Panasonicの低速ジューサー MJ-L600をレビュー!ジュース専用マシンの手間とメリットのリ アルをレポ
更新日2023/06/29
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低温で圧縮して野菜や果物の水分だけを絞って作る、コールドプレスジュース。
消化に負担のかかる食物繊維が取り除かれ、食材の酵素やビタミンなどを効率的に摂取できるとして、近年注目されています。
ジュースだけを飲む美容・健康法の「ジュースクレンズ」のジュースとしてもおなじみで、専門店も数多くあります。
そんなコールドプレスジュースを自宅で作れるのが、スロージューサーや低速ジューサーと呼ばれるマシン。
「ブレンダーとはどう違うの?」
「使い勝手はどうなの?」
「味はおいしいの?」
などなど、Panasonic 低速ジューサー MJ-L600を実際に使ってレビューします。
もくじ
Panasonic 低速ジューサー MJ-L600の特徴
野菜や果物に含まれる酵素やビタミンは熱に弱く、また刃物などで切断されることによって壊れやすくなります。
低速ジューサーは酵素やビタミンの破壊を最小限に抑えるため、刃で細かくするのではなく、ゆっくりとした回転で圧力をかけて絞る点がブレンダーやミキサーとは大きく違うところです。
その他、MJ-L600の特徴としては以下があります。
低速圧縮絞り方式
1分間に45回転というゆっくりとした速度でスクリューを回転させ、食材をすりつぶします。空気に触れにくいため酸化しにくく、栄養豊富でなめらかなジュースに仕上がります。
2種類のフィルター
ジュースの味の決め手となるのはフィルター。細かいメッシュならピュアでクリーンなジュースが、目の粗いフィルターならとろみのある仕上がりになります。
MJ-L600は、サラッとした口当たりになる「さらさらフィルター」と、濃厚なとろみが堪能できる「あらごしフィルター」の2種類のフィルターがついているので、どちらの食感も楽しめます。
フローズンスイーツが作れるアタッチメント
ジュースだけでなく、ジェラートのようななめらかなフローズンスイーツが作れる「フローズンアタッチメント」も付属。
さらさらフィルター、あらごしフィルターと合わせて3種類の食感が楽しめます。
Panasonic 低速ジューサー MJ-L600の実機外観と使い方
一般的なブレンダーやミキサーと違って、フィルターやスクリューなどパーツや付属品の扱いが複雑そうな低速ジューサー。
大きさや重さ、構造をチェックしてみましょう。
大きさと重さ
大きさはパーツを全部つけた状態で幅18.5×奥行17.6×高さ43.2cm。
2リットルのペットボトルと比較するとこのくらいのサイズ感です。
重さは約4kg。
すっきりとした見た目で軽そうに見えますが、実際に持つと「けっこう重いな」という印象が強かったです。
パーツと付属品
パーツや付属品は多いです!
本体にセットするパーツは、容器、ワイパー、フィルター、スクリュー、ふた、押し込み棒。
そのほか、フローズンデザート用のアタッチメント、絞りかすを入れるカップ、ジュースを入れるカップ、パーツを洗浄するブラシ、レシピブックが付属品としてついています。
基本的な使い方
ジュースを作るときは、注ぎ口のある容器を本体にセットし、ワイパーをつけたフィルターを容器に取り付けます。
△の目印があるので、それに合わせてはめればスムーズにセットできます。
スクリューをねじ込み、ふたを取り付け、ジュースカップと絞りかすカップをそれぞれ指定の位置に置いたら準備OK。
あとはスイッチを押して、投入口から食材を入れていけばジュースが絞れます。
ジュースとフローズンスイーツを実際に作ってみた
実際にジュースとフローズンデザートを作ってみました。
どんな感じで絞れるのか、絞りかすの量はどのくらいかなど動画を交えてご紹介します。
下準備
食材はすべて投入口に入る大きさに切っておく必要があります。
また大きさだけじゃなく、皮をむくか、種を取るか、野菜の茎や葉はどうするかなど、食材ごとに適切な下処理のポイントが異なり、取扱説明書にわりと細かく書かれています。
向かない食材、使ってはいけない食材などもあるので、慣れないうちはひとつひとつ確認した方がよさそうです。
基本的には2センチ前後のひと口大くらいの大きさに切ります。
葉物野菜など繊維質なものは1cm幅とわりと細かく切らないといけないので、ちょっと面倒ですね。
さらさらフィルターのジュース
付属のレシピ通りにオレンジとりんごのジュースを作ってみました。
用意した材料はこちら。にんじん1本、りんご1/2個、レモン一切れ。
説明書の下ごしらえのポイントに沿ってカットします。
スイッチを入れていざ投入!
できたジュースは160mlくらいでしょうか。絞りかすもなかなか大量に出ました。
さてお味見です。
ひと口飲んでみると、すごく高級なにんじんジュースの味!
サラッとした口当たりなのに味が濃厚で、甘さもしっかりとあり、市販の野菜ジュースとは全く別物!
これは小さめのグラスで少量いただくだけでも十分な満足感があります。
繊維質や粒感もまったくないので、のど越しもいいです。
さらさらフィルターには向かない食材も
小松菜、りんご、バナナのジュースも作ってみました。
バナナ1本、小松菜片手分、リンゴ1/2個で絞れたジュースは100mlちょっと。
絞りかすは少なく見えますが、バナナはほとんど絞れておらず、フィルター内にペースト状になって残っていました。
説明書にもバナナやキウイは果肉成分が絞りかすの方に多く含まれると書かれていましたが、バナナはジュースとしてはほとんど出てきていない感じでした。
これはちょっともったいないので、低速ジューサーで作るジュースにはバナナはあまり向かない感じです。
絞った後は注ぎ口キャップを閉めておくと液だれしません。
細かいところですが気が利いています。
あらごしフィルターのジュース
あらごしフィルターで、オレンジとバナナのジュースを作ってみました。
オレンジ1個とバナナ1本で絞れたジュースは150mlくらい。
さらさらフィルターでまったく絞れなかったバナナは、あらごしフィルターでもかなり絞りかすとなってしまった感じ。
できあがりは、とろみがあってボリューム感のあるジュースに。
ブレンダーでも同じような感じに仕上がりそうですが、オレンジの薄皮などが取り除かれている分、苦みなどがなくてピュアな味わいです。
フローズンデザート
フローズンデザートは凍らせた材料を練りつぶしてジェラート状にしたもの。
フィルターの代わりにフローズンアタッチメントをセットして作ります。
ひと口大のパイナップルとバナナを凍らせたものを使いました。
絞りかすは出ないので、ジュースカップだけをセット。
あっという間にジェラート状になった果物が絞り出されてきます。
2種類の果物の場合あとから混ぜるのは大変なので、機械に投入するときに交互に入れるとある程度味が混ざった状態で絞り出されてきます。
器に盛りつければ立派なデザートに!
100%果物なのでヘルシーで安心。
氷の粒子も細かい感じで口当たりがなめらかなところも、圧縮してつぶす低速ジューサーならではと言えそう。
後片づけとお手入れ
目の細かいフィルターや様々なパーツがある低速ジューサー、一番気になるのはやはりお手入れの面ですね。
使用後のフィルターと容器には絞りかすがたくさん付着します。
流水にあてながらブラシでこすれば落ちますが、細かい隙間や凹凸があり、洗いにくさは正直なところ否めません。
食洗器で洗うにしても、絞りかすを取り除く必要があるので手間的にはあまり変わりません。
また、食洗器には入れられない容器やパッキンなどの細かな隙間は、水分を拭き取っても乾きにくく、衛生的に保つのに少し気を使います。
Panasonic 低速ジューサー MJ-L600を使ってみての感想
MJ-L600でジュースを数種類とフローズンデザートを一通り作ってみて感じたこと、印象に残ったことをまとめます。
◎スリムなのでさほど場所を取らない
使用時の高さはあるものの、ベース部分がスリムなのでスペースを取らず、出しっぱなしにしていても圧迫感をあまり感じません。
ジュースカップと絞りかすカップは入れ子になるので、こちらも省スペースに。
◎ブレンダーでは作れない味
ブレンダーなどで作るジュースは攪拌するために水や牛乳などの水分を入れるので、材料の野菜や果物の味はどうしても薄まってしまいます。
一方、低速ジューサーは一切水分を加えずに100%野菜と果物の水分だけで作るので、その分味が濃いジュースになります。
この味はやはり専用マシンならではだなと実感しました。
◎価格と機能のバランスがいい
フィルターの違いでタイプの違うジュースが作れたり、フローズンデザートも作れたりと、一台で楽しみ方がいろいろある上、価格も低速ジューサーの中ではお手頃。
機能的にも価格的にも、ジュースライフをこれから始めてみようという方にはバランスがいい商品です。
△投入口が狭めなので、下準備に手間がかかる
食材を入れる投入口は3cm×4cm程度の楕円形とやや狭め。
そこにスムーズに入る大きさにカットするので、下準備を簡単に済ませたい人にはちょっと面倒かもしれません。
△絞りかすは大量!
絞りかすは思った以上に出ます。
そして使用後はフィルターや容器にも付着しているので、洗ったときにシンクのゴミかごや排水溝のネットに絞りかすが溜まります。
パーツの洗浄そのものより、この排水溝に溜まるごみの処理が面倒だなと感じました。
低速ジューサーは調理家電であり、健康家電と言っても過言ではない?
消化に負担が少なく効率的に栄養を取れるコールドプレスジュースを作れる低速ジューサーは、調理家電でありながら健康家電としての意味もあるアイテムです。
お手入れや絞りかすの処理など、いろいろハードルはあるものの、その分のメリットも十分。
定期的にファスティングをしている方や、栄養不足が気になる方は、ぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
低速ジューサーはお試しレンタルができる
「少しだけ使いたいから短期間レンタルをしたい」
「実際の使用感を確認してみたい」
そんな方におすすめしたいのが低速ジューサーのお試しレンタルです。
家電レンタルサービスの「レンティオ(Rentio)」では、パナソニックのほかにヒューロムやクビンスの低速ジューサーのレンタルも提供しています。
レンタル期間中に気に入った製品があれば、そのまま購入もできますので、いくつか試してみてから購入を決めてはいかがでしょうか。
[レンタル] ジューサー 一覧|中古/新品・点検済み・保証付き – Rentio[レンティオ] – Rentio[レンティオ]
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