RICOH GR IV実使用レビュー!進化した大人気高級コンデジは最強クラスの実力!前モデルとの比較も

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一般的なスマートフォンやコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)に比べて、高性能でハイクオリティな写真が撮れることで人気の高級コンデジ。
その中でも「RICOH GR」シリーズは特に人気があり、「RICOH GR IIIx」や「RICOH GR III」はプロカメラマンにも愛用者が多いほどです。
今回ご紹介する「RICOH GR IV」は2025年9月発売となる待望のシリーズ最新機種。
「GR III」から数えて6年半ぶりとなるフルモデルチェンジです。
「最強のスナップシューター」を目指して進化したモデルのおすすめポイントを、実機を用いて徹底レビューします。
なお、「RICOH GR IV」はレンティオでレンタルできるので、まずは実際に使って試してみたい!という方はレンタルがおすすめです。
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もくじ
「RICOH GR IV」の特徴・進化したポイント
「RICOH GR IV」はレンズ、イメージセンサー、画像処理エンジンのすべてを前モデルから刷新。
新開発のGRレンズと裏面照射型のAPS-Cサイズ相当CMOSイメージセンサー、進化した画像処理エンジン「GR ENGINE 7」を搭載しています。
手ブレ補正機構も3軸から5軸に進化し、安定した撮影を実現。とっさのスナップ撮影にも強くなりました。
さらに、内部ストレージ容量は2GBから53GBへ大幅増加。micro SDカードなしでも十分撮影に耐えられる容量を確保しています。
バッテリーも進化し、1800mAhの大容量バッテリーを採用。撮影可能枚数は250枚(目安)となりました。
カメラの起動も高速化し、GRシリーズ最速となる約0.6秒の高速起動を実現しています。
撮影性能だけではなく、細かなユーザビリティも大幅に向上し、日常でさらに使いやすくなったモデルです。
詳細スペックと前機種(RICOH GR IIIx)との比較
見ての通り本体デザインに大きな変更はなく、並べてみても前モデルのデザインがほぼ踏襲されていることがわかります。
厚みは少しだけ違いがあり、「GR IV」のほうがやや薄く、その分コンパクトになっています。
背面を見ると、右上に露出補正ボタンが追加されて、より便利になりました。
各モデルのスペック比較は以下の通り。
項目 | RICOH GR IV(新型) | RICOH GR IIIx | RICOH GR III |
レンズ | 5群7枚(非球面レンズ3枚) | 5群7枚(非球面レンズ2枚) | 4群6枚(非球面レンズ2枚) |
焦点距離 | 18.3mm(35ミリ判換算約28mm) | 26.1mm(35ミリ判換算約40mm) | 18.3mm(35ミリ判換算約28mm) |
有効画素数 | 約2,574万画素 | 約2,424万画素 | 約2,424万画素 |
センサー | 裏面照射型 | 表面照射型 | 表面照射型 |
画像処理エンジン | GR ENGINE 7 | GR ENGINE 6 | GR ENGINE 6 |
手ブレ補正 | 5軸補正 | 3軸補正 | 3軸補正 |
内蔵メモリー | 約53GB | 約2GB | 約2GB |
電池寿命 | 撮影可能枚数:約250枚 ※使用条件により変わります |
撮影可能枚数:約200枚 ※使用条件により変わります |
撮影可能枚数:約200枚 ※使用条件により変わります |
RICOH GR IV外観レビュー
それではまずは本体を見ていきましょう。
手のひらにすっぽりおさまるコンパクトさと軽さは健在
写真の通り、手のひらにすっぽりおさまるコンパクトさは本機の大きな魅力。
先述の通り前モデル「RICOH GR IIIx」とデザインは変わらないものの、少しだけコンパクトになりました。
グリップ部分のデザインもよく、ストラップなしでも握りやすく撮影しやすい設計になっています。
もちろんポケットにも入るサイズなので、スマホの代わりに持ち歩いて、どこでも気軽にハイクオリティな撮影を楽しむことができます。
ボタン類が充実。直感的に操作できる
今回追加された右上の露出補正ボタンをはじめ、ボタン類が充実していて操作しやすいのも特徴。
露出やレンズのF値変更、マクロモードなどよく使う機能は直感的に操作できます。
UI(ユーザーインターフェース)もよく、初心者の方でもすぐに撮り始められるでしょう。
RICOH GR IVを実際に使ってレビュー!作例も紹介
早速、街に出て撮影してみます。
なお、記事中の作例写真はすべて撮影したまま、無編集となっています。
高速起動がうれしい
使ってみてまず最初に驚いたのがその起動の速さ。
他社製のコンデジとは比較にならないほどの起動スピードで、ふとした瞬間を撮り逃がしません。
「GR IIIx」と並べて比較しても(コンマ数秒の差ですが)明らかに実感できるほど起動が早くなっています。
色の再現性が高く、目で見たそのままを映せる
もちろん肝心の撮影性能も超ハイレベル。
他のコンパクトデジカメと比べて特に優れていると感じたのが、色の再現性です。
写真のような色鮮やかな草花はもちろん、照明に照らされた壁の色や明暗差の大きい場面など、撮影の難しいシーンでも見たままに近い色を再現してくれます。
暗所に強く、締まりのある画質を実現
筆者が特に感動したのが夕方~夜間の撮影です。
暗くなりつつある微妙な空の色や、照明の色も見事に写し取ってくれました。
進化した手ブレ補正も強力で、暗所でも手ブレによる撮影失敗はまずありません。
夜間や曇り空の下など、光量の足りないロケーションでこそ力を発揮してくれると感じます。
全体的に渋めで質感のある写真が撮れるので、作品として写真を残しておきたい方にもぴったりです。
「イメージコントロール」機能で表現の幅がさらに広がる
本機でもうひとつ感動した機能が、「イメージコントロール」機能です。
簡単に言うとエフェクトやフィルターのような機能ですが、こちらの機能を使えば、モノクロ写真はもちろん「ビビッド」や「レトロ」など、様々な仕上がりの写真を楽しむことができます。
本モデルから新たに追加された「シネマ調(イエロー)」や「シネマ調(グリーン)」も独自の質感がたっぷり。
まるで映画のワンシーンのような作品作りに貢献してくれます。
大容量の内蔵ストレージと進化したバッテリーでさらに便利に
内蔵ストレージとバッテリーの進化も大きなポイント。
SDカードやバッテリーなど追加機材なしでどこでも気軽に撮影が可能になりました。
Bluetoothによるスマホ転送もサポートされているので、PCなしでSNSへの投稿も可能です。
【気になった点】ズーム機能はなし
本シリーズ共通の特徴ですが、購入前に認識しておきたいのは「ズーム機能がない」ということ。
クロップモードを使えば画角を切り替えることはできますが、基本的にはズーム機能のない単焦点レンズと同じような使い方になります。
その分撮影に工夫が必要で、それはそれで楽しくもあるのですが、「もっとズームして撮りたい!」と思うシーンもありました。
【気になった点】背面モニターは可動しない
こちらも前機種と同様ですが、背面モニターは固定で動かすことはできません。
多くのカメラで一般的になりつつある「チルトモニター」や「バリアングルモニター」ではないので、その点も注意が必要です。
その分、本体が薄くなっていると考えられるので、やむを得ないところではありますが、自撮りをよくする方にとっては残念なポイントかもしれません。
いつでもどこでもハイクオリティな撮影ができる。スナップ撮影なら最強クラスの1台
「RICOH GR IV」は前モデルの良いところはそのままに、撮影性能と操作性が進化。
スナップ撮影なら最強クラスといえる実力を持った高級コンデジです。
操作自体は簡単かつ手軽なので、価格は高めですが初心者の方にもぜひ使ってみていただきたいモデルです。
もちろん機能は超高性能なため、機動力の高いサブ機として、一眼ユーザーの方にもおすすめです。
筆者も実際に撮影してみて「もっといろんなロケーションで試してみたい!」と思わされました。
初心者にもプロにもおすすめできる、写真を撮る楽しさを教えてくれる1台となっています。
RICOH GR IVはレンティオでレンタルできる
[レンタル] リコー GR IV (GR4) コンパクトデジタルカメラ – Rentio[レンティオ]
「高性能なカメラを使いこなせるか不安…」
「安いものではないから一度試してみたい…」
そんな方はレンティオでお試しレンタルしてみましょう。
カメラ・家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」では、今回ご紹介した「RICOH GR IV」に加え様々なカメラのレンタルを提供しています。
レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。
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