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一眼カメラではズームレンズを使う方が多いと思います。焦点距離を自由に変えることができ、1本のレンズで画角を自由自在。その利便性から長年愛されてきました。
しかし、画質にこだわるほど単焦点レンズという選択肢に気づくことでしょう。単焦点はズームレンズと比較して、「高画質を実現してくれるレンズ」という認知があります。
今回は単焦点レンズが高画質を実現する理由と、格安で購入できるおすすめ単焦点レンズをご紹介していきます。
もくじ
単焦点レンズが高画質な理由
単焦点レンズは、ズームレンズのように複雑な構造を持たないため、非常にシンプルであることが多いです。
ズームレンズはレンズ内に複数のレンズを組み合わせて焦点距離の幅を出しているため、複雑な構成になっていることが大半です。そしてこの複雑な構造は光を集める上で支障となり、暗いレンズになりやすい傾向があります。
単焦点の場合は、構造が非常にシンプルかつ、光を取り込みやすいというメリットがあります。その分、開放F値が低い、「明るいレンズ」を実現しやすくなります。
また、ズームレンズと比較して光が通過するレンズ数は大幅に減少するため、収差が発生しにくく、シンプルに光がレンズを通過するため、鮮明な光の情報として高画質を実現します。
焦点距離の短い単焦点レンズは安い
単焦点レンズもズームレンズと同様にさまざまな焦点距離を持ちます。ズームレンズとの最大の違いは固定焦点距離であることです。
ズームレンズでは18-300mmなど焦点距離に幅がありますが、単焦点レンズに焦点距離の幅は存在せず、50mmや85mmなど固定数値になります。
そして単焦点レンズでも望遠レンズは存在し、500mmや800mmなど超望遠レンズも存在します。これらも特長の一つである明るいレンズを実現していますが、100万円を超えるような高値が付く場合がほとんどです。
しかし、100mm以下の単焦点レンズは非常に安価で販売されているレンズも多く、ズームレンズよりも安価で購入することができるレンズも少なくありません。
格安おすすめ単焦点レンズ
ここからは安価で販売されているお手頃単焦点レンズをご紹介していきます。固定された焦点距離のため、ズームレンズのように画角に融通が利かない難しさがありますが、高画質であることは間違いありません。
1, Canon EF50mm F1.8 STM
格安単焦点レンズをご紹介する上で欠かすことのできない存在であるキヤノンのEF50mm F1.8 STMです。
こちらは50mmという使い勝手の良い焦点距離を保有しながら、F1.8という非常に明るいレンズになっています。
例えば夜間の撮影などでもISO感度を抑えることができたり、シャッタースピードをかせぐことができます。
そしてこのレンズの特長は、超小型ボディにもあります。全長わずか4cmのレンズはズームレンズでは実現できないコンパクトさを誇ります。
もちろん単焦点らしい高画質、ハッキリとしたボケ味を実感することができます。また、このレンズはフルサイズカメラにも対応しているため、将来を考えたレンズレパートリーとしても良い選択になります。
これだけのメリットを保有しながら市場販売価格は14,830円(2018年5月17日現在のamazon販売価格)と驚きの1万円台です。
これ1本をとりあえず持っているだけでもメリットがあるレンズです。もちろん私もレンズレパートリーとしてEF50mm F1.8 STMを保有しています。
Canon EF50mm F1.8 STMの実写レビューはこちら
Canon EF50mm F1.8 STM実写レビュー!はじめての単焦点におすすめの小型軽量レンズ – RentioPress
2. NIKON NIKKOR AF-S DX NIKKOR 35mm f/1.8G
ニコンからも格安の単焦点レンズを発売しています。こちらのNIKKOR 35mm f/1.8Gは、焦点距離の数字上では35mmと先ほどのEF50mm F1.8 STMよりも広角レンズであると思えます。
しかし、こちらのレンズはフルサイズ非対応で、ニコンDXフォーマット(APS-Cサイズ)のみ対応しているレンズです。
よって35mm換算の焦点距離は1.5倍された約52.5mmと、先ほどのEF50mm F1.8 STMをフルサイズ一眼で使用したときとほぼ変わらない画角になります。
こちらも単焦点らしい画質とF1.8の明るさが特長です。
そしてDXフォーマットで使用することで、ポートレート撮影などにも最適な画角を実現します。
また、ボケ味も良好で、Nikonユーザーがはじめて使う単焦点レンズとしておすすめの1本です。
3. Sigma Art 24mm F1.4 DG HSM
近年では純正以外のレンズであるサードパーティ製レンズも力を付けてきています。
シグマのArtシリーズはこれまでの「安いだけ」のイメージを払拭する、解像度にとことんとだわったレンズ開発を行っています。
先述の通り、これまでサードパーティ製レンズは安いものの、画質や性能には期待できないレンズという認識が一般的でした。しかし現代では純正レンズと競い合うほど、画質に自信を持ったレンズが数多く登場しています。
Sigma Art 24mm F1.4 DG HSMは、フルサイズ対応であり、標準レンズの最広角焦点距離として使われることの多い24mm(APS-Cで約18mm)の画角となります。
純正レンズに対抗すべく開発されたレンズだけに、抜群の解像度はもちろん、周辺減光などにも気をつかい、全体的にコストを抑えながら最高画質を実現するレンズです。
また、サードパーティ製レンズの良い点の一つとして、対応しているマウントが多いことです。
キヤノン用/ニコン用/ソニー用など、マウント毎に製品が存在するため、対応しているマウントが多いメリットがあります。
4. TAMRON SP 85mm F/1.8 Di VC USD
こちらも同じくサードパーティ製レンズメーカーであるタムロンのSP 85mm F/1.8 Di VC USD。
タムロンも近年、画質に力を入れた商品開発を行い、数多くの高品質レンズを販売しています。
その中でも今回ご紹介しているSP 85mm F/1.8 Di VC USDは、ポートレート撮影に最適な85mmの焦点距離を保有した優秀なレンズです。
同クラスにキヤノン純正のEF85mm F1.8 USMやニコン純正のAF-S NIKKOR 85mm f/1.8Gが存在しますが、TAMRON SP 85mm F/1.8 Di VC USDは、EF85mmやNIKKOR 85mmには存在しない手ブレ補正機構を搭載しています。
この手ブレ補正により、夜間などでの撮影時に大きな効果を発揮します。
スローシャッター時の手ブレは撮影における大きな問題でしたが、手ブレ補正機構を搭載することでISO感度やシャッタースピードの限界が広がります。
こちらのレンズもキヤノン用/ニコン用/ソニー用が販売されています。
5. SONY E 50mm F1.8 OSS
ソニーの一眼カメラ用としてもさまざまなレンズが販売されています。単焦点レンズのラインアップも豊富ですが、APS-C用のレンズとしてSONY E 50mm F1.8 OSSは、おすすめのレンズです。
ソニーのEマウントは、同社のミラーレス一眼専用マウントで、ミラーレス一眼としては他社を圧倒する豊富なレパートリーを誇ります。
50mm F1.8 OSSでは、50mmレンズの中でも非常に解像度の高い単焦点レンズで、手ブレ補正も搭載している同レンズは、持っておいて損のないレンズです。
ソニーユーザーからも圧倒的な支持を得ており、これだけの性能を保有しながら2万円台で購入できる価格は、圧倒的なコストパフォーマンスを誇ります。
6. Sigma Art 50mm F1.4 DG HSM
先ほどご紹介したシグマのレンズは24mm F1.4でしたが、こちらは開放絞り値をそのままF1.4とし、焦点距離50mmを実現したレンズです。
キヤノン純正やニコン純正でも開放絞り値F1.4のレンズがラインナップに存在しますが、F1.8のレンズ類と同価格帯でこれだけパフォーマンスを発揮するレンズは他にないと言えるでしょう。
F1.4の絞りを実現していることで、写真は一段とボケやすくなります。そして柔らかなボケ味はポートレート撮影などでも大きく活躍します。
開放からピントが合う部分は抜群の解像度を誇り、描写する上で質感を重視した写りになっています。
7. TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD
最後のご紹介するタムロンのSP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USDは、長い歴史を持つタムロンの90mmマクロレンズの最新モデルです。
別名「ポートレート・マクロ」と呼ばれた初代タムロン90mmマクロレンズは今から約40年前である1979年に発売されました。
それ以来、タムロンは90mmマクロレンズの更新を続け、SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USDが発売したのは初代発売から37年経過した2016年2月です。
光学系は先代で基礎が作られ、変更はありませんが、それだけ描写には昔から自信があります。
そして大幅にデザインを変更し、手ブレ補正機構やAF性能を向上させた同モデルは、タムロン90mmマクロの歴史で最高傑作となりました。
単焦点レンズは安くて質が良い
単焦点レンズは画角の面で自由が利かなく、使う前は不便に感じることもあるかもしれません。
しかし、一度使うと圧倒的な高画質、ボケ味に魅了されてしまう方は少なくないと聞きます。
そして単焦点レンズはコスト的にも抑えることができるレンズとして人気を集めます。高画質で撮影できて、値段も安ければ悪いところは見当たりません。
望遠系の単焦点レンズは極端に高くなりますが、100mm以下の焦点距離では、安価で高画質を実現する単焦点レンズが点在します。
今回ご紹介したレンズも最大で10万円程度と、レンズキットからのステップアップとしてベストな選択となるでしょう。
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