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XGIMI HORIZON Ultraをレビュー!Dolby Vision・4K対応ホームプロジェクター

ハロニー
ハロニー

公開日2024/02/20

XGIMI HORIZON Ultraをレビュー!Dolby Vision・4K対応ホームプロジェクター

一口にプロジェクターと言っても、その種類はさまざま。価格帯は幅広く、外出先に持ち出せるポータブルタイプなども人気を集めていますが、「せっかくなら、最高の画質で楽しみたい」という人も多いはず。

そんな画質重視派の人に注目してもらいたいのが、長焦点の家庭用製品としてDolby Vision対応を目玉に登場した4K表示対応のプロジェクター、XGIMI(エクスジミー)「HORIZON Ultra」です。

20万円を超える価格は購入するには少し勇気がいりますが、さて、その実力はいかに?

プロジェクター_バナー

 

XGIMI HORIZON Ultraの特徴

「HORIZON Ultra」は、Dolby Visionに対応した4Kプロジェクターです。

明るさ、色、コントラスが業界でもトップレベルを実現しており、まるでその場にいるかのような臨場感を演出してくれます。

また、2300ISOルーメンの高輝度を実現しており、日中でも視聴可能なほどの光量です。

高級感あふれるゴールドのデザインも「HORIZON Ultra」の魅力です。

スペック一覧

項目 スペック詳細
タイプ ホームプロジェクター
投影方式 DLP
解像度 4K(3840×2160)
アスペクト比 16:9
輝度 2,300 ISOルーメン
コントラスト比 非公表
投影サイズ 40インチ〜200インチ
台形補正 自動台形補正(水平/垂直)
オートフォーカス あり
HDR対応 HDR10, HLG, Dolby Vision
3D対応 あり
スピーカー 2 x12W Harman/Kardon
搭載OS Android TV™ 11.0
内蔵ストレージ 32GB
インターフェース DC x 1
HDMI x 1
HDMI (EARC 対応) x 1
USB x 2
LAN x 1
Wi-Fi Wifi 6 Dual-band 2.4/5GHz, 802.11a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth 5.2
設置方法 フロント
リア(反転)
シーリング(天井吊り下げ)
テーブルトップ(スタンド)
電源 AC
サイズ
(高さ x 幅 x 奥行)
265 x 224 x 170mm
重さ 5.2kg
公式税込価格
(2024年2月現在)
279,800円

所有欲を満たすエレガントなデザイン

そもそも、「Dolby Vision」とはどんな規格なのでしょうか?

出発点は、映像の明るさの幅(ダイナミックレンジ)を広く取り、明部の白飛びや、暗部の黒つぶれを防ぐ「HDR(High Dynamic Range)」。

Dolby Visionは、HDRの規格「HDR10」よりもさらに緻密な表現が可能な規格で、色域も含め、映像1フレームごとに最適化し、映像を自動調整してくれます。

Ultra HDブルーレイのほか、NetflixやApple TV(iTunes映画)などでも採用されており、Dolby Visionコンテンツを非対応機器で再生した場合でも、下位互換のHDR10で再生されるので、ご安心を。

そんなDolby Visionに対応したXGIMI「HORIZON Ultra」は、家庭用プロジェクターのハイエンドモデル。

まず感心したのがデザインで、ボディ側面と天面にPUレザーがあしらわれ、革張りならではの落ち着きと、エレガントさを漂わせます

一見した限りはプロジェクターというより、「おしゃれなインテリア」という印象。電源を入れると、ファブリックを使用した前面のフローカバーが自動で開くギミックも秀逸で、高級感があります。

 

メタリックなデザインのプロジェクターは数多くあるものの、しっとりとした質感の、置いておくだけで空間が洗練された印象になるプロジェクターはそうそうありません。

底面に三脚用のネジ穴が空いているため、天井吊りや三脚固定でも投影できます

本体サイズは、約224(幅)×170(奥行)×265(高さ)mm、重さが約5.2kg。ハイエンドモデルとしては比較的コンパクトなサイズ感に抑えられています。

入力端子はHDMI2系統のほか、LAN、USB Type-Aを備えています。OSは「Android TV(11.0)」を搭載。Wi-Fiにつないで手軽に動画配信サービスを楽しめます。

音声出力として、3.5mmステレオミニ、光デジタルを装備。HDMIはeARCに対応しており、eARC対応のAVアンプやサウンドバーに接続すれば、プロジェクターの電源を入れるだけでスピーカーも起動します。

リモコンはサテン仕上げの金属製。本体と同様、高級感があります。

圧巻の高画質。まるで「そこにいる」かのようなリアリティ

では、実際に映像を投影していきましょう。

Dolby Vision対応のUltra HDブルーレイプレーヤーを用意し、HDMIケーブルでプロジェクターと接続して投影しました。動作音が非常に静かで、デシベル計の値は18.4dB。50万円を超える国産高級機にも引けを取らない静かさです。

ファーカス調整も、台形補正もすべて自動で行われ、油断している補正したことさえ気づかないほど瞬時に調整・補正されます。

慣れてしまうと、ほかのプロジェクターが使えなくなるのでは、と案じてしまうほどストレスがありません。

最新の「ISA 3.0 テクノロジー」を搭載し、高速かつ正確に、しかも自動で台形補正されます。もちろん、設定しておけば手動での台形補正も可能です。

0.8倍の光学式ズームレンズを備え、この範囲内であればデジタルズームによる画像劣化がありません。

レンズ前に人影があると、光量を落として「視力保護」の表示に切り替わる「インテリジェントアイプロテクション」。長焦点プロジェクターである「HORIZON Ultra」は前を横切ることが多いため、ありがたい機能です。

壁に適した発色に自動調整してくれる「壁紙自動適応機能」。モニターでいうところのキャリブレーション機能です。キャリブレーターを別途用意しなくて済むのがうれしいです。

肝心の画質について。XGIMIの10万円前後のモバイルプロジェクターも試してみたことがありますが、結論から言うと、「HORIZON Ultra」は別次元の高画質でした。

極めて高精細で、階調が滑らか。暗部から明部まで破綻なく描画され、安価なプロジェクターなら「均一な白」で描かれる部分が、薄いグレーだったり、ベージュ寄りの白だったりと、しっかり区別して描かれます。

ピントが合っている部分、合っていない部分の描き分けも見事で、肉眼では見えないような精細感まで緻密に表現されるため、映像にリアリティがあり、まるで実景を眺めているかのようです。

もちろん、Dolby Visionによる恩恵もありますが、プロジェクター自体の基本性能が確かだからこそ成し得る高画質と言えるでしょう。

青色や赤色の繊細な階調が破綻なく描かれ、まるで「そこにいる」かのよう。想像を超える高画質に驚かされました。黒つぶれや白飛びもほとんど見られず、メリハリのある高コントラストな映像を楽しめます。

明るさは2300ISOルーメン。プロジェクターとしては最高レベルの明るさで、昼間でも十分使えます

下の写真は照明を消し、カーテンを開けた昼間の状態。一般的なプロジェクターでは識字できないレベルの明るさでしたが、「HORIZON Ultra」の映像は実用に堪える鮮明さを維持していました。

音質も文句なし。ゲームもストレスなく楽しめる

画質もさることながら、その音質の素晴らしさにも驚きました

「HORIZON Ultra」が搭載するのは、高級オーディオブランドとして名高い「Harman/Kardon」が監修した12Wスピーカー2基。

スピーカーが前向きに付いているため、プロジェクターの背後で視聴していると、音がきちんと前から聞こえてきます。圧巻の高画質に負けない、広がりのある豊かなサウンドです。

サウンドモードは、「映画」「音楽」「スポーツ」「ゲーム」の4種類から選択可能

「シネマ」は低音が強調され、映画らしいサウンドを楽しめます。なお、サラウンド効果を演出する「標準サウンド効果」は、「Harman/Kardonオリジナル」「DTS Virtual X」の2種類から選べます。

先述の通り、「Android TV(11.0)」を搭載しているため、YouTubeやU-NEXT、Netflixなど、各種動画配信サービスも気軽に視聴できます。

マイクを内蔵したリモコンに向かって発話すれば、Googleアシスタントも利用可能です。

ゲームも映画と同様、美しい発色で楽しめます。FPSゲームの「Apex Legends」をプレイしましたが、遅延もほとんど感じませんでした

ブーストモード時の応答速度は18ms以下。遅延を減らす代わりに台形補正機能が使えなくなりますが、格闘ゲームなどのシビアなゲームではブーストモードに設定するのがよさそうです。

長焦点プロジェクターなので、大きな画面を投影するにはある程度距離を取る必要があります。90インチを投影する場合には、約2.5mの距離が必要でした。

XGIMI HORIZON Ultraは驚くほど完成度の高いホームプロジェクター

XGIMIの10万円前後のモバイルプロジェクターとは別次元の高画質で、ハッとするほど美しい映像を楽しめました。

電源を入れるとフローカバーが自動でスライドしてレンズが現れたり、瞬時に台形が補正されたりと、機能性も申し分ありません。もちろん、Dolby Vision非対応のコンテンツでも満足できる画質で、音質も素晴らしかったです。

価格は20万円越えと、決して安くはありませんが、導入して後悔はしないはずです。

家庭用プロジェクターはレンタルして気軽に試せる

プロジェクターの性能やコスパについては、実際に使用してみないとわからない部分があります。

プロジェクターは一度お試しレンタルをおすすめします。

家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」では、プロジェクターのレンタルを提供しています。

レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。 プロジェクター_バナー

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