ロボット掃除機カテゴリの人気記事
2024年4月17日、ロボット掃除機「ルンバ コンボ j5 +」が発表されました。
ルンバ コンボ j5 +はルンバ史上最高の頭脳に加えて、水拭き機能が搭載されたロボット掃除機です。
ダストボックスを交換することで吸引と水拭きの同時清掃ができて、ペットの排泄物※やケーブル類といった床に落ちている障害物をカメラで判別して回避することも可能。
もちろん間取りを学習するマッピング機能や、ルンバiシリーズと比べて最大2倍の高い吸引力、人気の自動ゴミ収集機能など、充実した機能も搭載しています。
今回発売前の「ルンバ コンボ j5 +」を実際に使用して、写真と動画で詳しくレビューしました。
禁断の“落とし物”回避実験や、他の「ルンバ コンボ」シリーズとの違いも比較していますので、ぜひ購入検討の参考にしてみてください。
(※犬または猫の固形の糞のみ。毛玉や吐しゃ物、液体は対象外になります。)
もくじ
ルンバ コンボ j5 +の特徴
ルンバ コンボ j5 +は、カメラで床に落ちている障害物を回避する機能に加えて、ダストボックスを交換すれば水拭きもできる便利なルンバです。
まずはルンバ コンボ j5 +の特徴を、実機の写真とともに確認していきましょう。
- ルンバ本体(バッテリー内蔵)
- クリーンベース、電源コード
- 掃除機&床拭き対応ダスト容器
- マイクロファイバーモップパッド×1
- 交換用エッジクリーニングラシ×1
- 交換用紙パック×1
- 交換用フィルター×1
- 取扱説明書
パワフルな吸引清掃&ダストボックス交換で水拭きもできる
ルンバ コンボ j5+は清掃力がパワフルで、ルンバ iシリーズと比べて最大2倍の吸引力を実現しています。
サイドブラシと2本のメインブラシでゴミをしっかりかき集めて吸引。メインブラシの「ゴム製デュアルアクションブラシ」は、床にぴったり密着して清掃能力が高いだけでなく、ホコリや髪の毛がからまりにくくお手入れもカンタンです。
ダストボックスには微細なハウスダストを99%除去するダストカットフィルターも搭載していて、排気までキレイにできます。
ダストボックス交換で吸引+水拭きの同時清掃
さらに、水拭き用のダストボックスに付け替えれば、吸引と同時に水拭きも可能。
マイクロファイバー製の特殊なパッドで、フローリングの床面をしっかりと拭き掃除してくれます。
床の障害物を回避する「PrecisionVisionナビゲーション」
「ルンバ コンボ j5+」は障害物回避機能も搭載。
本体前面に搭載されたカメラによって床に落ちている物を認識すると、障害物を自動で回避して走行する「PrecisionVision(プレシジョンビジョン)ナビゲーション」を搭載しています。
ルンバ コンボ j5+ではペットのうんち※やケーブル類まで回避できるので、「留守中にルンバが犬のうんちを床中に塗りたくってしまった…」といった悲劇が起こったり、コード類が絡まって掃除が途中で終わっていたりする心配はありません。
さらに判別できる物の種類は今後どんどん増えていく予定だそう。
全世界のユーザーからのフィードバックによってデータが集まると、購入後にも機能が進化していくんですね。
前面にはライトも搭載しているので、暗い部屋や家具の下などもしっかり障害物を検知することができます。
ただし、ライトがついているとはいえ完全に真っ暗な状態ではルンバが部屋の形状を認識できず迷子になってしまう可能性もあるので、ある程度の明るさで稼働させましょう。
(※犬または猫の固形の糞のみ。毛玉や吐しゃ物、液体は対象外になります。)
ペットオーナーあんしん保証
万が一、ペットのうんちをルンバが轢いてしまっても安心。
ルンバ コンボ j5+は「ペットオーナーあんしん保証」の対象で、ペットの排泄物※がルンバに付着してしまった場合メーカー保証期間内1回に限り無償で交換対応をしてくれるそうです。
ここまでしてくれるということは、“落とし物”回避機能に対して相当自信があるようですね。
後ほどその実力を、本物のうんちを使った“落とし物”回避テストで検証してみたいと思います。
(※犬または猫の固形の糞のみ。毛玉や吐しゃ物、液体は対象外になります。)
部屋の間取りや環境を学習し掃除を最適化
ルンバ コンボ j5+は、カメラを使って家全体の間取りや環境を学習。最大10パターンまでの間取りを記憶することができます。
間取りマップはスマホアプリから確認・編集ができて、進入禁止エリアを設定したり、指定したエリアのみ掃除したりもできます。
さらにルンバ コンボ j5+が掃除中にカメラで障害物を検知した場合には、掃除後にアプリで障害物の写真を報告してくれます。
ユーザーが写真を確認しながら「一時的な障害物がある」「進入禁止エリアを追加」「障害物はない」の判断ができるので、靴下などが落ちているだけなら取り除いてそこだけ再掃除できますし、常に障害物がある場所は進入禁止設定で次回以降の掃除を最適化できます。
また、写真のデータをアイロボットに送信するとルンバの進化や清掃体験の向上に役立ちます。
データを送るかどうかは毎回選択できますし、データは暗号化されて安全な状態で取り扱われるそうなので、プライバシーが気になる方も安心です。
また、アプリのAI機能によってライフスタイルに合わせた掃除スケジュールや季節ごとの掃除方法などの提案もしてくれて、あなたに合った掃除が可能になります。
スマートスピーカーとの連携も
さらに、GoogleアシスタントやAmazon Alexaを搭載したスマートスピーカーとも連携可能。
スマートスピーカーがあるお家なら、声をかけるだけでルンバを操作できます。
便利な自動ゴミ収集機能も搭載
ルンバ コンボ j5+には、クリーンベースによる自動ゴミ収集機能を搭載。
ルンバが掃除を終えて充電場所のクリーンベースに戻ってくると、自動で本体のダストボックスからゴミを吸い上げて収集してくれます。*1
クリーンベースには最大1年分*2のゴミを溜めておける紙パックがセッティングされていて、毎回のゴミ捨ては不要。紙パックがいっぱいになったらまるごと捨てるだけでOKです。
コンパクトで高さが低いので圧迫感もなく、レザー調の取っ手でインテリアにもなじみやすいデザインですね。
*1 掃除機専用ダスト容器を装着時のみ。
*2 日本のクリーンベースユーザーの清掃結果より算出。全ての家庭環境において、期間を保証するものではありません。交換用ランプが点灯する前に誤動作や異臭に気づいた場合は、交換することをお勧めします。
本体ダストボックスの水洗いも可能
ちなみに吸引用・水拭き用どちらのダストボックスも水洗いが可能です。
ゴミ捨てだけでは取り除けない細かい粉塵などは、ダストボックスの水洗いですっきりキレイになります。
高級感のあるメタリックデザイン
ルンバ コンボ j5+は、そのスマートな頭脳を体現したようなメタリックデザインも特徴的です。
高級感のあるマット素材で、色もデザインもシンプル。インテリアを選ばずどんな部屋にも置きやすそうですね。
ルンバ コンボ j5+の使い方と初期設定
「ルンバ コンボ j5+」で掃除をする前に、まずは初期設定と準備をしていきましょう。
クリーンベースの準備
クリーンベースは前面1.2m・左右各0.5m・上部0.3m以上のスぺースがある場所に設置します。
背面の差し込み口に電源コードを挿して電源につないだら、ルンバを充電しておきましょう。できれば最初に稼働させる前に満充電にしておくといいですね。
スマホアプリとの連携
ルンバを充電しながら、スマホアプリとの連携設定を済ませておきましょう。
スマホに「iRobot Home アプリ」をダウンロードしたら、アプリ画面の指示にしたがって初期設定を進めます。
初期設定はアプリのアニメーションに沿って操作するだけなのですが、電波状況の良い場所で設定することとアプリの位置情報使用を許可することには気を付けましょう。
※詳しいアプリ設定の手順や注意点はこちらの記事で解説しています。
スマホ接続からアプリの使い方まで「ルンバ」の初期設定を一から解説! – Rentio PRESS[レンティオプレス]
水拭きの準備
水拭きをする場合は、水拭き用の「掃除機&床拭き対応ダスト容器」を使用します。
専用モップパッドの水色部分を差し込み口にセットして取りつけたら、タンクに給水してから本体に取り付けます。
ダストボックスを認識すると自動で吸引+水拭きモードに切り替わるので、そのまま掃除を開始すればOKです。
ルンバ コンボ j5+を実際に使ってレビュー
ここからは、実際に「ルンバ コンボ j5+」を使ってその実力を詳しくレビューしていきたいと思います。
気になる水拭き性能や、障害物回避機能、吸引性能、マッピング性能、稼働音まで、すべて実際に使って検証します。
(※一部検証には同一仕様のモデル「ルンバ j7+」を使用した結果を掲載しています。)
水拭き性能検証
水拭き中の様子はこんな感じです。
モッププレートが床面に合わせて少し動く仕組みになっているため、しっかりと床に密着して水拭きができています。
水拭き直後の床はややしっとりしているものの、すぐに乾いてサラサラになりました。比較的水量は少なめで床面の水残りもほとんどありませんでした。
4種類のゴミで吸引清掃テスト
続いて、吸引力について検証します。
こちらの4種類の擬似ゴミを用意し、吸引清掃テストを実施しました。
清掃中の様子
最初の走行では砂利とコーヒー粉が若干残ってしまいましたが、糸くずと犬の毛はすべて一回で吸引。残ったゴミも、移動中にほとんどを吸引することができました。
規則的な動きで部屋の中央部分→壁際の順で掃除し、約9分で5畳ほどの部屋全体の掃除が完了しました。
清掃ビフォーアフター写真
最終的な掃除結果がこちらです。
枠内のゴミはほぼ完璧な仕上がりだったのですが、枠外に弾き出したコーヒー粉が数粒残ってしまいました。
とはいえ、元々のゴミの量を考えると大部分を吸引できています。吸引力に関しては十分パワフルと言えそうですね。
なお今回少しだけ残ったゴミについても、ルンバが自分で次の清掃の時にしっかりキレイにしてくれました。
障害物回避実験 1. 犬のうんち
私自身も犬と暮らしているのでここは重要なポイント。
「メーカーさんが用意したデモ用のうんちのおもちゃでは納得できない!」ということで…我が家の愛犬にご協力いただき、本物のうんちでの禁断の実験を実施しました!
もちろん床にラップを敷いた状態で、万が一の事故には厳重に注意しながら行いました。
毎日うんちの形状も変わるので、いくつかのパターンを試してみました。
コロコロ小さめ×4こ
まずはコロコロ小さめのうんち。
小型犬なのでこういった形状は比較的多いパターンです。猫の場合もこういった形が多いのではないでしょうか。
動画を見るとわかるように、うんちに近づくたびにルンバはくるりと踵を返して、しっかり回避してくれています!賢い…!
長め×1本
続いて、長めの1本にチャレンジ。
小型犬~大型犬まで、この形状も多いと思います。
実験の結果、しっかりと回避!
うんちの場合は万が一にも事故を起こさないように、割と遠めの距離で方向転換するようにプログラムされているそう。安心感をもって見守ることができました。
コロコロ小さめ×2こ
最後にコロコロ小さめの2つ。
うんちに気づいた瞬間にピタッと停止する姿が、なんだか天敵に気付いた野生動物みたいでかわいい…!警戒心強く、しっかり避けて走行してくれました。
うんちに関しては形状・大きさを問わず、かなり高い精度で回避できそうです。
これでおしっこなどの液体まで回避できればペットと暮らすお家でも無敵となりそうですが、メーカーさん曰く液体の検知は難易度が高くなかなか実現できていないようです。
障害物回避実験 2. ケーブル
続いての回避実験は、ロボット掃除機の巻き込み事故が多いケーブルです。
ルンバシリーズにはケーブルを巻き込んだ際にブラシが逆回転する絡まり防止機能が搭載されているのですが、断線リスクを考えると回避してくれたほうが嬉しいですよね。
ケーブルの色を問わず回避してくれるのか?検証してみました。
黒いケーブル
まずは黒いケーブルを使用。黒は延長コードや充電ケーブルなどで多く使用されている色ですよね。
うんちの時よりもギリギリの距離まで近づきますが、直前でしっかり方向転換して回避してくれました。
白いケーブル
続いては白いケーブル。白は床や壁と近い色ですが、きちんと見分けられるのでしょうか?
最初勢い良く走行したもののケーブルの直前でストップ。くるりと方向転換して回避することができました。
実際の使用環境でもケーブルはよく検知された
実際の環境でも、ケーブルは検知されることの多い障害物でした。
床に落ちていない壁伝いの状態のケーブルまで検知するので、最初は都度フィードバックが必要になりますが、2回目以降はルンバが学習して自動で指示通りに掃除してくれます。
障害物回避実験 3. 靴・靴下
「靴・靴下」にも挑戦してみましょう!
日本では室内に靴が落ちていることはめったにないはずなので、今回はスリッパと靴下で実験をしてみたいと思います。
スリッパ
スリッパは、比較的大きめの障害物ということもあって難なくクリア。
スリッパのギリギリまで近づいて掃除してくれました。安心して見ていられる動きですね。
靴下
続いて、比較的お手本のような形状の靴下です。
靴下っぽい見た目なので、こちらも余裕で回避してくれました。ここまでは想定通りです。
5本指ソックス
最後に、我が家では定番の5本指ソックスです。あまり靴下っぽくない見た目ですが、きちんと回避できるのでしょうか?
…と思ったら、こちらも通常の靴下同様にしっかり回避!
長め丈の靴下だけでなく、くるぶしソックスなども形状に関わらず避けてくれそうです。
マッピング性能を検証
ルンバの作成した間取りマップを編集して境界線と名前を設定した状態がこちらです。
真ん中の部屋は家具や物が多いため五角形の部屋になってしまっていますが、実際の間取り(グレー部分は障害物があるエリア)と比較してもかなり再現度の高いマップになっていますよね。
ちなみにマップ内の赤枠部分が進入禁止エリアとなっていて、すべてアプリで報告された障害物の写真に対するフィードバックで「進入禁止エリアを追加」を選択して自動で設定されたものです。
マップを編集してエリアを調整しながら追加する手間が省けて、とても便利でした。
騒音計で稼働音テスト
最後に、騒音計を使って清掃時・自動ゴミ収集時それぞれの稼働音を検証しました。
通常清掃時
通常清掃時の稼働音は約64~67dBでした。
数値としてはかなり高めですが、体感としては普通の掃除機程度。このくらいの音であれば在宅時でも別の部屋にいれば十分に使えそうだと感じました。
さらに指定した部屋のみを掃除する場合、目的地までの移動中はモーターが稼働せずさらに静かに走行可能です。
自動ゴミ収集時
今回実際に使って感じた唯一とも言えるデメリットが、この自動ゴミ収集時の音でした。
ルンバの自動ゴミ捨ての音はかなり大きく、約84~86dBの吸引音が約10秒間続きます。
キーーーンという甲高い音もするので、かなりうるさく感じてしまいました。深夜・早朝などの時間帯の使用は避けた方が良さそうです。
ルンバの場合毎回掃除後に必ずゴミ収集するので、自動ゴミ捨てをしない時間帯の設定などができたらいいなぁと思いました。
水拭きできる「ルンバ コンボ」シリーズ比較
2024年4月には水拭きもできる2in1の「ルンバ コンボ」シリーズのラインナップが増え、全5種類から選べるようになりました。
なかでも「ルンバ コンボ j5+」は上位モデルにあたりますが、10万円を超える手が出しづらい価格帯となっています。
お家の間取りが3~4部屋まででカーペットやラグなどを敷いていない場合は、少し機能を落として「ルンバ コンボ i5+」を選ぶのもアリだと思いますので、機能をしっかり比較してお家にあった1台を選びましょう。
「ルンバ コンボ」j9+ / j9+ SD / j5+ / i5+ / Essential robot 比較表
「ルンバ コンボ」シリーズ5種類の機能をこちらの比較表にまとめましたので、機種選びの参考にしてみてください。
賢い「ルンバ コンボ j5+」なら、事前の片付け不要で掃除を任せられる
今回ルンバ コンボ j5+を実際に使ってみて、我が家のような犬と暮らしていて床に物が散乱していることが多い過酷な環境でも大活躍でした!
床の水拭きもできるようになり、ペットと暮らすお家や、お子さんのいる家庭、床に物が多い家など、どんなお家にもおすすめのルンバです。
ほったらかしでも床がキレイな状態をキープできて、頭脳が進化し続ける賢い「ルンバ コンボ j5+」。
これまで手間がかかっていたロボット掃除機のための片づけや、ロボット掃除機が集めたゴミのお手入れも不要で、掃除のすべてをほぼ完璧におまかせすることができます。
これからルンバを導入する予定の方は、ぜひルンバ コンボ j5+を検討してみてください!
ルンバはレンタルで試せる
ルンバ コンボ j5+ はどんなお家にもおすすめできるルンバですが、10万円以上と高額なので購入をためらう方も多いはず。
迷っている方は、公式レンタルサービスで実際に使って試してみるのもおすすめです。
1ヶ月のお試しレンタルでルンバとの生活を体験することができます。ぜひ気軽に試してみてください。
[レンタル] ロボット掃除機 ルンバ コンボ j5+ アイロボット公式 [ロボットスマートプラン+] – Rentio[レンティオ]
[レンタル] ルンバ 買う前にお試し – Rentio[レンティオ]
関連記事
[最新] ルンバ j9を含む全25種類を一覧表で比較!おすすめと選び方を解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
ルンバ コンボ j9+ 実際に使って写真&動画で最速レビュー!j9シリーズ他機種との違いも比較 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
「ルンバ i5+」写真&動画で徹底レビュー!気になる注意点や類似モデルとの違いも解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]