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自宅にいながらも「ELDEN RING」のようなゲームを大画面でプレイしたいと思ったことはないでしょうか?
近年は、「Pokémon LEGENDS アルセウス」や「原神」といったオープンワールドと呼ばれるゲームが流行っています。
特に、オープンワールドのゲームは、大画面であればあるほどゲームに没頭できること間違いないと言えます。
皆さんは、プロジェクターでオープンワールドのゲームをする楽しさを体験したことはありますか?
それはもう、まさに自身がゲームの世界に飛び込んだかのような錯覚を覚えるほど、ゲームの世界に没頭することができます。
今回は、2022年3月に発売したBenQの4K 4LED光源採用のゲーミングプロジェクター「X3000i」を実際に使用してみて、ゲームをプレイした感想をレビューしました。
もくじ
ゲームのプレイに特化したBenQ「X3000i」の特徴
BenQ「X3000i」は、プロジェクターの大画面で快適にゲームをするために特化した特徴がいくつかあります。
それぞれの特徴を詳しく紹介していきたいと思います。
4Kの高画質・最大180インチの大画面
BenQ「X3000i」は、3840 × 2160の4K UHD(ウルトラHD)の高画質を実現しています。
また、最大投影サイズは180インチとなっており、横幅398.4cm×縦幅249cmの超大画面でゲームをプレイすることができます。
これほどの大画面かつ高精細な映像の中でオープンワールドのゲームをプレイすると、まさに自分自身がゲームの世界にいるような感覚になります。
X3000iは、ズーム機能を使用することで2.5mの距離で100インチの大画面で投影することが可能です。
6畳ほどの大きさの部屋であれば100インチサイズの大画面を実現できます。
実際に、僕も8畳ほどの部屋でX3000iを使用してみたのですが、近い距離でも十分な大画面で投影することができたので小さめの部屋でも迫力のある映像が楽しめます。
プロジェクターでゲームをするのが夢だけど部屋が狭い…という方であっても、X3000iならその夢を叶えられるかもしれないです。
暗いシーンでもはっきりと視聴可能
プロジェクターは、黒色を黒色として表現するのが難しいとされており、暗いシーンでは光量を調整し表現しているのが一般的です。
しかし、Cyberpunk 2077やBattlefield、ダークソウルシリーズなどのゲームは、緊張感を演出するために暗いシーンが多用されています。
特にBattlefieldのようなシューティングゲームでは、暗闇に潜む敵が見えないなんてことが考えられます。
X3000iは、ゲームモードにディテールアジャストメントという機能があり、その機能を有効にすると暗いシーンでも細部まで見えるようになります。
最大240Hzのリフレッシュレートで遅延を感じさせない
快適にゲームをする上で、操作性も重要ですよね。
ゲームというのは、コントローラーから送られた信号を受信してゲーム内にいるキャラクターを操作します。
しかし、プロジェクターは内部で様々な映像処理が行われているので、ゲーム機からの信号を映像として出力するまでの時間が遅くなってしまうというデメリットがあります。
X3000iは高速モードという機能があり、最大で240Hzのリフレッシュレートに対応しているため、遅延を感じることがありません。
実際に、激しいシーンが多くあり瞬時の操作性を求められる「ロケット・リーグ」をプレイしてみました。
僕のデバイス環境では最高でも60Hzまでしか対応していなかったのですが、それでも充分な応答速度を感じることができました。
応答速度
- 16.67ms: 4K/60Hz動作時
- 16.67ms: 1080p/60Hz 動作時
- 8.3ms: 1080p/120Hz動作時
- 4.2ms:1080p/240Hz動作時
3000ANSIルーメンの高輝度で明るい部屋でも視聴可能
休日は朝から晩までゲームをしていたい、なんて日もありますよね。
テレビやモニターであれば日中の明るい部屋でもゲームをプレイすることは可能ですが、プロジェクターは日中の明るい部屋では光量が足りずに白くぼやけてしまうなんてことが考えられます。
X3000iは一般的なLED光源よりも輝度出力が約10%向上した4LED(RGBB:赤緑青青の4色のLED)を光源として採用しています。
そのため、3000ANSIルーメンと高輝度になっており比較的明るい部屋でも十分視聴可能となっています。
日差しが差し込む日中や照明をつけた部屋でも視聴可能です。
しかし、日中で動画視聴やゲームをする際はカーテンを閉めるなどした方が視認性は上がります。
また、日中の明るい部屋では暗いシーンが多用されている映画の視聴やゲームのプレイは流石に厳しいかもしれないです。
一般的によく聞くルーメンという単位は、メーカーの公表値であり明確に統一された基準ではありません。
そのため、ルーメン値が同じでもA社よりもB社の方が明るいということがありました。
一方、ANSIルーメンとは、アメリカ国家規格協会が定めたルーメンの規格です。
ですので、ANSIルーメンの値が同じであれば、A社とB社で明るさが異なることはありません。
また、ルーメンは光源の明るさを示すものであるのに対して、ANSIルーメンは投影面の明るさになります。
実際に目にする明るさになるので、明確な明るさを知ることができます。
プレイするゲームに合わせたオーディオ環境を実現
X3000iで正直一番驚いたのは、音質です。
プロジェクターを初めて立ち上げた際に、Android TVのセッティングをするのですが、その際に流れているBGMで既に驚きを感じました。
X3000iは、Bongiovi DPSを採用したtreVoloステレオスピーカーを搭載しています。
treVoloステレオスピーカーはコンデンサー型のスピーカーとなっており、クリアな音質が特徴的です。
また、X3000iはシネマ・音楽・スポーツ・ゲームの4つのサウンドモードを選択することができます。
サウンドモードはゲームプレイ時にも変更することができ、スポーツゲームをするときにスポーツモードのサウンド、RPGをするときにはシネマモードといった形でサウンドを選択することができます。
もちろん、そのサウンドはゲームだけでなく映画の視聴時にも迫力を感じることができます。
プロジェクターを背にしてして映画を観ているときは、まるで映画館で映画を観ているような感覚になるほど立体的な音響を楽しむことができます。
鮮やかな色彩
大画面のゲームでより没入感を得るには、色彩も非常に重要です。
X3000iは、RGBB(赤緑青青)の4つのLEDを使用しており、高輝度だけでなくDCI-P3カバー率100%の広色域を実現しています。
これにより、緑や赤といった色調をより鮮やかに映し出すことが可能になります。
「Horizonシリーズ」のような自然溢れるシーンが特徴のゲームをプレイする際は、色彩豊かなX3000iの色彩に驚くことになると思います。
実際にUHDの映像をX3000iで視聴してみたのですが、自然の美しさが際立つ映像になっていました。
BenQ「X3000i」を実機レビュー
これまでは、BenQ「X3000i」のゲームをプレイする上での特徴を紹介してきました。
次の章では、デザインや操作性など実際に使用する上で気になるポイントをいくつか紹介していきたいと思います。
BenQ「X3000i」のスペック一覧
項目 | スペック詳細 |
---|---|
解像度 | 4K UHD (3840 x 2160) |
輝度 | 3000 ANSI lumen(LED光源) |
応答速度 | 16.67ms: 4K/60Hz動作時 16.67ms: 1080p/60Hz 動作時 8.3ms: 1080p/120Hz動作時 4.2ms:1080p/240Hz動作時 |
色再現性 | 約10億7000万色 |
色域 | DCI-P3 (100%) |
台形補正 | 垂直(自動)水平(手動)± 30度 |
投写サイズ | 60~180インチ |
騒音 | 32/28 dB |
サイズ(W x H x D) | 272 x 207 x 259.4mm |
重さ | 約6.6kg |
ピクチャモード | 明るい / リビング / ゲーム / スポーツ / シネマ / DCI-P3 / (3D) / (HDR10) / (HDR Game) / (HLG) /ユーザー |
入出力端子 | HDMI(2.0b) x3(うち一つはAndroid TV専用隠しポート) 12V Trigger USB-A SPDIF RS-232 Audio Out |
スピーカー | 5W x2 (チャンバースピーカー) |
グッドデザイン賞を受賞したコンパクトなサイズ感
X3000iは、4Kプロジェクターの中でも横272x高さ207x奥行き259mmと搭載スペックを考えると比較的コンパクトなプロジェクターです。
以前レビューした、BenQの4Kプロジェクター「GK100」よりはやや大きめですが、正方形に近い形をしているためコンパクトに感じます。
また、X3000iのデザインは2021年のグッドデザイン賞を受賞しており、上下逆さまにおいても不安定になることがないのも特徴です。
テーブルや机に置く際は正面に、背の高めの棚などにおいて投影する際はプロジェクターを逆さにすると上手く投影することができます。
置き場所には困らない補正機能
食卓やソファーなどが邪魔で、投影面に対して正面にプロジェクターを設置できないことも考えられます。
X3000iは、自動的に垂直方向の台形を補正し、水平方向の補正も手動で行うことができます。
サイドテーブルやソファーの横にある棚など角度がある場所からでも投影することができます。
角度調整もできる
本体裏側にはネジ式の高さ調整用の脚が2つあります。
こちらを回すことによって角度をつけることも可能です。
セット内容
X3000iの同梱物一覧になります。
- Android TVのドングル
- 電源ケーブル
- リモコン
- リモコン用の電池
- 調整足
- クイックスタートガイド
- 説明書
- 製品保証書
本体の色に合わせて電源ケーブルやリモコンが同系色に統一されているのがいいですね。
Android搭載で配信もゲームも追加し放題
X3000iは、付属のドングルを使用することでAndroid TV 9.0を利用することができます。
Android TVからは5000以上のアプリをダウンロードすることができ、Amazonプライムビデオをはじめ、HuluやDisney+などの動画配信サービス、またYouTubeも大画面で楽しむことができます。
さらには、同じWi-Fi圏内にあるiPhoneなどのスマートフォンも簡単にキャストすることができるので、スマートフォンでしかプレイできないアプリもプロジェクターの大画面でプレイすることもできます。
ドングル自体は隠しスペースに収納することができるので、プロジェクターのデザインも損なうことはありません。
※Netflixを視聴する際は、Chromeブラウザを使用してのワイヤレスプロジェクションアプリ、またはノートPCとのHDMI接続でのみ対応しています。
豊富な入力端子
X3000iの入出力端子は非常に豊富となっています。
- HDMI 2.0 ×2
- 12V Trigger
- USB-A
- SPDIF
- RS-232
- Audio Out
HDMIは4K HDRに対応しているので、HDRに対応しているゲームなら高精細な映像美でゲームを楽しむことができます。
また、12V TriggerやSPDIFが備わっており、音響機器などのホームシアター機器も接続することが可能です。
他にも、USB-AやRS-232が備わっているので、写真やプレゼン資料の投影用途としても使用することができます。
ファンの音と発熱
これだけ高機能なプロジェクターなので、発熱や冷却用のファンの騒音が気になる方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、X3000iの排熱時のファンの音はそこまで気にならないというのが正直な感想です。
X3000は運転音32dBA/28dBAで4Kモデルは業界トップクラスの静音モデルとなっております。
30デシベルというのは一般的に「深夜の郊外の静けさや鉛筆の執筆音など」と例えられ、X3000の運転音も深夜の静けさの中で遠くの方で聞こえる車の音程度の音量です。
なので、動画視聴時は音声でかき消されるので問題ないといえます。
また、発熱についてですが、本体左側の排気口から人肌程度の温風が出てきます。
一般的なランプ方式のプロジェクターと比較すると、非常に低発熱で静音性に優れているのもLED光源ならではの特長といえます。
とはいえ、プロジェクターを使用する際は、ゲーム機などの精密機器は近くに置かないようにした方がよさそうです。
直感的操作できるリモコン
X3000iに付属のリモコンはゲーミングプロジェクターならではのボタンも用意されています。
リモコン本体の右上にあるコントローラーマークのボタンを押すことで、FPS、RPG、スポーツの3つのゲームモードを切り替えることが可能です。
他にも入力切り替えやスマートフォンのキャスト、プロジェクターの設定画面へとボタンひとつ押すだけでアクセスできるので、操作性に慣れていなくても操作することができます。
以前レビューした、BenQの「HT3550i」はAndroid TV用のリモコンとプロジェクター用のリモコンの2つが付属されていましたが、X3000iはひとつなのでリモコンを切り替える手間もないのがポイントです。
BenQ「X3000i」の気になるポイント
これまで、X3000iのおすすめのポイントを紹介してきましたが、いくつか機になるポイントもありましたの紹介したいと思います。
三脚は設置できない
X3000iは、三脚を設置することができません。
ネジ穴は空いていますが、天吊り用の穴のみです。
一般的なプロジェクターは三脚を使用して、高さを出しつつも設置場所を臨機応変に変えることができます。
以前レビューしました、Ankerの4Kプロジェクター「Nebula Cosmos Max」にも三脚用の穴があります。
ですので、あらかじめ設置場所を確保しておく必要はありそうです。
一方で、前述しているようにある程度の角度は補正機能を使用することで調整することができます。
三脚で設置することができない点だけ考慮すれば問題ないと言えるでしょう。
フォーカスが手動調整
GK100などオートフォーカス機能を搭載したモデルもありますが、X3000iは手動でピントの調整が必要です。
場所や角度を変えた際に、いちいちフォーカスの調整をするのが少し面倒に感じます。
プロジェクターでゲームしたいならBenQ「X3000i」がおすすめ
ゲーミングプロジェクターをお探しの方には、間違いなくX3000iはおすすめです。
日中でもプレイ可能な高輝度、迫力のあるサウンド、4K HDRに対応した映像美、240Hzの低遅延、そのどれをとっても最高峰と言えます。
また、シンプルでおしゃれなデザインも魅力的です。
ますますゲーム業界の主流になりつつあるオープンワードゲームを、BenQの「X3000i」で試してみてはいかがでしょうか。
プロジェクターはまずお試しレンタルを
高額でいきなり購入するのは、設置場所があるのかわからない、明るさや画質を確かめたいという方、まずはレンタルしてみるのも一つの手です。
家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」では最短3泊4日〜から様々なプロジェクターのレンタルを提供しています。
製品を気に入ればそのまま購入することも可能なので、購入前のお試し利用を活用してみてはいかがでしょうか。
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