RF24-105mm F4L IS USM実写レビュー。キヤノンの伝統を継承した最新RFマウント標準ズームレンズ

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今流行のミラーレス一眼カメラですが、ボディだけでなく、レンズの新製品も多く誕生しています。
一眼カメラは、ボディとレンズを組み合わせて撮影することから、どちらも優れた性能を保有するモデルを選ぶ必要があります。
今回は、これまで一眼レフ用のレンズを中心に開発を行ってきたキヤノンがミラーレス一眼用RFマウントのレンズとして開発した「RF24-105mm F4L IS USM」を実際に使用してレビューを行っていきます。
もくじ
最新EOS Rシリーズ用標準ズームレンズ
2018年10月よりシリーズが展開されているEOS Rシリーズ。
キヤノンとして、はじめてのフルサイズミラーレス一眼カメラシリーズとして、新たなマウント「RFマウント」が開発されるなど、大きな話題を呼びました。
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新マウントによって、これまで王道レンズとして多くの愛好家から支持を集めてきたレンズ群もRFマウント対応用として、新たに開発が進められています。
今回ご紹介していく「RF24-105mm F4L IS USM」も、最新RFマウント用の標準ズームレンズとして、これまでの伝統を受け継ぎながら、新たなレンズとして誕生しました。
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伝統の「24-105mm F4」
RF24-105mm F4L IS USMで採用されている焦点距離24mmから105mmは、キヤノンの標準レンズにおいて、伝統の焦点距離域と言えるでしょう。
フィルムカメラ時代は、広角側や望遠側などで焦点距離の違いなどがありましたが、デジタル化以降は、この24-105mmかつ開放絞り値F4のスタイルが確立されました。
もちろん24-70mmなど、異なる焦点距離を保有したレンズも存在しますが、キヤノンにおいて24-105mm F4のスタイルは伝統的であり、最もスタンダードな標準レンズと言えるでしょう。
外観レビュー
RF24-105mm F4L IS USMの実機を使用して、まずは外観をレビューしていきます。
ミラーレス一眼用レンズとして、EFマウント用レンズからの変化なども解説していきます。
伝統の赤ラインと最新のデザインを採用
RF24-105mm F4L IS USMでは、キヤノンが展開する高級Lレンズのラインナップとして、伝統の赤ラインを基調に、時代に合ったシンプルかつスタイリッシュな最新デザインが採用されています。
従来よりもズームリングやフォーカスリングにおける幅を狭め、EOS Rシリーズで採用されている、役割を割り当てることのできるコントロールリングを搭載しました。
コントロールリングの搭載によって、レンズ側のリングを回すことで任意で割り当てることのできるISO感度や露出補正の調整を行うことができます。
従来モデルより小型化に成功
小型・軽量であることがミラーレス一眼カメラにおけるメリットとされてきましたが、カメラと組みわせて使用するレンズ側にもコンパクトさは要求されます。
元々Lレンズ群は、携帯性よりも質が求められていたことで、携帯性に関しては決して優れているとは言えませんでした。
質の良さを実現する上で、レンズの大型化は避けられませんが、RF24-105mm F4L IS USMでは、性能を最大限維持しながらも従来から存在した、「EF24-105mm F4L IS II USM」よりも小型化に成功しました。
性能レビュー
ここからは実際に使用して撮影を行った作例を基に、RF24-105mm F4L IS USMの実写性能についてレビューを行っていきます。
キヤノンの標準レンズといえば
まず「24-105mm F4」のレンズは、冒頭でもご紹介した通り、キヤノンにおいて伝統ある標準ズームレンズです。
RFマウントとして、もう一つ「RF28-70mm F2L USM」という標準レンズが存在しますが、こちらは新たなマウントだからこそ挑戦したレンズのように感じます。
しかし、今回のRF24-105mm F4L IS USMでは、これまでの伝統を忠実に守った標準レンズとして、キヤノンの王道らしさを感じられる標準ズームレンズとなっています。
描写力は格段に向上
RF24-105mm F4L IS USMでは、これまでEFマウントで存在してきた24-105mm F4のレンズよりも格段に解像力を含む描写が向上しています。
実は初代EF24-105mm F4L IS USMより更新されたEF24-105mm F4L IS II USMでは、解像力に関して低下したという話が出るほど、ユーザーによっては満足感の少ないモデルでした。
しかし、RF24-105mm F4L IS USMでは、周辺部を中心に大幅な解像力の向上が見られます。
中心部に関しては、かつてよりLレンズとして高い解像力を実現していましたが、課題とされていた周辺部の解像力で大きく改善されている印象です。
最大5段分の手ブレ補正効果を実現
近年のレンズにおいて「手ブレ補正機構」の搭載が当たり前のようになりました。
RF24-105mm F4L IS USMでも、キヤノン伝統の手ブレ補正機構を搭載し、最大5段分の効果を実現しています。
望遠レンズと違い、手ブレが発生することは少ないものの、夜間などの光源が少なく、シャッタースピードが低下する場面では、手ブレ補正効果によって仕上がりに大きな違いが出てきます。
また、高画素化が進む現代では、わずかな手ブレでも画像上でごまかせないため、レンズにおける手ブレ補正機構は、非常に重要な存在と言えるでしょう。
RF24-105mm F4L IS USMフォトギャラリー



作例撮影に使用したカメラの詳細はこちら
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製品仕様表
モデル名 | Canon RF24-105mm F4L IS USM |
---|---|
焦点距離 | 24-105mm |
明るさ | F4 |
レンズ構成 | 14群18枚 |
最短撮影距離 | 0.45m |
最大撮影倍率 | 0.24倍 |
フィルター径 | 77mm |
最大径 | Φ83.5mm |
長さ | 107.5mm |
質量 | 約700g |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最初絞り | F22 |
手ぶれ補正効果 | 5段分 |
EOS Rの可能性を広げる最新RFレンズ
EOS Rはボディだけでは語れないでしょう。
キヤノンが愛される理由の一つに「レンズのクオリティ」というのは欠かせないと思います。
続々と誕生するRFレンズは、これまでキヤノンを愛してきたユーザーはもちろん、これからカメラの購入を検討されている方や、他のメーカーを愛用するカメラユーザーにとっても魅力的な存在であることは間違いありません。
今回ご紹介してきたRF24-105mm F4L IS USMは、RFレンズにおける王道的存在であり、キヤノンEOS Rシリーズの可能性を大きく広げてくれる存在と言えるでしょう。
よく使う標準レンズだからこそ、RF24-105mm F4L IS USMの良さを体感できる機会は多くなるはずです。
気になるレンズはレンタルでお試し
今回ご紹介してきたRF24-105mm F4L IS USMをはじめ、レンズには様々な種類が存在します。
気になるレンズは多くても、全てを購入することは困難と言えるでしょう。
そんなときにおすすめなのが一眼カメラボディやレンズのレンタルサービスです。
Rentio(レンティオ)では、人気製品を中心に豊富なラインナップから一眼カメラ関連の製品を気軽でお得にレンタルすることができます。
購入前のお試しとしてレンタルサービスを利用することは賢い選択と言えるでしょう。
ぜひこの機会にRentioで気になる製品をレンタルして、後悔のないカメラライフをお過ごし下さい。