SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Art実写レビュー。王道レンズジャンルで挑むArtラインの実力を徹底検証
更新日2024/07/17
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はじめての単焦点レンズとしても選ばれることの多い人気のある50mm単焦点レンズのジャンル。
純正レンズでも多くの種類が存在するレンズジャンルですが、サードパーティー製レンズの数も非常に豊富です。
今回ご紹介していくSIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artは、サードパーティー製レンズメーカーであるシグマが開発した50mmの単焦点レンズ。
多くのレンズが存在するレンズジャンルにおいて、SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artがどのような特徴を保有しているのか、実際に撮影した作例を基にレビューを行っていきます。
もくじ
シグマが誇る高品位「Artライン」
サードパーティー製レンズメーカーであるシグマでは、レベルに合わせた様々なレンズを開発していますが、その中でも高い性能を自信とするのが「Artライン」です。
シグマのArtラインでは、主に広角から標準域をカバーする望遠レンズや単焦点レンズを中心にラインナップを展開しており、解像力など描写にこだわったレンズ開発が行われています。
これまで高品位のレンズを選ぶのであれば純正レンズを選ぶことが一般的でしたが、シグマのArtラインに存在するレンズは、純正レンズに劣らない描写を実現していることから、プロカメラマンも愛用する存在になりました。
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Artラインが挑む王道50mm単焦点
今回ご紹介していくSIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artは、シグマが誇る高品位Artラインに属し、単焦点レンズで定番の焦点距離として人気を集める50mmを採用した王道ジャンルのレンズです。
50mmの単焦点レンズは、はじめての単焦点レンズとしても人気でありながら、程よい画角から日常的に使用することも多いレンズとして、多くの人に愛されています。
既に定番レンズとして、数多くのモデルが各社から販売されていますが、高品位Artラインが人気ジャンルで挑むレンズとして注目度も高い存在です。
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外観レビュー
まずは、SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artにおける大きさや重さ、デザイン性など外観面についてレビューを行っていきます。
シンプルな設計が一般的な単焦点レンズですが、実機の写真を基にSIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artの外観面の特徴をご紹介していきます。
50mm単焦点としては大きめのサイズ感
50mmの単焦点レンズでは、持ち運びに楽な小型・軽量のレンズも数多く存在します。
どちらかというと、小型・軽量感から持ち運び性に優れたレンズの方が人気を集めていますが、SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artに関しては、50mmの単焦点レンズの中では比較的大きめのサイズ感となっています。
50mmの単焦点レンズでは、「撒き餌レンズ」と呼ばれる安価で小型・軽量のレンズも数多く存在し、代表格であるEF50mm F1.8 STMなどは、圧倒的な携帯性で人気を集めています。
SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artも、決してレンズとしての大きさや重さはそこまでではないものの、それらの「撒き餌レンズ」と比較してしまうと、大きめのサイズ感が特徴的となっています。
Artラインで統一されたデザイン性
SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artは、シグマが展開する高品位Artラインに属するレンズとして、デザイン面でも統一感が見られます。
シグマのArtラインでは、モノクロを貴重としたシンプルなデザインですが、一目見るだけでシグマのレンズと分かる程のブランド力も定着しました。
SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artでも、シンプルながらArtラインで統一された文字のロゴや質感など、スタイリッシュでどのカメラにもフィットしやすいデザイン性となっています。
スイッチはシンプルにAF/MF切替のみ
SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artでは、手ブレ補正機構が搭載されていないこともあり、レンズ横に搭載されるスイッチ類も非常にシンプルです。
レンズ横に搭載されたスイッチは、オートフォーカスとマニュアルフォーカスを切り替えるスイッチのみが搭載され、それ以外にスイッチは何も搭載されていない仕様となっています。
性能レビュー
ここからは、SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artにおける画質など描写について実際に撮影した作例を基に解説していきます。
Artラインが特徴とする解像力や、純正レンズよりも選ぶメリットがあるのか、検証していきます。
Artだからこその精細な解像力
今回ご紹介しているSIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artは、前述の通り、シグマが誇る高品位「Artライン」で開発されたレンズであり、シリーズを通じて圧倒的な解像力を特徴としています。
こちらのSIGMA 50mm F1.4 DG HSM ArtもArtラインに属していることはもちろん、単焦点レンズらしい「カリッ」とした解像感がやみつきになります。
解像力を求める際、ズームレンズよりも構造が単純な単焦点レンズを使うことが一般的ですが、SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artは、まさに解像力を求める方の期待に応えてくれます。
美しさ際立つ色乗りとコントラスト加減
シグマのArtラインで展開されているレンズは共通して優れた発色性と、メリハリを感じるコントラスト加減が魅力的です。
SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artにおいても、その特徴を体感できる仕上がりを実現しており、あらゆる撮影シーンにおいて、クッキリとした印象を持たせてくれるコントラスト加減を叶えてくれます。
個人的にもこのコントラスト加減こそ、シグマのレンズにおける魅力の一つだと感じ、風景写真の撮影において積極的に使いたくなる理由の一つです。
F1.4が魅せるボケ表現
単焦点レンズが愛される理由の一つに、「ボケ表現が簡単」というのがあります。
SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artも、50mmという標準域の画角を保有しながら、F1.4の明るさを実現していることから、ボケの表現にも優れたレンズです。
明るいレンズの中でも「F1.4」というのは特に明るく、日中の屋外での撮影などにおいては、最低ISOに設定した場合でも、シャッタースピードの上限に達するほどです。
そして、ズームレンズではボケを感じられないようなシーンにおいても、SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artを使うことでボケを表現することが可能な場面も出てくるほどです。
SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artで写す福岡
製品仕様表
モデル名 | SIGMA 50mm F1.4 DG HSM Art |
---|---|
焦点距離 | 50mm |
明るさ | F1.4 |
レンズ構成 | 8群13枚 |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最初絞り | F16 |
最短撮影距離 | 40cm |
最大撮影倍率 | 1:5.6 |
フィルター径 | φ77mm |
最大径 | φ85.4mm |
長さ | 99.9mm |
質量 | 815g |
人気ジャンルにおける有力な選択肢
今回ご紹介してきたSIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artは、安価なモデルから高級モデルまで様々な人気レンズが存在する50mm単焦点レンズにおいても、有力な選択肢になるでしょう。
シグマが誇るArtラインは、メリハリのある仕上がりを特徴とすることから、好き嫌いが分かれるところもありますが、影と光が出やすい屋外での風景やスナップ写真において使いたくなるレンズだと感じました。
そして、F1.4の明るさが魅せる美しいボケ味や、夜間撮影においてもシャッタースピードを稼ぐことのできる能力は、大きなメリットとしておすすめポイントです。
まずはレンタルでお試し
今回ご紹介してきたSIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artをはじめ、気になるレンズはレンタルしてお試しされることがおすすめです。
レンズというのは、実際に使ってみることでわかることも多いため、購入前にお試しで使用されることも重要です。
Rentio(レンティオ)では、今回ご紹介してきたSIGMA 50mm F1.4 DG HSM Artはもちろん、レンズラインナップを豊富に取り揃えています。
是非この機会にRentioで気になるレンズをレンタルして、自分に合ったレンズ選びに役立ててみてください。
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