SIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OS実写レビュー。高画質、手ブレ補正、利便性を備えた万能高倍率ズームレンズ
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カメラボディの開発でも近年存在感を見せるSIGMA(シグマ)。
美しさ光るSIGMA BFは、Rentio PRESSでもご紹介したばかりですが、同社が伝統とするレンズ開発の勢いも落ちることはありません。
ニッチな層に響く製品開発が続いた印象のあるSIGMA(シグマ)ですが、今回ご紹介していくSIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSは、初心者にもおすすめできる万能な高倍率ズームレンズです。
驚きの製品を多く世に放ってきたSIGMA(シグマ)が開発した、オールラウンダーレンズの実力をご紹介していきます。
もくじ
SIGMA(シグマ)が開発する高倍率ズームレンズ
今回ご紹介していくSIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSは、APS-Cセンサー搭載モデル用の高倍率ズームレンズとして開発されました。
SIGMA BFや300-600mmなどニッチな製品も数多く展開されている印象のあるSIGMA(シグマ)ですが、今回ご紹介していくSIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSは、初心者でも扱いやすく、オールラウンドに活躍する存在としておすすめです。
SONY Eマウント用、Lマウント用、Canon RFマウント用、富士フイルムXマウント用が用意されており、Eマウントにおいてはα6000シリーズ、RFマウントにおいてはEOS R50やR100との相性が抜群のレンズとなります。
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外観レビュー
コンパクトに収められたサイズ感
16mmから300mmという幅広い焦点距離域を有するレンズですが、高倍率ズームレンズらしくコンパクトなサイズ感に収められている印象を受けます。
今回の作例撮影では、組み合わせとして選ばれることが多くなるであろうSONY α6700に取り付けて撮影を行いましたが、カメラボディと組み合わせても非常にコンパクトで、レンズ本体の重さは615g(※写真のSONY Eマウント用)に収められています。
レンズ側で調整する必要のないシンプルな操作性
SIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSの操作性は極めてシンプルです。
レンズに搭載されているのは、ズームリングとフォーカスリング、ズームロックスイッチのみとなっており、SIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSを使う上で難しい操作は全く必要としません。
一方で一般的にレンズに搭載されることの多い、AF/MFの切換スイッチや手ブレ補正関連のスイッチも搭載されていないため、撮影に応じてしっかりとカスタマイズを行いたい方には物足りなさも感じるかもしれません。
それでも何も設定する必要がなく、思い描く撮影を実現するため、この操作性のシンプルさがデメリットとなることは、実際に使用しても感じることはありませんでした。
性能レビュー
良い意味で高倍率とは思えないズーム全域で高画質
高倍率ズームレンズは、便利な存在ではあるものの、どうしても画質の面では妥協せざるを得ない性能であることが通例でした。
しかし、近年各レンズメーカーの技術進歩によって、利便性に加えて実用性の高い、解像力の向上も光っており、今回ご紹介するSIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSもズーム比約18.8倍という高倍率でありながら広角側から望遠側まで安定感のある解像力に驚きました。
特に各焦点距離において四隅までしっかりと解像する性能は、これまでの高倍率ズームレンズの常識を覆すほどで、画質を求める撮影シーンでは避けたかった高倍率ズームレンズの使用も、SIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSであれば躊躇うこともありません。
唯一、広角側で撮影した際の歪みはどうしても気になるところで、歪曲収差や周辺減光については、積極的に現像ソフトの補正力を活用したいところです。
小型ながら十分な手ブレ補正性能
軽いレンズであるからこそ、逆にホールド感が低下することから手ブレ補正についても懸念要素の一つですが、SIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSにおいては、十分な手ブレ補正機構が搭載されていることも特徴の一つです。
16mm側では約6段分、300mm側でも約4.5段分の補正効果を実現しており、シャッタースピードが低下するような場面でもしっかりとした手ブレ補正効果を発揮します。
夜景はもちろんですが、曇天など光量が少ない撮影シーンにおいては、望遠側において意外にも手ブレが生じやすいため、しっかりとした手ブレ補正機構が搭載されていることには大きな意味が存在します。
そしてこの手のレンズが特に活躍する運動会などの撮影シーンにおいても、動く被写体を対象とするため、手ブレ補正の効果は重要であるため、SIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSでの手ブレ補正のありがたさが身に染みて感じられるでしょう。
被写体に近づいたマクロ撮影も可能
SIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSでは、最短撮影距離の性能にも優れており、マクロ撮影を行うことができるのも特徴です。
最短撮影距離は16mm側で17cm、300mm側で105cmとなっていますが、特に70mm時に最大撮影倍率が1:2になるなど、中望遠域での撮影においてマクロ性能が優れています。
マクロ撮影時や、被写体に近づいた撮影の際に生じるボケ味も美しく、旅先のスナップの撮影などでも存分に活用できる性能となっています。
SIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSを使って撮影した作例
製品仕様表
| モデル名 | SIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OS Contemporary |
|---|---|
| 焦点距離 | 16-300mm |
| 明るさ | F3.5-F6.7 |
| レンズ構成 | 14群20枚 |
| 絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
| 最短撮影距離 | 17cm(W)-105cm(T) |
| 最大撮影倍率 | 1:2(焦点距離70mm時) |
| 最小絞り | F22-45 |
| 手ぶれ補正効果 | ワイド端6段分、テレ端4.5段分 |
| フィルター径 | φ67mm |
| 最大径 | φ73.8mm(SONY Eマウント) |
| 長さ | 123.4mm(SONY Eマウント) |
| 質量 | 615g(SONY Eマウント) |
旅行用、イベント用の便利レンズとして最適
今回ご紹介してきたSIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSは、高倍率ズームレンズらしい利便性を維持したまま、画質の向上、プラスアルファでのマクロ撮影などの性能面でメリットが感じられる1本となっています。
おすすめの使用用途としては、一般的な高倍率ズームレンズ同様に旅行や日常シーンなどでの活用はもちろん、運動会や乗り物、野鳥、スポーツの撮影などにおいても活用できる1本となっています。
便利ズームの域ではあるものの、進化した性能とともに作品撮りを行う方に利便性の高い1本としても十分におすすめできるレンズとなっています。
SIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSをレンタルする
今回ご紹介してきたSIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSがより気になったという方にはレンタルサービスを利用して購入前にお試しすることがおすすめです。
気になるカメラやレンズは、レビューを参考にするだけでなく、実際に自分で一定期間使用してみることも大切なプロセスとなります。
Rentio(レンティオ)では、今回ご紹介してきたSIGMA 16-300mm F3.5-6.7 DC OSはもちろん、豊富なラインナップから自由に選んで最短3泊4日からレンタルが可能です。
是非この機会にRentioで気になる機材をレンタルして、失敗しない機材選びに役立ててみてはいかがでしょうか。
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