TAMRON 16-30mm F/2.8 Di III VXD G2 実写レビュー|これ一本で風景もスナップも。携帯性を極めた広角ズーム

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壮大な景色や幅広い光景を写し出したいときに活躍する広角レンズの存在ですが、撮影できる幅が狭い割には日常的に持ち歩くにはかさばる存在であることは否めません。
特にフルサイズ対応の広角レンズは、大きく、重くなる傾向にあるため、携帯性に優れているというだけでも大きなアドバンテージになります。
今回ご紹介していくのは、そんなフルサイズ対応の広角ズームレンズにおいて、既にTAMRON 17-28mm F2.8 Di III RXDという性能、明るさ、携帯性を兼ね備えた1本を開発しているタムロンが、後継モデルとして広角ズームレンズの可能性を更に広げてくれる「TAMRON 16-30mm F/2.8 Di III VXD G2」をご紹介していきます。

もくじ
小型軽量F2.8通し広角レンズの2代目
今回ご紹介していくTAMRON 16-30mm F/2.8 Di III VXD G2は、タムロンが展開するF2.8通しの大三元レンズの中でも広角ジャンルに属するモデルです。
既にタムロンでは、このジャンルにおいて17-28mm F2.8 Di III RXDを販売していましたが、今回ご紹介していく16-30mm F/2.8 Di III VXD G2は、従来モデルの後継モデルに当たり、モデル名にも2代目と分かる「G2」が表記されています。
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外観レビュー
F2.8通し広角ズームレンズとして優れた携帯性
従来モデルであるTAMRON 17-28mm F2.8 Di III RXDからズーム全域で開放F2.8という明るさを叶えながら、非常に小型で軽量の携帯性に優れたモデルとして知られていました。
これは焦点距離域を限定的にしたことで実現することのできた仕様でもありましたが、TAMRON 16-30mm F/2.8 Di III VXD G2では、モデル名から分かる通り、焦点距離域が拡大しています。
それでも従来モデルであるTAMRON 17-28mm F2.8 Di III RXDと変わることのないコンパクトで持ち運び性に優れた携帯性を実現しており、フルサイズセンサーモデルに対応しながら、日常的に持ち運ぶことのできるコンパクトさを叶えている貴重な存在となります。
ズームリングやフォーカスリングの微調整に配慮
従来モデルであるTAMRON 17-28mm F2.8 Di III RXDから、外観面において大きな欠点が見当たりませんでしたが、後継モデルであるTAMRON 16-30mm F/2.8 Di III VXD G2は、更に使いやすさを意識した細かい配慮が施されています。
その象徴として、焦点距離を調整するズームリングやフォーカスリングの回転において、より微調整がしやすいリング回転の硬さにこだわりが感じられます。
リングを回転させた際には、まさに程よいという言葉がピッタリな使い心地の良さが感じられるかと思います。
性能レビュー
初代より焦点距離を拡大
冒頭でもご紹介した通り、TAMRON 16-30mm F/2.8 Di III VXD G2は、TAMRON 17-28mm F2.8 Di III RXDの後継モデルですが、真っ先に気がつくのが焦点距離の違いかと思います。
広角側は17mmから16mm、望遠側も28mmから30mmへと広がっており、画角の面でより自由度が高まっている点が、従来モデルからの大きな改善点として挙げられます。
特に広角側における「1mm」の違いは画角において非常に大きな変化をもたらすため、より広範囲を写すことができる様になったメリットが存在します。
信頼と実績の高解像力
もはや最近のタムロン製品に関して画質や解像力の面で心配する必要は無用です。
今回ご紹介していくTAMRON 16-30mm F/2.8 Di III VXD G2も、コンパクトでズーム全域開放F2.8通しという難題をクリアしたコンセプトを有するレンズですが、画質面についても妥協を感じることなく、四隅までしっかり解像してくれる、質の高さが際立っています。
画角が広がったことによる歪みなどの影響もなく、どの焦点距離、絞りで撮影したとしても安定感のある仕上がりを実現してくれます。
また、夜間の撮影における照明など強い光源が入るシーンにおいても、フレアやゴーストが生じることなく、コントラストもしっかりと感じられる、コーティング性能の良さも感じられます。
開放F2.8の表現力
広角レンズといえどズーム全域開放F2.8の表現力はさすがだと感じます。
最短撮影距離が広角端で0.19m、望遠端で0.3mと被写体に近づいた撮影も行うことのできるTAMRON 16-30mm F/2.8 Di III VXD G2ですが、その際にF2.8の明るさを活かしたボケ味のある撮影も是非試していただきたい性能です。
また、明るいレンズだけあって夜景などシャッタースピードの低下しやすいシーンにおいても力を発揮してくれるレンズで、手ブレ補正機構こそ搭載はされていないものの、夜景や三脚を使用した星景撮影にも活躍する1本になっています。
16-30mm F/2.8 Di III VXD G2を使って撮影した作例


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製品仕様表
モデル名 | TAMRON 16-30mm F/2.8 Di III VXD G2 |
---|---|
焦点距離 | 16-30mm |
明るさ | F2.8 |
レンズ構成 | 12群16枚 |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最短撮影距離 | 0.19m(ワイド端)/0.3m(テレ端) |
最大撮影倍率 | 1:5.4(ワイド端)/1:7(テレ端) |
最初絞り | F16 |
手ぶれ補正効果 | – |
フィルター径 | φ67mm |
最大径 | φ74.8mm |
長さ | 101.8mm(ソニーEマウント用) |
質量 | 440g(ソニーEマウント用) |
コンパクトな広角レンズの有力な候補
今回ご紹介してきたTAMRON 16-30mm F/2.8 Di III VXD G2は、従来モデルよりも焦点距離を拡大したことで表現力が向上しており、それでいながら従来モデルと変わりない携帯性を実現した、コンパクトな広角ズームレンズとして重宝する存在です。
堅実、いやそれ以上の進化を見せてくれたTAMRON 16-30mm F/2.8 Di III VXD G2ですが、製品のアイデア力、レンズの性能、カメラマンの負担を減らす携帯性の全てを兼ね備えた有難い存在だと感じるほどです。
ミラーレス一眼市場においてもフルサイズ対応の広角ズームレンズは多数存在しますが、アウトドアシーンでの撮影など、明るさと携帯性の両立を求める方においては必見のレンズになります。

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