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SONY LinkBuds WF-L900を実機レビュー!耳をふさがない完全ワイヤレスイヤホン

ライターk.yanagi

更新日2022/12/20

SONY LinkBuds  WF-L900を実機レビュー!耳をふさがない完全ワイヤレスイヤホン

今までは、個人で音楽を楽しむために、よりいい音を、より没入できる体験を求めてイヤホンを選ぶ方が主流でした。

しかし、働き方が多様化してきている昨今、一日の中でイヤホンやヘッドホンを使用する場面は増えつつあります。在宅でのリモートワークや会議はもちろん、ジョギングなどのワークアウトや室内で料理中に離れたところからテレビの音声を聞いたりと、中には一日中イヤホンを付けっぱなしの方もいるのではないでしょうか。

この変化によりイヤホンに求める性能も多種多様になり、バリエーション豊かな市場となりました。

そんな中、今回レビューする「SONY LinkBuds WF-L900」は、耳をふさがない完全ワイヤレスイヤホンです。
完全ワイヤレスイヤホンとしての常識に反するこの商品について、「ワイヤレスイヤホンなのに耳をふさがない?」「どんな場面で使うの?」「実際の音質は?」
これらの疑問点を実体験をもとに感じたメリット・デメリットと共に紹介していきたいと思います。

SONY LinkBuds WF-L900の特徴

まずは公式のプロモーションビデオを。

形状としては、カナル型だとイヤーピースがあるのに対し、「LinkBuds WF-L900」はその部分に円形の穴が開いています。

この穴形状が最大の特徴であり、外音を取り込み開放感を生み出す装置とも言えるでしょう。

さらに性能面では「質量」と「電池持続時間」に特筆すべき強みがあります。

製品スペック一覧表

項目 スペック詳細
型式 開放、ダイナミック
ドライバーユニット 12mm
マグネット 高磁力ネオジウムマグネット
質量(コードは含まない) 約4.1 g x2
電源 Li-ion
充電方法 USB充電(ケース使用)
電池持続時間 (連続音声再生時間) 最大5.5時間
(連続通話時間) 最大2.5時間
(待受時間) 最大11時間
(ケース)最大12時間
型式 MEMS
防水 IPX4
指向特性 全指向性
通信方式 Bluetooth標準規格 Ver.5.2
出力 Bluetooth標準規格 Power Class 1
最大通信距離 10m
使用周波数帯域 2.4GHz帯(2.4000GHz-2.4835GHz)
対応Bluetoothプロファイル A2DP, AVRCP, HFP, HSP
対応コーデック SBC, AAC
対応コンテンツ保護 SCMS-T
伝送帯域(A2DP) 20Hz-20,000Hz(44.1kHz sampling)

LinkBuds WF-L900とWF-1000XM4・WF-1000XM3を比較

次にSONYの別機種とのサイズ感や性能の比較を行いたいと思います。

筆者はSONYユーザーなので、既に発売済みの完全ワイヤレスイヤホンWF-1000XM4とWF-1000XM3で比較しました。

写真はWF-L900(下)・WF-1000XM4(左上)・WF-1000XM3(右上)の順で並べていますが、こうして見るとケース含め「LinkBuds WF-L900」の小ささが際立っています。

コンパクトで高効率なワイヤレスイヤホン

「LinkBuds WF-L900」の強みである「質量」と「電池持続時間」は一覧表で違いを確認してみると、質量あたりの持続時間が高い事が分かります。

持続時間だけを見ると従来製品と比べて短いですが、軽量・コンパクト・開放的な装着感であることを考えると高効率なワイヤレスイヤホンと言えるでしょう。

持続時間が短いと言っても、、適度にケースで充電を行えば本体の5.5時間+ケースの12時間で合計約17.5時間の連続使用が可能です。ただし、従来のモデル同様、通話をしたり、イコライザーの使用によっては実際の稼働時間は短くなるので注意が必要です。

型番 WF-L900 WF-1000XM4 WF-1000XM3
質量 4.1g x 2 = 8.2g 7.3g x 2 = 14.6g 8.5g x 2 = 17.0g
電池持続時間 5.5時間 8時間 6時間
質量あたりの持続時間 0.67時間/g 0.55時間/g 0.35時間/g

WF-1000XM4とWF-1000XM3のレビュー

人気のワイヤレスイヤホンであるWF-1000XM4とその前機種のレビューは以前にまとめているので、こちらも参考になれば幸いです。

SONY WF-1000XM4とWF-1000XM3を比較!前機種から進化した性能や変更点とは – Rentio PRESS[レンティオプレス]

SONY WF-1000XM4を試聴レビュー!AirPods Proと音質やノイズキャンセリングを比較してみた – Rentio PRESS[レンティオプレス]

骨伝導イヤホンと比較

骨伝導イヤホンと比較

耳をふさがないイヤホンには骨伝導タイプもあります。

「LinkBuds WF-L900」と比べると、骨伝導イヤホンは音漏れが軽減されます。

一方で、バックバンドタイプのため少々重量があり、骨伝導という特性上、耳の周囲に密着させるため装着感に違いがあります。加えて、「LinkBuds WF-L900」は眼鏡やマスクに干渉しないほど小さいので、外出時に装着しても目立たない利点もあります。

骨伝導のワイヤレスイヤホンの詳細は、こちらの記事も確認してみてください。
AfterShokzのAEROPEX実機レビュー!長時間利用も快適なワイヤレスの骨伝導イヤホン – Rentio PRESS[レンティオプレス]

SONY LinkBuds WF-L900の使用感

SONY LinkBuds WF-L900使用感

実際に「LinkBuds WF-L900」を使ってみたので、装着感や性能面のレビューをまとめました。

音漏れの許容範囲や耳の形状に合う合わないもありますので、気になる方は一度お試しレンタルも検討してみてください。

[レンタル] SONY LinkBuds 完全ワイヤレスイヤホン WF-L900|中古・点検済み・保証付き – Rentio[レンティオ]

セット内容

LinkBuds WF-L900のセット内容

「LinkBuds WF-L900」に同梱されているセット内容はこちらになります。

セット内容
  • LinkBuds WF-L900(本体)
  • フィッティングサポーター(XS、S、M、L、XL 各2)
  • USB Type-C(R)ケーブル(USB-A – USB-C(R))(約20 cm)
  • 充電ケース
  • 取扱説明書

フィッティングサポーターが快適な装着感をサポート

LinkBuds WF-L900フィッティングサポーター

付属品の中で重要なのが「フィッティングサポーター」です。

従来の耳に差し込むタイプ(カナル型)ではなく、画像のように耳にはめ込むタイプなので、フィッティングサポーターを使って左右それぞれ耳の形に適したものをチョイスします。

コンパクトで自然な装着感

LinkBuds WF-L900のサイズ感

「LinkBuds WF-L900」は本当に小さく軽量で、カナル型ではないため圧迫感や閉塞感のない開放的な装着感が心地よいです。また、装着しても存在感がなく、目立ちにくいのも魅力的に感じました。

ちなみに、筆者は左側にXLサイズ、右にXSサイズの「フィッティングサポーター」を付けて調整しました。

当初はXLサイズとLサイズを試したのですが、顔を振ったり収まりが悪いと外れてしまい、組み合わせを何度か試しました。みなさんも最初は面倒臭がらず、自分の耳に合った「フィッティングサポーター」の組み合わせで装着しましょう。

音質はやや低音が弱く音漏れの可能性あり

音質に関しては、筆者の感覚的には低音域が少し弱く感じました。

また、ユーザーによっては、音漏れが少しあるように感じるとの事ですが、静かな場所で問題なく視聴できる音量に設定し検証したところ、半径1mの範囲内にいる方には「よく耳をすませば何か鳴っている」程度には感じるとの事でした。もしかしたら満員電車で使用すると横にいる人には聞こえてしまうかもしれません。

これは開放型であるが故に仕方のないことではありますが、音質や音漏れにこだわる方には少々不満に感じるでしょう。

マイクの性能は十分

LinkBuds WF-L900ボイスピックアップテクノロジー

「LinkBuds WF-L900」には「高精度ボイスピックアップテクノロジー」という機能が搭載されており、収音した中から環境音を取り除き、マイクから拾った人の音声のみをクリアに伝送します。

また、開放型のため声量の加減や自分の声がこもって聞こえる独特の感じがなく、普段通りの通話が可能です。

スピーク・トゥ・チャット機能とは

LinkBuds WF-L900スピーク・トゥ・チャット

スピーク・トゥ・チャット機能は装着している人が声を発すると自動で音楽が停止する機能です。

これは一見便利に見えて使いどころに迷う機能に感じました。

装着したまま会話できることは良いのですが、例えば家で視聴中に声に出して歌ってしまうと音楽が停止してしまいます。アプリ上からOFFにすることが可能なので、使用用途に応じて設定することをおすすめします。

音量などは耳の周辺をタップしコントロール

LinkBuds WF-L900ワイドエリアタップ

従来のモデルでは本体をタップすることで再生や音量の調整を行うことが可能でしたが、「LinkBuds WF-L900」には搭載されていません。代わりに本体の小型化により搭載された機能がワイドエリアタップです。

これはイヤホンを装着した状態で耳の周囲をタップすることで操作が可能になる機能です。

とても便利な機能ですが、稀にガムを噛んでいる時やあごを叩いた際にも反応してしまいました。

繰り返し再現されることはあまりなかったので偶然と呼べる程度ですが、起こりうるということは気にしておいても良いかもしれません。

細かい設定はアプリで変更可能

スピーク・トゥ・チャットやタップ時の操作はアプリ上で変更出来ます。

他にも周囲の騒音レベルに合わせて自動で再生音量を調整可能な「アダプティブボリュームコントロール」や、Google アシスタント等と連携可能な「音声アシスタント機能」など、細かな設定をアプリ上で行う事で使用する場面に応じてカスタマイズすることが可能です。

ノイズキャンセリング機能はついていない

従来のノイズキャンセリング機能が搭載されたイヤホンを使用されている方は、ノイズの多い電車内などで使用されている方が多いと思います。

今回の「LinkBuds WF-L900」には、当然ですがノイズキャンセリング機能は非搭載です、そのため騒音が大きい場所(駅構内/ガヤガヤとした街なか etc.)では、イヤホンから音が聞こえづらくなります。

人混みのある場所でよく使用する方には向かないので、「LinkBuds WF-L900」を使うなら適したど場面に応じて使い分ける必要があります。

耳をふさがないことによる利点5つ

LinkBuds WF-L900のメリット

「LinkBuds WF-L900」の耳をふさがない特性によって感じた利点は5つあります。

利点
  1. インターホンも聞き漏らさない、ながら聞きに最適
  2. 長時間使用・運動中・暑い日の利用でも蒸れる心配がない
  3. 食事中の咀嚼音が気にならない
  4. 小型なので眼鏡やマスクの邪魔にならない
  5. 外音がクリアに届き、会話や通話がごく自然にできる

インターホンも聞き漏らさない、ながら聞きに最適

家のパソコンで仕事していたり動画を見ていても、インターホンを聞き漏らすことがありません。急な来訪にも備えられるため、身構える必要がなくなり、安心して音楽や動画を楽しめるのでながら聞きに最適です。

蒸れる心配がない

完全にふさぐカナル型(ノイズキャンセリング対応型)と違い、長時間使用していても蒸れる心配がありません。穴が開いていることにより通気性が良く、ジョギング中や夏場の使用でも気にせず使用できます。

咀嚼音が気にならない

意外だったのが、咀嚼音が気にならなかったことです。これは筆者の中で最も衝撃的な利点で、食事中も快適に音楽や映像を楽しむことができました。

眼鏡やマスクの邪魔にならない

眼鏡やマスクをしていても邪魔にならないコンパクトサイズなので、ピアスやイヤリングを好む方にとっても良いと思いました。

会話や通話がごく自然

遮音性は全くない分、外音がクリアに届き、会話や通話がごく自然にできる利点も感じました。

SONY LinkBuds WF-L900がおすすめの人

SONY LinkBuds WF-L900がおすすめの人

SONYの「LinkBuds WF-L900」は、普段の生活で音楽を楽しむ方、リモートワーク中に使用する方はもちろん、今までにない開放感が味わいたい方におすすめのワイヤレスイヤホンです。

その軽さも相まって、装着していることを忘れてしまうほど日々の生活を快適にしてくれるワイヤレスイヤホンです。

従来の耳をふさぐタイプのイヤホンに抵抗がある方は、ぜひ「LinkBuds WF-L900を一度試してみてください。

ワイヤレスイヤホンは試してから購入できる

「自身の用途に必要な機能が備わっているのか試してみたい」
「実際の聞こえ方や使い勝手は問題ないか気になる」

そんな方にはイヤホンのお試しレンタルがおすすめです。

カメラ・家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」では、イヤホンを始めとした音響機器のレンタルも提供しています。

レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。

[レンタル] ヘッドホン・イヤホン 一覧 – Rentio[レンティオ]

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