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大ヒット商品である照明一体型3in1プロジェクターpopIn Aladdin 2」を手掛けたpopIn株式会社から、2022年1月に新たな「Aladdinシリーズ」のプロジェクターが登場しました。
その名も、「Aladdin Vase(アラジン ベース)」。
この記事ではプロジェクターとしての特長と実際に使ってみた感想を交えながら、「Aladdin Vase」を紹介します。
もくじ
Aladdin Vaseの特長
「Aladdin Vase」はスマートライト搭載型のコンパクトなホームプロジェクターです。
花瓶をモチーフにしたユニークなデザインと、プロジェクターらしくないカラーリングは著名プロダクトデザイナーの柴田文江さんが手掛け、他のプロジェクターとは一線を画するインテリアテイストなプロダクトに仕上がっているのが特長です。
- 解像度は720p(HD)、最大100インチ投影が可能
- コンパクトでおしゃれなデザイン
- 寝室のムードを演出するスマートライトを搭載
- オートフォーカスと自動台形補正を搭載
- USB-C電源のホームプロジェクター
- ワイヤレス対応によりシンプルなインターフェースを実現
製品スペック一覧表
項目 | スペック詳細 |
---|---|
解像度 | HD(1280 × 720) |
輝度 | 200 ANSIルーメン |
投影サイズ | 30〜100インチ |
オートフォーカス | ○ |
自動台形補正 | ○ |
スピーカー | 5W+5W |
インターフェイス | USB-C×1 |
通信規格 | Wi-Fi:IEEE WiFi 6 802.11 b/g/n/ac/ax(2.4GHz/5GHz) Bluetooth:5.0 |
OS | Android TV 9.0 |
電源 | USB-C給電(消費電力45W) ※AC100V-240V(50/60Hz) |
ランプ寿命 | 最大20,000時間 |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約80mm×80mm×169mm |
重さ | 約650g |
公式税込価格 (2021年12月31日現在) |
69,800円 |
Aladdin Vaseを実機レビュー
デザインや機能は写真や情報で確認できますが、実際に使ってみないとわからない部分もたくさんあります。
ここからは「Aladdin Vase」を手に取り、触ってみて分かったことを中心に紹介していきます。
セット内容
セット内容はご覧のとおりです。
ワイヤレスドングルの設定や乾電池を別途用意する必要がなく、電源さえあれば、届いてすぐに使えるパッケージです。
- Aladdin Vase(本体)
- リモコン
- USB Type-C 給電ケーブル
- 電源アダプター(最大45W)
- 単4アルカリ乾電池×2本(リモコンにセット)
- 取扱説明書
フラワーベースのようなデザイン
「Aladdin Vase」の形状とカラーリングは、一見するとプロジェクターに見えません。
フラワーベース(Flower Vase)のような曲線のフォルムとキャメルブラウンのカラーリングの組み合わせは、まるで一輪挿しのように部屋を彩ってくれます。
プロジェクターとしては珍しい色ですが、決して主張が強すぎるわけではなく、自然と部屋に溶け込んでくれるデザインです。
コンパクトなサイズ感
「Aladdin Vase」はホームプロジェクターとしてはかなり小型です。
本体は約80mm×80mm×169mm(幅×奥行き×高さ)で、スマホのように片手にすっぽり収まるサイズ感です。重さもペットボトル1本強ほどの650gしかありません。
お泊り会やキャンプに持ち込みやすいプロジェクターです。
直感的に使えるリモコン
従来のプロジェクターに付属するリモコンと違い、「Aladdin Vase」のリモコンは本体と一体感のあるデザインです。
コンパクトで丸みを帯びたフォルムにより持ちやすく、直感的なイラストで操作も分かりやすいです。
暗闇の中では使いにくさも
「Aladdin Vase」は寝室で利用することを想定されて設計されているものの、暗い部屋でのリモコン操作は不便に感じました。
蛍光素材のボタンが1つもなく、ボタン全てがフラットに設計されているため誤操作しやすいです。
リモコンのアイコンが見えない暗さであれば、専用アプリの「popIn Aladdin」(App Store / Google Play)でのリモート操作のほうがおすすめです。
スマートなインターフェース
インターフェースはUSB Type-Cが1口だけのシンプルです。
しかもUSBポートは底面内側に設置されているため、壁際でもケーブルが邪魔をしません。
配線でごちゃごちゃしたり、ケーブルやUSBドングルがスペースを専有することがなく、スマートな佇まいであることも魅力です。
Aladdin Connectorを使えばHDMIの追加も可能
「Aladdin Vase」では、NetflixやYouTubeなどのアプリを使用することができますが、Disney+やTVer等の一部ストリーミングサービスには対応しておりません。(2022年7月現在)
別売りの「Aladdin Connector」を使えば、ゲーム機やパソコン、メディアストリーミングデバイスをワイヤレス接続で出力できます。
非対応のストリーミングサービスを利用したい場合は、「Aladdin Connector」とAmazon Fire Stick等を組み合わせて使いましょう。
ただし、例えばAmazon Fire Stickと「Aladdin Connector」を使う場合、電源をさらに2つ用意しなければいけないため、「Aladdin Vase」本来の良さであるスマートさを損なうように感じます。
筆者なら、Disney+が対応するまでは「Aladdin Vase」での視聴は諦めて、テレビやスマホと視聴サービスを使い分けします。
「Aladdin Connector」は非対応のストリーミングサービスだけに購入するのではなく、他にHDMI出力を活用したいデバイスもある場合に適している製品だと思います。
オートフォーカスを搭載
「Aladdin Vase」はオートフォーカスを搭載しているので、設置位置をずらしてもすぐ自動調整されるので簡単に使えます。
自動台形補正と合わせて自由な位置から投影しやすいのもメリットの1つです。
投影面角度調整で三脚は不要
さらに、上下可動域も最大10度まで調整可能なため、底面に三脚を取り付ける必要もありません。
インテリアに溶け込むことへの徹底的なこだわりがここにも現れているようです。
天井投影には向いていない
小型のプロジェクターですので、横にしたり三脚で角度をつけて天井に投影することも考えるかと思います。
しかし、「Aladdin Vase」の形状は丸みを帯びているので転がってしまったり、上部にライトがあるのでライトを点灯した際に視界にライトが入ってしまうというデメリットがあります。
様々な空間演出アプリやサービスを搭載
「Aladdin Vase」を起動すると、予め様々なアプリがインストールされていることを確認できます。アプリはAladdin Storeから追加することもできます。
動画では「Aladdin Vase」らしい一部のサービスを紹介しました。
他にも次のような空間演出アプリ・時間演出アプリもあるので、これらだけでも十分楽しめます。
- スマートライト(※動画内で紹介)
- きせかえ時計
- 美風景(※動画内で紹介)
- ヒーリングライト
- フォトメモリーズ
- デジタル掛け軸
- ネイチャーアクリウム
- 壁時計(※動画内で紹介)
- おはようタイマー
- おやすみタイマー
- Moon Light
- Aladdin Timer etc.
動作音は静か
「Aladdin Vase」は静音設計です。
普段の生活音が40dB前後の環境で「Aladdin Vase」の動作音(距離≒前方0cm)を計測したところ、5dB弱大きくなるだけでした。
実際に寝室で使っていましたが、空気清浄機や加湿器よりも静かだったので、動作音が気になることは1回もありませんでした。
Aladdin Vaseを使ってみた感想
「Aladdin Vase」を数日間使ってみて、魅力に感じたことや少し物足りなく思ったことをまとめました。
正直に言えば、使用前は解像度の低さやスマートライトの必要性に懐疑的だったのですが、実際に使ってみるとヒーリング、Bluetoothスピーカー、デジタル風景、映画鑑賞とマルチに活躍してくれました。
当初の予想から一転して、非常に満足度の高い製品となりました。
空間演出が良い
プロジェクター投影で映像を楽しむのもそうですが、光と音の空間演出が思った以上に良かったです。
温かい飲み物を作って就寝前にゆったり過ごしたり、読書灯と組み合わせて読書を楽しんだりもできました。
見たい映画がなかったり、気分じゃないときでも利用者の気持ちに寄り添ってくれるアイテムだと思います。
HD解像度でも必要十分
「Aladdin Vase」の解像度はHD(1,280×720)です。静止画でみると粗さが少し気になるかもしれませんが、動画なら十分キレイな画質です。(写真はぼかしていますが、SF映画を見ています)
最近のホームプロジェクターは4KやHDR対応の製品も増えているので物足りなさを感じるかもしれませんが、それらのプロジェクターは総じて高額です。
スマートライトや様々なソフトウェアも搭載されて7万円を切る価格で販売されているコスパの高さを考えると、HD画質は許容できる範囲でしょう。
カーテンを閉めれば昼間も使える明るさ
上の写真は左から真夜中の部屋・昼間にレースカーテンを閉めた状態・昼間のカーテン全開での見え方です。
「Aladdin Vase」は基本的に寝室(暗い場所)で利用することを前提としているため、ANSIルーメン(映像の明るさ)は200と低めです。
一方で、昼間の明るい時間帯に全く使えないかと言われればそういうことはなく、レースカーテン1枚閉めるだけでそれなりに楽しめます。映画は難しいですが、風景映像や時計なら問題ないです。
電源アダプタがでかい
「Aladdin Vase」自体はコンパクトな設計ですが、付属の電源アダプタがそこそこ大きいです。
自宅以外に持ち運ぶ機会が多ければ、他社メーカーの小型の電源アダプタ(45W以上の出力)を用意しておくといいでしょう。
写真はZendureの61WとAnkerの65Wの製品ですが、どちらも問題なく稼働しました。Ankerにはより小さなモデルもあるので検討してみてください。
寝室を自由な空間にしてくれる魔法のプロジェクター
「Aladdin Vase」はヒーリングルーム、映画館、景色を楽しむデジタルな窓など、その時の気分に合わせて様々な空間を叶えてくれます。まさにアラジンの魔法のランプならぬ、魔法のプロジェクターと言えるでしょう。
このコンパクトさのホームプロジェクターでは、最高峰の製品の1つかもしれません。
お試し利用もできますので、まずは「Aladdin Vase」の使用感を体験してみてください。
プロジェクターは試してから購入できる
「実際の映像を見てから購入するか考えたい」
「生活に馴染むアイテムなのか長期間試してみたい」
そんな方にはプロジェクターのお試しレンタルがおすすめです。
カメラ・家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」では、プロジェクターのレンタルも提供しています。
ポップインアラジン製品シリーズのレンタルも充実していますので、使い比べも活用ください。
レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。
[レンタル] ホームプロジェクター 一覧|サブスク型の月額制利用も 買う前にお試し – Rentio[レンティオ]
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