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SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary実写レビュー!ここから始めたい標準域の明るい単焦点レンズ

まーしー/家電製品総合アドバイザー
まーしー/家電製品総合アドバイザー

更新日2024/07/17

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary実写レビュー!ここから始めたい標準域の明るい単焦点レンズ

「せっかくミラーレス一眼を購入するなら単焦点レンズも使ってみたい。」

筆者は初めてミラーレス一眼を購入するにあたって、日本を代表するサードパーティ製レンズのメーカー「SIGMA(シグマ)」の単焦点レンズも手に入れました。

調べてみると最初は人間の視野角にもっとも近いと言われている標準域、焦点距離が50mm前後(40mm〜60mmくらい)のレンズが良いとのこと。購入したミラーレス一眼がAPS-C機だったので、35mm換算でちょうどいいのがないものか探した結果、自身の予算に見合ったものが「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」でした。

そこで、この記事では「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」の特長と作例を紹介したいと思います。使用したレンズはソニーのEマウント用となりますので、特にα6000シリーズをこれから手にする方の参考になれば幸いです。


SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryの特長

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryの特長

「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」は開放F値1.4と明るいAPS-C専用の単焦点レンズです。

SIGMAのレンズには「Artライン」「Contemporaryライン」「Sportsライン」と3つのラインがあり、「Contemporary」は高い性能を維持しつつもコンパクトで手頃な値段に抑えられたレンズラインとなります。光学性能・描写力を突き詰めた「Artライン」、堅牢で望遠域を中心に製造されている「Sportsライン」と比べれば、「Contemporaryライン」は最も一般ユーザー向けレンズが充実していると言えるかもしれません。

そんな「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」の特長とスペックと合わせて確認してみましょう。

なお製品名についている用語の意味を知っておけば、他のレンズを確認する時に役立ちますので参考にどうぞ。

各用語の意味
  • DC:APS-Cサイズのサイズに合わせて設計したレンズ
  • DN:ミラーレスカメラに最適な設計を行ったレンズ
  • Contemporary:高性能、しかも小型・軽量。真の「オールマイティ」レンズ。

SIGMA(シグマ)のおすすめレンズ11選。安さと画質から選ぶ人気カメラレンズをご紹介 – Rentio PRESS[レンティオプレス]

開放F値1.4のボケを楽しめる

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary Shooting in Tokyo
SONY α6400, SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/4000sec F1.4 ISO100, 東京都内

「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」は35mm換算で約45mmという標準域の画角でありながら、開放F値1.4と明るく、ボケ表現を楽しめるレンズです。

レンズ内手ブレ補正は搭載しておりませんが、絞りを開く(F値を下げる)ことでシャッタースピードを稼げるので、ガッチリホールドすればブレることはそうそうないと思います。

絞りの基本は初心者でもすぐ分かるシリーズでより詳しく解説しているので参考にしてください。

初心者でもすぐ分かる「絞り」の基本。一眼らしいボケを表現するなら必須の撮影設定項目 – Rentio PRESS[レンティオプレス]

お手頃価格で高コスパ

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryは高コスパ

SONYには「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」と焦点距離が同程度の純正レンズもあります。フルサイズレンズの「SEL35F18F」とAPS-C専用レンズの「SEL35F18」です。

ただ純正レンズと比べると、「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」は圧倒的に手に入れやすい価格で販売されています。

特に明確な撮影イメージや表現したいものが定まっていない方なら、安く高性能な「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」が高いコストパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。

項目 SIGMA 30mm
F1.4 DC DN
SEL35F18F SEL35F18
税込価格
(2021年3月29日現在/価格.com)
31,740円 62,500円 40,680円
レンズフォーマット APS-C フルサイズ APS-C
開放F値 F1.4 F1.8 F1.8
レンズ内手ブレ補正 あり
最短撮影距離 30cm 22cm 30cmm
焦点距離
(画角)
30mm(50.7°) 35mm(63.0°) 35mm(44.0°)
最大径✕長さ φ64.8mm✕73.3mm φ65.6mm✕73mm φ63mm✕45mm
重さ 265g 280g 154g
発売年月 2016年3月 2019年8月 2012年12月

フレアやゴーストに強い設計

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary Shooting in Tokyo
SONY α6400, SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/1250sec F4.0 ISO100, 東京都内

「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」は逆光のような強い入射光に対しても影響を受けにくい設計がされています。さらにSIGMA独自の多層膜コーティングフレア「スーパーマルチレイヤーコート」を採用することでフレアとゴーストの発生を抑制し、逆光時の撮影でもコントラストの高い描写を実現しています。

場面によって付属するレンズフードも活用できますので、幅広い表現が可能です。

製品スペック一覧表

「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」の製品スペックを一覧にまとめました。

項目 スペック詳細
レンズフォーマット APS-C
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
開放絞り F1.4
最小絞り F16
最短撮影距離 30cm
最大撮影倍率 1:7
フィルター径 φ52mm
レンズ内手ブレ補正 なし
付属品 レンズフード’LH586-01)
対応マウント (ソニー Eマウント)
– 画角:50.7°
– 最大径:φ64.8mm
– 長さ:73.3mm
– 重さ:265g
(キヤノン EF-Mマウント)
– 画角:48.2°
– 最大径:φ64.8mm
– 長さ:73.3mm
– 重さ:270g
(マイクロフォーサーズマウント)
– 画角:39.6°
– 最大径:φ64.8mm
– 長さ:72.1mm
– 重さ:260g
(Lマウント)
– 画角:50.7°
– 最大径:φ65.4mm
– 長さ:71.3mm
– 重さ:280g

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryの外観レビュー

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryの外観・筐体

「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」を外箱から取り出し、レンズの外観や付属品について紹介します。

ちなみにレンズにはHAKUBAの保護フィルターを付け、実用的なサイズ感と重さが分かるようにしてみました。保護フィルターを購入される方はフィルター径52mmの物を選んでくださいね。

丸形レンズフードが付属

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryにはレンズフード

「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」には丸形レンズフードが付属します。

先述のとおりレンズそのものがフレアやゴーストに強い設計になっているものの、強い光源を抑えるにはレンズフードが欠かせません。

大口径ながらコンパクト

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryは比較的コンパクト

「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」は大口径レンズではありますが、APS-C用に作られていることもあり比較的コンパクトです。

缶ジュースや500mlペットボトルを握るサイズ感に近いかもしれません。

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryの重さ

保護フィルターとレンズフードを付けた状態だと325gの重さになりました。スペック上は265gとありますので、実用シーンでは+60gくらいは重くなることを想定しておけば良いと思います。(特にミニ三脚の耐荷重に注意)

レンズとしては決して軽くないと思いますので、軽さ重視ならSONY純正の「SEL35F18」という選択肢も当然ありだと思います。

値段ほどチープでなくしっかりとしたものづくり

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryの外観・筐体

お手頃な値段で買えるレンズとはいえ、「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」にはチープさを全く感じません。

真鍮製マウントを採用した堅牢性、溝の深いフォーカスリング・レンズフードの滑り止めのような配慮など、むしろ高級感のあるレンズです。

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryの外観・筐体

ContemporaryのCだと思いますが、このようなワンポイントロゴもおしゃれですよね。

細かいところまで妥協せずに作られていることが素人目でも伝わってくるレンズでした。

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryで撮影してきました

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary Shooting in Tokyo
SONY α6400, SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/2000sec F4.0 ISO100, 東京都内

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary Shooting in Tokyo
SONY α6400, SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/250sec F5.6 ISO250, 東京都内

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary Shooting in Tokyo
SONY α6400, SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/500sec F5.6 ISO100, 東京都内

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary Shooting in Tokyo
SONY α6400, SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/400sec F8.0 ISO100, 東京都内

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary Shooting in Tokyo

SONY α6400, SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/400sec F8.0 ISO100, 東京都内

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary Shooting in Tokyo
SONY α6400, SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/250sec F2.8 ISO320, 東京都内

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary Shooting in Tokyo
SONY α6400, SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary, 6sec F9.0 ISO100, 東京都内

歪曲収差について

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary Shooting in Tokyo
SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary Shooting in Tokyo
SONY α6400, SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary, 1/1000sec F8.0 ISO100, 東京都内

「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」は歪曲収差(わんんきょくしゅうさ)のデジタル補正を前提としているため、Artラインに匹敵する高画質を有しつつも、Contemporaryラインのコンパクトで手頃なレンズとして実現できたようです。

実際にレンガの壁を撮影すると分かりやすいのですが、デジタル補正前の撮って出し(写真上)ははっきりと樽型の歪曲収差が発生しています。その写真にレンズのプロファイル補正を適用したものが2枚目の写真です

1枚目の写真にはα6400の歪曲収差補正も適用されているのですが、カメラボディ内のデジタル補正だけだと限界がありそうです。

このような歪曲収差が生じた際は、Lightroomなどの現像ソフトで補正することが必須ですね。

手持ち撮影時の手ぶれ感

「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」のデメリットに、レンズ内手ブレ補正が搭載されていないことが挙げられます。

スチール撮影時は絞りを開く(F値を下げる)ことでシャッタスピードを稼ぐことができますが、気になるのは動画の手持ち撮影。

今回、ボディ内手ブレ補正のない「SONY α6400」に付けて、全く手ブレ補正のない状態で手持ち撮影すればどのくらいブレるのか動画にまとめました。

撮影者のスキル次第だとは思いますが、手ぶれをごまかすTipsを活用しても筆者の撮影だと結構ブレてしまいました汗

動画は手ブレ補正搭載のカメラやレンズ、もしくはジンバルを使うべきかもしれませんね。

手ぶれをごまかすコツ
  • エスカレーターなど移動中に固定して撮影する
  • 編集ソフトのスタビライザーを適用させる
    ※今回の動画ではスタビライザーはオフにしています。
  • スローモーションにする

「ジンバル・スタビライザー」の検索結果一覧 – Rentio[レンティオ]

単焦点デビューにおすすめの1本

SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporaryの実機レビュー

「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」を手にしてからというもの、ミラーレス一眼とキットになって付いてきたレンズはほとんど触らずにいます。そのくらい、単焦点レンズの面白さにハマってしまいました。

そう遠くないうちに、SIGMA3兄弟と呼ばれている「SIGMA 16mm F1.4 DC DN Contemporary」と「SIGMA 56mm F1.4 DC DN Contemporary」も買っちゃうかもしれません。

その中でも「SIGMA 30mm F1.4 DC DN Contemporary」は風景からポートレート撮影まで幅広く使えるレンズだと思いますので、筆者のようなミラーレス一眼デビュー者にはおすすめの1本ではないでしょうか。

カメラレンズはお試しレンタルができる

実際の描写力、カメラボディ装着時のホールド感やバランス、手持ちのレンズとの使い分けに適しているか、など「気になるレンズがあるけど、買ってから後悔したくない。」という方にはレンズのお試しレンタルがおすすめです。

家電レンタルサービスの「Rentio(レンティオ)」では、マウントごとに純正レンズやSIGMAをはじめとしたサードパーティ製レンズのレンタルを提供しています。

試用して気に入れば「そのまま購入」することもできますので、まずは実機を利用してから購入を検討してみてはいかがでしょうか?

もちろん、旅行・運動会や学芸会などのスポット利用に使いたい方も歓迎です!

[レンタル] ミラーレス一眼 専用レンズ 一覧 – Rentio[レンティオ]

[レンタル] シグマ 製品の一覧 – Rentio[レンティオ]

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