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令和の「三種の神器」家電として普及しつつあるロボット掃除機。
最近では様々な種類のロボット掃除機が発売されていますが、高度な頭脳を搭載したタイプが人気を集めています。
高機能ロボット掃除機のなかでも、今回ご紹介するのはカリフォルニアの家庭用ロボットメーカーTrifo(トリフォ)が開発した「Lucy(ルーシー)」です。
AIとカメラを搭載していて、スマホと連携してマッピングや見守り機能も使用可能。吸引力もパワフルで、水拭きにも対応しています。
日本上陸したばかりのロボット掃除機「Trifo Lucy」を実際に使って、使い方や気になる実力を詳しく検証してみたいと思います。
もくじ
Trifoのロボット掃除機「Lucy(ルーシー)」の特長
Trifo(トリフォ)は、2016年に設立されたカリフォルニアの家庭用ロボットメーカーです。
TrifoではとくにAI技術に力を入れており、AIを搭載した高機能なロボット掃除機を開発しています。
「Lucy(ルーシー)」は2020年1月に発売されたモデルですが、こちらは高度なAIによるナビゲーションに加えて2つのカメラでの見守り機能が特長のロボット掃除機となっています。
AIを利用した賢いナビゲーション
Lucyは高度なAIと複数のセンサーを搭載したロボット掃除機で、部屋の環境を学習しながら賢く掃除をしてくれます。
SLAMテクノロジーと3Dオブジェクト検出により、部屋の間取りや家具、床に落ちている小さな物、障害物を検知し回避しながら走行。8cm以上の段差を自動で識別して、落下も防止してくれます。
掃除した部屋の環境はリアルタイムにマッピングされ、作成した間取り地図は自動で部屋ごとに分割され、掃除をするたびに更新されていきます。
スマホアプリでかんたん操作
Lucyが作成したマップは、スマートフォンと連携することで確認が可能になります。
「Trifo Home」アプリを使えば、マップから部屋ごとに名前を付けたり、進入禁止エリアや掃除するエリアを細かく指定したりもできます。もちろん掃除スケジュールの設定や掃除履歴の確認も可能です。
また、スマートスピーカーAlexaとの連携をすれば、音声だけでLucyを操作することもできます。
自動充電・自動再開で広い家にも対応
5,200mAhの内蔵バッテリーは、満充電時で最大2時間の掃除が可能。
もし途中でバッテリーが切れてしまったら、自動充電後に続きから掃除を再開してくれるので、広いお家でも隅々までお掃除可能です。
2つのカメラでの見守り機能
Lucyには、高画質な1080pフルHDカメラと暗所に強いアクティブ深度カメラの2つが搭載されています。
外出先からでも24時間自宅の様子を見守ることができるので、ペットや子どものいるお家も安心ですね。
さらに動体検知によるアラート機能や、アプリでLucyを操縦して見たい場所に連れていく機能も搭載。ロボット掃除機と監視カメラの一台二役で活躍してくれます。
パワフルな吸引+簡易水拭き清掃
Lucyは、最大3000Paの吸引力で床のゴミをパワフルに吸引清掃するロボット掃除機。
長さの違う6本のサイドブラシと、やわらかい毛とゴムの組み合わせのメインブラシで、大小のゴミを隅々まで残さず集めます。
600mlの大容量ダストボックスには2種類のフィルターもついていて、排気をキレイにしてくれます。
水拭き用のタンクと使い捨てモップも付属。水量の調整機能はありませんが、簡易的な水拭きにも対応しています。
吸引清掃が得意な「Lucy PET」もラインナップ
さらに、「Lucy PET」モデルなら吸引力が最大4000Paにアップ。
毛が絡まりづらいブラシレス吸引口も付属しているので、ペットの毛にお悩みの方はこちららがおすすめです。
「Trifo Lucy」の使い方と初期設定
今回は、吸引力の高い「Lucy PET」モデルを実際に使ってレビューします。
さっそく開封して使い方を確認していきましょう。
同梱品
充電台をセッティング
まずは充電台のセッティングからです。
充電台底面のふたを外すと、内部に差し込み口があるのでコードを取り付けます。余ったコードは中に巻きつけておいてくださいね。
充電台は左右と前方に障害物のない広い場所に設置し、充電しながらスマホ連携を進めましょう。
スマホアプリとの連携
続いて、Lucyをスマホアプリと接続します。
オートモードの清掃であれば本体ボタンで可能ですが、他の機能を使うにはWi-Fi環境とスマホアプリが必要になります。
まずはスマホに専用アプリ「Trifo Home」をダウンロード。
↓ダウンロードはこちら
アプリがダウンロードできたら、画面の指示に従ってユーザー登録とログインを進めます。
ログインしたら、画面左上のメニューの「Language」からアプリの言語を日本語に設定しましょう。
(私はこの存在に気付かず、英語で初期設定をすることになり苦労しました…。)
ホーム画面中央の「+」マークを押して機種を追加します。
モデル名「Lucy」を選んで、スマホ画面に表示されるQRコードをLucyのカメラに読み込ませてください。
こんな感じでスマホをかざします。
Wi-Fiのパスワードを入力したら、しばらく待機。名前を付けて初期設定は終了です。
ホーム画面が表示されました!
最初はマップができていないので真っ暗ですが、何度か走行すると右のようにマップができあがります。
「Trifo Lucy」を実際に使って実力を検証
それでは、実際にLucyに家の掃除をしてもらい、その実力を検証していきたいと思います。
吸引力はどうなのか?マッピングの精度は?音はうるさくない?など、気になる部分を詳しく検証します。
吸引清掃テストの結果
まずは吸引力について検証するために、4種類の擬似ゴミを用意して清掃テストをしました。
- 毛(犬の毛をカットしたもの)
- 粉末(中挽きのコーヒー粉)
- 粒(直径7~8mmのドッグフード)
- 糸くず(10cm程度の刺繍糸)
吸引力は最大に設定して、5畳ほどの1部屋のみをエリア指定し清掃スタートです。
清掃中の様子
Lucyが清掃している様子は、こちらの動画でご確認ください。
軽いゴミから大きなゴミまで、ほとんどを1回の走行で吸引することができています。
掃除開始から約3分半で疑似ゴミをすべて吸引。約10分で部屋全体の掃除が完了しました。
吸引力に関しては、前評判通りで心配することは無さそうです。
清掃ビフォーアフター写真
フローリングの溝にゴミが残ることもなく、すべてのゴミをキレイにしてくれました。
これだけのパワーがあれば、一般的なお家に落ちているゴミならほとんどを掃除することができそうですね。
マッピングの再現度が高い
Lucyに3部屋あるフロア全体の清掃を数回してもらいました。
左がLucyによるマッピング、右が実際の間取り図(グレー部分は家具)です。ほぼ正確にマップが再現されていますね。
このマップはかんたんに編集可能で進入禁止エリアや掃除するエリアの指定ができるので、ペットのトイレ周辺を掃除しない設定にできて非常に便利でした。
掃除履歴もマップで確認できるので、掃除できなかった場所と理由を検証して次回以降の掃除を最適化することもできますね。
見守りカメラが高画質
Lucy最大の特徴でもあるカメラによる見守り機能。こちらがLucyで撮影した画像ですが、家の中の様子が鮮明に映っていますね。
少し操作に慣れは必要ですがスマホ操縦で見たい場所までLucyを連れていくこともできるので、外出中のペットや子どもの様子が気になる方には便利ですね。
ただ、この見守りカメラ機能は目的によってはうまく活躍できないかもしれません。
動体検知によるアラート通知や自動録画機能ですが、画角が限られていて人の下半身くらいまでしか映らず防犯カメラとして少し弱そうです。
また、暗所に強いアクティブ深度カメラですが、真っ暗な環境ではほとんど判別できないレベルの画質です。夜間の見守りには向かないでしょう。
騒音計で稼働音を確認
Lucyの吸引力ごとの稼働音を騒音計で計測したところ、最小の吸引力では約57~64dB、通常レベルの吸引力では約66~70dB、最大の吸引力では約72~80dBでした。
吸引力最小に設定しておけば比較的稼働音は静かなので、在宅中に稼働させる場合はこちらがおすすめ。
吸引力最大だとキーーーンという高音も鳴っていてかなりうるさいので、不在時の使用がおすすめです。
部屋の環境によって苦手な場所も
我が家にはカーペットを敷いている部屋があるのですが、このカーペットがLucyにとっては難敵のようでした。
こちらの動画のようにカーペットをめくりあげてしまってなかなか乗り上げられず、カーペットに乗ったあともうまく進めないため、途中で掃除を諦めてしまいました。
こういったカーペットの場合は、滑り止めテープなどで端を固定する必要があるそうです。
また、段差に引っかかって止まっていたこともあったので、部屋の環境によっては対策が必要になってしまうかもしれません。
見守りにも使えるロボット掃除機「Trifo Lucy」
賢い頭脳とパワフルな吸引力にカメラ機能も搭載していて、ロボット掃除機と見守りカメラの一台二役で活躍する「Trifo Lucy」。
スマート家電で家事の手間を省きたい方や、外出中の家の様子を見守りたい方におすすめのロボット掃除機です。
マッピング機能つきのロボット掃除機としては比較的コスパも良いので、ぜひこの機会に購入を検討してみてはいかがでしょうか。
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