RF70-200mm F2.8 L IS USM実写レビュー。RFマウント初の望遠レンズはEOS Rの未来を感じさせる傑作

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デジタルカメラ最大手のキヤノンも、ミラーレス一眼の開発に積極的です。
2018年10月より展開を進めているEOS Rシリーズでは、これまでの主流であったEOS EFマウントの伝統を受け継ぎ、更にアップデートする形で製品開発が行われています。
まだ新しいシリーズということもあり、レンズラインナップが乏しいところもありますが、今回ご紹介していく「RF70-200mm F2.8 L IS USM」は、RFマウントで初の望遠レンズとして注目を集めました。
今回はRF70-200mm F2.8 L IS USMを実際に使用して撮影した作例を基に、最新レンズの魅力に迫ります。
もくじ
RFレンズ初の望遠ズームレンズ
冒頭でご紹介した通り、RF70-200mm F2.8 L IS USMは、最新RFマウントにおいて初の望遠ズームレンズで、待望のモデルと言えるでしょう。
キヤノンでは、伝統的に望遠レンズの開発を行っており、開発技術は非常に高く、優れていることで定評があります。
今回のRF70-200mm F2.8 L IS USMは、キヤノンが展開する高級「Lレンズ」に属するレンズでもあり、差別化された白いボディや、妥協のない高画質など、高品位のレンズです。
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王道の70-200mm F2.8モデル
RF70-200mm F2.8 L IS USMで採用されている「70-200mm F2.8」のジャンルは、望遠レンズの中でも王道のジャンルであり、各カメラメーカーにおける純正レンズはもちろん、サードパーティー製レンズメーカーも参入するほど人気のレンズジャンルです。
キヤノンでもEFマウント時代より、70-200mm F2.8のレンズを数多く開発してきており、培った技術力からRFマウント専用レンズにおいても素晴らしい仕上がりを実現しました。
王道のジャンルであることから、多くのモデルと比較されることも多いですが、RFマウント専用に設計されたRF70-200mm F2.8 L IS USMは、EOS Rシリーズに最適のモデルと言えます。
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外観レビュー
ここからは実際にRF70-200mm F2.8 L IS USMを使用したレビューを展開していきます。
まずは大きさや重さ、デザイン性などの外観面を実機の写真とともにご紹介していきます。
キヤノン史上最もコンパクトな白レンズ
キヤノンでは、望遠レンズにおける高級Lレンズで白色を基調としたデザインを採用しており、「白レンズ」と呼ばれています。
白レンズのラインナップでは、大型で重いモデルが大半を占める傾向にあり、これまでEFマウントで展開されてきた70-200mm F2.8もその傾向にありました。
しかし、RFマウント用として開発されたこちらのRF70-200mm F2.8 L IS USMは、白レンズの中でも驚異的な小型・軽量化を実現しました。
カメラと組み合わせた際も、とても望遠レンズとは思えないほどの携帯性に私自身も大変驚きました。
全長が変わるズームタイプを採用
これまでEFマウントで開発されていた70-200mmは、広角側から望遠側まで焦点距離を調整した場合でもレンズの全長が変化することのない「インナーズームタイプ」が採用されていました。
今回ご紹介しているRF70-200mm F2.8 L IS USMでは、「全長が変わるズームタイプ」が採用されており、焦点距離によってレンズが伸縮するタイプとなっています。
「全長が変わるズームタイプ」が採用されたことで、広角側70mmに指定した際はコンパクトに収まる構造になっており、収納性に非常に優れたコンパクトさを実現しました。
これまでの70-200mm F2.8よりも遥かに軽量化
70-200mm F2.8のレンズは、非常に高性能で人気のあるジャンルですが、画質を求めることから重量感が撮影や持ち運びにおける弊害でした。
今回ご紹介しているRF70-200mm F2.8 L IS USMでは、小型化を実現しただけでなく、70-200mm F2.8のクラスで最軽量を叶えたモデルでもあります。
高品位の「レンズ=大きく重い」というイメージも技術の進歩によって着実に払しょくされつつあるように感じます。
RF70-200mm F2.8 L IS USMは、高品位望遠レンズにおいても革新的な存在と言えるでしょう。
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性能レビュー
ここからはRF70-200mm F2.8 L IS USMを使用して撮影した作例を基に、RF70-200mm F2.8 L IS USMにおける画質など性能面についてご紹介していきます。
伝統のLレンズが魅せる高画質
キヤノンが展開する高級Lレンズは、安定した描写を叶えることで非常に高い評価を得ています。
「白レンズ」という名は一種のブランドにもなっており、キヤノンユーザーであれば憧れの存在と言えるでしょう。
RF70-200mm F2.8 L IS USMでも、白レンズに属するレンズとして優れた解像力から生み出される描写性が大きな魅力といえます。
伝統的であるため、昔から白レンズを愛用される方にとっては当たり前のような安心感があるでしょう。
EOS Rシリーズとの組み合わせに最適
RFマウント用に開発されたレンズであることから、EOS Rシリーズとの組み合わせに最適なレンズとしておすすめです。
今回の撮影においてEOS Rと組み合わせて使用しましたが、全体的にも一眼レフよりもコンパクトに収まる他、最新技術だからこそ感じられる高性能が大きな魅力です。
今、キヤノンの最新モデルにおける性能を知るには最適の組み合わせであり、あらゆる撮影シーンで活躍し、高いクオリティを叶えてくれる最高のレンズの1本になるでしょう。
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強力な手ブレ補正性能
今回RF70-200mm F2.8 L IS USMを使用して、大きな進化を感じたポイントの一つとして「手ブレ補正」の性能があります。
作例でもご紹介していますが、夜間の撮影においてシャッタースピードが落ちるシーンで活躍する手ブレ補正機構ですが、RF70-200mm F2.8 L IS USMでは、焦点距離200mm指定時で1/10秒のシャッタースピードを切った場合でも、手持ち撮影が可能なほどです。
ファインダーを覗いた際も、とても手持ちで撮影しているとは感じられないほど、わずかなブレを抑えてくれ、ファインダー内で被写体を追いかけやすいことはもちろん、仕上がりの画像でも微ブレを抑えてくれる、非常に優秀な手ブレ補正を実現しました。
RF70-200mm F2.8 L IS USMフォトギャラリー


製品仕様表
モデル名 | Canon RF70-200mm F2.8 L IS USM |
---|---|
焦点距離 | 70-200mm |
明るさ | F2.8 |
レンズ構成 | 13群17枚 |
最短撮影距離 | 0.7m |
最大撮影倍率 | 0.23倍(200mm時) |
フィルター径 | 77mm |
最大径 | φ89.9mm |
長さ | 146mm |
質量 | 1,070(三脚座含まず)g |
絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
最初絞り | F32 |
手ぶれ補正効果 | レンズ内手ブレ補正方式 |
RFマウントの未来を感じる初の望遠レンズ
EOS Rシリーズが開発されて以降、キヤノンは色々なカメラやレンズの開発に着手している噂を耳にします。
そして、そのどれもがワクワクするような製品で、RF70-200mm F2.8 L IS USMでは、実際に感動を体感できるほど素晴らしい出来と言えるでしょう。
私自身、これまでEFマウントにおける70-200mm F2.8や、シグマやタムロンなどサードパーティー製レンズメーカーが開発する70-200mm F2.8レンズのテストも行ってきましたが、どのレンズにも劣らない完成度だと感じました。
EOS Rシリーズでは、今後EOS R5の発売なども控え、更に盛り上がりを見せることが期待されています。
今回ご紹介してきたRF70-200mm F2.8 L IS USMは、キヤノンにおける70-200mm F2.8レンズの新たなスタンダードとしてRFマウントの未来を感じるレンズなのです。
RFマウントの魅力はレンタルでお試し
EOS R関連のカメラやレンズが多く発売されることで、EFマウントを保有している方を中心に気になるけど移行までは踏み切れないという方も少なくないでしょう。
そんなとき、短期間だけ試すことができるカメラのレンタルサービスがおすすめです。
Rentio(レンティオ)では、今回ご紹介してきたRF70-200mm F2.8 L IS USMをはじめ、EOS RやEOS RPなどのカメラボディも、少しだけ試してみたいという要望に応えます。
EOS Rシリーズは実際に使用することで、魅力に気が付くことが多いカメラだと私は思います。
ぜひこの機会にRentioでEOS Rシリーズをレンタルして、次世代のカメラを体感されてみてください。
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