写真テクニックカテゴリの人気記事
写真におさめたい身近な被写体の一つである「食べ物」。
自分で作ったお料理、いただいた可愛いお菓子、カフェの素敵なケーキなど、せっかくなら写真に残したいなと思うことありますよね。
そこで、今回は、初心者の方でもわかる「テーブルフォト」の撮り方を解説いたします。
機材の選び方や撮影シーンのポイント、簡単にできる構図などもご紹介しますので、是非参考にしてみてください。
もくじ
テーブルフォトとは?
そもそも、「テーブルフォト」とは、簡単にいうと食べ物や小物などをテーブルを使って撮影した写真のことです。
食べ物以外にも、サイドテーブルに小物を配置して撮影したものや、テーブルコーディネート全体を撮影したものなど「テーブルフォト」と一言で言ってもさまざまです。
今回は、その中でも料理、お菓子、カフェメニューなど主に「食べ物」を撮影することを前提として解説させていただきます。
機材選び
ますは、おすすめの機材についてご紹介です。
スマートフォンや、コンパクトデジタルカメラでも綺麗な写真が撮れますが、ここでは、レンズの交換ができる一眼レフカメラについてご説明いたします。
ボデイはミラーレス一眼カメラを
レンズ交換ができるカメラは、主に「一眼レフカメラ」と「ミラーレス一眼カメラ」に分けられます。
最近では、すっかり後者が主流になっており、機能、操作性や携帯性の面から、これからカメラの購入を検討される方には断然「ミラーレス一眼」がおすすめです。
携帯性を重視したものから高性能で大きいものまで本当に幅広く選択肢がありますが、テーブルフォトを撮影する場合、とても暗い場所だったり、野外の過酷な場面で撮影することはほとんどないので、必ずしも高性能で高価格帯のものである必要はないと思います。
その他の用途や、ご自身のライフスタイル、予算、デザイン性などを考慮して、「使いたい」と思うものを選んでいただければと思います。
カメラの選び方については下記の記事も参考にしてみてください。
2023年最新おすすめミラーレス一眼カメラ15選!初心者でも失敗しないカメラの選び方 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
[2023厳選]フルサイズミラーレス一眼おすすめ13選。今話題の高性能ミラーレスから人気モデルを徹底紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
レンズは標準から中望遠の単焦点レンズを
テーブルフォトには「標準〜中望遠」の「単焦点レンズ」がおすすめです。
その理由について、順番にご説明します。
焦点距離について
焦点距離は、一般的に28mmや50mm、100mmなどといった数値で表され、数値が小さければより「広角」、大きければより「望遠」であることを示します。
一般的に35mm〜50mm前後が標準域、85mm前後が中望遠域と呼ばれ、テーブルフォトにはこれらの画角のレンズがおすすめです。
テーブルフォトのポイントは、主役となる「食べ物」などの輪郭や質感をしっかり捉えることかと思いますが、広角レンズだと歪みが生じやすく、形やサイズ感が本来のものと違って見え、場合によっては違和感を感じてしまいます。
例えば、こちらは広角レンズ(17mm)で撮影したものです。
迫力を感じられ、これはこれで面白い写真ですが、ピザやお皿がぐわんと歪曲しています。
こちらは中望遠レンズ(85mm)で撮影したものです。
先ほどご紹介した写真のように被写体をアップで撮っていますが、歪みはほとんどなく、一つ一つの食材もより立体的に感じられるかと思います。
一方で、望遠になればなるほど歪みは少なくなるからとあまりに望遠を選んでしまうと、被写体からかなり距離をとる必要が出てくるため、室内で撮影することが多いテーブルフォトには不向きです。
そのため、歪みにくさと使い勝手がちょうどいい標準域〜中望遠域のレンズを選択するのがいいというわけです。
単焦点レンズについて
交換レンズは、「ズームレンズ」と「単焦点レンズ」に分けられます。
一般的に、単焦点レンズの方がズームできない分、歪みが少なく、描写力も高く、F値が低いものを選ぶことで、ボケ味を生かした写真を楽しむこともできます。
そのため、被写体との距離を、自分が動くことである程度調整できるテーブルフォトにおいては、ズームできることよりも被写体の質感をよりしっかり捉えることを優先して「単焦点レンズ」がおすすめです。
結局どれがいいのかよくわからないという方は「50mmのF1.8以下のレンズ」を選んでおくと、使い勝手も良くていいのではないかと思います。
格安で買えるおすすめ単焦点レンズ7選。安く最高画質を実現するコスパの良い単焦点レンズ特集 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
シーン選び
テーブルフォトは、「自然光のあたる明るい所」で撮影するのがおすすめです。
撮影の際は、これに合致するような「時間帯」と「場所」を意識してみてください。
例えば、自宅のダイニングテーブルを使用する場合は、できるだけ窓から光が入る時間帯を選びます。
こちらの写真も室内の電気は消し、自然光で撮影しています。
また、ダイニングが暗い場合や、天気が悪いときなどは、サイドテーブルを窓際に置いて撮影すると、ある程度の明るさが確保されます。
なお、窓からの光は直射日光よりもレースカーテンを挟んだ方がコントラストが強すぎず自然な写りになるのでおすすめです。
また、カフェなどの飲食店では、できるだけ窓際で明るい席、または、照明の位置を確認し、撮影時に自分の影が映らないような席を選ぶのがポイントです。
撮影時の設定
ここからは撮影時の設定について解説いたします。
絞り値優先
撮影モードは「絞り値優先」がおすすめです。
オートで撮影してもいいのですが、マニュアルで撮影した方がより自分の撮りたい写真に近づけることができます。
とはいえ、全ての設定を自分で決めて撮影するのが面倒、難しいと感じる場合には、F値(絞り値)を自分で設定し、他の要素は自動で変更してくれる「絞り値優先」モードで撮影してみてください。
多くのカメラでは「Aモード」が絞り値優先モードにあたります。
F値は低いほどより明るく、そしてよりピント面が浅く前後がボケて、高いほどより暗く、よりシャープな写りになります。
こちらは同じ花瓶を撮影したものですが、F値の違いで随分印象が異なります。
それを踏まえて、被写体の一部にフォーカスしてボケ味のある写真にしたい場合にはF値をさげ、全体にピントが合ったくっきりとした写真にしたい場合にはF値を上げるといった具合にすることで、自分のイメージにあった写真に近づけることができます。
露出は「+-0」
食べ物を撮影する際は、その「質感」や「色味」などをしっかり捉えることが重要で、写真が明るすぎたり、暗すぎたりするとそれが十分に伝わらなくなっていしまいます。
そのため、露出の設定は「+-0」で撮影するのがおすすめです。
ただ、注意していただきたいのが、露出設定を「+-0」にしていても、強い光が当たる場所で撮影すると、写真の一部が過度に明るくなってしまういわゆる「白飛び」がおきてしまいます。
その場合には、露出設定を少しマイナスにしたり、光の間にレースを挟んで光を和らげたりするなど対策をしてみてください。
もし余裕があれば、一度撮影してみて、白飛びしていないか、黒潰れしていないか、を確認するとより確実かと思います。
簡単な撮り方(構図)3選
ここからは、テーブルフォトの撮影で使える簡単な撮り方を3つご紹介します。
俯瞰で撮る
真上から撮影するのはテーブルフォトで使える簡単な手法の1つです。
俯瞰で撮影するときのポイントは「テーブルとカメラを並行にする」ことです。
これがしっかりできているだけでプロっぽい写真に近づけるので、撮影の際は意識してみてください。
真横から撮る
ケーキなど、被写体に高さがある際は、横から撮影するのもおすすめです。
横からの撮影は、被写体となる食べ物の立体感、断面の質感などを伝えたいときに使える手法です。
ボケを生かして撮る
特に、単焦点レンズを使った場合ですが、背景ボケや前ボケを入れて撮るのもおすすめです。
ボケを生かした写真にしたい場合はできるだけF値を低くして撮影します。
背景をぼかすポイントは、主役の被写体に寄る、もしくは背景になるものを被写体からはなすこと。
前ボケのポイントは、ぼかしたいものをレンズに近づけること、そしてぼかしたいものと被写体を離すことです。
是非、このことを意識してボケ味を生かした写真を楽しんでみてください。
身近な「食べ物」を写真に残してみよう
今回は、「テーブルフォトの撮り方」について解説してきました。
この記事に興味をもっていただいたカメラ初心者の方、これから始めたいと思っている方は、とても身近な被写体である「食べ物」をまずは撮ってみてほしいです。
料理がうまくできた時、可愛いお菓子をもらった時などは是非、今回ご紹介したポイントを生かして、テーブルフォトにチャレンジしてみてください。
いままで、なんとなく撮っていた方にとって少しでも参考になれば嬉しいです。これを機に「テーブルフォト」を楽しんでいきましょう。
気になる機材は試すことができます
機材の選び方から、撮影のポイントまで解説してきましたが、やっぱり何を使っていいか迷う方も多いと思います。
家電量販店などで手に取ってみることもできますが、実際に撮影したい場面で使ってみないとわからないことも多いですよね。
そんな時は、カメラのレンタルサービスRentioがおすすめです!
ボディもレンズも種類がとても多いので、購入前に気になるものはレンタルで試してみるのもいいですし、短期間だけ使いたいと思う時にも便利です。
自宅に届いて、近くのコンビニで返却ができるので、是非気軽に利用してみてはいかがでしょうか。