Canon RF24mm F1.8 MACRO IS STM実写レビュー。携帯性、ハーフマクロ撮影、描写力の全てを備えた単焦点レンズ

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2018年の誕生以来、急速にレンズラインナップの拡充を進める「Canon RFマウント」。
これまでの主力であった「EFマウント」で人気のあったレンズをカバーするとともに、新たなコンセプトを採用したレンズも誕生しています。
今回ご紹介していく「RF24mm F1.8 MACRO IS STM」は、EFマウントでは存在しなかった焦点距離24mm、開放絞りF1.8、ハーフマクロ撮影対応、手ブレ補正機構搭載を採用した単焦点レンズです。
新たなコンセプトとなったレンズですが、実際に使用した作例を基に魅力についてご紹介していきます。
今回もキヤノンマーケティングジャパン株式会社様より新製品をお借りして、今回の作例撮影および記事作成を行っています。

もくじ
ラインナップの拡充進むRFマウント
今回ご紹介していくRF24mm F1.8 MACRO IS STMは、キヤノンが近年主力製品として展開しているミラーレス一眼「RFマウント」ラインナップにおける広角の単焦点レンズです。
キヤノンでは、このRFマウントにおけるレンズラインナップの拡充を急速に進めており、様々な新製品がRFマウントが誕生した2018年以降、開発が行われています。
キヤノンでは、RFマウントが主流になる前は、一眼レフ用で長年愛されたEFマウントでのレンズ開発が行われていましたが、RFマウントも基本的にはEFマウントで愛されてきたレンズの基本仕様を採用しているものが多く、伝統を活かしながら最新技術が取り入れられたレンズが出揃っている印象です。
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小型・軽量、ハーフマクロ撮影が楽しめる単焦点レンズ
今回ご紹介していくRF24mm F1.8 MACRO IS STMは、フルサイズ対応の広角単焦点レンズです。
気軽に持ち歩くことのできる小型・軽量のサイズ感、開放F1.8の明るさ、単焦点レンズだからこその解像力、ハーフマクロ撮影の魅力を一度に体感することのできるレンズで、日常的に使用する機材としてはもちろん、はじめての単焦点レンズとしてもおすすめの1本となります。
単焦点レンズは豊富な種類が存在しますが、ハーフマクロ撮影を行うことのできるレンズは少なく、花など被写体に対して至近距離から撮影を行う方にとってもおすすめのレンズとなります。
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外観レビュー
通常であれば広角の単焦点レンズは、コンパクトさを特徴としていることが多いですが、RF24mm F1.8 MACRO IS STMでは、手ブレ補正機構を搭載していることが特徴的です。
機能面では助かるものの、携帯性が犠牲になっていないか気になる方も少なくないはずです。
まずは、大きさや重さなど外観面について、実機写真を用いて解説していきます。
常に持ち歩ける小型・軽量サイズ
RF24mm F1.8 MACRO IS STMの魅力は、常に持ち歩いても負担になることのないコンパクトさがあります。
大きさ自体は、まさに手のひらサイズで最大径約φ74.4mm、長さ63.1mmの小型化および約270gの軽量化を実現。
今回使用したEOS R6に取り付けてもコンパクトさが際立つサイズ感で、付けっぱなしの状態でも常に肩にかけた状態で持ち運ぶことも負担になりません。
また、小さなショルダーバッグにも収納できるサイズ感であることから、持ち運びの際に大きなバッグなどを用意する必要がありません。
RFマウントで統一されたデザイン性
すっかりレンズラインナップが拡充されたCanon RFマウントですが、今回ご紹介しているRF24mm F1.8 MACRO IS STMも、RFマウントで統一されたデザインを採用しています。
非LレンズとなるRF24mm F1.8 MACRO IS STMですが、黒を基調としてレンズ口径付近にシルバーの線が入れられています。
この線が赤色であればLレンズの証となりますが、非Lレンズであるため目立たない色が採用されており、これは他の非Lレンズでも同様のデザイン性となっています。
単焦点レンズであることからズームリングは存在しませんが、フォーカスリングおよび、好みの設定を割り当てることのできるコントロールリングが搭載されており、特にコントロールリングはRFマウントにおける便利機能の一つであるため、撮影の利便性を向上させてくれる存在です。
性能レビュー
手ブレ補正機構を搭載しながらも携帯性に優れたRF24mm F1.8 MACRO IS STMですが、ここからはレンズの本質となる性能面についてご紹介していきます。
画質面はもちろん、搭載されている手ブレ補正の効き具合についても、実際の作例とともに解説していきます。
使えるシーンの多い「24mm」の画角
今回ご紹介していくRF24mm F1.8 MACRO IS STMは、フルサイズ対応焦点距離「24mm」を採用した単焦点レンズです。
「24mm」は、よく標準ズームレンズの広角側で採用される、定番の画角とも言えます。
スマートフォンにおける標準の画角とも近く、はじめて一眼カメラを使う方にとっても、見慣れた画角であることから、単焦点レンズの中でも比較的難易度の低い焦点距離です。
活躍する撮影シーンも幅広く、風景写真やスナップ、物撮りなど、日常に寄り添った撮影シーンの全てをカバーしてくれる1本になります。
最短撮影距離0.14mまで近づいた撮影ができるハーフマクロ撮影
RF24mm F1.8 MACRO IS STMは、被写体に近づいた近接撮影性能にも優れており、最短撮影距離は「0.14m」となっています。
被写体に近づけることから、背景がよりボケやすくなり、RF24mm F1.8 MACRO IS STMの開放「F1.8」の絞り値と合わせて、表現豊かなボケ味も大きな魅力です。
作例においても、お花に近づいた撮影を行いましたが、ギリギリまで近づいた撮影ができることと、EOS RシリーズにおけるAF性能の優秀さを感じられるところで、風で動き回る被写体に対しても、最短撮影距離の性能を活かしたままマニュアルフォーカスなどに頼ることなく撮影することができます。
単焦点だからこその解像力とキヤノンらしい安定した発色
解像力を求めるのであれば「Lレンズ」を選ぶことが良いことは間違いありませんが、単焦点レンズ自体、シンプルな構造だからこそ解像力の良さが際立つレンズとして知られています。
RF24mm F1.8 MACRO IS STMは、非Lレンズではあるものの、単焦点レンズらしい解像力を特徴としており、シャープネスの効いたキリッとした描写が特徴的です。
ボケ味の表現にもおすすめのレンズとご紹介しましたが、しっかり絞って撮影する風景写真等でもズームレンズとの格の差を見せつけてくれる解像感を叶えています。
また、個人的にも発色性の面でキヤノンは優れていると感じ、特に青色の発色の良さが私自身キヤノンを愛用する理由の良さの一つとなっています。
RF24mm F1.8 MACRO IS STMでもキヤノンらしい発色性を感じられ、広々とした青空を写すようなシーンにおいても、安定した鮮やかでうっとりする発色を感じられます。
夜間撮影などで活躍する手ブレ補正
RF24mm F1.8 MACRO IS STMでは、広角の単焦点レンズとしては珍しく手ブレ補正機構を搭載しています。
基本的に手ブレが生じにくい広角の焦点距離を有するレンズは、携帯性やコストの観点から手ブレ補正機構が省かれることが多いのですが、RF24mm F1.8 MACRO IS STMでは、携帯性や価格を抑えたまま、手ブレ補正機構の搭載を実現しました。
手ブレ補正効果も実用的で、レンズ単体ではシャッタースピード約5段分の効果を叶えており、EOS R3やEOS R5、EOS R6などのボディ内手ブレ補正を搭載したEOS Rシリーズのカメラに装着した場合には、協調補正として約6.5段分の手ブレ補正効果を得ることができます。
元々、焦点距離や開放絞り値的にも手ブレは生じにくいレンズではあるものの、この手ブレ補正機構が搭載されていることで、より攻めた設定で夜間など低速シャッタースピードでの撮影を得意としています。
Canon RF24mm F1.8 MACRO IS STMを使って撮影した作例




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製品仕様表
モデル名 | Canon RF24mm F1.8 MACRO IS STM |
---|---|
焦点距離 | 24mm |
明るさ | F1.8 |
レンズ構成 | 9群11枚 |
絞り羽根 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.14m |
最大撮影倍率 | 0.5倍 |
最小絞り | F22 |
手ぶれ補正効果 | 最大5.0段分(協調時6.5段分) |
フィルター径 | 52mm |
最大径 | 約φ74.4mm |
長さ | 63.1mm |
質量 | 約270g |
表現の幅を広げられる1本
今回ご紹介してきたRF24mm F1.8 MACRO IS STMは、まさに日常の撮影において表現の幅を広げてくれる存在と言えるでしょう。
特に何かの被写体を撮影することに対して優れたレンズではありませんが、風景写真やスナップ写真など、ふとした瞬間を切り取る際に高いクオリティで描写力を発揮してくれる存在になるでしょう。
何より手のひらサイズに収まる小型・軽量のサイズ感は、何気ない日常のワンシーンを一眼カメラで撮影することに抵抗を感じさせない大きなモチベーションにも繋がります。
そして、キヤノンが誇る最新技術を駆使した光学性能を体感できる描写力や、このレンズが使えるシーンがより広がるハーフマクロ撮影性能や、手ブレ補正機構もRF24mm F1.8 MACRO IS STMにおける大きな特徴で、携帯性と撮影面での高性能さが光る単焦点レンズとしておすすめの1本です。

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今回ご紹介してきた「RF24mm F1.8 MACRO IS STM」をはじめ、気になるレンズは、購入前にお試しでレンタルすることもおすすめです。
カメラレンズというのは、簡単に購入することができる存在ではないからこそ、購入前や一時的に使いたいときにレンタルサービスが役立ちます。
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