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音楽を聴いたり、作ったり、演奏したり…
今やあらゆる環境において”音楽”と”電気”は密接な関係にあります。
その中でも電源の供給元からプレーヤーやPC、楽器へと電気を運ぶ、電源ケーブルはその音質に大きな影響をもたらすと言えます。
今回はオヤイデ電気の「電源ケーブル」5種をアンプとエレキギターを使って弾き比べてみたいと思います。
もくじ
オヤイデ電気とは
1952年創業。秋葉原に店舗を持つ⽼舗電線専⾨店であり、⽇本だけでなく世界50カ国へ商品展開をしている“Made in Japan”にこだわったオーディオアクセサリーブランドです。
電源ケーブルや電源タップを中⼼に、アナログアクセサリーや楽器⽤ケーブルまで、世界中のオーディオファンから⾳楽制作の現場に幅広く受け⼊れられています。
オヤイデ電気では、これまでも⾳に対し重要なファクターである“電源”に注⽬し、⾳質の向上を⽬指すための「電源ケーブル」と「電源タップ」をリリースしてきました。
実際に比較してみました
今回弾き比べたのは以下の5種+1本です。
「TUNAMI GPX-R V2」
「TUNAMI GPX V2」
「BLACK MAMBA-Σ v2」
「BLACK MAMBA-α v2」
「L/i 50 Exs」
+スタジオ常設の電源ケーブル
使用機材
ギターアンプ
ORANGE ROCKERVERB Orange 4×12 Cabi
セッティング Dirty Ch Vol.4 Drive 4 Treble 5 Middle 5 bass 4
ギター
RS Guitarworks Old Friend Slab(フロントピックアップ)
テレキャスタータイプのギターです。
シールド
オヤイデ電気 QAC-222G
試奏動画
弾き比べた動画を連続して繋げてみました!
個人練習で音楽スタジオを借り、かなり孤独な作業でした
動画なので分かりにくい部分もあるかと思いますが、これから1本ずつ電源ケーブルの特徴を紹介していきたいと思います!
各種ケーブル紹介
TUNAMI GPX-R V2
試奏
仕様
ケーブル | TUNAMI V2(1.8m) |
---|---|
電源プラグ&IECコネクター | P/C-004 SPECIAL EDITION(アスピリンホワイト) |
電極材質&メッキ | ベリリウム銅バフ仕上げ+プラチナ/パラジウムメッキ |
定格 | 125V/15A< PS>E認証品 |
特徴
5.5スケアもの極太導体によるハイパワー伝送と、厳重な3レイヤーシールディングによって電源ケーブルの世界に新たな境地を切り開いた初代“TUNAMI”。
そのアグレッシブなサウンドとパフォーマンスの高さを受け継いだのが“TUNAMI V2”です。
“TUNAMI GPX-R V2″と”TUNAMI GPX V2″は使用しているケーブルは同じですが、それぞれ電源プラグとコネクターが違うモデルとなり、こちらの方がGPXとくらべ高音域の伸びがよく、高音の解像度が高い傾向にあります。
TUNAMI GPX V2
試奏
仕様
ケーブル | TUNAMI V2(1.8m) |
---|---|
電源プラグ&IECコネクター | P/C-046 SPECIAL EDITION(イタリアンレッド) |
電極材質&メッキ | リン青銅バフ仕上げ+金/パラジウムメッキ |
定格 | 125V/15A <PS>E認証品 |
特徴
こちらも初代“TUNAMI”の後継機となる電源ケーブルで、高音域の解像度では”TUNAMI GPX-R V2″に軍配があがりますが、その分低音域に注目したモデルとなります。
どちらが優れているということはなく、どういった音像を求めているかが重要ですので、”TUNAMI GPX-R V2″の明瞭さが耳に触ってしまうという方には、こちらもかなり魅力的な電源ケーブルです。
BLACK MAMBA-Σ v2
試奏
仕様
構造 | 3芯キャブタイヤ |
---|---|
導体 | 102SSC(ホット/コールド)+OFC(アース) |
線径 | 3.5SQ(45本/0.32mm) |
絶縁体 | 高分子ポリオレフィン |
介在 | フレックスPE紐 |
シールド | 銅箔テープ(ドレインワイヤー有) |
外装及びスリーブ | オーディオ専用ハロゲンフリーシース/石英ガラススリーブ(白色) |
電源プラグ&IECコネクター | P/C-004 SPECIAL EDITION(ベリリウム銅バフ仕上げ電極、無メッキ) |
定格 | 125V/15A PSE認証品 |
特徴
「現代にマッチした音楽製作のためのパワーケーブル」をコンセプトに設計された初代 “BLACK MAMBA-α” の後継機である”BLACK MAMBA-Σ v2”
フラットな帯域バランスと、正確な位相、高S/N、高解像度、高分解能が特徴です。
また、”BLACK MAMBA-Σ v2″はケーブルの外側を石英ガラススリーブで覆い振動減衰を防ぐことで、電源による音質の特色を極めてピュアに機材まで届けることが可能です。
BLACK MAMBA-α v2
試奏
仕様
構造 | 3芯キャブタイヤ |
---|---|
導体 | 102SSC(ホット/コールド)+OFC(アース) |
線径 | 3.5SQ(45本/0.32mm) |
絶縁体 | 高分子ポリオレフィン |
介在 | フレックスPE紐 |
シールド | 銅箔テープ(ドレインワイヤー有) |
外装 | オーディオ専用ハロゲンフリーシース |
電源プラグ&IECコネクター | P/C-029 SPECIAL EDITION(真鍮バフ仕上げ電極、無メッキ) |
外径 | 11.8mm |
定格 | 125V/15A PSE認証品 |
特徴
初代 “BLACK MAMBA-α” のフラットな帯域バランスと、正確な位相、高S/N、高解像度、高分解能というコンセプトは、そのままに後継機として開発された”BLACK MAMBA-α v2”。
“BLACK MAMBA-Σ v2″と違いシールド外装は、ハロゲンフリーシースとなっており、また、電源プラグ、コネクターをあえて真鍮バフ仕上げ電極、無メッキ仕様にすることで一般的なプラグと似た仕上がりとなっています。
“BLACK MAMBA-Σ v2″の音の立ち上がりが速すぎて耳障りに感じてしまう場合はこちらがおすすめで、ヴィンテージ志向なギターアンプにも向いているケーブルと言えます。
L/i 50 EXs
試奏
仕様
ケーブル | 名称 | L/i50 EX |
---|---|---|
導体 | 低温アニール処理 1種無酸素銅線(Class1 OFC) | |
絶縁体 | 強化シリコーンゴム | |
介在 | ケブラー繊維 | |
構造 | スターカッド撚り 2.0sq(7束 / 25本 / 0.12mm)× 4芯 | |
外径 | 約φ10.6mm | |
カラー | パープル・ブルー | |
プラグ / コネクター | P-037 / C-037 脱酸リン青銅ブレード・厚肉シルバー+ロジウムメッキ | |
定格 | 125V / 15A 〈PS〉E 認証品 | |
その他 | カーボン含有メッシュスリーブ、静電気帯電防止加工、電磁波吸収シート付 |
特徴
「L/i50 EXs」は、ケーブル内部の介在物に、従来のケブラー繊維(アラミド繊維)を織り込むことで、強度補強のみならず、より引き締まった、鮮明で解像度の高い表現力を身に付けています。
L/i50シリーズの押し出しの強さに、レンジ感の広さを併せ持つ、ハイファイ感のあるケーブルです。
また、ケブラー繊維の影響でかなり柔らかくなっており、取り回しの面でも扱いやすくなっています。
実際に弾いてみて
どのケーブルにも言えることとして、音のもやっとした余分な部分が良い意味でなくなってハリも出ることで音像がわかりやすくなった印象を受けました。
個人的にはBLACK MAMBA-α v2を繋いだ時にコードを弾いても引っ込んでいた部分や、ぼやけていた部分が1歩前に出てくるけど、耳障りではない。という印象を持ちました。
自分の出したい音と出音のギャップの差がより縮まり、今回試した中で特に一番気に入ったケーブルでした。
音作りの一環に電源ケーブルという選択もぜひ一度考えてみてはいかがでしょうか。
オヤイデの電源ケーブルをレンタルしてみよう
ここまで紹介してきましたが、もちろんその人の好みや求めている音、使用環境もあり、どのケーブルが一番良いというのはありませんし、動画を見てもらっても変化がわりづらいかもしれません…
実際に自分で弾いてみるのが一番わかりやすいと思いますが、とは言えこの価格帯のケーブルをそろえて弾き比べるというのも現実味のある話ではありませんよね。
そんな時はRentioの「オヤイデ電気 電源ケーブル比較セット」がオススメです!
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ギターアンプに限らず様々な音響機器でも効果が期待できるので、購⼊を検討している⽅や、興味はあったが今まで手が出せなかった方、実際に⾃⾝の環境で試してみてから考えたい方、レコーディングでの短期利用など幅広い方にオススメです!
ぜひ試してみてはいかがでしょうか