プロジェクターカテゴリの人気記事
GS2(レビューあり)のようなポータブルプロジェクター(モバイルプロジェクター)も展開する「BenQ(ベンキュー)」。
2021年9月、約1年ぶりに新たなポータブルプロジェクターがラインナップに加わることになりました。そこで、この記事ではBenQ GV30の実機レビューとして製品の特長や使用感を紹介します。
TK700STiなどホームプロジェクターに注目しがちなBenQですが、ポータブルプロジェクターの品質も高く、手軽に使えるプロジェクターを探しているなら要チェックなので参考になれば幸いです。
もくじ
BenQ GV30の特長
「BenQ GV30」は迫力あるサウンド体験を提供するポータブルプロジェクター(モバイルプロジェクター)です。持ち運びできるサイズ感ながら、スピーカーを3基搭載し、2.1ch臨場感のあるサウンドを楽しめます。
もちろんプロジェクターとして画質も妥協のないスペックになっているため、リビングや寝室など部屋間の移動で使うのはもちろん、庭先やテラス、キャンプ等で外に持ち出し使用するのもおすすめです。
- ポータブル(モバイル)プロジェクターとしては高解像度のHD解像度
- 色域Rec709 97%の色再現性を持つ高画質な映像美
- 3基のスピーカーを搭載する、2.1chスピーカーの臨場感あふれるサウンド
- Bluetoothスピーカーとしても優秀
- オートフォーカス機能&自動垂直台形補正で設定が楽ちん
- Android TV 9.0を搭載
- USB-Cの急速充電に対応
- 最長2.5時間の連続使用ができる内蔵バッテリー
- おしゃれなデザイン&持ち運びのしやすいキャリーバッグも付属
製品スペック一覧表
項目 | スペック詳細 |
---|---|
解像度 | HD(1280 × 720) |
輝度 | 300 ANSIルーメン |
コントラスト比 | 100,000:1 |
色再現性 | 8ビット(1677万色) |
アスペクト比 | 16:9 |
投影サイズ | 30〜100インチ |
オートフォーカス | ○ |
スピーカー | 4W×2+8Wウーファー ※2.1 Channels Chamber Speakers |
インターフェイス | ・HDMI×1 ・USB-C×1 ・オーディオ出力(3.5mmミニジャック)×1 |
内蔵バッテリー | 約2.5時間の連続再生時間に相当 ※内蔵バッテリー使用時は100 ANSIルーメンに固定 |
電源 | AC100V-240V(50/60Hz) ※USB-C充電(45W 15V/3A まで)対応 |
ランプ寿命 | 標準:最大20,000時間 エコノミー:最大30,000時間 |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約120mm×185mm×195.8mm |
重さ | 約1.6kg |
公式税込価格 (2021年9月28日現在) |
69,800円 |
BenQ GV30を実機レビュー
「BenQ GV30」の特長やスペック面に関して、実機を触りながら感じたことも含めて紹介します。
実際に使ってみたい方は、GV30のお試しレンタルを活用して用途や生活に合った製品か確認してみましょう。
[レンタル] BenQ GV30 AndroidTV搭載モバイルプロジェクター – Rentio[レンティオ]
セット内容
「BenQ GV30」に同梱されているセット内容はご覧のとおりです。
- GV30(本体)
- 電源アダプター
- 電源コード
- リモコン
- Android TVのワイヤレスドングル
- 単4電池×2
- 専用キャリーバッグ
- クイックスタートガイド
- 保証書 etc.
専用キャリーバッグはプロジェクターと電源ケーブルやリモコンを入れても若干の余裕がありますので、USBケーブルやモバイルバッテリーなども同梱して持ち運んでもいいかもしれません。
ケース自体もスタイリッシュなデザインであることも魅力です。
スピーカーを3基搭載したスタイリッシュなデザイン
「BenQ GV30」は幾何学的なスタイリッシュな筐体には、BenQ独自の「treVoloオーディオシステム」が内蔵されています。
両側面にメインスピーカー、後面にはサブウーファーが配置された2.1chサラウンドシステムで、重低音を響かせる臨場感あふれるサウンドを楽しめます。Bluetoothスピーカーモードも搭載しているので、良質なポータブルスピーカーとしても活用できる2in1なプロジェクターです。
マスタードカラーのハンドストラップがワンポイントでおしゃれです。
操作ボタンはシンプルに
白を基調としたシンプルなデザインということもあり、本体で操作できるのは電源のオン/オフ・Bluetoothボタン・音量上げ下げの4つのみです。必要最低限な機能だけを残すことで、操作性もシンプルになり迷わず使えます。
画面変更や設定は付属のリモコンを使うのですが、Android TV用としてショートカットボタンがあったり、Googleアシスタントを使えたりと利便性もOKです。
Wi-Fi設定後はアプリ操作も可能
リモコン操作でWi-Fi設定を行ったあとは、専用アプリの「BenQ Smart Control」(App Store / Google Play)で操作もできます。
直感的なカーソル移動が可能ではありますが、リモコンにあるようなショートカットボタンはありませんので、一長一短かもしれません。
コンパクトなサイズ感
ポータブルプロジェクターとあるように、「BenQ GV30」は約120mm×185mm×195.8mm(幅×奥行き×高さ)のコンパクト設計です。
13インチのMacBook Airと重ねると奥行き(及び幅)はほぼ一緒のサイズだったので、手に持っても肘まで届くか届かないかくらいのサイズ感になります。重さも約1.6kgしかありませんので、2Lペットボトルよりは軽いことになります。
プロジェクターと2.1chサラウンドシステムを搭載していることを考えると、十分小さすぎるサイズだと思います。
インターフェースは3種類、Amazon Fire Stickも可能だが……
「BenQ GV30」にはHDMI・USB-C・オーディオ出力(3.5mmミニジャック)の3種類が搭載されています。ポータブル(モバイル)プロジェクターとして利用するなら、必要十分なインターフェースです。
HDMIに「Amazon Fire Stick」等のストリーミングメディアを挿せば、Android TVと使い分けることも可能です。ただし、ストリーミングメディアは別途電源が必要になることに注意してください。
ホームプロジェクターの「BenQ TK850i(レビューあり)」なら給電用USB-Aも搭載されているので、使用したいストリーミングメディアがあり、かつあまり持ち運ぶことがないならホームプロジェクターを検討するのも一考かもしれません・
USB-Cによる急速充電が可能
USB-Cは急速充電規格のPD(Power Delivery)に対応しており、45W(15V/3A)以上の出力に対応するモバイルバッテリーやポータブル電源があれば、屋外の家庭用コンセントのない場所でも充電可能です。
モバイルバッテリーならサイズ次第で「BenQ GV30」のキャリーバッグに入れて持ち運ぶこともできますので、キャンプで利用する際も持ち物の数を減らせる利点もあります。
[2021最新]ポータブル電源のおすすめ15機種を比較!大容量でキャンプにも活躍するポタ電の選び方 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
Anker PowerCore III Elite 25600 87W実機レビュー!超高出力でノートPCもフルスピード充電 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
投影サイズは最大100インチ
コンパクトサイズの「BenQ GV30」ですが、投影サイズは最大100インチの大画面を楽しめます。
家なら壁から2.66m離れた場所に設置すれば100インチになりますので、室内でも100インチを楽しめる投写距離になっています。
オートフォーカス機能が搭載
「BenQ GV30」にはオートフォーカス機能と自動垂直台形補正が搭載されていますので、ポータブル(モバイル)プロジェクターとしての利点を十二分に発揮できます。
部屋間の移動など投写距離が微妙に変わるようなシチュエーションでも、焦点合わせがすぐ行われますので楽ちんです。
上の動画ではリモコン操作でオートフォーカスを使用していますが、投写距離の変化も自動で探知し、焦点合わせを勝手にやってくれるので便利です。
BenQ GV30を使ってみた感想
実際に「BenQ GV30」を使ってみたので、良かった点や気づいた注意点などを紹介します。
個人的にはかなり満足度の高いポータブルプロジェクターでした。
300 ANSIルーメンの明るさについて
「BenQ GV30」の輝度は300 ANSIルーメンですが、どのくらい鮮明に映るものなのか調べてみました。
上の写真は西日の入る部屋で投影したもので、左からカーテン全開・レースカーテンのみ・レースカーテン+遮光カーテンの場合で投影したときの比較になります。
正直昼間や明るい場所での投影は厳しいので、昼間の投影には向いていません。山キャンプのような暗所や夜間で主に使いたい方向けです。
内蔵バッテリー使用時は100 ANSIルーメンに固定
「BenQ GV30」の内蔵バッテリーを使う際は、輝度を抑える代わりに約2.5時間の連続使用を実現した仕様になっています。
具体的には輝度が100 ANSIルーメンに固定されますので、明るい場所での投影がより苦手になるということです。
電源がある場所なら、できるだけ電源ケーブルから給電して使ったほうが鮮明に映りますので、時と場所によって使い分けるのが良いでしょう。
HDの画面解像度でもめっちゃキレイ
「BenQ GV30」の画面解像度がHD(1280×720)ですが、コントラスト比は100,000:1と明暗差がはっきりしており、かつ色域Rec709 97%と非常に高いスペックを誇ります。デザイナー向けの液晶モニターでも高い支持を得ている「BenQ」ならではの魅力とも言えます。
画面解像度の値だけで見ると、HD(1280×720)はFHD(1920×1080)や4K(3860×2160)と比べて見劣りしますが、コントラスト比や色再現性も映像美の優劣を決める重要なスペックです。
実際に投影した映像はめちゃくちゃキレイです。加えて、次に紹介する音質面と合わせて高品質な映像体験を作り上げてくれるので満足度の高い製品だと感じました。
スピーカーの音質が良い
「BenQ GV30」は映像が良かっただけでなく、スピーカー音響と融合されることで映画館のような高品質の映像体験に魅力を感じました。
映像と音楽が良い映画作品と言えばハンス・ジマーは欠かせない、ということで数作品鑑賞してみたのですが、、、非常に良いです。良すぎました。
自分より少し後ろの位置に設置し鑑賞すると、サブウーファーの重低音が上から覆いかぶさるように響き、左右には2基のメインスピーカーからのサウンドが広がるので、サウンドに包まれながら(まさにサラウンド)、大画面かつ高画質の映像を楽しめました。
室内だと後ろに壁があるのでより包まれた感じなるのでおすすめです。
Bluetooth接続でスピーカー単体でも
Bluetooth接続すれば、PCやスマホから音楽を配信してワイヤレススピーカーとしても活用できます。
昼間はスピーカー、夕方以降はプロジェクターと割り切って使えば、昼間の投影向きでないデメリットを打ち消してくれるように思いました。
角度調整がスムーズで便利
「BenQ GV30」は-45度から90度まで135度の角度調整ができます。
付属の台座に埋め込まれたマグネットに本体が固定されつつも、スムーズな動きで角度調整ができます。台座を付けたまま持ち運び、その場ですぐ角度調整して投影できるので非常に便利でした。
白い壁への投影はもちろん、これまでデッドスペースとなっていた斜め上方や傾斜屋根、ロフトなど自由自在な投影角度が魅力です。
三脚穴で高さを出すことも可能
角度調整はできなくなりますが、台座を取り外せば底面のネジ穴に三脚を取り付けて高さを出した投影も可能です。重さが約1.6kgしかありませんので、「Manfrotto PIXI EVO」のようなミニ三脚でも耐荷重内で使用できます。
Manfrotto PIXI EVOを実機レビュー!カメラやスマホ、プロジェクターにぴったりの多機能ミニ三脚 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
Android TVドングルの設定に少し手こずるかも
Android TV 9.0が搭載されている「BenQ GV30」ですが、使用するには付属のAndroid TVを最初に取り付けなければいけません。
その取り付け方法の中で、一番最初に付属のピックを使って裏カバーを外す手順があるのですが、なかなかカバーを外すことができず、手こずりました。
ピックを裏カバーの隙間に差し込んだまま一周して外すのですが、定期的にくいっと差し込むようにしながら回すと外れやすくなるので試してみてください。
モバイルプロジェクターの常識を超えたBenQ GV30
モバイルプロジェクターといえば内蔵バッテリーを搭載して携帯性を高めることで、解像度やスピーカーはそこそこなスペックでまとめている製品が一般的です。
しかし、「BenQ GV30」はそのモバイルプロジェクターに対するイメージを突き抜けるような、品質の高さを感じました。
自宅でもアウトドアでも使えるコンパクトなプロジェクターを探しているなら、BenQのポータブルプロジェクター GV30はおすすめの一品です。ぜひ、一度検討してみてください。
プロジェクターはまずお試しレンタルを
実際の設置場所や配線、画質や音質を調べるには自宅で試すのが一番です。もしプロジェクターの購入を検討しているなら、まずは購入前にお試し利用をしてみてはいかがでしょうか?
家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」では最短3泊4日〜から様々なプロジェクターのレンタルを提供しています。
製品を気に入ればそのまま購入も可能なので、購入前のお試し利用を活用しましょう。
[レンタル] モバイルプロジェクター 一覧|サブスク型の月額制利用も 買う前にお試し – Rentio[レンティオ]
[レンタル] スクリーン 一覧 – Rentio[レンティオ]
関連記事
[最新] 家庭用プロジェクターの選び方とおすすめ13選を比較!コスパ・高画質・短焦点など目的別に紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
最新おすすめモバイルプロジェクター9選!鞄に入れて持ち運べる小型モデルの選び方を紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
プロジェクターをテレビ代わりにする生活を体験!無線でのチューナー接続方法とメリットデメリットを検証 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
[2021最新]Ankerのプロジェクター11機種を比較!おすすめ機種と選び方を解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]