ECOVACS「DEEBOT N10 PLUS」を写真&動画で徹底レビュー!吸引力や自動ゴミ収集,稼働音も検証
更新日2024/11/12
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高コスパから高機能まで、幅広いラインナップで人気のECOVACS(エコバックス)のロボット掃除機DEEBOTシリーズ。
DEEBOTシリーズから2023年3月に発売された「DEEBOT N10 PLUS」は、自動ゴミ収集・吸引水拭き同時清掃・D-ToFマッピングといった人気の機能を搭載しながら、価格も抑えめな高コスパロボット掃除機です。
ロボット掃除機選びで機能と価格のどちらも妥協したくない人にぴったりの一台。
そんな「DEEBOT N10 PLUS」を実際に使って写真と動画で詳しくレビューしました。気になる吸引力や水拭き性能、自動ゴミ収集、稼働音についても検証していますので、ぜひ購入検討の参考にご覧ください。
もくじ
エコバックス「DEEBOT N10 PLUS」の特徴
人気のロボット掃除機メーカーECOVACS(エコバックス)から2023年3月に発売されたのが、今回ご紹介する「DEEBOT N10 PLUS」。
DEEBOT N10 PLUSは、自動ゴミ収集・吸引+水拭き清掃・マッピングといった人気の機能を搭載しながら、価格を抑えた手に取りやすいロボット掃除機となっています。
まずは、DEEBOT N10 PLUSの実機写真とともに、各機能についてご紹介します。
自動ゴミ収集でお手入れ軽減
DEEBOT N10 PLUSは、本体ダストボックスのゴミを自動で集めて溜めておいてくれる自動ゴミ収集機能を搭載しています。
毎回の掃除後に自動ゴミ収集スタンドに戻ってくると、本体ダストボックスから自動でゴミを吸い出し回収。
スタンド内の大容量2.5Lダストバッグに最大60日間※ゴミを溜めておけるので、面倒な本体ダストボックスのお手入れの手間が軽減されます。
※収納日数は目安です。(清掃環境により変動)
抗菌ダストバッグ採用
ダストバッグは抗菌仕様の4層構造。
内側の不織布層で大きなゴミを取り除き、メルトブローン布の2層フィルターで微細な粒子をカット。最後に外側の活性炭入り不織布で嫌なニオイまで閉じ込めることができます。
さらに引き出すと同時に口が閉じる構造になっていて、交換時にもホコリが舞い散ることなく衛生的です。
パワフルな吸引+水拭き同時清掃
DEEBOT N10 PLUSは、吸引・水拭きを同時にできるタイプのロボット掃除機です。
吸引清掃では、前方に搭載された2つのサイドブラシと中央のメインブラシでゴミをかき集めます。
メインブラシは毛のブラシが標準付属していますが、別売オプションとしてゴム製ブラシも発売予定。髪の毛の長い人やペットと暮らすお家におすすめです。
吸引力は最大4300Paとパワフル。
掃除する時間帯やお家の環境に合わせて静音・標準・最大・最大+の4段階で設定でき、カーペット上で自動でパワーアップする機能も搭載しています。
抗菌フィルターで排気までキレイ
ダストボックスには、E11レベルの高性能抗菌フィルターを搭載。
0.3μmの微粒子を95%以上除去※して、排気までキレイな状態にしてくれます。
また、活性炭配合のフィルターでニオイも吸収するので、お部屋に嫌なニオイを残しません。
※ISO 29463-1で定められた規格
水量4段階で自動給水しながら水拭き
水拭き機能としては、自動で水量を調整するOZMOモップシステムを搭載。床材に合わせて4段階で水量調節が可能です。
水タンクは240mlと大容量で、最大約200分間水拭き掃除ができます。
D-ToF技術による高精度マッピング
DEEBOT N10 PLUSは光学式D-ToF技術を応用した高度なマッピングシステム「True Mapping2.0」を搭載しており、より迅速かつ正確なマッピングが可能となっています。
車の自動運転にも利用されるD-ToF距離測定センサーにより、暗い場所や狭い場所でも10m先までの間取り情報と自分の位置をリアルタイムに把握可能。隅々まで効率的に走行し掃除してくれます。
もちろん自動再開機能も搭載。大容量5200mAhのバッテリーで最大300分連続稼働も可能ですが、もし掃除の途中で電池が切れそうになっても自動で充電して続きから掃除を再開してくれます。
スマホアプリでかんたん操作
DEEBOT N10 PLUSはスマホアプリにも対応。各種設定や掃除の開始・終了などの操作もアプリでかんたんにできます。
アプリでは作成したマップを確認・編集することも可能です。
マップは最大3枚まで保存できて、進入禁止設定やエリア指定、部屋ごとのスケジュール設定などができます。
また、Google Home・Amazon Echo等のスマートスピーカーと連携しておけば、声だけで操作も可能です。
「DEEBOT N10 PLUS」の初期設定と使い方
DEEBOT N10 PLUSを使う前に、まずは使用前の準備と初期設定について、実機を使いながら確認していきましょう。
- ロボット掃除機本体
- サイドブラシ×2
- クリーニングモッププレート・クリーニングモップ
- 自動ゴミ収集スタンド(抗菌ダストバッグ×1 セッティング済み)
- 電源コード
- 取扱説明書
本体の準備
まずは本体の準備をしていきます。
本体はサイドブラシが外れた状態で届くので、裏返して左右の軸にサイドブラシを取り付けます。軸の色が同じもの同士をカチッとなるまで押して取り付けましょう。
本体天面のカバーを開けると、赤い電源スイッチとWi-Fiボタンがあります。電源スイッチを右にスライドして主電源をONにしましょう。
水拭きをする場合は、タンクに給水しモッププレートをセットします。モッププレートを認識すると自動で吸引+水拭きモードに切り替わります。
自動ゴミ収集スタンドの設置
自動ゴミ収集スタンドには最初からダストバッグがセットしてあるので、電源コードを接続するだけでOK。余ったケーブルは背面に巻き付けておきましょう。
設置場所は左右各50cm・前方1.5mに障害物がない場所がベストです。
準備ができたら、本体を満充電している間にスマホアプリの初期設定を済ませておきましょう。
スマホアプリの初期設定
まずはスマホに専用アプリ「ECOVACS HOME」をダウンロードします。天面カバーを開けたところにQRコードもあるので、それを読み込んでもOKです。
アプリを開いたら、画面の指示に従ってユーザー登録や機種選択、Wi-Fi設定を進めます。
このときアプリの位置情報使用を必ず許可し、自宅の2.4GHz帯のWi-Fiネットワークに接続するよう注意してください。
接続が成功すると、かんたんなガイドのあとにマッピング走行を開始することができます。
間取り学習の精度を高めるため、なるべく床の物を片付けてから初回のマッピングをおこなうのがおすすめです。
出来上がったマップを編集し、部屋に名前を付けたり進入禁止エリアを設定したりして、使いやすいように設定しておきましょう。
ECOVACS「DEEBOT N10 PLUS」を使って実力をレビュー
準備が整ったところで、さっそく実際にDEEBOT N10 PLUSを使って実力を検証していきたいと思います。
吸引・水拭き清掃のパワーやマッピングの精度、稼働音など、気になる部分を詳しくレビューしていきます。
【吸引テスト】重い砂利も完璧に清掃!
まずは、DEEBOT N10 PLUSの吸引力について検証します。
今回用意したのは、こちらの4種類の擬似ゴミです。
- 紙くず(ティッシュペーパーをちぎったもの)
- 砂利(1cm以下の砂利)
- 粉末(中細挽きのコーヒー粉)
- 糸くず(10cm程度の麻糸)
吸引力:標準、2回清掃設定で、1部屋のみをエリア指定清掃してテストしてみます。
清掃中の様子
DEEBOT N10 PLUSでの清掃中の動画がこちらです。動画は途中早送りをしていますが、約9分で5畳ほどの部屋を清掃完了しました。
今回2回清掃の設定にしましたが、大量のゴミのほとんどを1度目の走行で清掃することができていました。毎日スケジュール清掃するなら1回走行でもキレイな状態をキープできそうですね。
また、標準モードの吸引力でも重い砂利をしっかり吸引できていたので、そこまでゴミが多くないお家の日常の床掃除であれば標準モードで十分かと思います。
清掃ビフォーアフター
掃除テスト前後の写真を比較してみました。
掃除残しなく完璧にキレイになっていることがわかります。
大きめの砂利や細かいコーヒー粉も一粒残さず、フローリングの溝までしっかり掃除できていますね。
評判通りのパワフルな吸引力を搭載していることが確認できました。
【難しいエリア】カーペット・壁際・角・家具周りも上手に清掃
続いては、ロボット掃除機が苦手とするエリアの清掃テストをしてみたいと思います。
フローリングよりも吸引力を必要とするカーペット、丸型のロボット掃除機だと掃除しづらい壁際や部屋の角、上手に回り込まないと掃除できない家具の脚回りについて、それぞれ疑似ゴミを設置して検証しました。
カーペットエリアの掃除
まずはカーペットの掃除。DEEBOT N10 PLUSの吸引モードでは、動画のようにカーペット上で自動でパワーアップして清掃してくれます。
清掃前後の状態を比較すると…
繊維の間に1粒だけ残っていますが、大量にあったゴミをほぼ完璧に掃除できています。自動パワーアップ機能のおかげで、カーペットの掃除は難なくクリアです。
壁際の掃除
続いて、壁際の掃除に挑戦。
サイドブラシで壁際のゴミを掃き集め、完璧に掃除してくれました!
部屋の角の掃除
さらに難易度が高い部屋の角の掃除ですが…
ほとんどのゴミを掃除できたものの、数粒だけゴミが残ってしまいました。
部屋の角に溜まりやすいホコリやペットの毛などは掃除できそうですが、細かな砂などは多少残ってしまいそうですね。
ちなみに残ったゴミは溝の奥に入ってしまったため、掃除機での掃除が必要になりました。
ロボット掃除機だとこういった細かい部分までは掃除できないので、やはり一家に一台は通常の掃除機が必要になりそうです。
家具の脚回りの掃除
最後に、家具の脚回りの掃除は…
お見事!脚の下に2粒だけ残っていますが、ほぼ完璧に掃除できました。
実際の使用環境でも、こんな感じで家具の脚回りをしっかりと回り込んで掃除してくれていて、家具への当たり方も強くないので安心して掃除を任せられました。
【水拭き清掃テスト】床材や汚れに合わせた水量調整が◎
続いて、吸引+水拭きモードでDEEBOT N10 PLUSに水拭き清掃をしてもらいました。
こちらが水拭き清掃の様子です。
上位モデルのような回転モップではないものの、通過した場所の細かいザラつきをしっかり拭き取ってくれています。
水拭き時のモップの水量を低・中・高・超高の4段階で設定できるので、4段階すべてをフローリングで試してみました。
水量:低・中
水量:低~中での水拭き後は、直後に素足で歩くとややしっとりしている感じで、数分後にはすっかり乾いてサラサラになります。
我が家のフローリングでは、このくらいがちょうど良かったように思います。
中だと若干水残りがありましたが、低はほとんど水滴が残っている箇所がなく、水量:高~超高で水拭きしたあとの仕上げ拭きとしても良さそうです。
水量:高
水量:高になると、しっとり感が強めの拭き上がり。水残りもやや多めにある印象でした。
ただ、こちらも10分後くらいには自然乾燥する程度だったので、日常使いでも問題は無さそうです。
水量:超高
水量:超高では床に残る水滴が大きめで、直後はかなりしっとりとした拭き上がりになりました。
しばらく放っておけば自然乾燥しましたが、床の汚れやベタつきがとくに気になるときに良さそうです。
清掃後のモップ
水拭き清掃後のモップはうっすらと汚れているような気もしますが、見た目にはさほど変化が見られませんでした。
ただモップを洗っているときには汚れたグレーの水が出てきたので、やはり目に見えない細かなゴミが取れていることを実感できました。
とくに花粉のシーズンや素足で過ごすことの多い夏場は、自動で水拭きをしてくれるのはありがたいですね。
【稼働音検証】清掃時は静かだがゴミ収集の音は大きめ
続いて、気になる稼働音を騒音計で測定してみました。
騒音計の数値だけではイメージしづらいと思いますので、ぜひ動画で実際の音を聞いてみてください。
清掃時の稼働音
まずは吸引清掃時の稼働音を検証。静音 / 標準 / 最大 / 最大+のモードごとに測定しました。
静音・標準モードはいずれもかなり静かな印象でした。騒音計の数値も60dB以下で掃除機の稼働音としては静かなほうと言えるでしょう。
実際在宅中に使用していましたが、同じ部屋でなければさほど気にならずに使えました。
最大モード以上になると、体感でもかなり音が大きくなった印象を受けます。
騒音計の数値も、最大モードで64~67dB程最大+モードで67~70dB前後とかなり高い値になっています。
在宅時に使うと隣の部屋にいてもうるさいなぁと感じるくらいだったので、こちらは日中の外出時に使うのが良さそうです。
ゴミ収集時の音
清掃中の稼働音はモードによっては気にならなかったのですが、ゴミ収集時の音はかなり大きいため注意が必要です。
70dB以上の大きな音が約25秒間続くので、とくに在宅時だと音にびっくりしてしまうかもしれません。
また、戸建てで別の階にいても音が気になったので、とくに音が響きやすい集合住宅にお住まいの方は夜間や早朝の使用は避けたほうが良さそうです。
【自動ゴミ収集】ダストボックス内のゴミの大部分を収集できた
自動ゴミ収集機能でどのくらいダストボックスがキレイになるのか?検証するため、ゴミ収集前後での本体ダストボックスの写真を比較してみました。
ゴミ収集前はティッシュペーパーや砂利、コーヒー粉がたっぷり溜まっていますが、ゴミ収集後は大部分を吸い上げて収集してくれています。
ただ、どうしてもダストボックスの溝やフィルターに細かい粉塵が残ってしまうので、やはり定期的な水洗いは必要になりそう。ステーション内の紙パック交換のタイミング等で水洗いすると良さそうですね。
【マッピング性能】高精度のマップを再現できた
最後に、DEEBOT N10 PLUSのマッピング性能を検証しました。
DEEBOTが作成したマップと実際の間取り図を見比べてみると、かなり正確なマップができていることがわかります。(間取り図のグレー部分は家具や障害物があるエリア)
家具の形状やカーペットエリアも高精度でマッピングされるので、マップの編集や進入禁止エリアの設定もしやすく便利でした。
「DEEBOT N10 PLUS」と前モデル「DEEBOT N8+」との違い
DEEBOT N10 PLUSは、Amazonの人気モデル「DEEBOT N8+」の後継機です。
機能や見た目が似ているので、どちらを選ぶか迷っている人も多いのではないでしょうか?
新しい「DEEBOT N10 PLUS」と前モデル「DEEBOT N8+」の違いについて比較したところ、吸引力・マッピング性能・バッテリー・付属品・価格に違いがありました。
「N10 PLUS」vs「N8+」比較一覧表
DEEBOT N10 PLUSは、吸引力が最大4300Paにアップしマッピングの精度も向上しています。さらにバッテリー容量の向上により、稼働時間も最大300分まで長くなっています。フィルター・ゴミパックが抗菌仕様になったのも嬉しいポイントです。
一方前モデルのDEEBOT N8+は機能面ではN10 PLUSよりもやや劣りますが、価格の安さが魅力。購入時に価格を比較して安い方を選ぶのもおすすめです。
コスパの良い「DEEBOT N10 PLUS」で掃除の手間を減らそう
エコバックスのDEEBOT N10 PLUSは、自動ゴミ収集・吸引+水拭き清掃・高精度マッピングを搭載しつつ、価格とのバランスの良さも魅力のロボット掃除機。
床掃除だけでなくお手入れの手間もグッと減るので、なにもしなくても自動で床のキレイが保てます。
これまで掃除機がけに時間を取られていた方にはとくにおすすめしたい一台です。ぜひDEEBOT N10 PLUSを導入して、掃除の手間がない快適な生活を手に入れてみませんか?
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