- 大きく重いレンズが多いため、ブレに要注意
- 超望遠ズームレンズの大きな個体差はない
- 操作性や機能面を重視しよう
- 画質を求めるなら望遠単焦点レンズ
これを機に1本、望遠レンズを導入してみてはいかがでしょうか。超広角レンズの世界と同じで1度知ってしまうと夢中になってしまうと思われます。
「違う世界に踏み入れてみたい」「迫力ある写真が撮りたい」という方にピッタリな望遠レンズ。
望遠レンズで理想の写真を撮影してみませんか?
少し試してみたい方はレンタルがおすすめ
今回ご紹介してきた望遠レンズの使い方ですが、これまで望遠レンズを使ったことがない方も使ってみたいと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
少しだけ試してみたいという方にとってレンズの購入というのはハードルの高さを感じるところかと思います。
そんなときはカメラレンズのレンタルサービスを使用されることがおすすめです。
Rentio(レンティオ)では、望遠レンズをはじめ、様々なレンズを最短3泊4日からレンタルすることができる、お試しには最適なサービスです。
是非この機会にRentioで望遠レンズをお試して使ってみるのはいかがでしょうか。