Tokina atx-m 56mm F1.4実写レビュー。中望遠の画角をカバーしながら明るさと携帯性を両立させた1本
更新日2024/11/26
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写真撮影において表現の幅を広げる手段として「レンズを変える」ことは非常に効果的です。
近年ミラーレス一眼が流行を迎えていますが、カメラボディの誕生に比例してレンズのラインナップも日に日に拡充されています。
今回はこれまでもご紹介してきたトキナーの「atx-m」シリーズにおける3つの単焦点レンズのうち、「Tokina atx-m 56mm F1.4」をご紹介していきます。
同時発売の3製品の中でも最も望遠域をカバーするこちらの「Tokina atx-m 56mm F1.4」の実力や魅力を実際に撮影した作例からご紹介していきます。
もくじ
創作欲が掻き立てられるトキナーのレンズ群
今回ご紹介していく「Tokina atx-m 56mm F1.4」は、老舗サードパーティーレンズメーカーである「トキナー」が開発したレンズです。
トキナーでは、近年ミラーレス一眼市場の盛況に合わせたレンズ開発を行っており、今回ご紹介していく「Tokina atx-m 56mm F1.4」は、フォトグラファーの創作欲が掻き立てることをコンセプトに製品を展開する「atx-m」シリーズに属するレンズです。
トキナーが展開する新たなコンセプトと、伝統の技術力が活かされたレンズとして、ソニーユーザーにとっても有力な選択肢となります。
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新たに発表された3つの単焦点レンズ
既にRentio PRESSでは、今回ご紹介する「Tokina atx-m 56mm F1.4」のシリーズラインナップとして焦点距離が異なる「23mm」「33mm」モデルの実写レビューをご紹介してきました。
これらの通り、3つの画角に分かれた単焦点レンズが同時発売となり、お好みの画角に合わせたレンズを選ぶことができます。
今回ご紹介している「Tokina atx-m 56mm F1.4」は、3つの製品の中でも最も望遠側となる「56mm」を採用し、35mm換算で「84mm」相当の画角をカバーしています。
3つのレンズは画角こそ異なるものの、どのレンズにおいてもサイズ感が統一されており、シリーズものとして、全てのレンズを揃えることもおすすめです。
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外観レビュー
ここからは、Tokina atx-m 56mm F1.4の実機を使用したレビューを展開していきます。
まずは、大きさや重さ、機能性などの外観面に注目して実機の写真とともにご紹介していきます。
焦点距離が異なる3つのレンズでサイズ感を統一
今回発売となった「Tokina atx-m 56mm F1.4」および異なる焦点距離を有する「23mm」「33mm」のレンズですが、3つの製品でサイズ感が統一されています。
ミラーレス一眼専用のシリーズとして展開される「atx-m」だからこその小型・軽量化を実現しており、ポケットサイズの携帯性が大きな魅力です。
また、「Tokina atx-m 56mm F1.4」と組合せる機会が多くなるα6000シリーズに取り付けた際のバランスも非常に良く、日常的に持ち歩きたくなるレンズです。
レンズ側で絞りを調整可能
基本的にソニー製品の一眼カメラを使用するときは、撮影設定をカメラ側で行うことになりますが、「Tokina atx-m 56mm F1.4」を装着した場合にはレンズ側に搭載された絞りリングを使用して、絞り値を調整することができます。
絞りリングには、「Tokina atx-m 56mm F1.4」が対応する開放のF1.4から最小のF16まで数値が記されており、レンズを持つ左手でファインダーを覗きながらでも絞り値を調整することのできるメリットがあります。
また、この絞り値が記されていることから、どこか懐かしさを感じるオールドレンズの様なデザイン性も魅力に感じるポイントで、機能面だけでないメリットがあります。
性能レビュー
ここからは実際にTokina atx-m 56mm F1.4を使用して撮影した作例から、性能面をレビューしていきます。
単焦点レンズで分かりにくい焦点距離からの画角や、解像力、発色性などをご確認頂けます。
風景写真、ポートレート撮影で活用できる
「Tokina atx-m 56mm F1.4」は、同時発売となった3つのレンズの中でも最も望遠域をカバーするモデルです。
トキナーが近年力を入れて開発するミラーレス一眼向け「atx-m」シリーズの1つとして、小型・軽量を維持しながらも解像力など優れた描写力を実現したレンズです。
F1.4という明るさを採用していますが、数段絞った際の解像力はとても優れており、四隅までの安定した解像を感じられます。
また、トキナーが特徴とする「青色」の発色の良さも伝統的に感じられるところで「Tokina atx-m 56mm F1.4」は、トキナーブルーを感じられる他、全体的に安定した発色を叶えています。
35mm換算84mm相当の画角
「Tokina atx-m 56mm F1.4」は、焦点距離「56mm」を採用していますが、APS-C専用のレンズであることから、35mm換算では「84mm」相当の画角となります。
単焦点レンズとして人気の焦点距離で「85mm」がありますが、その画角に近い焦点距離と言えるでしょう。
約85mmの画角ではポートレート撮影でも活用できる焦点距離で、先程ご紹介してきた優れた発色性能と合わせて満足の仕上がりを実現します。
Tokina atx-m 56mm F1.4で写す秋
製品仕様表
モデル名 | Tokina atx-m 33mm F1.4 |
---|---|
焦点距離 | 33mm |
明るさ | F1.4 |
レンズ構成 | 9群10枚 |
絞り羽根 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.4m |
マクロ最大倍率 | 1:10 |
最初絞り | F16 |
手ぶれ補正効果 | – |
フィルター径 | 52mm |
最大径 | 65mm |
長さ | 72mm |
質量 | 285g |
風景、ポートレートにおすすめの1本
これまで今回トキナーが発売した焦点距離別の3製品をご紹介してきましたが、今回レビューを行ってきた「Tokina atx-m 56mm F1.4」は、最も望遠域となる35mm換算84mm相当の画角をカバーするレンズとなります。
他の「23mm」「33mm」と比較して、被写体と少し距離を置いた撮影を得意としていることから、特定の場所を切り抜きたい風景写真や、ポートレート撮影におすすめのレンズとなります。
他の2つのレンズ同様に、優れた解像力を持ち合わせながら、鮮やかながらも安定的な発色性能を特徴としています。
α6000ユーザーの皆さんにとっては、これら3つの単焦点レンズは、作品における表現力を広げてくれる存在になることは間違いないでしょう。
Tokina atx-m 56mm F1.4はレンタルできる
今回ご紹介してきた「Tokina atx-m 56mm F1.4」を含め、トキナーから発売となった3つのレンズは、画角の違いもあることから、実際に使ってみることお試しされると良いでしょう。
購入前にお試しする際には、カメラのレンタルサービスの利用がおすすめです。
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