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近年、新たな趣味として一眼カメラを始められる方が目立っています。
そして大半の方が懸念として挙げられているのが「使いこなせるかどうか」というポイントでしょう。
色々な設定項目がある一眼カメラでは、果たして自分でも理解ができるのだろうかという不安は、カメラを始めたばかりであれば誰もが感じることです。
今回は、そんなカメラ初心者の方のために、カメラを始める上で知っておくと楽になる設定知識を優しくご紹介していきます。
もくじ
はじめての一眼カメラ
一眼カメラの世界へようこそ。
この記事をご覧になる方の多くが、最近一眼カメラを購入した、初めて使うという状況で、色々な写真を撮影していきたいとワクワクされているところかと思います。
一方で自分に使いこなすことができるのだろうかという不安も少なからずあるかと思います。
スマートフォンのカメラと比較しても設定できる項目やカメラに設置されたボタンやダイヤルが多いことで難しいのではないかと思うこともあるでしょう。
しかし、一眼カメラでの撮影はコツを掴むことですぐに楽しむことのできる素敵な趣味です。
おすすめカメラについてはこちらでご紹介
2021年最新おすすめミラーレス一眼カメラ15選!初心者でも失敗しないカメラの選び方 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
[2021年]初心者向けおすすめ一眼レフ6選!カメラ選びで大切なポイントを解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
何から始めれば良いのかという方のために
一眼カメラを手にしたとき、何から手を付けた方が良いのが分からないというは誰もが感じることです。
私自身も初めて一眼カメラを手にしたとき、何から始めるべきか、設定をどうするべきか全く分からず、とりあえずオートモードで撮影しようと進めていた記憶があります。
もちろんオートモードで全てカメラに任せて撮影することも良いのですが、何も設定せずに撮影することで、将来的に後悔してしまう恐れもあります。
今回は、一眼カメラを始める際に簡単で将来後悔しないための設定ガイドを行っていきます。
撮影するための設定
まずは撮影前に設定しておくことがおすすめの項目をいくつかご紹介していきます。
これらの設定は、必ず変更が必要なものではありませんが、カメラに慣れてきたときにも役立つところなので是非ご確認ください。
画像形式/画像サイズの設定
これから一眼カメラを始める方にまずおすすめしたいのが「RAW形式」での撮影です。
いきなりだと「RAW」って何?と思われるでしょうが、大半の方がRAW形式で撮影していなかったことで、将来後悔することになります。
一眼カメラにおける記録形式
一眼カメラでは主に2つの記録形式に分かれます。
- JPEG
- RAW
そもそもこれらの意味は何なのかという話ですが、「JPEG」はカメラ内で既に圧縮されて仕上げられた画像ファイルで、「RAW」はありのままのデータを記録する、いわゆる「生」の状態のデータとなります。
一眼カメラで芸術性の高い作品を作り出すためには、撮影後にPCを使って調整を行う「RAW現像」によって生み出されていることが多く、既に圧縮された状態で記録されたJPEGでは、修正できる領域が非常に狭くなります。
一方で、RAW記録を行った場合にはデータのサイズは大きくなるものの、明るさや色合いなど、調整できる範囲が非常に広く、更に自分の思い通りの仕上がりを叶えます。
今は現像なんてとても…と思っていても、将来的に昔の写真を更に良く仕上げることのできる可能性も秘めているため、RAW形式での撮影は非常におすすめです。
写真をより美しく魅せる現代写真術!「RAW撮影・現像」のすすめ – Rentio PRESS[レンティオプレス]
アスペクト比の設定
アスペクト比とは、画像の縦横比を意味します。
一般的に「3:2」や「16:9」「4:3」などで表記されることが多く、これらの比率もカメラ側で調整することができます。
一眼カメラでは「3:2」のアスペクト比が使われることが多く、「3:2」が標準と考えることが良いでしょう。
その他にも表現の一つとして撮影毎にアスペクト比を変更される方も居ます。
撮影毎に調整できる設定
先ほどご紹介してきた設定項目は、一度調整することで以降調整する機会があまりないポイントですが、ここからは撮影毎の状況に合わせて調整することのできる設定項目についてご紹介しています。
どのような撮影シーンで設定が必要になるのか等、分かりやすさを重視して解説を行っていきます。
AF(オートフォーカス)設定
AF(オートフォーカス)とは、カメラが自動的に被写体へとピントを合わせてくれる機能です。
そのAF(オートフォーカス)の動作の仕方にも種類があり、被写体の特性に合わせて調整することがおすすめです。
一眼カメラで搭載されているAF(オートフォーカス)のタイプは主に下記の3種類に分かれています。
- シングルAF … シャッターボタン半押しでピントを合わせた1点を固定
- AF制御自動切り換え … シングルAFの状態で始まり、被写体に動きがあった場合には追従を開始
- コンティニュアスAF … シャッターボタンを半押しにしている間、ピントを追従し続ける
これら3つのAF(オートフォーカス)は、被写体によって使い分けることがおすすめで、被写体が静止している撮影では、より正確なピント合わせを叶える「シングルAF系」を、乗り物やスポーツ、動物などの動きのある被写体に対しては「コンティニュアスAF系」を使用することがおすすめです。
どちらのAF(オートフォーカス)設定を使うか迷った際に「AF制御自動切り換え系」の設定にすると良いでしょう。
カメラによっては「コンティニュアスAF系」にすると連写速度が低下するものもあるため、その辺りはカメラの仕様を確認する様にすることがおすすめです。
測光設定
シャッタースピードや絞り、ISO感度を自分で指定するマニュアル撮影の場合は、写真の明るさ等は自分で調整するため、あまり関係ないですが、オートモードやシャッタースピード優先、絞り優先モードで撮影する場合は、写真の明るさの基準となるのが「測光モード」の設定です。
カメラ側で設定する項目がある場合は、カメラ側が画角内のどのポイントを基準にして露出(シャッタースピードや絞り値)を決定するかモードの切り替えによって調整することができます。
測光モードには主に下記の3つが存在し、撮影の狙いによって調整することがおすすめです。
- 多分割測光 … 画面全体からバランスを考えた露出設定を行うモード。標準ではこのモードが指定されていることが大半です
- 中央部重点測光 … 画面の中央付近に特化して露出設定を行うモード。中央部にメインとなる被写体を置くような撮影でおすすめです
- スポット測光 … 画面内で限定的なポイントの露出を基準とするモード。逆光時や画面内で明暗差のある撮影で思い通りの露出設定を行うことができます
基本的には多分割測光を使用した撮影で問題ないと言えます。
被写体の特性に合わせてモード変更を行うことがおすすめですが、被写体を中央に置くことが明確に決まっている撮影では「中央部重点測光」を、多分割測光では理想的な露出設定にならない厳しい撮影シーンでは「スポット測光」を使うなど、使い分けを行うと良いでしょう。
スポット測光では、フォーカスポイントに合わせて測光場所を指定できるため、オートフォーカスの設定も「シングルポイントAF」を使用して、自分でフォーカスエリアを移動できる設定がおすすめです。
連写設定
一眼カメラにおいて、シャッターボタンを押し続けることで連続撮影が可能となっていますが、連続撮影の速度や可否をカメラ側で指定することも可能です。
ミラーレス一眼では、この連写性能も特徴の一つとなっており、エントリーモデルにおいても秒間10コマの撮影を叶えたモデルも存在します。
一方で連写速度が早すぎることが弊害になるケースも出てくることから、連写設定で速度を落とすことや、連写をせずシャッターを押すと1枚しか撮影されない設定にすることも可能です。
スポーツ撮影や乗り物撮影、動物撮影においては、連写性能が重要となりますが、1枚をきっちりと決めるような風景写真等には、1枚しか撮影されない設定も良いでしょう。
ピクチャースタイル
大半の一眼カメラでは、写真の色味を調整することで仕上がりの雰囲気を変えることができる「ピクチャースタイル」機能を備えています。
ピクチャースタイルでは、雰囲気に応じた設定項目が存在し、カメラが標準とする「スタンダード」、その他にも「風景」「ポートレート」などの設定項目が存在します。(※呼称についてはカメラメーカーによって異なります)
ピクチャースタイルを変更することで、劇的に写真が変化する訳ではありませんが、ベースとなる雰囲気を調整するのに最適な設定となります。
富士フイルムにおいては、ピクチャースタイルに代わる独自の機能として「フィルムシミュレーション」機能が搭載されており、フィルム時代から培った美しい発色を表現することができることで人気を集めています。
その他フィルター機能など
カメラにもよりますが、初心者向けのモデル等には、先程のピクチャースタイルよりもより写真に変化を加えることのできる「フィルター機能」が搭載されています。
これらのフィルター機能を使用することで、先程ご紹介した「RAW現像」を行うことなく写真に大きな変化を加えることができるため、SNSなどへアップロードする際にもおすすめの機能です。
これらのフィルター機能は、スマートフォン上のフィルターアプリ等と同じ機能を持つため、撮影毎にイメージに合わせた設定を行うことがおすすめです。
一眼カメラを難しいと思うのは最初だけ
一眼カメラをいざ始めるとき、設定項目や専門用語の多さに戸惑うこともあるでしょうか。
今回ご紹介してきた通り、設定できる項目は多いものの、これらは撮影していくうちに自然と身についてくる知識です。
そのため最初は理解できなくても心配になる必要はありません。
また、これらの設定も撮影前に全て学んでおく必要もなく、オートモードで撮影しながら少しずつ調整していくこともおすすめです。
一番大切なのは、せっかく始めた趣味なのだから楽しみながら撮影を行うことです。
写真というのは、良い写真を撮れた時や上達を感じられたときに満足感を得ることのできる趣味です。
試行錯誤しながら撮影していた今が、きっといつの日か懐かしさを感じるようになるでしょう。
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気になるカメラやレンズはレンタルがおすすめ
この記事をご覧になっている方は、最近カメラを購入した、使い始めた方が大半だと思いますが、慣れてくると新しいカメラやレンズに興味が出てくると思います。
そんな時は、購入前に是非カメラやレンズのレンタルサービスを利用して、お試しで使ってみることがおすすめです。
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少し気になるレンズが出てきたとき、まずはレンタルでお試しすることで、レンズの実力や自分の思い通りの画が撮れるかの判断材料となります。
是非新たなカメラ、レンズ選びは、Rentioのレンタルサービスを活用してみてはいかがでしょうか。