TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USD実写レビュー。解像力とボケのメリハリを感じられる高品位単焦点レンズ
更新日2024/07/17
交換レンズカテゴリの人気記事
レンズを選ぶ上で一つの選択肢となる「単焦点レンズ」。
そして単焦点レンズの中でも、焦点距離や開放絞り値、数あるレンズメーカーなどから自分に合った存在を選ぶ必要があります。
今回は、サードパーティーレンズメーカーとして人気を集める「タムロン」から45mmの単焦点レンズである「TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USD」をご紹介していきます。
タムロンが近年こだわりを魅せる「解像力」や「強力な手ブレ補正機構」を中心に、実際に撮影した作例とともに性能を解説していきます。
もくじ
高品位サードパーティーレンズメーカーとして人気を集めるタムロン
かつては、優れた性能を求めるには純正レンズを選ぶことが一般的でしたが、近年では、サードパーティーレンズメーカーの存在が見逃せません。
数あるサードパーティーレンズメーカーの中でも「タムロン」は、近年純正レンズにも劣らない描写を特徴とし、高い性能を求める方におすすめの製品ラインナップを展開しています。
サードパーティーレンズメーカー全体的に「高品位」を意識した製品展開が一般的になってきており、安いが第一印象だった常識が変わりつつあります。
TAMRON(タムロン)おすすめレンズ9選。高画質を格安で実現する人気カメラレンズを紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
45mm F1.8の焦点距離域を採用
今回ご紹介していくTAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDは、単焦点レンズとして45mmの画角を採用しています。
標準域で人気を集める定番「50mm」よりも少し広角の画角は、大きな違いこそないものの、日常的に使いやすい画角となっています。
タムロンが展開する一眼レフ用の単焦点レンズは、35mm、45mm、90mmと独特なラインナップが展開されていることも特徴的です。
[2021最新]おすすめ単焦点レンズ16選。おすすめの選び方から画質を優先したモデルまで徹底解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
外観レビュー
まずはTAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDの大きさや重さ、デザイン性などの外観面について解説していきます。
携帯性に優れたレンズが多い印象のある単焦点レンズですが、TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDでの様子も実機写真を交えてご紹介していきます。
重さ約540g(CANON用)のコンパクトレンズ
TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDは、今回使用したキヤノンEFマウント用で長さ91.7mm、重さ約540gと、小型軽量化を実現しました。
手のひらに収まるほどのサイズ感ではないものの、手ブレ補正機構を搭載しているレンズとしては、携帯性に優れたサイズ感を叶えています。
実際にカメラに取り付けた際にもバランスが良く、標準域の単焦点レンズとして1本常備しておくことに負担にならないレンズです。
シンプルなデザインながら簡易防滴構造を採用
基本的に単焦点レンズでは、ズームレンズよりもシンプルな構造であることから、外観面も最小限シンプルに仕上げられる印象があります。
今回ご紹介しているTAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDもレンズ自体がコンパクトであることから、デザイン面もシンプルに仕上げられている印象です。
フォーカスリングの他は、AF/MF切替スイッチ、手ブレ補正ON/OFFスイッチのみが搭載されており、操作面で困ることは無いでしょう。
シンプルなデザイン性を採用していますが、TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDでは、屋外などの環境でも安心して使用することができるよう、簡易防滴構造が施されており、水分の侵入を防ぎます。
性能レビュー
ここからは、TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDを実際に使用して撮影した作例を基に、描写面など撮影性能面をレビューしていきます。
各写真はFlickrへのリンクが繋がっており、拡大表示することが可能なので、是非その解像力をご覧になってください。
こだわりを感じる抜群の解像力
標準域をカバーするレンズは無数に存在しますが、拡大表示した際に失われることのないディティールや、解像感を感じながらも滑らかさも感じる仕上がりは、TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDの大きな特徴です。
TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDは、他社メーカーの良い部分とは別の「良さ」を感じられる仕上がりを叶える存在としてもおすすめです。
表現力が豊かになる美しいボケ味
TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDは、先ほど特徴としてご紹介してきた解像力だけでなく、ボケの出方も美しく、F1.8の明るさを活かした撮影も特徴の一つです。
ボケの出方はレンズによって大きく異なりますが、TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDのボケは、柔らかいというよりも背景のボケにおいても、被写体の面影を残しながらも全体的にムラのないボケ表現を特徴としています。
また、45mmという焦点距離から、被写体と適度な距離感を保てることで、街中のスナップ撮影においてもボケを活かした撮影がしやすいと感じました。
ピントが合った部分の解像感とボケが魅せるメリハリ
一方で、ピントが合っていない部分に関しては、自然なボケ表現を感じることができ、解像感とボケ表現のメリハリを感じることができるのも魅力的です。
これまで色々なレンズの実写レビューを展開してきましたが、このメリハリについては特に強く感じたところで、個人的にもTAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDのイチオシポイントです。
3.5段分の手ブレ補正機構も搭載
タムロンでは、強力な手ブレ補正技術も特徴としており、シャッタースピードが低下しやすい夜間などの暗い撮影シーンでは活用することのできる性能と言えるでしょう。
元々単焦点レンズは、持ち合わせている「明るさ」から手ブレをカバーする意図を感じるレンズが多かったのですが、TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDでは、その辺りの妥協も感じることのない性能を叶えています。
TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDで写す春の東京
製品仕様表
モデル名 | TAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USD |
---|---|
焦点距離 | 45mm |
明るさ | F1.8 |
レンズ構成 | 8群10枚 |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最初絞り | F16 |
最短撮影距離 | 0.29m |
最大撮影倍率 | 0.29倍 |
フィルター径 | Φ67mm |
最大径 | Φ80.4mm |
長さ | 91.7mm(キヤノン用) |
質量 | 540g(キヤノン用) |
解像力とボケ味を程よい距離感から使いこなせるレンズ
今回ご紹介してきたTAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDですが、抜群の解像力と美しいボケ味へと仕上がるおすすめの単焦点レンズです。
また、45mmという焦点距離は、被写体に対して程よい距離感を保つことのできる焦点距離で、あらゆる日常シーンで活用することができます。
単焦点レンズは、画角が固定されることで構図を考えることが特に難しいという印象を持ちますが、こちらのTAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDが採用している45mmは、標準ズームレンズにおいても使う頻度の高い焦点距離であるため、構図も迷うことが少なく、すぐに使いこなすことのできるレンズという印象も持ちました。
気になるレンズはレンタルでお試し
今回ご紹介してきたTAMRON SP 45mm F/1.8 Di VC USDをはじめ、気になるカメラやレンズは、購入前にお試しでレンタルされることがおすすめです。
もちろん購入目的でなくても、次の撮影に少しだけ使ってみたいときなどに短期でレンタルすることもできる便利なサービスです。
Rentio(レンティオ)では、豊富なカメラ機材のラインナップを展開し、自由にレンタルすることができます。
是非この機会にRentioで気になるカメラ機材をレンタルして、失敗しない機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
[レンタル] タムロン 商品一覧|中古/新品・点検済み・保証付き – Rentio[レンティオ] – Rentio[レンティオ]