冷蔵庫を処分する7つの方法を解説!それぞれの費用や買取相場、処分の手順も紹介
更新日2024/05/31
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冷蔵庫を新しく買い替えるにあたって、古い冷蔵庫をどう処分すれば良いか悩む方は多いのではないでしょうか。
冷蔵庫は家電リサイクル法に従って適切に処分するよう定められており、通常の粗大ゴミとして廃棄することはできません。
そこで本記事では、冷蔵庫を正しく処分する7つの方法に加えて、それぞれの処分費用を解説します。
業者に冷蔵庫の買取を依頼した際の相場も紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
もくじ
冷蔵庫は「家電リサイクル法」に従って処分が必要
古い冷蔵庫は「家電リサイクル法」に従って処分するように定められています。
家電リサイクル法とは、特定の「家電4品目(冷蔵庫、エアコン、テレビ、洗濯機)」を処分する際に、再利用できる部品や材料を回収するよう推進している法律です。
廃棄物を減らして環境を保全するとともに、限られた資源を有効活用することを目的としています。
冷蔵庫を家電リサイクル法に従って処分する際は、主に家電リサイクル料金と収集運搬料が必要になります。
冷蔵庫の家電リサイクル料金はメーカーや容量などによって異なり、相場は一般的に以下のとおりです。
- 小(170L以下):3,740~5,200円
- 大(171L以上):4,730~5,600円
冷蔵庫の容量が分からない場合は、説明書かドアを開けた内側にあるシールの記載を確認しましょう。
収集運搬料は業者によって異なりますが、ご自身で指定引取場所へ持ち込む場合は無料です。
冷蔵庫を処分する7つの方法と費用相場
冷蔵庫を処分する方法は、大きく分けると処分のみ・買い替え・売却・譲渡の4パターンです。
冷蔵庫を購入した店舗や製造年数などにより、最適な処分方法は異なります。
ここでは、冷蔵庫を処分する7つの方法と、それぞれの費用相場を解説します。
- 家電量販店に引き取りを依頼【買い替え・処分のみ】
- 自治体に問い合わせ【処分のみ】
- 不用品回収業者を利用【処分のみ】
- 指定引取場所に持ち込み【処分のみ】
- リサイクルショップ【売却】
- フリマアプリやネットオークション【売却】
- 掲示板サイトで譲る【譲渡】
買い替えの有無や冷蔵庫の状態などを考慮し、ご自身に合った処分方法を選びましょう。
1. 家電量販店に引き取りを依頼【買い替え・処分のみ】
新しい冷蔵庫に買い替える場合は、購入先の家電量販店に古い冷蔵庫の引き取りを依頼する方法が一般的です。
冷蔵庫の年式が比較的新しく、まだ使えるのであれば下取りしてもらえるケースがあります。
古い冷蔵庫の製造年数が10年以内の場合は、購入先の家電量販店に下取りの相談をしてみてください。
処分のみの場合は、古い冷蔵庫を購入した家電量販店に回収してもらう方法があります。
購入した家電量販店を調べる際は、保証書や説明書への印字を確認してみましょう。
買い替えずに処分する場合、冷蔵庫を自宅に引き取りに来てもらう際には訪問回収費が別途かかります。
主な家電量販店における冷蔵庫の処分費用相場は、買い替えの有無に分けてまとめると、以下の表のとおりです。
買い替え | 処分のみ | |||
---|---|---|---|---|
収集運搬料 | 処分費用総額 | 収集運搬料+訪問回収費 | 処分費用総額 | |
ヤマダ電機 | 2,500円 | 小:6,240円 大:7,230円 |
5,250円 | 小:8,990円 大:9,980円 |
ケーズデンキ | 2,200円 | 小:5,940円 大:6,930円 |
5,500円 | 小:9,240円 大:10,230円 |
ノジマ | 1,650円 | 小:5,390円 大:6,380円 |
3,300円 | 小:7,040円 大:8,030円 |
エディオン | 1,100~1,650円 | 小:4,840~5,390円 大:5,830~6,380円 |
2,200~3,850円 | 小:5,940~7,590円 大:6,930~8,580円 |
ビックカメラ | 2,200円 | 小:5,940円 大:6,930円 |
8,200円 | 小:11,940円 大:12,930円 |
ヨドバシカメラ | 550円 | 小:4,290円 大:5,280円 |
(対応なし) | (対応なし) |
(※処分費用総額は、家電リサイクル料金を小サイズ3,740円、大サイズ4,730円として算出)
家電量販店で処分する際の費用相場は、買い替える場合は4,000~7,000円、処分のみであれば6,000~13,000円です。
ただし、古い冷蔵庫の回収と新しい冷蔵庫の配送が同時にできない場合や、お住まいの地域によっては、追加の収集運搬料が必要となる場合があります。
家電量販店の中には、冷蔵庫の処分のみには対応していない店舗があるため、状況に応じて依頼先を選びましょう。
2. 自治体に問い合わせ【処分のみ】
古い冷蔵庫を購入した家電量販店が不明の場合や、店舗が遠方にあるケースでは、お住まいの自治体に処分方法を問い合わせましょう。
自治体によっては代行回収を行っている場合があり、各市町村の条例に従って適切に処分できるため安心です。
代行回収を実施していない自治体でも、認可を受けた回収業者や引き取りを行っている小売店を紹介してくれる場合があります。
自治体に従って冷蔵庫を処分する際の費用は、家電リサイクル料金に加え、地域ごとに指定の収集運搬料がかかります。
処分費用の総額は自治体によって異なりますが、相場は4,000~8,000円ほどです。
例えば東京23区の「家電リサイクル受付センター」に依頼する場合、冷蔵庫の収集運搬料は容量にかかわらず3,157円です。
これに家電リサイクル料金を加えて、処分費用の総額は6,897~7,887円となります。
それぞれの自治体の公式HPでは、市町村が指定する処分方法や認可された回収業者を紹介していることがあるため、確認してみてください。
3. 不用品回収業者を利用【処分のみ】
冷蔵庫を手早く処分したい場合や、他の家電も同様に処分したいケースでは、民間の不用品回収業者を利用する方法があります。
基本的には自治体が指定した回収業者を利用するほうが安心ですが、引き取りまでに時間がかかるうえ、自分で家の外へ運び出す必要がある点がデメリットです。
民間の不用品回収業であれば引き取りの対応がスピーディーで、早ければ即日冷蔵庫を処分できます。
家の外への運び出しは不要であり、手間がかからないこともメリットです。
ただし処分費用は高くなる場合が多く、相場は10,000~20,000円程度です。
また、民間の不用品回収業の中には悪質な会社があり、相場より高額な請求をされたり不法投棄されたりするリスクがあるため、注意が必要です。
大手の回収業者を利用するか、レビューサイトなどで信頼できる会社かを確認して依頼すると良いでしょう。
4. 指定引取場所に持ち込み【処分のみ】
自分で冷蔵庫を運べる場合、指定引取場所へ直接持ち込むことで、安価に処分が可能です。
直接持ち込めば収集運搬料が不要となるため、結果的に処分費用を抑えられます。
指定引取場所へ持ち込む場合は、事前に郵便局で「家電リサイクル券」を購入しましょう。
冷蔵庫のメーカーや容量などの必要事項を記入した後、定められた料金を支払います。
処分費用は、家電リサイクル料金と郵便局への振込手数料のみのため、4,000~5,000円が相場です。
お住まいの地域の指定引取場所は、家電リサイクル券センターの「指定引取場所検索」を用いて確認してください。
5. リサイクルショップ【売却】
冷蔵庫の製造年数が5年以内でありまだ使用できるのであれば、リサイクルショップで買い取ってもらえるケースもあります。
製造から1年経過した「1年落ち」の冷蔵庫の買取相場は、1人暮らし用(~200L)で0.3~0.8万円、2~3人暮らしサイズ(300~400L)で1~1.5万円です。
ファミリーサイズ(400L以上)の冷蔵庫であれば需要が高く、買取相場は下がりにくい傾向があります。
ファミリーサイズの冷蔵庫における製造年数ごとの買取相場は、以下のとおりです。
- 1年落ち:2~5万円
- 2年落ち:1.5~3.5万円
- 3年落ち:0.5~2.5万円
- 4年落ち:0.5~1.5万円
- 5年落ち:0~1万円
冷蔵庫の耐用年数は6年となっているため、製造年数が5年を超えるとまだ使える冷蔵庫であっても値段がつかなくなるケースが大半です。
リサイクルショップに買取を断られた場合は処分するか、別の方法での売却を検討しましょう。
6. フリマアプリやネットオークション【売却】
まだ使える冷蔵庫は、フリマアプリやネットオークションを利用して個人に買い取ってもらう方法があります。
製造年数が5年以上でも売却でき、自分で値段をつけられる点がメリットです。
冷蔵庫の寿命は10年前後と言われていますが、フリマアプリやネットオークションではそれ以上の古い年式でも売れる場合があります。
古い冷蔵庫を売れやすくするためには、以下のようなポイントを意識して出品しましょう。
- キレイに掃除して使用感を抑える
- 保証書や付属品をそろえておく
- 詳細な商品情報や写真を掲載する
- 需要の高まるシーズンに売却する
冷蔵庫の故障が増えやすい6~7月や、引越しシーズンの11~2月は需要が高まる季節です。
ただし購入されるタイミングが読みづらく、売れるまで古い冷蔵庫を保管する必要があります。
また出品手数料がかかるうえ、配送料を自分で負担する場合は、売却価格によってはマイナスになるケースがあるため注意しましょう。
7. 掲示板サイトで譲る【譲渡】
売却は難しくても冷蔵庫がまだ使える場合は、掲示板サイトを活用して譲る相手を探してみてはいかがでしょうか。
譲る相手が見つかれば、冷蔵庫を無料で処分可能です。
また、リサイクルショップへの買取依頼やフリマサイトなどへの出品に比べると、手間をかけずに処分できます。
自力での運び出しや運搬費用を負担できる相手に絞って探せば、さらに手間を抑えられるでしょう。
ただし、地域によっては引き取ってもらえる相手を見つけづらい場合があります。
また譲渡を急にキャンセルされるケースや、相手へ住所を伝えた後に連絡が取れなくなるトラブルには注意が必要です。
個人情報は安易に伝えず、自宅付近で待ち合わせてから引き取りに向かうようにすると良いでしょう。
冷蔵庫を処分・買取に出す事前準備の手順
冷蔵庫を処分したり買取に出したりする際は、事前準備が必要です。
事前準備を怠ると、冷蔵庫を動かしたときに床が汚れるリスクや、故障して買取価格が下がる可能性があるため注意しましょう。
冷蔵庫を処分する際の事前準備は、以下のような手順で行います。
- 中身を空にする
- 運搬の前日には電源を切る
- 霜取りと水抜きをする
- 棚板やドアをテープで固定
ここではそれぞれについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
1. 中身を空にする
処分する前日までには、冷蔵庫の中身を空にしなければなりません。
冷蔵庫を処分する1~2週間前から食材を使い切れるように計画を立て、前日までに消費しましょう。
冷凍食品やアイスクリームなども食べ切れるよう積極的に消費し、徐々に中身を片付けていきます。
処分する日までに残ってしまった食材があれば、一時的に保冷バッグやクーラーボックスへ入れて保存しましょう。
2. 運搬の前日には電源を切る
製氷室や冷凍庫内の氷が溶けるまでには時間がかかります。
可能であれば24時間前、少なくとも15時間前には冷蔵庫の電源を切り、ドアを開けておきましょう。
電源を切ってしばらくすると、氷が溶けて蒸発皿に水が溜まります。
あふれて冷蔵庫から漏れ出る場合があるため、冷蔵庫の周囲に新聞紙やタオルを敷いておき、床が傷んだり汚れたりすることを防ぎましょう。
3. 霜取りと水抜きをする
霜取りと水抜きを行い、冷蔵庫の中の水分を取り除きましょう。
庫内の水分を十分に取り除いていないと、機械の中へ水が入って故障するリスクがあります。
前日に電源を切っていれば、庫内の霜は自然に溶けていくため、基本的に霜取りは不要です。
しかし電源を切る時間が遅れた場合や、気温が低い季節では、庫内に霜が残るケースがあります。
40℃程度のお湯に浸して温めたタオルで拭き取るか、ゴムやプラスチック製のヘラで削り取りましょう。
また水抜きとして、蒸発皿や水受けタンクに溜まった水を捨てます。
製氷室の氷や給水器内の水も忘れずに排水し、庫内の水分を拭き取っておきましょう。
4. 棚板やドアをテープで固定
冷蔵庫の棚板やドアを養生テープなどで固定し、運搬作業中に動かないようにしてください。
固定していないと、ドアが開いて壁や家具を傷つけたり、棚板が割れたりなどトラブルの原因となります。
また、電源コードもまとめて本体側面にテープで固定しておけば、運搬中に足を引っ掛けてしまうことを防げます。
冷蔵庫は正しい方法で処分・買取手続きを行おう
冷蔵庫を処分する際は、家電リサイクル法に従って適切に廃棄する必要があります。
冷蔵庫の処分方法は複数あり、それぞれ必要な費用や手間の多さなどが異なるため、ご自身の要望に合った手段を選びましょう。
買い替える場合は、家電量販店に引き取りを頼むと余計な手間がかかりません。
安価に処分したい方は、自分で指定引取場所に持ち込むか、自治体が認可した回収業者を利用すると良いでしょう。
冷蔵庫を買取に出す場合、売却価格は製造年数によって大きく左右されます。
年式の古い冷蔵庫を売りたい場合や、自分で売却価格を決めたい方は、フリマサイトなどを活用してみてください。
冷蔵庫はレンタルで利用できる
冷蔵庫買い替えまでのつなぎや引っ越しなどで一時的に冷蔵庫を使いたい方は、家電レンタルサービスを使うのもおすすめです。
家電レンタルサービスのレンティオでは、冷蔵庫を買わずにレンタルで利用できます。
気に入ったらそのまま買い取ることもできるので、悩んでいる方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
冷蔵庫・冷凍庫のレンタル・サブスク – Rentio[レンティオ]
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