DJI Power 1000をレビュー!ドローン利用者が使ってこそ真価を発揮する高出力の大容量ポータブル電源
更新日2024/11/26
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おすすめのアクションカメラメーカーとして高い人気を誇るDJI。Pocket 3やジンバル、ドローンのパイオニアでもあります。
そのDJIから2024年4月、ポータブル電源が日本で発売されました。
早速「DJI Power 1000」をレビューしましたので、どんな特長を備えたポータブル電源なのか参考にしてください。
もくじ
DJI Power 1000の特長
はじめに「DJI Power 1000」の注目すべき特長をまとめました。
- バッテリーサイクル数4000回の高寿命なリン酸鉄リチウムバッテリーを搭載
- バッテリー容量は汎用性の高い1024Wh
- 商品電力が大きい電化製品を動かせる最大2,200W出力
- 最大140W出力のUSB Type-Cを2口搭載
- DJIのドローンを急速充電できるSDC超急速充電機能を搭載
- 入出力ポートがフロント面に集約
- 最大70分で本体バッテリーをフル充電できる急速充電モード
製品スペック一覧表
項目 | スペック詳細 |
---|---|
バッテリー種類 | リン酸鉄リチウムイオンバッテリー |
バッテリーサイクル数 | 4,000回 |
定格容量 | 1024Wh |
定格出力(合計) | 1,800W |
瞬間最大出力 | 2,000W |
ACポート数 | 2 |
周波数 | 50Hz/60Hz |
USB-Cポート数 | 2 |
USB-C出力/ポート | 140W |
USB-Aポート数 | 2 |
USB-A出力/ポート | 24W |
シガーソケット出力 | – |
DC出力 | – |
SDCポート数 | 2 |
SDC出力/ポート | 240W |
充電時間/入力ワット数 | 最短70分/600Wもしくは1200W |
ソーラー入力ワット数 | 800W(最大120W入力のソーラーパネル6枚) |
充電環境温度 | 0~45℃ |
動作環境温度 | -10~45℃ |
サイズ (幅×奥行き×高さ) |
約448mm×225mm×230mm |
重さ | 約13kg |
DJI Power 1000の外観レビュー
「DJI Power 1000」を開封し、実機を触りながら素材感や特徴を紹介します。
統一感のあるマットグレーデザイン
本体デザインは、DJIのアクションカメラやジンバル、ドローン製品と一貫性のあるマットグレーのデザインで統一感があります。
オレンジの差し色も、DJI製品で欲採用されているワンポイントカラー(製品によっては赤色)で共通されているように感じました。
持ち運びがしやすい両手ハンドル
上部左右には持ち手が付いているので、運びやすさにも配慮されています。
両手持ちできるので積み下ろしがしやすく、設置時に丁寧に置きやすいです。
持ち手のグリップは小さな手でも握れるくらいの太さなので、片手でしっかり握って持ち運ぶこともできます。
移動距離があるときは、手の指に引っ掛けるイメージで片手で持ち運んだほうが楽かもしれません。
フラットな天板はミニテーブル利用に
「DJI Power 1000」の上面はフラットなので、充電中のスマホやアクションカメラを置いたりするのに便利です。重さもあり安定するので、飲み物を入れたカップ置き場としても良いでしょう。
1/4のねじ穴があるのはユニーク
一般的なポータブル電源にはほぼ備わっていないと思うのですが、「DJI Power 1000」には最大3枚のソーラーパネルを接続できる「DJI Power ソーラーパネル アダプターモジュール」(MPPT端子)を取り付けるための1/4ネジ穴が2つあります。
複数枚のソーラーパネルを利用しなければ特に使うネジ穴ではないですが、両側が1/4インチのオスネジになっているものを使えば、ポータブル電源にライトを取り付けたりとカスタマイズできるメリットがあります。
DJI Power Solar Panel Adapter Module (MPPT)購入 – DJI Store
大きなLEDディスプレイ
正面中央には大きなLEDディスプレイがあるので、残バッテリー・周波数・出力/入力の状態を一目で確認できます。
残バッテリーはパーセンテージの他に、同出力の場合の残時間も表示されるので、逆算しやすいので便利でした。
4種類、合計8口の充給電ポート
「DJI Power 1000」にはAC・USB Type-A・USB Type-C・SDCがそれぞれ2口、合計8口の充給電ポートを備えます。
ポート | 口数 | 出力 |
---|---|---|
ACポート | 2 | 1,800W (瞬間最大出力2,000W) |
USB-Aポート | 2 | 24W |
USB-Cポート | 2 | 140W |
SDCポート | 2 | 240W |
DJI製ドローンのバッテリー充電に最適
「DJI Power 1000」には、DJI製のドローンバッテリーを急速充電できるSDCポートが搭載されています。これが、「DJI Power 1000」の唯一無二な機能といってもよいかもしれません。
別売りの専用ケーブルでSDC超急速充電機能を使えば、特定のDJI性ドローンのバッテリーを30分前後でほぼフル充電することができます。
ロケ地でドローン撮影をするようなクリエイターにとって、「DJI Power 1000」は重宝されるアイテムとなるでしょう。
- DJI Mavic 3シリーズ:約32分でバッテリー残量10%から95%まで充電
- DJI Air 3シリーズ:約30分でバッテリー残量10%から95%まで充電
- Inspire 3シリーズ:約28分でバッテリー残量10%から95%まで充電
- M30シリーズ:約32分でバッテリー残量10%から95%まで充電
最短70分で本体フル充電
「DJI Power 1000」には2つの充電モードがあり、写真のスイッチでモードを切り替えられます。
モード | 特徴 |
---|---|
急速充電モード(1200W) | バッテリー残量0%から80%まで約50分、フル充電は約70分 |
標準充電モード | フル充電まで約2時間かかるが、動作音の低減とバッテリー負荷を軽減できる(バッテリー寿命を延命できる) |
ポータブル電源の寿命を知ろう!廃棄方法と長持ちさせる方法も解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
切り替えスイッチの「1200W⇔600W」は入力値の最大を設定するものです。
標準順電モードでも約2時間でフル充電できるので、急ぎで充電しなければならない時でない限りは600Wの標準充電モードが良いと思います。
DJI Power 1000を使ってみた
ドローンを使うことはできませんでしたが、高い消費電力のドライヤーやカメラなどの充電に「DJI Power 1000」を使ってみた感想をまとめます。
ドライヤーを2つ同時に使えるパワーがすごい
定格消費電力1250Wのドライヤーを2つ用意し、どちらも消費電力の大きい温風でニュートラルな風量で使ってみた様子を動画にしました。
両方のドライヤー風量を最大にしたらさすがに落ちてしまいましたが、どちらか一方であれば風量が最大でも使い続けれたことに驚きました。このサイズのポータブル電源で、2,000Wを超えても安定稼働するのはなかなかないように思います。
ただバッテリー容量は1,024Whなので、そこまで長時間使えないことには注意してください。それでも、短時間でも高い消費電力の電化製品を使いたいときに使えるのは大きなメリットだと感じます。
1ポート最大140WのUSB-Cも便利
単ポート最大100WのUSB Type-Cを持つポータブル電源はそれなりにありますが、単ポート最大140Wで2口ついているので充給電のデバイスを選ばない便利さがあります。
ちなみに、USB Type-Cからの本体充電(2口で最大200W入力)ができます。
背面がフラットで置き場所に困らない
入出力ポートがすべて前面にあり、排熱ファンが真横にあるため、壁側にピッタリと置けるのも「DJI Power 1000」の魅力です。
欲を言えば、入力口が側面にあればよりスマートに置けたと思うので、そこは次世代機に期待したいと思います。
別売りのSDC電源ケーブルがないと機能制限がある
ポータブル電源の中にはシガーソケット充電ケーブルやソーラー充電用のケーブルが付属することがありますが、「DJI Power 1000」にはありません。
しかもシガーソケット充電やソーラー充電をするには、別売りのSDC変換ケーブルを用意しなければなりません。
そのため、SDCを必要としない方にとっては他のポータブル電源と比較して検討することをおすすめします。
[2024]おすすめのポータブル電源を容量別に厳選!失敗しないポタ電の選び方ポイント7つを解説 – Rentio PRESS[レンティオプレス]
DJIドローン利用者の外部電源に
「DJI Power 1000」の実機を触り、使ってみて、ポータブル電源の性能・スペック・使い勝手ともに申し分ありません。一方で、今回使わなかったSDCポートの性能・利用シーンを考えると、やはりDJIドローンを持っている人に恩恵があるポータブル電源なのだと実感しました。
DJIドローンを使ったライトショーを運営する事業者、レンタル事業者、飛行やドローン撮影を行う一般ユーザーやクリエイターの方は、現場の外部電源に「DJI Power 1000」を検討してみてください。
ポータブル電源はレンタルできる
キャンプ、車中泊、アウトドア、イベントに短期間だけでもポータブル電源を使うならレンタルがおすすめです。
家電レンタルのRentio(レンティオ)では、7泊8日からポータブル電源のレンタルが可能です。
借りた製品が気に入った場合「そのまま購入」することもできますので、まずはお試しでレンタルするのもおすすめです。
ディージェイアイ(DJI)商品のレンタル・サブスク – Rentio[レンティオ]
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